2012/03/31

放射性物質を拡散しないで、このマンガを拡散して〜

このマンガ、秀逸です。舞台は沖縄だけど、どこでも同じストーリーが当てはまります。
http://deigoinsatu.toypark.in/gareki/gareki.pdf
放射性物質を拡散しないで、このマンガを拡散して〜

私は、自分がエイリアンにでもなった気分です。今、日本で起きていることが信じられない。めげます。本当に。

放射能汚染の恐れのある瓦礫を、本当に全国に運ぶんだ・・・。そして燃やして、埋めるんだ・・。日本全国を放射能汚染して、日本の通津浦々で暮らす人全員をうっすら被曝させるんだ・・・。その結果、福島周辺とその他の地域で健康調査をしても、優位な差は見られない、という結果になるでしょうね。

そして、「低線量被曝の健康への影響はありません」と堂々と言えることになるのでしょうか。

これで潤うのは誰だろう?
泣くのはだれだろう?

苦しむのは一番小さい子ども、赤ちゃん、胎児、これから生まれようとするいのちたちです。そして親が泣くのです。

どうしちゃったの、日本?

太平洋に流れている放射性物質はついにここまで広がってきました。
http://www.straight.com/article-638451/vancouver/fukushima-radiation-moving-seawater-across-pacific-ocean-according-consulting-company
ここハワイの海で泳げなくなる日も近いのか。それとも、気にせずに泳ぎ続け、シーフードを食べ続けてもまったく影響がないのか。後者であることを祈るけれど、私はガンダーセンやスターングラスやバンダジェフスキーの研究に信頼を寄せているので、祈りは祈りでしかありえません。

奇跡が起きることを願います。

それにしても・・・・
何かが狂っている。
放射性物質は移動させない、が原則。

なぜ、今はまだ放射能汚染のない九州や沖縄にまで瓦礫を運び、焼却するのかわからない。都内の焼却場ですでに職員が被曝しているのが伝わっていないのか。

昨日の鹿児島県議会では全会一致で瓦礫受け入れ賛成。「全会一致」だって・・・。

このことの愚かさや問題点がわかる議員がたったの一人もいないの?鹿児島県議会って何人いるの?

ああ、でも911のときのアメリカと同じかな。全員が一致団結して「テロと闘おう」というときに、「戦争に反対」というのは勇気いるものね。袋だたきにあうからね。

あのときのバーバラ・リー下院議員やデニス・クシニッチ下院議員は果敢に戦争に反対したけれど、愛国者じゃないと非難され、脅され、すごく大変だったもの。

信じられないのは、沖縄までが瓦礫を受け入れる、って言っていること(それには、米軍基地の米兵とその家族が反対して署名を集めているらしい)。

せっかく、「つなぐ光」では今の日本では一番安全な沖縄で福島の子どもたちに保養してもらったり、移住してもらったりしているのに。全国に放射能汚染を広げてどうするの?助け合いができなくなっちゃうじゃない(今は汚染されていない地域の野菜を、汚染の高い地域に送ったり、福島周辺の子どもや子連れ家族を市民が受け入れたり、市民が主体になって、自主的に助け合っています)。

そんな中、このマンガを教えてもらい、ちょっとうれしかった。沖縄が舞台になっているけれど、どこでも同じ構図があてはまります。ぜひ読んで、拡散して下さい。
http://deigoinsatu.toypark.in/gareki/gareki.pdf

内容は核心を突いています。描いてくれた方に感謝!


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2012/03/30

放射能汚染瓦礫を広げてはいけない18の理由

友人の浅川博之さんこと、「行徳にいたマグマ大志」さんのまとめが素晴らしいので、私のブログでそのまま紹介させていただきます。以下の情報の中には私も以前に書いたり、つぶやいたりした内容もあります。でも、こうしてまとめて下さると、はっきりと、瓦礫を広域処理することの愚かさ、無駄さ、危険さ、意味のなさがわかります。

「あなたの街の首長が瓦礫受け入れ表明したときにご活用ください。」と浅川さん。ぜひ、そうして下さい。

ーーーーー以下、転載:

【現地処理すべき】
①森林再生の分野で、日本を代表する学者である横浜国立大学の宮脇昭先生の動画
◆震災復興ガレキの山は貴重な地球資源
◆津波から生命と財産を守る切り札
◆ヘドロも木にとっては貴重な栄養分
http://t.co/6WWbBRrB

②岩手県久慈市で現場作業をしていた方が
「(数値が)問題ないならここに穴掘って埋めればいい。って誰もが思ってんだ~。その方が作業も簡単でいいんだし、コストもかかんね~んだからさ~。」
http://t.co/Kwc2QnhE

③郡山から大阪に避難して今思うこと
http://t.co/YVCyDXPG
瓦礫受け入れに反対して、避難できる安全な大阪を守っていただくことが、福島をはじめとする被曝し続ける人たちの命を救う支援になります。

④「被災地では、住宅再建や雇用の確保、原発事故の補償を求める声が圧倒的だ。がれきが復興の妨げになっているかのような論調は、国民に情緒的な圧力を加えているだけだ」
http://t.co/Vjx7mBAG

⑤岩手県岩泉町長談
「現地からは納得できない事が多々ある。がれき処理にしても(中略)使ってない土地がいっぱいあり処理されなくても困らないのに(中略)全国に運び出す必要がどこにあるのか」
http://goo.gl/G5d3u

【危険性について】 安全な瓦礫など存在しません
⑥家庭ゴミの処理場で放射能汚染された瓦礫を処理するとどうなる(まとめ)
http://t.co/gSRVmHSG
国の基準値以下でも、バグフィルターがついてても、絶対に被曝からは逃れられない。
濃縮された焼却灰と焼却炉の後始末も困難

⑦汚染の実態の詳細な調査「化学物質の影響-東北地方太平洋沖地震と津波に-よる汚染と除去」
http://t.co/CbABKfJK

⑧広域処理対象になっている宮城県石巻の瓦礫には、放射能汚染と化学汚染の両方があります、「安全だ」というのは全くのデマ。
土壌汚染(石巻沿岸部参照) http://t.co/UtxeJL6F
化学汚染 http://t.co/XxawO9qR

⑨環境省がデータなく放射性物質がバグフィルターで除去できると言っていた
http://t.co/C5IWiWPg
「99.99%除去できる」というバグフィルター神話は嘘

⑩各メーカーに電話した方の情報
https://twitter.com/#!/ranranranna/status/183235023523164160
問い合わせたバグフィルタメーカー10社全て放射性物質を除去できないと回答。
環境省に電話「事前に試験確認したんですか?」と聞くと
「焼却後の排ガスを測定していますが、濃度限度を下回っています」と事前に試験をしたかについては回答せず事後報告のみ。
測定もγ線のみ

https://twitter.com/#!/JapanHots/statuses/182962359223066624
「問い合わせたバグフィルタメーカー7社→日立プラントテクノロジー、日鉄鉱業、明和工業、富士工機、瑞東産業、流機エンジニアリング、飯田製作所、全て『放射性物質を除去できない』と回答。
バグフィルタについて聞きたいと言えば回答貰えます」

