2005/09/17

ワシントン報告:冨田貴史の場合1

Dept. of Peace JPG

今回の平和省会議に私が同行を誘ったのは(普通は一人で行きます)、20代の冨田くん。デニスクシニッチの紹介ビデオを編集してもらったご縁から一緒に仕事をするようになり、この会議の記録は彼にまかせよう、と思ったのです。その直感は大正解で、今回の旅の最大の収穫は、このたった1週間で多いに成長した彼自身です。日本と世界の平和のために、これまでにも増して大きな働きをしてくれることでしょう。長いですが、冨田くんの詩のような報告を読んでください(ちょっと改行は変えてあります。あまりに長くなってしまうので)。
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from Washington 05

2の月20日目(8・猿 / 9月11日)深夜

変えることの出来る事を変えるための勇気を
変えることの出来ない事を受け入れるための平穏を
そして そのふたつを見分けるための知恵を
神よ 与えたまえ

昨日で衆議院議員選挙が終わりましたね。
自分で書いといてなんですが、 これは終わりでも、結果でもなく始まり。

選ばれた政治家達と、 これから先の日本をどのような方向に進めていくのか。
このタイミングでアメリカにいることの意義を、 ワシントンでの今日の会合を通じて、強く実感しています。
日本にも、いよいよ変革の時が来たのですね。

身の回りの状況がどう変わろうと、 (変わったように見えようと) 身の回りの誰がどんな思惑を持っていようと、 結局自分の未来を創造することが出来るのは自分しかいない。

そのことを、全身全霊で受け入れる時がきたのですね。

さて。
ワシントンでは、昨日に引き続き今日の会合でも多くの 貴いメッセージをもらいました。

今回の3日間に及ぶ会合の参加者は、 およそ500名ほどになります。 その中に、「お客さん」は存在しません。 全員がアメリカの未来を背負った運動家であり表現者です。 主催者が、参加者ひとりひとりの意志を、行動力を、 心から信頼しているのが分かります。
実際、会の構成も、そんな前提に基づいたものになっています。

昨日は、平和省設立法案が出来るまでのいきさつや、 教育や宗教など、 様々な角度から取り組まれている平和運動の紹介。

今日はさらに突っ込んで、なぜ今平和省が必要なのか、 そして平和省設立法案の内容の詳細。
質問の時間もじっくり取ってあります。 そして、午後には明日に控えたロビー活動の打ち合わせ。

ロビー活動。 この言葉にピンとくる方は少ないと思います。 議員会館や議事堂のロビーなどで、 議員を掴まえて自分たちの意志や主張を伝えたり、 話し合いをしていく活動のことを指します。 政治家は、自分たちの代表であるという事実を 現実的なものにしていくための、 アメリカでは当たり前に行われている市民運動の一つです。

今日の打ち合わせは、 参加者達が43の州ごとのグループに分かれて、 それぞれの州から選出された議員に、 9月14日に下院に提出される平和省設立法案への支持を してもらうようになど、 自分たちの想いをどのように伝えていくかを話し合うものです。

そして明日は議員会館で、実際にロビー活動が行われます。

政治家と直接関わりを持っていく事。 意志を直接伝えていく事。 よくよく考えれば当たり前の方法論を、 ここアメリカで、ありがたく学ばせてもらっています。

日本に帰ったら、 このような運動を本格的に始めて行くつもりです。 もちろん平和省の設立に向けた運動も含めて。

政治家への国民からのアプローチ、 自治体への県民、市民からのアプローチ。

最近きくちゆみさんが立ち上げた「平和への勝手連」も、 このような運動をしていける団体にしていこうと今日も 話しました。

政治への歩み寄りを始めましょう。 誰もが同じ人間であるという前提の元に、 対話を始めていきましょう。 愛による変革を始めましょう。

今までの溝が大きい分、時間はかかるでしょう。 でも、僕はそれでいいと思います。

「なるべく便利に。」
「なるべく手早く。」
「なるべく手をわずらわせずに。」

そうやって、考えたり動いたり苦労したりすることをやめると、どんな未来が待っているのか。 僕たちもそろそろ気付いてもいい頃です。

手間のかかる、時間のかかる方法で、 未来をもう一度自分たちの手に取り戻していきましょう。

憲法改正には間に合わないかも知れません。
しかし、憲法が変わってしまう危機が目の前に迫っているのは、 僕たち国民が考えることをやめて政府に何でもかんでも 任せっきりにしてしまった事への しっぺ返しではないでしょうか。

そして、 今回の出来事を通じて僕たちは、憲法の大切さを痛感しました。
憲法とは、国民から政府への制限であり命令なのです。

二度と戦争はしない。
平和を守る。
平和の全世界に広げる。
そんな貴い意思表示が日本国憲法であり、 世界に誇るべき第9条です。

ここワシントンで、 数えきれないほどの仲間に、9条を伝えました。
9条の存在を知っていた人、知らなかった人、
感動して涙ぐむ女性もいました。

彼らは例外なく、9条を守るべきだと言います。 私たちの国もこの憲法を必要としていると言う人も、 世界平和のための日本の重要な役割だと言う人もいます。

もう一度繰り返します。

憲法とは、国民から政府への意思表示です。

今回の選挙。 憲法改正への危機。

今後たとえ、文章としての憲法が変わってしまったとしても、 その憲法に映し出されている平和への想いそのものを
伝えていく事を、これから始めればよいのです。 例えゆっくりでも、流れを変えていくことが大切です。

