2012/04/07

原発止めても電力は足りなくならない

ついに朝日新聞でも、原発止めても電気は足りなくならない、という記事が掲載されました。こういう記事を書いた記者を応援したいです。

デジタル版でも一部読めます:
http://www.asahi.com/national/intro/TKY201204060778.html


以下、一部引用します。
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再稼働急ぐ理由「電力不足」って本当?

原 発が動かないと関西の電気が止まる?

関 西電力の今冬の電力は余った

 「緊急安全対策にすでに取り組み、30項目の安全対策についても着手している。実施計画をとりまとめ、速やかに報告したい」。関西 電力は6日、コメントを発表し、基準突破に自信を示した。

 関電は昨春以降、新たに非常用発電装置を導入したり、冷却用の海水を送る非常用のポンプを大幅に増やしたりした。さらに時間がかか る防潮堤の設置などの対策も、大まかな実施時期も公表している。

 一方、枝野経産相は6日の閣議後会見で、安全だけでなく「需給面の必要性」も原発再稼働のハードルに加えた。そもそも政権や電力業 界が再稼働を急ぐのは 「原発が動かなければ、夏に電力が足りなくなる」という理由だ。関電も「再稼働が夏に間に合わなければ、13.9%もの電力不足が生 じる」と言ってきた。

 しかし、本当に電力は足りなくなるのか。

 関電は昨夏動いていた原発4基が止まったため、今夏は供給力が2割近い550万キロワット低下すると試算している。昨夏に最も電力 需要が多かった日と同じだけ電気が使われれば、電力が不足し、停電などが起きるおそれがあるという。

 関電はこの冬もこうした心配を訴えた。関電管内では、2月ごろに10%ほど電気が不足するという関電の試算から、節電が呼びかけら れた。だが、実際には電力不足は起きなかった。

 深夜に余った電力を使って水をくみ上げ、昼間に発電する揚水発電が、予想より199万キロワット増えた。電力不足の時に他の電力会 社から余った電力をもらう「融通」なども50万キロワット以上増えた。家庭や企業が節電に取り組み、電力使用量も抑えられた。

 この冬、「5%の節電」が求められた九州電力管内は、寒波でピークの電力需要が予測より5%以上も増えたのに持ちこたえた。大型火 力発電所が故障した日も、東京電力など6社から電気を融通してもらった。

 今夏の関電でも火力や揚水発電、融通を増やせないか。供給力に余裕がある中部電力などからもっと融通してもらえないか。企業や家庭 はもっと節電に取り組めるのではないか。

 関電が示す13.9%不足の試算はこうした努力を換算していない。大飯原発が夏までに再稼働しなければならないとの関電の言い分に は疑問点も少なくない。

 政府のエネルギー・環境会議は4月末にも全国の今夏の電力需給見通しを発表する予定だ。これが出ない限り、再稼働が必要かどうかも わからない。ただ、この見通しさえも、経済産業省資源エネルギー庁が電力各社から供給力と需要を聞き取ってまとめるものだ。

ーーーーー引用、ここまで。

中部電力は元々原発依存率が低いので、浜岡原発を止めても全く問題ありません。意外なことに東電も原発なしで大丈夫です。現在、北海道電力の泊原発以外の全ての原発が止まっていますが、まったく大丈夫です。停電も起きません。

地震国で原発を動かし続けるのは、自分たちの未来がなくなってもいい、ということに合意していることを意味します。もし自分たちのいのちや未来、そして財産や不動産が大事でしたら、今、声を挙げましょう。

以下でウォールストリートジャーナルが大飯原発の再稼働を巡って、賛成/反対の投票を集めています。
http://jp.wsj.com/japanrealtime/blog/archives/10389/tab/comments/#newest
ぜひ、意思表示をして下さい。


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