⑫『バグフィルターの寿命は「三十分から三年」といわれるほど排ガス温度や濾布の通過速度に左右されるのです。』
http://t.co/3LzPI3qz
こんなに短寿命じゃ、使い物になりません。

⑬流出の有害物質47地点で基準超
東日本大震災の被災地で、津波などによって土壌に流れ出たとみられる、ヒ素や鉛などの有害物質の濃度が、東北と関東の47の地点で基準を超えた。
http://t.co/hHQ0HwLf

⑭昨年9月時点で、東北の放射能ガレキに何と「ヒ素」まで検出!ヒ素の毒性は言うまでもないですね。
http://t.co/O0GM2yoq

⑮島田市の汚染がれき焼却により放出されるセシウムの健康被害シミュレーション
http://t.co/EzpNWaDI

⑯専門家が危ないと指摘しています。
(1)医師からの意見書 http://t.co/ExhWlCmP
(2)秋田大教授 瓦礫を受け入れてはならない12の理由
http://t.co/aiRYKkuL

⑰陸前高田市の瓦礫を実際計測した結果は41 Bq/kg
これ、人口密集地で何万トンも燃やすのですか?
住民の健康を侵害する権利が、何故あるのですか?
http://t.co/2Wex9IRw

⑱「瓦礫処理のウソ 武田邦彦
「東北では瓦礫処理施設が欲しいと言っているのに、環境省が審査を遅らせ3年間は許可を出さないと、理由は「瓦礫は放射線を含むから審査を慎重にしなければならない」」
http://t.co/zA8FBM94

ーーーーここまで。

それにしても、どうして瓦礫を広域処理しようとするのだろうか?
日本人全員を同じように被曝させて、今回の原発事故の影響がどこでも同じで比較ができないようにするためではないのか、と思ってしまいます。まったく馬鹿げています。健康的にも、経済的にも、モラル的にも、瓦礫の広域処理は間違っています。


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2012/03/29

5月5日の子どもの日に子どもたちへの最高のプレゼントは脱原発

泊で止まる 日本の原発。

たびたびこのブログで紹介してきたナノハナ 再稼働ストップ大作戦:
http://nanohana.me/?page_id=800

2012年3月26日に東京電力の柏崎刈羽原発の6号機が停止し、ついに残るは北海道電力の泊3号機一基のみとなりました。こちらも、定期点検に入る5月5日には停止します。

あれ、原発止めると電気が足りなくて停電するんじゃなかったっけ?
あれはやっぱり嘘だった、ということがそろそろみんなにも伝わり始めたようです。(その割には誰も何も言わないけれど)

日本に原子力の火が灯って(核分裂が始まって)およそ半世紀。50年経って初めて核分裂が止まります。つまり、放射性廃棄物(死の灰)が5月5日を境に増えなくなる、ということです。

これ以上のツケを子どもたちに残したくないので、原発を止めるのは一日でも早い方がいいのです。

もちろん日本の54基だけではなく世界の435基についても同じです。

地球はひとつらなり。ここで空気や水を汚せば、あちらも汚れます。チェルノブイリの放射能も福島の放射能も、核実験の放射能ももう何度も地球を巡り、食物連鎖の中で食べ物に取り込まれ、私たちのカラダを蝕んできたのです。

その中でも生き残り、生き延びている私たちって、たいしたものだと思います。結構、強いししぶといです。でも思い病気にかかる子どもや先天的な異常が増えているのもまた事実です。

ハワイで妊娠した知人の子どもが生後3ヶ月でガンになりました。一番健康で免疫の高いはずの赤ちゃんがガンになる、というのは尋常ではありません。イラクでも同様のことが起きていますが、まさに環境汚染(化学物質と放射性物質の複合汚染)のなせる技だと私は思っています。その上遺伝子組み換えに電磁波にさまざまな社会的ストレスが加わり、現代人が健康を維持するのは大変になってきています。

311を体験した私たちが一番世界に役立てるのは、日本が世界に先駆けて脱原発を達成し、持続可能でしかも豊かな社会を実現することだと思うのです。ほんの100年ちょっと前まで完全自給自足で循環型社会で暮らしていた日本人ならきっとできる、って思っています。

政府は今必死に大飯原発を再稼働しようとしています。これを食い止めましょう。個人で出来ることで効果があるのは、自分の選挙区の国会議員に「危険な原発よりも安全な自然エネルギーに力を入れてほしい」と伝えることです。あと、地方のマスコミ(ラジオ、テレビ)にファックスやメールや電話も効果があります。

それにしても・・・
私が親の世代に問いたいのは、どうして地震国の日本に原発を導入してしまったの?なぜ賛成したの?ということ。親に聞いたら「原子力は素晴らしい技術で日本の未来の発展のためには絶対に必要だと思っていた」という話でした。

しかし事実はもっともっと闇が深いのです。この映像『原発導入のシナリオ ~冷戦下の対日原子力戦略~:』を観て下さい。
http://youtu.be/EbK_OlzTaWU

広島・長崎・ビキニで十分被曝の恐ろしさを体験した日本が「原子力の平和利用」をなぜ受け入れたのかという疑問が解けます。日本の中に米国の協力者がいなければ、こんなことが実現するはずがないのです。正力松太郎一人では、できないのです。ヒットラー一人ではあれだけのことができないと同じように。

泊で止めよう 日本の原発 こんどこそ

広島、長崎、ビキニ、東海村、福島を経験した私たちだからこそ、「日本発脱原発」を実現しましょう。


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2012/03/28

東京の掃除機にウラン/元首相秘書の発言(バンビの独り言より)

今日は二つのブログ(どちらも信頼できる友人です)を紹介します。

一つはピースフィロソフィーセンター(カナダ)のブログ:
http://peacephilosophy.blogspot.com/2012/03/blog-post_26.html

大事な部分を以下に引用します:

ーーーここから引用:

室内掃除機から、セシウム、コバルト60と、微量のウラン238と235が微量でも検出されたというのは深刻な結果です。東京でも、室内にいても、ある程度の被曝をしていたということです。

下記、木下黄太氏のブログの3月23日の投稿によると、東京はキエフ並か、場所によってはそれ以上の汚染だという。この計測結果を見ても、この友人の靴と掃除機の計測結果は驚きではありません。
東京23区の汚染状態の確認。セシウム合算で平均1,006 Bq/kg でキエフを超える汚染の可能性。
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/6ffe54f6c3c9f8a5f440edea1210ff41
福島東北は無論ですが、311直後から何ごともなかったように暮らしている人も多い、東京をはじめとする関東地方では、子どもたち、若い人たちを守るためにも、まず今からでもやらないよりはまし、壁や天井も含めて室内の掃除を、マスクをつけてしっかりやることが大事と思います。エアコンのクリーニングも大事と思います。クリーニング業者の人たちはしっかり防護して掃除しているのか、懸念です。もちろん結局こういう「除染」も、「移染」にすぎず、放射性物質が下水道やごみ焼却を通して環境に流れ出ます。しかし過ごす時間が長い家の中をきれいにするのはまず基本でしょう。@PeacePhilosophy
ーーーーここまで。

