2006/09/05

♪ 記者会見「言論封じのテロにノー」 ♪ - 33分29秒 - 7.7 MB

PodCast GIF

今日は東京・霞が関の弁護士会館で行われた記者会見に出席しました。加藤紘一氏宅への放火テロに対して「私たちは言論封じのあらゆるテロを許さない」とアピールするためです。記者会見の模様はポッドキャストで聞くことができます(約1時間)ので、タイトルをクリックしてください。音はイマイチですが司会者の白石孝さんに続いて、斎藤貴男さん、私、佐高信さん、石坂啓さん、西川重則さん、ピープルズプラン研究所の小倉利丸さん、内田雅敏さんの発言を聞くことができます。

テレビはNHK(午後6時のニュースで報道した)とTBS、新聞では毎日と東京、通信社では共同通信が来ていました。他にもミニコミやネット記者も大勢詰めかけました。鎌田慧さんなど数名の個人による呼びかけであったにも関わらず、わずか1週間で802人の賛同者と13人の呼びかけ人で合計815人がこのアピールに加わりました。

会見の発言者は顔なじみが多かったです。斎藤貴男さんと佐高信さんには7・7のシンポジウムで、石坂啓さんとは先日プレスセンターの地下で、ご一緒したばかり。内田雅俊弁護士(この間の「平和の灯を!ヤスクニの闇へ キャンドル行動」の大成功、おめでとうございます)とは「平和への結集」で、平和遺族会の西川重則さんには国立でお会いしています。ピープルズプラン研究所の小倉利丸さんだけは初めてお会いしました(もちろん、お名前とご著書は知っています)。

この呼びかけがネット上であったのは8月28日頃です。すぐに賛同メールを送ると事務局の大地さんから「呼びかけ人になってほしい」とメールをいただき、OKしました。実は昨日から我が家には10人の若者が畑の手伝いに来てくれている(みんなアコちゃんつながり)ので、記者会見の参加はどうしようかと迷いましたが、彼らに畑仕事を頼んで東京まで出て良かったです。

戦前にも似たようなテロ事件がありました。政治家が次々と暴力を受け、あるいは殺され、やがて2・26事件が起きて、戦争に反対することができなくなり、戦争に突入していきました。戦後も暴力で言論を封じる事件は絶えません。1987年の朝日新聞阪神支局員への「赤報隊」による襲撃事件、89年には本島長崎市長への狙撃事件などが記憶に新しいところです。

911事件のときブッシュ大統領は「我々につくか、それともテロリストにつくか、世界の指導者たちは決めなくてはならない」と言いました。そのとき、私はいじめっこの親分のアメリカにつかないのとテロリストにされちゃうなんて、冗談じゃない、と思いました。その後のアフガニスタン、イラクでは911事件で亡くなった人々の数(3千人弱)を遥かに越える無実の人が米軍の攻撃で殺されています。

元海兵隊員のグレッグ・ニーズさんは911事件直後にブッシュ大統領に手紙を書きました。「もしアメリカが一人でも無実の人を殺したら、アメリカこそがテロリストになる」と。全く共感します。そして、さらに恐ろしいことには、あの911事件でさえ、アメリカ政府が計画し、やらせた可能性が高いのです。一体、本当のテロリストは誰なんだろう、という思いが私の中でますます大きくなります(それが後に、ドキュメンタリー映画集『テロリストは誰?』のタイトルを生みます)。しかし悲しいかな、一番にブッシュ大統領についていくと言ったのは、なんと我が国の小泉首相でした。

小泉首相は「いかなるテロにも屈しない」といつもおっしゃいます。ならば、加藤紘一氏への放火テロにも断固として戦っていただきたいです。
==============
記者会見の後は、『ダーウィンの悪夢』という、これまた衝撃的な映画(グローバリゼーションの生む闇を描いたもの)の試写会に行きました。これはまた明日のブログで。

0 件のコメント: