2006/01/13

風邪ひいて沖縄

いやあ、お正月早々強烈な風邪でダウンしました。といっても、こうやってコンピュータに向かえるようになったのですから、もう回復しつつある証拠かもしれません。ただ、なかなか咳が抜けません。今も夜中に咳がひどくて目が覚めてしまったので、こうしてブログを書いています。

健康が一番ですね、本当。普段は元気なので健康のありがたさをあまり意識していないけど(当たり前に思っている)、こうやって家族揃って風邪をひいたりすると、その大切さをしみじみ感じます。家の中が零下2度じゃ、風邪もひくよね。

健康って、空気とか平和みたいなものかも。失ってそのありがたさが初めてわかる。でもそれじゃあ、遅い。

日本の国土に爆弾が落とされなくなって、60年。今の若い人は戦争っていっても、どこか遠いよその国の話で、自分たちの頭の上に爆弾が落ちてくることはまったく想像していないようです。まあ、厳密に言えば、私もそうかも。

でも憲法9条が変えられて、自衛隊が軍隊となり、米軍と一緒に世界中で戦争するようになったとき、日本は(そして日本人は)常にテロに怯えるようになり、もっと軍事費やテロ対策費が伸びて、監視・密告社会になり、教育や医療や福祉の費用は減らされ、格差は広がって、今よりさらに殺伐とした社会になっていくことは想像がつきます。

そんなのはいーやだ。

憲法9条が変えられる前に、これまで神棚に飾ってあっただけの9条を実践したい。その一つの方法が平和省。ここ沖縄に来るのは、戦争をしている軍隊とともに暮らすことを体験するためでもあります(暖かいから風邪ひき家族にとっては、ありがたい、というのも大きな理由)。日本の米軍基地の75%がこの小さな島(国土の1%)にひしめき合っています。

今回は最初の2泊だけ読谷村のホテルに滞在したのだけど(一番安いツアーで来ている。ホテルの宿泊が2泊もついて、帰りの便は14日まで延長できて、なぜか格安航空券代より安い)、ここには巨大な嘉手納基地をぐるりと回らないと行かれません。左右に広がる広大な米軍基地。金網がどこまでも続き、立ち入り禁止。一体、ここはどこの国?と錯覚します。

そして、広大な土地を奪われていますから、道路はいつも渋滞。この基地がなければ・・・。有名な神社の鳥居のある「鳥居ステーション」の入り口も通って行きました。あのダブル鳥居は異様な雰囲気だけど、何であんな風にしたのかなあ。

今回は2週間と短い滞在なので、講演は2度。あとはひたすら体を休めることと、たまっている原稿を書くこと。『バタフライ』『デニスクシニッチ』『テロリストは誰?ガイドブック』『911ボーイングを捜せガイドブック』の再版が次々と決まり、加筆訂正にも追われています。『週刊ポスト』効果で、『911ボーイングを捜せ』のDVDの注文が殺到して、こちらも再プレス。

今年もなんだか忙しくなりそう。だから、体をもっといたわらないと。自分自身も地球の一部だということを忘れないで、まずこの一番身近な小宇宙を「平和に健康に豊かに」保ちたいと思っています。

暖かい沖縄に感謝をこめて。

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