放射性物質はホコリや花粉や土などに付着しているので、マスクはしないよりしたほうが有効です。特に子どもたちには東京でもインフルエンザ対策を兼ねてしたほうがいいでしょう。

もう一つは、「バンビの独り言」より元菅首相の政策秘書、松田光世さんの告発
http://blog.goo.ne.jp/banbiblog/e/821eb5d213fd9e560838235e20474dee

バンビさんが話を聞いて卒倒した、と書いているように、気になる4号炉について、こんな記述がある:

ーーーここから引用:
保安員幹部が(向こうから喋りだして)「4号炉は北側よりも南側の方が80cm沈んでます」と。
「不等沈下だね?」と聴くと、「はい、そうです」と。

同じ建物で80cm沈下が違うと、当然傾くわけです。
しかし、最初は認めていたのに、国会でそれを質問するとなったら「いや、傾いてません」と言い出した。
(実際、国会で答弁があったが、それを認めなかった。議事録にも残ってる)

4号炉が傾いてるのも認めないし、「3号炉、どう見ても核爆発ですよね」と言っても認めない。
ーーーーここまで。

詳しく知りたい方は、それぞれのサイトを詳細に読んで下さい。

国民は何も知らされていないまま被曝させられ、政府は再稼働を進め、海外に原発輸出もしようとしている。でも今が正念場。残るは北海道の泊原発1基だけ。本州、四国、九州は稼働中の原発はゼロです。私たちは原発なしでも生きていけます。電気は足りているのです。火力の中でも最も効率の良い(二酸化炭素も少ない)天然ガス火力のコンバインドサイクル発電にすれば良いのです。原発よりず〜と安全でお得です。まずはそれで当面良いのです。

その間に北欧やドイツのように本気で再生可能自然エネルギー技術へシフトすれば良いのです。私たちの声を、政策決定者(自分の選挙区の国会議員に伝えるのが一番)とマスコミに伝えましょう。

本当に本当に、今が正念場です。


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2012/03/27

万能の調味料 塩麹(しおこうじ)

我が家には今、秋田県産の三五八(さごはち)という塩麹があるのですが、これは本当に万能の調味料です。あらゆる料理に塩の代わりに使うのです。

最初はやはり酵素を生かしたいので、もっぱら漬け物や、ドレッシングに使っていたのですが、最近は加熱料理(炒め物、料理のソース、スープなど)で塩を使う場面で、ことごとく塩麹を使っています。

マイルドな甘みと塩麹独特のうまみとコクが加わり、料理が何でも美味しくなります。今日は、近所のおじいさんからいただいたゴーヤを使って、ゴーヤチャンプルを作ったのですが、塩麹で味付けをしたら、何とも美味しくなりました。

東北の名産なので、これを毎日の料理に使って、免疫を高めておきましょう。毎日酵素をたっぷり取ることで、低線量被曝の影響をあまり受けずに済むかもしれない、と密かに期待し実験しています。

こんなに美味しくてカラダにも良い塩麹を世界の調味料にしたいな〜。今や醤油や味噌がアメリカのどこのスーパーにもあるようにね!


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2012/03/25

6月30日と7月1日はオリンピックセンター大ホールに集合!

まだ詳細が確定していないので公式発表は先なのですが、現代人は忙しい人が多いので、今から日程だけ空けてもらいたい二つのイベントをご紹介します。どちらも私が関わっており、会場は代々木公園隣接のオリンピックセンター大ホールです。

まず7月1日(日)は第9回東京平和映画祭。こちらは、毎年一度、映画を通してマスコミや一般劇場ではあまり伝えられていないことに光を当てて、より平和で持続可能な社会を作ろう、という趣旨で2004年から開催されてきました。

2011年311以降は、脱原発をテーマに開催(昨年の第8回はテーマ「原発のない世界はつくれる!」)していて、今年も昨年同様、脱原発がメインです。どんな作品が選ばれるか(今、上映作品選びの最終段階です)どうぞお楽しみに。

上映作品やトークゲストの発表は公式サイトで4月上旬にする予定です。
http://www.peacefilm.net/

朝10時から夜7時半ぐらい(8時?)までのイベントですので、脱原発をめざしている映画好きの方は、一日カラダを空けてくださるとうれしいです。

次は前日の6月30日(土)開催の東京脱原発音楽祭(これは初めてのイベント)。こちらは20代の若者たちが中心になって企画を進めています。脱原発アイドルの藤波心、制服向上委員会、「心援隊」などでも活躍し福島の子どもたちと妊婦さんの避難をサポートしてきたまーちゃんバンドなどのアーティストが参加決定しています。

また、3月3日のブログで絶賛した尾米タケル之一座も出演が決定し、「絶対原子力戦隊スイシンジャー」を歌ってくれることになりました!これは見物です(めったに観れないもの)。
http://www.youtube.com/embed/0AcQJE_R0iw

今日は一座のリーダーの中さんと初めてお電話でお話ができて、無事打ち合わせを終えたところです。元々芸人さんたちのグループですが、311以降は脱原発一筋で活動しているそうです。

東京脱原発音楽祭の正式発表も今、詳細を詰めているので4月以降になりますが、人気アーティストと人気ジャーナリストの上杉隆さんが出演し、音楽とトークで脱原発をアピールしますので、脱原発を目指す音楽好きの方はお早めに参加申し込みをして、座席を確保して下さいね(たぶん、当日前に満席になると思います)。

なお、この音楽祭の収益は、脱原発活動で頑張るNGOや福島の子どもたちを放射能から守る活動をしているグループに寄付させていただきます(チャリティイベント)。今とても大事な活動を担ってくれる団体に少しでも多くの寄付をして応援できるように、スライディングスケール(経済的に余裕のある方がより多くを貢献してくれることを信頼し、経済的に余裕がない方にも参加の道を開いたシステム)という料金システムを採用する予定です。経済的に余裕がない人も、脱原発のためなら少し出してもいいよ、という人も参加できます。

東京平和映画祭にも東京脱原発音楽祭も、とても有意義でためになる(そして、楽しめる)イベントになると思いますので、どうぞ今からあなたの手帳(カレンダー)に書き込んで下さいね。私は両方とも主催者として関わっています。


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2012/03/24

庭をEdible Landscapeに

私たちが今住んでいる家は、コナの町の中心部からすぐの住宅街にあるのですが、そこの庭に元々植わっていたのは、ハイビスカスやプルメリアや、ハワイ独特の観葉植物と芝生でした。

Edible LandscapeのJPG

私たちはここでも鴨川のように少しでも自給自足を実現したいので、まずは芝生をはがしました(芝生を緑に保つためには大量の水が必要なので、それも嫌だった)。そうしたら出てきたのは土ではなくて、火山岩。掘っても掘っても、岩がごろごろ出てきます。

鴨川の我が家(土がたっぷりある)とは余りにも違うので、なんどもため息をつき、諦めそうになりながら、それでもこの10ヶ月間、少しずつ岩をどけて、わずかにある土を集め、そして生ゴミや木の葉やはがした芝などでコンポストをし、マルチをして、土を作ってきました。

