2005/03/06

声が出ない

3月4日から声がでなくなっちゃった。風邪をこじらせて、のどを完全につぶしてしまったらしい。熱もないし、体調もそんなに悪くないけど、ただ声が出ない。すると、我が家は実に静かなのだ!私がいつも怒鳴っているから、子どもも余計悪さをするんだな、きっと。私が声が出ないと、それほど子どもたちも騒がないではないですか。これは新しい発見。これからは、あまりがみがみ言わずに、じっと黙って子どもたちの声を聴くことにしよう。そのほうが、より静かになるのですねえ。はい。素直に反省。

今日は沖縄の糸満にあるラジオで生出演が決まっているのだけど、玄ちゃん(だんな)に代わりに出演してもらうしかないな。あさってから、沖縄各地での上映会がまた始まるので、それまでには何とか治さないと。声よ、戻ってきてください。

今日は、第2回東京平和映画祭の第2次フライヤーに載せる原稿を書いていたの。どの映画もやはりすばらしいですね、こう並べて見ると。みなさん、チケットは売り切れないうちに、お早めに入手してくださいね。昨年は満員御礼でしたから。今年もこのラインアップでは、きっと満員になると思いますよ。入手方法はここから:www.peacefilm.net

以下は、6本の映画の解説。この映画を全部1日で観られるなんて、とてもお得な企画だと思いませんか?1日鑑賞券が2500円は安いと思うな。

第2回東京平和映画祭で上映する6本の素敵な映画たち:

1、 苦い涙の大地から 
小見出し:27歳のリウ・ミンの涙はとまらなかった

2003年夏、中国のハルピンで出会ったリウ・ミンという27歳の女性は、父親を1995年に日本軍の遺棄した砲弾で亡くして以来、笑うことを忘れていた。父の治療のために家を売り、それでも残った莫大な治療費の借金を返すために休みなく働いていた。優しい父親を失って、貧乏のどん底に突き落とされた幸せな家族。教師になりたかった彼女、そして獣医になりたかった弟の夢も永遠に奪われた。それも平和な時代に突然に。その後、10ヶ月間かけて取材した60人の証言と記録は、60年前の戦争の被害が今も続いてくることを教えてくれる。中国の大地には今も日本が棄てた兵器が眠り続けている。かつての戦争の置き土産で、平和な時代に傷つけられ、命を落とす人々。彼らの声に耳を傾けてください。

2、 教えられなかった戦争・沖縄編―阿波根昌鴻・伊江島のたたかい
小見出し:日本のガンジー、阿波根昌鴻さんの生き様

太平洋戦争の激戦地となり、民間人にも多数の死者を出した沖縄の近・現代史についての長編記録映画。1903年に沖縄本島北部の本部(もとぶ)に生まれた平和運動家・阿波根昌鴻さんを語り部として、近代から、江戸幕府、日本政府、太平洋戦争後はアメリカに搾取されてきた沖縄の虐げられた歴史が語られる。多くの人々の証言や当時の写真が、知られざる沖縄の姿を浮き彫りにする。「わしらの平和運動は沖縄から基地をなくしても終わらない。平和憲法を世界中に広め、地球上から武器も戦争もなくしてしまう」「土地は魔法使い。同じ土にいろんな種をまくといろんな命を育ててくれる。命を育む土地を人殺しの練習のためには使わせない」阿波根さんの言葉は、平和を愛する人々の支えになっている。

3、 影の政府 憲法の危機
小見出し:永久戦争国家と民主主義は両立するのか

1947年、トルーマン大統領が署名した国家安全保障法が、米国の方向を劇的に変えた。この法律がCIAを作り、憲法の草案者たちがまさに恐れていたノーチェックの権力機構を生んだ。「何でもあり」の冷戦のルールが決まり、テロや暗殺、政権転覆、暴徒、危機のでっちあげなどが繰り返される。1953年・イランのモサデグ政権の転覆、1954年・グアテマラのアルベンス大統領の追放、キューバへの複数の侵攻とカストロ大統領暗殺未遂、1968年・ベトナム戦争。1941年以来、米国議会は一度も宣戦布告をしていない。朝鮮では「警察行動」、ベトナムでは「顧問」、中米では「秘密作戦」、レバノンでは「平和維持」、アンゴラからカンボジアまでは「低強度紛争」。アメリカの戦争権限は得体の知れない誰かが握っている。

4、 911 ボーイングを捜せ 航空機は証言する
小見出し:911は世界を変えた このビデオは911を変える

米ミズーリー州にある小さなラジオ局が制作した作品が、今や全米を揺るがそうとしている。3千人の犠牲者を出した2001年9月11日の同時多発テロは、現在でも19人のアラブ人テロリストの犯行とされ、以来「対テロ戦争」の火蓋が切って落とされた。米英軍の攻撃を受けたアフガニスタン、イラクでは数万人の一般犠牲者が出ており、その数は増える一方。ところが映像は次のような疑問を投げかける:ペンタゴンに突っ込んだのは本当にボーイング757型機だったのか、世界貿易センタービルに激突した飛行機の下部についている物体は何か、激突の直前に走る小さな閃光は何か、世界貿易センター第7番ビルはなぜ崩壊したのか―。制作者は結論を出さないが、米国政府の911事件への関与を疑わせる問題作。

5、 アボン・小さい家 ~地球で生きるために~
小見出し:フィリピンのおとぎ話のような現代の物語

豊かな生活を求めて、ルソン島北部から大都会のバギオへ出てきた日系フィリピン人三世・ハポンはジープニーの運転手をしながら、高級住宅地に家を買うことを夢見みている。ある日、外国へ出稼ぎに行こうとした妻が不法斡旋業者の偽造パスポートで逮捕され、その保釈金のために多額の借金を抱え込む。やむなく祖母の故郷の村へ戻るが、そこの暮らしは豊かな自然に恵まれ、お金もいらない自給自足的な暮らし。ハポンは徐々に、こここそが家族の生きていく本当の場所だと悟る。小さな湧き水がやがて沢となり、山全体を映し出す。昔のままの山岳民族の暮らし、村の風景、森の美しさや自然界の生き物と多様性がこの映画の物語を豊かに彩る。現代の私たちが忘れてしまった大切なものがここにある。

6、 アマンドラ~希望の歌
小見出し:世界初の「歌」が成し遂げた南アの革命。

南アフリカ共和国のアパルトヘイト政策(合法的人種隔離政策)の誕生から終焉までを、抵抗運動の中で歌われた音楽という切り口でたどったドキュメンタリー。南ア人口の大多数を占める黒人たちは、政治権力と武力を独占する政府に圧迫される中で、数々の歌を作って政治家たちを挑発し、自らを鼓舞していた。この当時の南アでは、黒人ソングライターはそのまま政治運動家でもあった。ミュージシャンたちは捕らえられ、投獄され、拷問され、殺された。一度は挫折したように見えた運動が、ジンバブエから持ち込んだ 「トイトイ」という激しい歌と踊りで息を吹き返し、ついには白人支配を覆す革命を成し遂げる。 南アの革命は世界で初めて歌と踊りが成し遂げた革命だ」と語る運動家の言葉に魂が震える。

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