2008/08/22

ブッシュ政権が諜報資料を捏造?「暗いニュースリンク」から

朝晩が冷え込むようになりました。今日は寒いニュース。

 The Way Of The WorldのJPG

「暗いニュースリンク」がまた大切なことを教えてくれました。いつもありがとう!
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2008/08/post_e264.html

この記事は、調査報道記者ロン・サスカインドの新著『The Way of the World: A Story of Truth and Hope in an Age of Extremism』に言及したものです。以下、引用しますー

「サスカインドの調査に寄れば、ブッシュ政権はイラク戦争の大義を9/11テロに結びつけるために、諜報書類の捏造をCIAに指示したという。政府情報機関を不正に悪用する行為は合衆国刑法上違法であり、事実であれば大統領弾劾要件に値する」

そりゃ、そうでしょう。彼らが、911事件を含め、でたらめな証拠を元に「対テロ戦争」を始め、アフガニスタンやイラクを攻撃し、一説によれば100万人以上の人々(うち7割は女性と子ども)を殺してしまった。弾劾は当然だと思う人は世界中にごまんといるはず。それにしても、米国人(米国議会)しか弾劾できない、ってのがくやしい。米軍によって殺されるのは、ほとんど米国人以外なのに!

さらに以下を引用しますーー

「サスカインドの著作発表に対して、ホワイトハウス側は「ホワイトハウスが手紙の偽造を指示するなどという考えは馬鹿げている」とすぐさま疑惑を否定し、ピューリッツア賞受賞歴のあるサスカインドについて「低俗な報道に手を染めている」と中傷を開始した。

2003年9月にホワイトハウスから手紙捏造の指示を受けた、とサスカインドが言及するジョージ・テネット元CIA長官は、イラク情報部長官と開戦前に接触した件は事実としながらも、手紙の捏造については否定している。

また、サスカインドが取材対象とした二人のCIA職員、ロバート・リッチャー(元秘密工作部副部長)とジョン・マグワイヤー(元CIAイラク作戦グループ長)はいずれも報道内容を否定した。

これら政府側の全否定に対して、サスカインドはジャーナリストとしては異例の行動に出ている。CIA職員ロバート・リッチャーへ取材した際の録音記録の一部を自身のサイト上に公開したのだ。この録音記録の中で、ロバート・リッチャーの漏らしている情報から、捏造した手紙の原稿にホワイトハウスのレターヘッドが使用されており、これがディック・チェイニー副大統領のオフィスから下された指令であることが仄めかされている。まさに、議会による追跡調査に値する決定的な証言である。」

——引用ここまで。

サスカインド、がんばれー!

ホワイトハウスをうしろであやつっている国際金融資本家たちにも光をあててほしいですね。これに関しては、やっぱりこのサイトが一番

ブッシュ&チェイニー弾劾については、このブログで何度か取り上げているように、デニス・クシニッチ下院議員が米国議会にすでに何度も弾劾法案を提出しています。それに対して、動かないナンシー・ペローシ下院議長に業を煮やしたシンディー・シーハンが、彼女の選挙区であるサンフランシスコで、下院議員選挙に出馬しているのも、見逃せません。



シンディーは、息子ケイシーがイラクで戦死したことに納得がいかず、ブッシュ大統領の農場で「息子が死ななくてはならなかった”高貴な理由”とは何か」と直接大統領に聞くためにキャンプをはった「ピースママ」として有名な女性です。年齢も確かわたしと同じぐらいだったと思う。



サンフランシスコ市といえば、昨年、高校の歴史教科書の副読本に『戦争中毒』を選んだぐらいリベラルな町ですから、有権者がどういう判断をするか、11月の米国選挙(大統領選挙、上下院両院の選挙が同時に行われる)の行方を注視しています。

今月末、久しぶりに渡米するので、そのときにシンディーにも会えたらいいな、と思っています。せめて電話でインタビューとかできたら、またブログにアップします。今回の渡米は、マシューくんのお母さんをインタビューするため(今執筆中の本に入れる原稿です)。

マシューくんは911事件についても、いろいろ言っていますので、まもなくそれも発表します(玄さんのブログで)。お楽しみに。

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