Edible LandscapeのJPG

そしてようやく、葉もの野菜ぐらいなら植えられるガーデンベッド(花壇のようなもの)ができ、ちょっとだけ野菜の種をまいています。また、最近では果樹も植えられるぐらいの状態になってきました(岩の上でもマルチをたっぷりやれば、なんとか育つことがわかってきた)。

今日は庭の大改造。隣家との垣根になっていたハイビスカスの木を切りました(ハイビスカスさん、ごめんなさい)。というのは、ハイビスカスにカビのようなものが発生し、それがトマトを病気にさせていることがわかったからです。

Edible LandscapeのJPG

ハイビスカスは一年中、赤い花を咲かせてくれ、とても美しいのですが、やはり私たちは花より団子。ハイビスカスの後には、いち早く実るバナナを植えました。バナナは一年で収穫できます。

ハイビスカスのおかげでプライバシーが保たれていたのが、今はご近所から丸見えになってしまいましたが、半年もすればバナナの木がすくすく伸びて、またすてきな緑の目隠しを作ってくれることでしょう。

Edible LandscapeのJPG

今日植えたバナナの苗は買ったのではなくて、ご近所でやはり庭でバナナやパイナップルを育てているおじいさんからのプレゼント。火事とドロボーと事件が立て続けにあったおかげで、ご近所さんとよく話すようになったのですが、そうしたら、近所には裏庭でかなり果物や野菜を作っている人がいることがわかりました。

私の夢はとても大きく、地球上のコミュニティを一つ一つ持続可能にすることです(そして、住んでいる人たちを、健康に元気にすること)。もちろん、カラダは一つですから、まずは自分がいるところでそれを目指します(以前は鴨川、今はハワイ島)。

ここはとてもラッキーな場所で、隣の家も、前の家も、その2件隣でも、またその隣でも、果樹や野菜を育てているのです(同じ住宅街でも他の場所ではそうでもない)。このご近所さんの存在はとてもありがたく、私の夢がここでも実現するような気がしてきました。

Edible LandscapeのJPG

このような住宅街で野菜や果物を育てることをEdible Landscape(食べられる景観)という名前で、ハワイ島で流行らせたいな〜と思っています。

p。s。
お庭がない人でも野菜は作れます。腐葉土の袋をそのまま使うのです。ホームセンターなどで袋入りの土を買い、日のあたる場所に横にして小さい穴をあけ、そこに野菜の種をまくのです。水分がプラスチック袋の中で保たれるので、水やりも週に一度で大丈夫です。これはプランターより簡単なので、やってみて下さい。

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2012/03/23

食品表示一元化について

「食品表示一元化」(今、政府で検討会が行われ、中間論点を整理している)についてご意見のある方にお願いがあります。

日本政府が、食品表示一元化について、パブリックコメントを求めています。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=235080019&Mode=0

よろしかったら、あなたのご意見を送っていただけないでしょうか。日本の食品で(311前)一番気になるのは、「アミノ酸」という表示です。これは、ヘルシーなんじゃないかと誤解を生む表示です。ほとんどの河口食品に入っているアミノ酸はグルタミン酸ナトリウム(MSG)で、人によっては「中華料理症候群」を引き起こす神経毒です。私はアミノ酸入りの食品は極力避けるようにしています。きちんとMSGと表示させましょう。

遺伝子組み換え食品についても表示があいまいで、多少(5%までだったか)含んでいても表示義務がないのはまずいです。表示して、消費者が選べるようにしたほうがいいです。

今回のパブコメで日本政府が求めているのは、放射性物質に関するものではありません。日本の食品の表示をどうするか、具体的には、食品の「名称、原材料、内容量などの一般的な事項や健康危害に直接関連する事項(アレル ギー表示など)を中心に義務化して容器包装に分かりやすく記載する。それ以外の事 項などは事業者の主体的取組を尊重して任意表示とする」と言った内容のことです。

でも私は日本の食品に放射線量を表示してほしいと思います(これは小出裕章さんが言われていました)。日本の食品の放射線量の安全基準はドイツ放射線防護協会の日本政府への提言やWHOに比べて桁違いに高いことを心配しているので、せめてドイツ放射線防護協会の基準に従ってほしいです。今の基準では日本食品全般の信頼が揺らぎ、経済にも悪影響だ、という内容の意見を送りました。

ご参考までにドイツ放射線防護協会とWHOの基準を書きます。

*汚染の可能性のあるサラダ菜、葉もの野菜、薬草、山菜の摂取は断念する
*乳児、子ども、青少年には1キロ4ベクレル以上の、成人には8ベクレル以上の飲食物を摂取させないようにする
WHOの水質ガイドライン:セシウム137、要素131とも10ベクレル/キロ。

一方日本の現在流通している食品の安全基準は:

セシウム137:
飲料水、牛乳、乳製品 200ベクレル/キロ
野菜、穀物、肉、卵、魚、その他 500ベクレル/キロ

ヨウ素131:
飲料水、牛乳、乳製品 300ベクレル/キロ
野菜、穀物、肉、卵、魚、その他 2000ベクレル/キロ

です。

乳幼児のヨウ素に限るとドイツ放射線防護協会に比べて500倍も高いので、日本食品は今や諸外国から避けられています(当然です)。これは日本経済にも悪い影響だと思います。

以下はドイツ在住のフクモトさんから教えていただきました。
ーーー
ドイツ政府はの食品汚染基準値(放射能)は放射性セシウムで370ベクレル/kg(牛乳、乳製品、乳幼児食品)、600ベクレル/kg(その他)で、これはEU加盟国すべて共通です。

4月からは日本ももう少し厳しい基準になるます。日本の新基準は1ミリシーベルト/年ですが、ドイツ放射線防護協会はそれを0.3ミリシーベルト/年としてベクレル値を算出しています。独協会は、フクシマでは放射性核種の組成比をセシウム137:セシウム134:ストロンチウム90:プルトニウム239=100:100:50:0.5と推計しています。日本の新基準は半減期1年以上の核種を考慮したとしていますが、その組成比をどうしているのか、ちょっとわかりません。

もう一つは新基準値でも放射性セシウムを基準に管理する点。ベラルーシ、ウクライナ、独放射線防護協会も放射性セシウムの合算値ではなくセシウム137だけを基準にします。これは、セシウム134の半減期が2年、セシウム137の半減期が30年と大きな差があるからだと思います。
ーーー
基準が厳しくなるのはうれしいのですが、田中優さんのこのコラムを読んだら、また考え込んでしまいました。

環境はエンタメだ!
第二十八回「『流言飛語』という流言飛語」
今のぼくらは幾重にもウソに囲まれている  田中優
http://rooftop.cc/column/tanakayu/004131.php

嘘にまみれているんですね・・・・

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2012/03/22

チェルノブイリの真相~ある科学者の告白


チェルノブイリの真相~ある科学者の告白~ by sean2010jp
http://www.dailymotion.com/video/xk1hj2_yyyyyyyyyy-yyyyyyyy_shortfilms

今日も映像を紹介します。

深いため息しか出ません。

原子力発電というものが、なぜこの世にあるのか。日本に54基、世界に435基。

たった40年程度発電して、あとは何万年も処理に困る、健康に悪影響を与えるゴミを残す「負の遺産」でしかないものがどうして今でも運転し続けられるのか、わからない。「経済のため」だけでは説明がつかない。

