2012/02/05

日本がもし脱原発したら、世界が真似します

日本は世界有数の経済大国です。この小さな島国に、1億3千万人が54基の原発と共に生きてきました。確かに経済的繁栄に原発は寄与したかもしれません。でも、それはいのちや健康と引き換えであることは、今じわじわと認識されつつあります。

福島からで続ける放射性物質は、土を水を汚染し、じわじわ食べ物の中に入り込み、食を通じて子どもたちの体の中に入っています。福島の子どもたちの甲状腺にはもう1/3の割合で異常が見つかってしまいました。チェルノブイリ以上の汚染地に人々がまだ暮らし続けている日本。逃げる場所がないから?お金がないから?そんなわけがない。ソ連でもできた避難がこの国ではできないのは、なぜ?

311原発震災で福島は広島、長崎と並んで世界の「フクシマ」となりました。ドイツで、イタリアで、スイスで脱原発が決定しました。しかし、それはまだまだ何十年も先のことです。

この4月末に泊原発を最後に全ての日本の原発が一時停止します(現在、残るは3基です)。それは高レベル廃棄物の生産(増産)が初めて止まる、ということを意味します。この日をどんなに待ち望んでいたでしょう。

もちろん原子力産業会は存続をかけて、再稼働をしようとするでしょう。でも、再稼働は許さない。

もうやめましょう。地震が多発する国に原発は合いません。日本という自然豊かな国を、これ以上汚さず、壊さず、子どもたちに手渡しましょうよ。

日本はこの事故を教訓にして、いち早く脱原発を実現し、地域分散型の食とエネルギーを自給する社会を達成できるのです。それは助け合いながら、つながりながら、みんなで汗を流したり、笑い合って生きていく社会です。江戸時代に日本に来た西洋人が驚いた『逝きし世の面影』に描かれたような、美しい完全循環のシンプルライフが徹底した日本社会です。

日本が世界に先駆けて脱原発をしたら、私は世界中(とくに、日本を見ているアジアやアフリカ諸国)が真似すると思います。この7月にはリオで地球環境サミットから20年の国際会議がありますが、そこでも福島の教訓を分かち合えたらいいですね。

日本人は元来、地球と一緒に、自然と共に生きてきた民族です。西洋に追いつけ追い越せと、大切なものを置き去りにしてきましたが、私たちのDNAには、自然を愛で、地球と共に生きる術が刻まれています。

都会暮らしの私でも、野菜や米を育てて収穫するとワクワクするのです。あなたにもできると思いますよ。私たちは14年鴨川でそんな風に暮らしたのですが、とってもとっても充実して楽しかったです。

どこでも自給的な暮らしができる自信ができたので、今はハワイ島の住宅街で自給ライフに挑戦しています。ハワイとはいえ、アメリカですからね、ここは。アメリカの住宅街で野菜や果物を自給するなんて、まるでアメリカの中にキューバを創るみたいで超面白いです。私たちのような暮らしを真似してくれる人が増えるといいな!と思っています。

2012年、このまま日本がめでたく脱原発して、日本と世界にとって最高の年になりますように!


*読んでくださって、ありがとうございます。あなたの応援がブログを書く励みになりますので、下の緑のボタンをクリックしてくださるとうれしいです。

0 件のコメント: