2005/10/05

こどもが突然病気をしたら?

先日、保育園から電話がかかってきて、娘が具合が悪いので迎えにきてほしい、ということでした。聞くと朝から3度も下痢をしたとのこと。下痢はその前の晩からはじまっていましたが、朝は元気なので送り出しました。

原因はわかりません。前の晩はホテルで外食をして、家族で同じものを食べているのに誰も下痢をしていないので、食べ物のせいではなさそうです。痛みも熱も無く、本人は元気なので、そのまま家にいて様子を見ます。

午後になっても下痢は続き、その度にトイレで娘と会話します。5歳です。
「おなかが大掃除をしているのよ。悪いものを食べると、こうやって急いで出してくれるの。体ってすごいね」
「じゃあ、出したらなおるの?」
「悪いものが全部出たらなおるよ。あんなちゃんの体は、自分で自分を治す力があるんだよ。すごいよね」
「うん。すごいね、あんな」
といいながら、おなかに私の手をあてます。すると気持ち良さそうにしています。おなかの痛みがあるときは、小型アイロンを低温にあたためて、靴下などを被せ、洋服の上からあててあげれば、痛みが和らぎます。(痛みが増すときは即やめる)

その日の夜には下痢は治まり、ごはんも普通に食べられるようになり、翌日は元気に保育園に行きました。

こんな風にして、こどもたちが病気をしたときは、いのちのしくみをわかりやすく教えています。それによって、こどもは体の異変を恐れることなく、その経過を冷静に体験し、自分の体の中にある「自然に治っていく力」に気づき、自信がついていきます。下痢や発熱などの体調の異変はうれしいことではありませんが、我が家ではとても大切なことをこどもに伝えることができるチャンスと捉えています。

解熱剤や下痢止めなどを使わなくても、体はちゃんと治っていきます。もちろん、経過をよく観察することと、適切な自然の手当をすることが大事で、症状が治まらないときには対処療法も必要になります。が、あくまでも病気を治すのは本人の免疫力であって、薬や手術はあくまでも症状を止めるためのものです。根本治療ではありません。そのことを親が知っていること、それを子どもに伝えることは、とても大切だと思います。
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さきほど、京都から戻る新幹線の中で読んだ本:『憲法を変えて戦争に行こう という世の中にしないための18人の発言』岩波書店 定価500円は、とてもよかったです。タイトルがいいよね。ハッとして。
*京都の憲法9条メッセージプロジェクトのイベントは、なかなか元気の出るものでした。各地のこういう取り組みがつながっていくといいですね。年齢はやや高めでした。

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