通常運転中でも、定期点検のたびに被曝労働を必要とする原発が、どうして「人権」のある国で許可されているのかが、わからない。原発は差別と危険性の隠蔽(安全性ばかり強調するプロパガンダ)、あと、一番大事な人権無視しなければ動かし続けられないはず。

でもね、希望があります。
今、日本で動いている原発はたった2基。日本は世界第3位の原発大国。私たちが原発を止められたら、世界への影響は大きいです。

再稼働をさせないで、4月末までにこの国の原発をまずゼロにしましょうね。柏崎刈羽と泊原発の2基だけです。


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2012/03/21

原発について語るなら、必読!『原発を再稼働させてはいけない4つの理由』

私も末端メンバーの一人であるeシフトがブックレットを合同出版から3月24日に発行します。昨日のドイツの番組が必見なら、こちらは、必読書。どうか、手に取って読んで下さい。講演会や学習会などで、お使い下さい。

テーマは今が攻防戦のピークである再稼働で、タイトルはずばり『原発を再稼働させてはいけない4つの理由』 

 ―原発は日本各地にあります。福島第一原発事故が起きてわかったことは、
  大事故が起きれば遠く離れていても「現地」になるということです。―
          アイリーン・美緒子・スミス(グリーン・アクション代表)
  http://e-shift.org/?p=1605

以下、佐藤憲一さんからの情報を転載します。
ーーーーーー

定期点検で停止中の原発の再稼働問題、とくに、ストレステスト評価の「確認」プロセスが先行している大飯原発3,4号機について緊迫しています。

しかし、福島原発事故の原因究明さえも終わっていない中、「福島原発事故のような事故が二度と起こらない」ことを担保できる条件は何もありません。

大事故を二度と繰り返してはならない、という点では賛成も反対もないはず。

eシフト(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)は、今再稼働を進める議論をする前提は何もない、という事実について、「原発を再稼働させてはいけない4つの理由」としてまとめました。

参考資料として、そして身近な人に伝えるツールとして、活用いただければと願っています。

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合同ブックレット・eシフトエネルギーシリーズvol.1
『原発を再稼働させてはいけない4つの理由』
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<目次>
・読者のみなさまへ
(アイリーン・美緒子・スミス/グリーン・アクション)
・第1章 原発再稼働のこれだけの問題点
(竹村英明/環境エネルギー政策研究所)
・第2章 原子力規制行政は破綻している
(澤井正子/原子力資料情報室)
・第3章 ストレステストでは安全確認はできない
(山崎久隆/たんぽぽ舎)
・第4章 原発なしでも電気が不足することはない
(松原弘直/環境エネルギー政策研究所)
・第5章 周辺自治体と周辺住民の同意を得られていない
(末田一秀/はんげんぱつ新聞)
・市民の力で再稼働をSTOPするための10のアクション
・原発危険度一覧表
・原発事故によって、放射能汚染が広がる30キロ・60キロ圏Map

A5判/80ページ/630円(税込)/合同出版刊

※チラシのダウンロードはこちら http://e-shift.org/?p=1605

★ご注文はこちらから:
https://ssl.form-mailer.jp/fms/07ee120f187312
ぜひ各地での運動にご活用ください!
10冊以上のご注文で送料無料です。
(送料:1冊210円、2~3冊290円、4~9冊330円、10冊以上無料)

★アクションの一歩、署名にご参加ください!
運転再開に待った!全国署名(二次締切3/31)
http://e-shift.org/?p=1612
<要求項目>
1.原発運転の再開の判断は、国会の事故調査委員会の結果を踏まえること。
2.原発の事故の影響が及ぶ可能性のあるすべての自治体および住民に、十分な説明を行い、意見を聴取すること。
3.原発運転の再開の判断に当たっては、関心を有する国民の声を幅広く聴取すること。全国の主要都市において、公聴会を実施すること

eシフト(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)事務局
国際環境NGO FoE Japan内
Tel: 03-6907-7217 Fax: 03-6907-7219

ーーーーーーここまで。

再稼働を阻止すれば、この4月末までに日本の全ての原発が止まります。あと2基しか動いていないのに、電気は足りています。「原発が日本の電気の3割の担っている」というのは、水力や火力を止めて、原発の稼働率を最高にしようとしてきたからに過ぎません。ベース電力を水力にして、足りない部分を火力にしたら、原発はいらないのです。

廃棄物の処理方法がなく、定期点検のために被曝労働が必要になる原発なんて、私はいらない。働いても誰も傷つかない、健康を損なわない発電方法があるのだから、そちらを選びましょう。


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2012/03/20

原発について、福島について語るなら、必見!

ドイツのテレビ番組です。スゴく良く出来ています。

ドイツZDF フクシマのうそ by sievert311

菅首相は、あのときネットでつながっていた私たちより情報が遮断されていたんですね。驚きました。

あと、こちらも少し見ておいて下さい。強震モニタ+地震波形音、のサイトです。
http://www.ustream.tv/channel/nied4maps-test

今日はこれだけにします。友人の息子さんが自殺をした、という情報が入ってきたので、そちらにエネルギーをシフトします。


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2012/03/19

バンダジェフスキー「情報をこのまま隠し続ければ、日本人という国民はわずかになる」

今、来日しているユーリ・バンダジェフスキー(元ゴメリ医科大学学長)の記者会見の一部の模様をお伝えします。私に教えてくれたのは、パレスチナ連帯札幌の松元さんです。
ーーーーーーーー
昨年バンダジェフスキー博士の論考を翻訳された田中泉さんが、来日中のバンダジェフスキー博士の院内記者会見の一部を書き起こして紹介されましたので、お届けします。

=====以下、転送=====

みなさま
ユーリ・バンダシェフスキー博士の記者会見を先ほどインターネット中継でやっておりましたが、そのおもに質疑応答部分の内容に関してのみ拙いメモをとりましたのでシェアさせていただきます。

いろいろ抜けておりますが。

●バンダジェフスキー博士院内講演会
http://www.ustream.tv/recorded/21213134
で観ることができます(3/19 16:44現在)。

田中泉


この事故を小さな事故と思ってはいけない。世界にとっても大変だが日本は特に大変だ。

かつてゴメリの医科大(彼は元学長)に日本人の研究者たちが来たことあり、セシウムが心臓にとって危険であるということに深い理解を示していた。でもその経験が活かされていないのが理解できない。

何も見えず情報もない状態では何もできないと思う。ウクライナ・ベラルーシ・ロシアの各地域で「黙っている」政策が事態を悪化させ悲惨な状況になっている。日本は我々の経験をもう一度繰り返そうとしているように見える。

放射性物質の汚染源を早く廃棄しなければならない。日本全国にばら撒く必要はない。

「黙っている」という政策はかつてのソ連邦共産政権ならまだしも、21世紀文明社会の日本でこういうことが起きるのが理解できない。

新しい食品の基準値をどう評価するか→食品に放射性物質が含まれていることじたいが、非常に危険である。ベクレル数を下げるのは肯定的な動きではあるが、4月からの新しい基準はベラルーシでもここ13年ぐらい使われている基準であり、この基準のおかげで住民が放射性物質取り続けてしまっている。食品を食すると放射性物質を体にとりこんでしまい、様々なシステムに影響を与える。それは外部被ばくより数段深刻で、非常に危険だ。

