2010/06/03

ブライアン・ウィルソンの言葉@ポートランド

5月31日に、オレゴン州の州都ポートランドでブライアン・ウィルソンと再会することができました。

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自宅でくつろぐ義足のブライアン・ウィルソン

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ブライアンはフランク・ドリル(『戦争中毒』の原本Addicted To Warの出版人)が最も尊敬するアメリカ人のひとりです。フランクが編集したDVD『テロリストは誰?(What I've Learned about the US Foreign Policy)』の最後を飾る第10章はブライアン・ウィルソンのドキュメンタリーですので、このDVDを観たことがある方なら、ご存知でしょう。彼の『レッグス』という本がカタツムリ社から出ています。

ブライアンはベトナム戦争を空軍兵士として戦い、いかに多くの無辜のベトナム人が殺されているのかをつぶさに体験してきました。除隊後平和活動家になり、その後の米国の戦争(第三世界の人々に対する一方的虐殺)を止めるために、文字通り命がけの努力をし続けている人です。

80年代のイランーコントラ事件の真っ最中に、米国からニカラグアへの武器輸出の列車を止めるために線路に立ちはだかり、武器列車に轢かれ、両足を切断しました。その体で中南米を平和巡礼し、中南米の兄弟姉妹たちと契りを交わしました。

彼はアメリカ人の浪費的で快適なライフスタイルを維持するために、他国の環境が破壊され、人々が殺されていることに気づき、自らの暮らしを根本から問い直し、変えて来た人です。私の知っているアメリカ人の中で、最も言行一致している人かもしれません。

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ブライアン・ウィルソンの自宅の庭で育っていた巨大なキャベツ

たとえば飛行機に乗ることはやめ、移動は自転車かバイオディーゼルの車です。ですから遠くには行きません。野菜はなるべく自分たちの庭で育て、足りないものは近隣の仲間から買います。コンポストとリサイクルを徹底し、なるべくゴミは出しません。新しいものは買わないで丈夫で良質なものを長く使います。

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今回、奇跡的に彼の家を訪ねるチャンスに恵まれました。彼との会話で心に残った言葉を、ここに共有します。

「アメリカはずっと戦争ばかりしている。この持続不可能な暮らしを維持するために。ベトナム戦争は終わったけれど、中南米や中東やアジアやアフリカで同じようなことがずっと繰り返され、そのことが僕を苦しめ続けている」
「この持続不可能な暮らしは必ず破綻する。そのためには地域内で食べものもエネルギーも医療も教育もさまざまなサービスも何もかも賄うようにしなくてはならない。その準備ができている人が余りにも少ないけれど、自分たちからそれを始めるしかない」
「メキシコ湾の原油流出事故は悲劇だけれど、アメリカ人が石油に頼る暮らしから脱却しなければならないというとに目覚めさせるのには良かったのかもしれない」

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こんな会話のあと、私たちはネイティブアメリカンの長老の知恵の話を聞くために、Village Building Convergence(VBC)のイベントが行われているHarrison通りまで出かけました


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司会のMattはパーマカルチャーの指導者であり、このグループのリーダー

そのイベントの雰囲気があまりにも素晴らしかったので、写真でお届けします。

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参加者の多くは自転車で会場に。手作りのチケットブース

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日向で地べたに座って会話を楽しむ若者たち

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ビニールのドームハウスは子どもたちの遊び場

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多種多様なメッセージのバッチ。デザートスタンドの脇

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デザートも食事もオーガニックベジタリアン、スタンドの上は「巣」のオブジェ。子どもたちが遊んでいた



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