2012/01/10

ハワイ島で子育て

今日はまったく違う話題。子育てのことです。

私には4人の子どもがいます。上の二人は離婚したときに別れて今は一緒にいませんが、東京に暮らし、高校生をしています。そして、今の夫との間に生まれた二人の子どもが小学4年と5年(日本の。こちらでは5年と6年)でハワイ島にいます。

もう親と出かけるよりお友達の方が良く、私のやっていることには興味はありません。自然食ばかりの私に反発してジャンクフードや甘いものが好きだったり、と、まあ、よくあるパターンです。

私が子どもにしてあげられる最大のプレゼントは、元気で丈夫な体に育て上げることで、そのために日々の食事やおやつを大事にしています。でも、子どもにはそれは迷惑のようで、野菜より肉、魚、卵をほしがったりします。といっても、我が家の食卓は野菜と穀物と果物とナッツや種子類ばかりで他のものはめったに登りません。

明日ここを出発しますが、子どもたちは私にお土産を頼むだけで、私が日本に行くことのリスクや今日本が置かれている状況については、あまりわかっていません。でも、さっき「おやすみなさい」を言いながら、二人とも久しぶりに抱きついてきて、「ママ、元気で帰ってきてね」と言ってくれました。

ちょっとホロリとします。

放射能は目に見えないし、痛くも痒くもないですから、子どもにわかってもらうのは本当に難しいです。このサイトはとても良くできているので、何度か見せました。文科省の配る本よりはずっとましです。
http://www.nuketext.org/indexkids.html

私がハワイ島にいることについて、メルマガの読者から「日本から外国に逃げた人に日本の批判をしてほしくない」というメールをいただきました。この方は私たち夫婦が10年も前からハワイ島への移住を計画していたことを当然知りません。でも、311が背中を押してくれたのは事実です。ハワイ島ももう放射能汚染されていますが、それでも壊れて放射能が漏れ続けている原子炉の近くで子育てするよりは、安心できます。子どもは大人よりも放射能の影響を受けやすいからです(春休みに結婚10周年記念の家族旅行でハワイ島に来たあと、私たち夫婦は子どもたちを友人に預けて日本に戻りました。以来、日本に戻っているのは私だけです。今回で4回目の帰国)。

1月13日の講演会では、ハワイへの移住を考えている方のご質問があれば、私の知っている限りのことはお答えしますし、ご相談にものります。

持続可能なコミュニティを創ることは、私たちのライフワークです。アメリカは世界最大の消費(浪費)国で、石油や資源獲得のために戦争ばかりしている国です。しかし、豊かな大地があり、どこから何も奪わなくても十分豊かに暮らせるのです。それを鴨川の山間地の小さな田畑で実践してきた私たちは、ここハワイで同じように自給的な暮らしを実践して、アメリカ人に見てもらいたいと思っています。そういう暮らしの豊かさや楽しさが伝染したらいいな、と。

アメリカが平和で持続可能な社会に変わったとき、地球も大きく変わると思います。今は、日本は原子力政策でも軍事政策でも外交政策でもアメリカの言いなりですが、アメリカは決して一枚岩ではありません。共和党のロン・ポール大統領候補のように、FRBの解体や在日・在韓米軍基地の撤去を主張している人もいます。

ここハワイ島には大きな産業もなく(米軍軍事基地がありますが)先住民の文化や暮らしがまだ残っています。ハワイ島は基本的に狩猟採取で持続可能なシンプルな暮らしが営まれていました。今は実践している人はごくわずかですが、私たちはハワイ人が食べてきたタロ芋やバナナを庭に植え、なるべくこの庭で採れた野菜や果物で子どもたちを育てていくつもりです。

目標は2年間でほぼ自給状態にすること。子どもたちは、私たち親のことを変だ(お父さんは家にいるし、お母さんはしょっちゅう出張で家にいない)と思っているし、日本に帰りたがっていますが、いつかハワイ島も好きになり、私たちが何を大切にしているのか、わかってくれたらいいな、と思っています。

次のブログは日本からになるでしょう。

4号機、目が離せません。福島第一原発で作業している人たちの安全を願いつつ。


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