必要なのはクリーンな食品とクリーンな土地である。どんな放射性物質であれ、それをとりこむと言うことは本当に体にとって危険だ。牛乳は100Bqならいいということになっているが、99BqはOKで101Bqはだめなのか?何が基準なのか?つまり基準というのはあくまで運用的なもので、放射性物質の含まれた食品は実際すべて危険なもの。人々は放射性物質のない食品を受け取る必要がある。

高い濃度で汚染されている地域は福島だけでないと聞いている。東京でもあちこちでセシウムが観測されていると聞いている。人々は汚染されている地域からきれいな土地に引っ越すべきだと思う。
人々の健康を守るという対策においては国が役割を果たすべきだ。今起こっていることに対してしっかりと責任を果たし人々の健康を守るべき。それが政治の責任である。

長い間汚染地域に住む人達が新たな放射性核種を摂りこむとなるとさらに危険である。 最も危険なのは食品を通して体の中の臓器にとりこまれることだ。

子どもは10-30Bq/kgで60%に心電図異常が起きる。Bq数が上がると心臓の動悸の悪い子どもが増える。ベラルーシにはそういう子どもがたくさんいる。だから死んでいるのだ。70-100Bq/kgで、突然死のリスクグループに入る。

福島などで若い高校生が突然死している事例がある。知人の知人も突然死した。亡くなった方の臓器のセシウムを測定することには意味があるとお考えか?
→解剖すればセシウムは出てくるとは思うが、亡くなってしまった方はどうすることもできないのが残念だ。生きている方々を検査することが重要。かならず体内のセシウム濃度を調べる必要がある。そうすればリスクグループ(突然死に繋がるグループ)を把握できる。

環境中にセシウムが高い濃度で存在すると突然死の可能性がある。セシウムは特に心臓に対して激しく攻撃を加える。心筋細胞に蓄積し、代謝機能が失われ、エネルギー産出ができなくなる。心拍が乱れる。心停止する。突然死する場合の濃度に決められたものはない。僅か20-30Bq/kgでも心拍異常が出てきている。それが突然死の原因になりうる。子どもも大人も全員の線量調査を。

残念ながら皆様のところには情報が少ない。情報をこのまま隠し続ければ日本人という国民はわずかになる。
ーーーーーーここまで。


「情報をこのまま隠し続ければ、日本人という国民はわずかになる」のは困ります。もしこの情報に信憑性があると思いましたら、拡散にご協力下さい(ブログランキングのクリックをお願いします)。

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2012/03/18

「つなぐ光」誕生から一年

一年前のこの日、沖縄で「つなぐ光」が誕生しました。たくさんのボランティアスタッフ、特に、事務局を担ってくれた中川夫妻(角ちゃんとコカちゃん)は、文字通り寝食を削って不眠不休の活動で、福島周辺から避難して来た妊婦さんと子連れ家族をサポートしてくれました。言葉では言い尽くせないほど、感謝しています。彼らのような友人がいることは、本当にありがたいことです。

その「つなぐ光」(社団法人)に仲井眞沖縄県知事から感謝状が届いたそうです。以下は、事務局長の中川角司さんのブログからの引用です。
http://tsunaguhikari.ti-da.net/e3838116.html

ーーーー
●沖縄県知事から感謝状が届いてました!

数日前に届いた郵便物を、棚の上に置きっぱなしにしていました。
思いだしたように開けてみたら、沖縄県知事から、つなぐ光への感謝状が入っていました。
我々の活動にご理解をくださりましたこと、心より感謝いたします。

なお、表彰状の文面には、「避難者の受入れ」と書いてあり、とても納得しています。

それは、県が受け入れる条件の方を「被災者」と表現し、つなぐ光は、県が受け入れられない方々を受け入れていたので「避難者」になります。

つなぐ光は、昨年の3月下旬に、当時、原発30キロ圏を対象としていた県に対して、「31キロ地区に住んでいた妊娠9カ月の方」を紹介しましたが、県は、1キロオーバーだという理由で受入れを断ってきました。だからこそ、つなぐ光は、原発100キロ圏を受け入れると表明しました。

それから、県が、原発30キロから福島県全域を受け入れるとなった際、つなぐ光は、第二次支援体制にて、原発100キロから200キロにエリアを拡大して受け入れる表明をしました。

県は大きな船であるので、支援体制は充実しています。

それは小さな船である民間団体には、決してできない手厚さです。

よって、つなぐ光は、県という大きな船のひと回り外側で、うまく泳げていない方をレスキューする「小さなボート」に相当すると言えましょう。

我々が、常に県のひと回り外側で支援体制をつくることで、行政と民間の有機的な連携になればと思って取ってきた処置です。ですので、これは県を非難したくて書いているのではありません。

恐らく、県は「県の受入れ条件外」の方からは相当クレームを言われたのではないかと思います。そして、実は、つなぐ光は「つなぐ光の受入れ条件外」の方から、同様に沢山のお叱りをいただきました。

1年間支援活動というものをさせていただき、学んだことは、何らかの条件や枠を設ける限り、つなぐ光も、県と同じ立場であったと思えるということです。

支援活動というものは、条件や枠の、「内側の方からは感謝され」、「外側の方からはお叱りを受ける」、という「2つでセット」なのだと学びました。

叱られればメゲますし、感謝されれば力が出ます。
その両極の波の中で様々な体験をさせていただきました。

実際には、メゲる時のメンタルの急降下たるや、相当痛いですから、何度か「もう、つなぐ光を止めよう!」と思ったことがあります。
それでもなんとか、ここまで止めずに来れたのは、沢山の方が温かい言葉をかけてくださったからこそです。

最初から関わってくれたスタッフさんたちと気持ちをシェアする場面が持てたからこそです。
沖縄県内の沢山のボランティアさんが訪ねてきてくださったからこそです。

日本中の多くの方が、遠く離れた「どこの馬の骨とも分からない怪しい名前の団体」に活動費を送って下さったからこそです。
そして、そんな団体に、「勇気を出して」支援要請を出してくださった、東北・関東のお母さんたちが居てくれたからです。

全ての皆様に、心から感謝の気持ちでいっぱいです!