僕は、 今という時がこれからの未来を望む方向に 進めて行くための時期であり、 現在の世界のひとつひとつの状況は、 ひとりひとりの意思表示が世界を変えるという メッセージであると捉えます。

東洋には、鍼灸というすばらしい治療法があります。 つぼに痛みや熱を加えることで、 痛めつけられた周辺の細胞が患部を守ろうとして活性化する。 そうやって、内に秘めていた治癒力を引きだして、 自ら回復していくという方法です。

生命は、 危機を感じると本来持っている生命力を蘇らせるのです。

僕は、 この数年ですでに人類の生命力はぐんぐんと 上がってきていると思います。 人類の進化が、 大きなステップアップのタイミングに差し掛かっていることを 感じます。 ちょうど、地を這うだけしか出来なかった芋虫が、 美しく空を羽ばたく蝶々に生まれ変わる直前のように。

新しい動きが起こるときはいつでも、 古いものからの抵抗は働くものです。

どんな抵抗が働こうと、 争いや奪い合いや対立という古い方法論が 再び幅を利かせようとしてきたとしても、 その方法は、もはや通用しないのです。 愛に叶うものはありません。 そして、すべての生命は、進化するしかないのです。 人類も当然、例外ではないでしょう。

そして、人類はすべて、ひとりの例外もなく、 愛で出来ているのです。 少なくとも僕の人生(過去生も含め)の中で、 例外はありませんでした。 この事実は、変えようがないと思いませんか? それともあなたは、愛の力に見てみぬふりを続けるのですか?

この事実を、信じるかどうか。 愛の存在を信じて、愛を形にしていくかどうか。 愛を土台にして現実を創造していくことを、 選択するのかしないのか。 このまま恐れを抱いて進んで行くのか。 不安を道しるべにして未来を選択して行くのか。

今、それが問われています。

「Nothing is more important than love.」

この言葉をこの会合の中で、 何人のスピーカーから聞いたことでしょう。 その度に、会場中にスタンディングオベーションが起こります。 みな、信じているのです。 愛に勝る力は、存在しないということを。

9.11事件以後、アメリカの状況は急変しました。 愛国者法の制定。 テロ対策法も出来ました。 政府は、プライバシーの侵害すらも出来るようになっています。 メディアによる事実の隠蔽、情報の操作も、 エスカレートしていく一方です。

そんな中だからこそみな、 現実を変える力を持っているものが何であるか、 自分たちにエネルギーを与えてくれるものが何なのか、
究極の真理にたどり着いたのでしょうか。 いや、元々知っていたのです。 そして今、愛の力をふるうべき時がきたのです。

今日の日記も長くなりました。

最後に、会合の中で合唱した「Department of Peace」という曲を紹介します。

「Department of Peace」

The Department of Peace represents our belief
We can change the World with power of our Love
We must rise above,we must rise above
We can change the World with power of our Love

Help me stand up to this challenge
Challenge of our present age
Help me take the steps toward Freedom
We shall find a way

People,you don't have to worry
You don't need to run away and hide
'Cause there's power and freedom in believing
That the Peace we all seek we find inside

Help me stand up to this challenge
Challenge of our present age
Help me take the steps toward Freedom
We shall find a way

The Department of Peace represents our belief
We can change the World with the power of our Love
We can change the World with the power of our Love

僕は初めて訪れたこの国を、心から好きになりました。 アメリカは、素晴らしい国です。

(まだ途中ですが)この会合を通じて、 計り知れないほど大きな、勇気と、希望と、愛と、 エネルギーと、信頼と、誇りと、自信をもらいました。 未来は自分の手で変える事が出来るという真実を、 改めて確信しました。

そして僕は、日本を離れてみて、 自分が日本人であるという事を、 日本という国を心から愛しているという事を、
改めて実感しました。

日本という国に生まれたことを、 日本という国に生きていることを、 今、心から感謝しています。

愛する日本のために、 やりたいことがたくさんあります。 受け取った愛は、放出するのみです。 僕は僕なりのやりかたで日本を愛していきます。

世界が平和でありますように。
日本が平和でありますように。
私につながるすべての存在が平和でありますように。

all my relations.

Dept. of Peace GIF

Watch CNN Coverage from April 14th 2005.
Windows Broadband: http://www.chadely.com/video/dop/cnn/win_broadband.wmv
Quicktime Broadband: http://www.chadely.com/video/dop/cnn/quick_broadband.mov

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

> 今後たとえ、文章としての憲法が変わってしまったとしても
「文章としての憲法」をあきらめるのは早すぎます.今度の参院選で護憲派3分の1となるような作戦を考えましょう.
メディア対策が重要です.アメリカで廃止になった,日本でまだ残っている放送の「公平原則」を活かす方法について提案があります.次をどうかご覧下さい.
九条・メディアウオッチ委員会の提案
http://blog.so-net.ne.jp/pegasus/2005-09-23-1
佐賀大学/豊島耕一

匿名 さんのコメント...

世界の非軍事化を実現するためには万物の痛みを癒し、キリストが分けた光と闇を統合すること。それにより核分裂が起こらなくなり、核は使い物にならなくなるので、核兵器が世界からなくなります。私も世界の平和を望んでいます。そのための活動もしています。現在は経済を浄化し、平和のために使ってもらうために奮闘しています。
経済と太陽黒点活動と地磁気の関係についての資料を送付したいのですが、送付先を私のブログのゲストブックに内緒にチェックを入れて教えていただけないでしょうか。
http://blogs.yahoo.co.jp/moksausa