<カナダのNVCファミリーキャンプ:教えないで伝える>
日本から戻って10日も経たない7月20日、バンクーバーへ飛びました。そこから電車とバスとフェリーとタクシーともう一つフェリーを6時間かけて乗り継ぎ、ガブリオラ島で行われた3泊4日のNVCファミリーキャンプに参加してきました。
このキャンプを始めたのはカナダ人のミッチとアンジェラ夫妻。彼らとはNVCの別の合宿で出会ったのですが、とても素敵な夫婦でどんな子育てをしているか学びたかったので、思い切って参加しました。(もう一組モデルにしたい夫婦はやはりNVCトレーナーのジムとジョリです)
もう我が家の高校生になった子どもたちが親元で暮らすのもあと数年、というのも参加の動機です。私が子どもが巣立つまでにしっかり伝えたいことは、自分の体を健やかに保つ方法(ハーモニクスヒーリング)と人間関係を豊かにするNVC(非暴力コミュニケーション:マーシャル・ローゼンバーグ博士が体系化した「観察」「感情」「ニーズ」「リクエスト」を使った共感的なコミュニケーション法)やコネクションプラクティス。これらのスキルが身についていれば、人生なんとかやっていけると思っています。(後、食べ物を育てる方法も知っていた方がいいですが!)
ファミリーキャンプにはスタッフを含めてカナダやアメリカ、ドイツ、そして日本人の3家族を含む総勢50名弱が参加しました。都会の便利な暮らしを離れ、大人も子どもも森の中でテントで暮らし、その中で午前と午後3時間ずつのNVCの学びと遊びもあり、盛りだくさんで刺激と興味と学びと成長とつながりと発見が満たされたキャンプでした。我が家の二人を含むティーン7名が自主的に行動し楽しんでいるのも、嬉しかった。
ミッチとアンジェラの子どもは男の子二人なのですが、仲がよくて、互いにジャッジすることなく「観察」の言葉で話し、実に落ち着いて伸び伸びしています。「どうやってNVCを教えたの」と聞くと、「NVCを教えたことはないよ」との返事でびっくり。日々の親のあり方から、自然にNVC意識も言葉づかいも身についているんですね〜。感動しました。
私は子どもたちに対し「共感ではない」ことをついやってしまいます。NVCを学ぶと共感と共感ではない会話を最初に練習するのですが、共感ではないもの(ごく普通の会話)には以下があります:
1:アドバイスする
2:同意する
3:元気づける
4:競い合う
5:慰める
6:正す
7:教育する
8:説明する
9:調べる
10:正当化する
11:矮小化する
12:お決まりのことを言う
13:良いことを指摘する
14:物語を語る
15:同情する
16:理屈づける私は子供達に対して、ついアドバイスしたり、教育したり(相手が興味ないのに教え込もうとしたり)、正したり、自分の信じることから「こうあるべき」「こうするべき」と言うことが多いです。別にそれが悪いわけではないけど、つながりを深めたいならば「共感」(ここでは自分や相手の感情とニーズを探ること)の方が効果的です。
さすがに最近は自分の「共感ではない」言動に気づくようになりましたが、長年の習慣を変えるのは難しいです。まず気づくことが第一歩なので、その小さな進歩をお祝いしよう!
私はまた来年もこのファミリーキャンプに参加したいですが、我が家のティーンたちはどうかしら?(参加してくれたら、本当に嬉しいなあ)
もう一つ嬉しかったことは、今回久しぶりにバンクーバーに行ったおかげで、以前NVCをシェアした人たちと再会できたこと。コネクションプラクティスの入門も伝えることができて、興味を持ってもらえました。またバンクーバーに行くチャンスが増えるかもしれません。
旧交を温められるって幸せなことですね。そのありがたさをかみしめています。
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