本当にありがとうございました。

そして、この先、つなぐ光は、「滞在支援(短期保養)」というフレームから、「移住支援(引っ越し)」というフレームにシフトしてゆきます。

これまた初めての事で、手探りで進めておりますので、見守っていてください。そして、頼りなさそうな場面があれば、どこかで力を貸してくださいませ。

それから、つなぐ光は、昨年の3月18日に立ち上げたましたので、本日で、「丸1年」を運営することができました。

この1年、様々な想いがありましたが、特に東北の現地で活動しているNPOの大変さを感じて、我々も「休日なし」でやりたいと決めました。

無事に、本日までお休み無しで働くことができましたのは、多くの方のサポートがあってこそでしたので、あらためて感謝しております。

ということで、明日は、1周年記念日となりますが、初めての完全休日とさせていただきます。
ようやく、「ふ~」、という気持ちです。^^;

ありがとうございます。

ーーーーーここまで。

これを読んだら、

ありがとうございます。
ごめんなさい。
許してね
愛している

・・が出てきました。


ところでー

今からちょっと前に、東京平和映画祭の実行委員会が終わりました。今年で第9回になる東京平和映画祭は7月1日、オリンピックセンター大ホールでの開催が決定し、いよいよラインナップも決まってきました。正式に決定したら、発表しますね。テーマは今年も原発です。映画が好きで、原発に関心がある方は、ぜひカレンダーに印をつけて、この日を空けておいて下さいね。



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2012/03/17

「なぜ原発を止めれなかったの」という子どもの問いに親は答える義務がある

子どもに「なぜ、原発を止められなかったの?」と聞かれたら、なんて答えよう。
「取り返しのつかないことをして、本当にごめんなさい。一生懸命止めようとしたけれど、まったく歯が立たなかったの」
としか言えない。

311原発震災後に、最初に出て来た言葉は「ごめんなさい」。
今も変わっていません。

実は私も、原発の危険性を初めて知ったとき(チェルノブイリ原発事故のとき)に、親に聞いたことがあります。
「なんで原発を許してしまったの?」と。

「原発が危険だとは知らなかった。日本を豊かにしてくれる素晴らしいものと思っていた」という返事でした。体制には逆らわない、いつも自民党に投票するような両親でした。

そんな親を反面教師としたのか、私は体制や権力と違う主張や行動をしていることが多いですね・・・。いのちを守ろうとすると、体制と違う選択になるだけなんですけどね。でも、ときどき、なんか無駄なことしているのかなあ、と思うこともあります。

環境問題の解決に一生を捧げるつもりで生きてきたけれど、311が起きてしまったので、私がやってきたことは何の役にも立たなかったとしみじみ思います。もう311以前に戻れないですから。

環境に漏れてしまった放射能は、もうどうしようもない。気の遠くなる時間を、ずっと続く汚染を子どもたちに残して、私は先に死んでいくことになります。

悔やんでも悔やみきれません。

311の前に原発を止められなかったことが、悔しくてしかたない。大地震が原発を襲えばこうなることは知っていたのに、決定権を持つ人たちに何も影響を与えることができませんでした。その結果、多くの人の故郷を奪い、放射性物質を世界中にばらまいて、日本に暮らす人々だけじゃなく、太平洋の生き物や北半球の生物も被曝させている。悲しい・・・

力がない
決定権がない
影響力がない
伝わらない
共感してもらえない
聞いてもらえない
行動してもらえない

ないないづくしだ・・・。

昨年の春休み、結婚10周年で家族にハワイ島に来て以来、そのまま子どもたちは本人の意思に関係なく(私たち親が子どもに英語に不自由なくなってほしいと望んでいることもあります)、強制移住させられました。私は頻繁に日本とハワイ島を行き来していますが、子どもたちは戻れません(飛行機代が払えない)。

そのことに対して、311前は友人だった人から「日本から離れた人に放射能の不安を煽るようなことを言ってほしくない」と言われました。彼の故郷は福島です。

私は311以降、福島周辺から避難したお母さんたちと接して、彼女たちの気持ちには寄り添ってきましたが、福島に残っている人たちには十分寄り添っていないことが、彼をいらだたせたのかもしれません。いわきの友達は家がまるごと津波で流されてしまったので引越しましたし、20キロ圏内で農的暮らしをしていた友人は強制移住させられました。

私は311直後から今まで一貫して、「妊婦と子どもは一刻も早くなるべく遠くに避難」を主張しています。彼に言わせれば「動きたくても動けない人のことを考えろ」ということなのかもしれません。

今日は非暴力コミュニケーションを学んでいる友人が我が家にきていたので、福島に残っている人たちに思いを馳せていました。

原発は建設前も、稼働中も、事故の後も、人と人を分断しています。



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2012/03/16

「瓦礫で防波堤」への懸念/除染は移染。汚染水は海へ

上杉隆さんの【原発崩壊】“除染”の真実…成功することはない、は同感です。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120316/dms1203160848005-n1.htm

除染とは移染(つまり汚染を水で流して移動させるだけ)であって、放射性物質は半減期の10倍以上の月日が経たないとなくなりません(っていうか、半減期を過ぎる度に半分になるだけなので、限りなくゼロに近くはなっていくものの、実は永遠になくならないが)。除染作業で水で流された放射性物質はどこにいくのでしょうか?タンクに貯めているのもありますが、すべては貯めていないので、溝から川へ、川から海へと流れて、最終的には海洋生態系の中で食物連鎖で上位に海洋生物に濃縮されて、私たちの食卓に上ることになるのではないでしょうか。

青山貞一さんが、放射能汚染(と内部被曝)を一番注意しなくてはいけないのは、魚介類と警告していますが、全く同感です。

http://www.youtube.com/watch?v=ALvIdgc824Q

私は1990年から「クリーンアップ・キャンペーン」を呼びかけ、海岸のゴミをデータを取りながら拾うという活動をしていたのですが、そのときいつも言っていたことは「拾えるゴミはまだいいよね。水に溶けて拾えない化学物質や放射性物質はもっとコワい」でした。

原発からは平常運転中でもごく微量の放射能は漏れていますが、今回は圧力容器も格納容器も建屋も壊れて爆発し、放射性物質が飛散してしまったので、大変です。しかも今もまだ漏れ続けているし・・・。

さて、昨日とおととい、「瓦礫で防波堤を作ろう!」というブログを書いたら、広島の増田ちよこさんから懸念が寄せられましたので、紹介させていただきます。
ーーーーー
気になることがあり、仲間に意見を聞きました。宮脇昭博士は善意で提唱されている ことを理解できます。
津波だけでしたら良い方法になると思われますが、放射能が福島原発から流れ出ている状況で瓦礫の放射能汚染が心配されます。
今回は、「瓦礫の防波堤森」は適さないと私も含め4人がそう結論しました。
理由を下記に記します。
それに同意されましたら、宮脇昭博士の提唱を広げないようにされることをお願いしたいと思っています。

乳児、子供たち、私たちの被曝をともに拒否しましょう!
よろしくお願い致します。

その理由
①瓦礫のなかから毒(放射能も入っている?何を意味するか?)、を分離する方法、その結果の安全基準が明確でない。
放射性廃棄物が含まれて地中に埋められる
可能性が高く、放射能が地下水等に漏れ出ることが考えられ、その事は私達を被曝させることにつながる。

②紛らわしいですが下記の把握必要。
東日本大震災前は、IAEAの国際的な基準に基づき、放射性セシウム濃度が1kgあたり100ベクレルを超える場合は、特別な管理下に置かれ、低レベル放射性廃棄物処分場に封じ込められてきていた。
(クリアランス制度)

東日本大震災後、当初、福島県内限定の基準として出された8,000ベクレル(従来の基準の80倍)を、環境省の省令によって
その十分な説明も根拠の明示もないまま、広域処理の基準に転用された。

したがって、現在、原子力発電所の事業所内から出た廃棄物は、100ベクレルを超えれば、低レベル放射性廃棄物処分場で厳格に管理されているのに、事業所の外では、8000ベクレルまで、東京都をはじめとする東日本では埋立処分されている。

結論
●放射性物質は、封じ込め、拡散させないが原則です。
震災瓦礫は低レベル放射線廃棄物が含まれているとみなすほうが私達の安全を保てる。 (1kgあたり100ベクレル以下は一般瓦礫と同じ方法で処理できる)

●政府(環境省)が放射能を拡散させる
瓦礫広域処理と除染作業に国民の理解を得るために30億円の予算をあてて広報事業を行い始めている事実を重く受け止めよう。

●乳児、子供たち、私たちを被爆させようとする政府の政策(放射性廃棄物の拡散処理も)にNOを言いましょう。
それは長い目で政府を助けることになります。


以上です。
ーーーーーーー
確かに放射性物質はなるべく動かさず封じ込めるのが良いです。今の瓦礫を全国へ、というのは、放射性物質を拡散させるので、全然ダメ。「瓦礫で防波堤」は、それよりはずっとましかと思ったけれど、もう少し調査して、またご報告します。


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2012/03/15

瓦礫で防波堤を作ろう(その2)!

昨日の投稿に対して、るなどん さんが、以下のコメントをくれました。
ーーーーーー
初コメ、失礼します。瓦礫→防波堤という考えは、横浜国大?の 宮脇昭博士が提唱しています。参考になれば幸いです、

いのちの森300キロ構想

http://www.youtube.com/watch?v=gDOEs2_ONGM&feature=youtube_gdata_player

宮脇昭博士のみどりの森300キロ構想/ブログより
http://m.blogs.yahoo.co.jp/gurigguriggu/53612307.html
ーーーーーーー

中米の熱帯林を守る活動からNGOの世界に転身した私は(それまで米銀に務めていた)、もちろん、宮脇昭博士を存じ上げています。当時は森林保護のNGOの集まりなどで、何度かお目にかかっています。

あまりに素敵なアイデアなので、ちょっと興奮しちゃいました。いのちの森、つくりたい!

「現地で集めて埋め立て、木を植え、防波堤を兼ねた公園にしてはどうか?」
宮脇博士が提案している方法は、理にかなっています。

実際、伊勢湾台風で出たあらゆる瓦礫の上に土をかぶせて作った「滝の水公園」というのが愛知県にあるそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/滝の水公園
今ではとても素敵な公園になっていますね。

人間が作り出した物質はなかなか自然に戻りません。塩ビ類などは燃やせば有毒ガスが出るし、焼却灰には放射性物質が濃縮してしまいます。都内の清掃局では、作業員が被曝しているぐらいですから、放射性物質が含まれる瓦礫の焼却はお勧めできません。いのちにとって有害なものは、これ以上増やしても、広めてもいけないのです。

311を機に、自然に寄り添った暮らしが、見直されて、始める人が増えるといいなあ(と、今日もハワイ島でミニ農園作りをしている)。

土の中の微生物たちが有機物を分解し、その土地に元々あった植物や木を植えて森を作る、生き物の力で自然を回復させ、同時に防災にもなる。今現地で困ってる瓦礫と害虫の問題が、同時に解決できて、自然環境も良くなり、防波堤にもなると一石三鳥だと思うのです。

これを実現するには、私に何ができるだろう?

そうだ、自分にできることは書くこと、伝えること、広めること、だった!

というわけで、今日も昨日に引き続き、同じテーマでブログを書きました。いのちの森構想に共鳴できたら、あなたも情報を広めて下さい。


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2012/03/14

瓦礫で防波堤を作ろう!

中学生アイドル藤波心ちゃん(http://ameblo.jp/cocoro2008/)、小学生アイドルかなるちゃんが歌う「LOVE!LOVE!ハイロ」。
http://www.youtube.com/watch?v=4-C1fB8mgLc&feature=player_embedded#!
「本当のこと、向き合う強さ。どんな生き方、望んでいるの。もう失いたくないんだ。愛するもののすべてを」
聞いて、広げて下さいね。

そしてじっくり聞いてほしいのが、ガンダーセンの記者会見。今回の東電福島第一原発事故の影響で20年間に100万人がガンになる可能性があると指摘しています。
http://portirland.blogspot.com/2012/02/22020100.html

さて、このブログに放射能汚染を広げる恐れのある瓦礫を現地から運び出してはいけない、と書きました。
http://kikuchiyumi.blogspot.com/2012/03/blog-post.html

現地の市長・町長は「瓦礫を山にしておいて10年、20年掛けて片付けた方が地元に金が落ち、雇用も発生する。もともと使ってない土地がたくさんあり、処理されなくても困らないのに、税金を青天井に使って全国に運び出す必要がどこにあるのか?」と言っています。しかも、東京都で瓦礫処理をする企業は、東京電力の子会社だけらしいのです。

やっぱり利権だけなんじゃないか。痛み分けなんかじゃない。

田中優さんが今日のメルマガで、素晴らしい提案をしてくれました。こちらにバックナンバーがあります:
http://archive.mag2.com/0000251633/index.html

「瓦礫を積み上げた防波堤を被災地に築いたほうがいいのではないか。」

まったくそのとおり!

瓦礫で防波堤。すごくいい。それこそ、次の地震のときの津波対策にもなるし、いのちを守るための雇用が被災地に発生します。技術的に可能なら、ぜひ実現してほしいです。誰かこういうのに詳しい方いないですか?

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p.s.
2012年6月30日、脱原発のメッセージを発信しているミュージシャンの協力を得て、「東京脱原発音楽祭」を開催することが決定しました。近日、詳細を発表します。お楽しみに!藤波心ちゃんも出演しますよ〜。

2012/03/13

311から一年:ハワイ大学にて1周年のイベントに参加(ジャパンクラブ主催)

ハワイ時間の3月10日、311から1周年のイベントがハワイ大学(ヒロ)で行われました。日本で地震が起きたちょうどその時間、3月11日午後2時46分は、ハワイ時間だと3月10日午後7時46分になります。そのときにちょうど、最後の黙祷ができるように、イベントは組まれていました。

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主催は、ハワイ島ヒロにあるコミュニティカレッジのジャパンクラブ。メンバーのほとんどは日本からの留学生で、今回のイベントは5人のメンバーが中心になって準備をした模様です。

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1年たっても311原発震災を風化させないこと、震災で親を失った子どもたちのサポートをし続けること(東北3県の育英会に寄付している)、福島の子どもたちのサポートをすることなどを目的に、サイレント・オークションなども含めた盛りだくさんの企画でした。

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オープニングはパフォーマンスから始まりました。赤のお揃いのTシャツを来た学生たちが、祈りを捧げるような踊りをしてくれました。続いて、地元で人気のハワイアンのミュージシャンが登場。あの大きなカラダからどうやってあんなに繊細な声がでるのでしょう。驚きと感動でした。

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それからハワイ先住民のペレ・ディフェンス・ファンドのテリーさんのお話。ハワイ先住民にとって自然そのものが教会。それを汚すことは冒涜である、ということで、太平洋の放射能汚染をとても心配されていました。今後、私は彼女たちと仕事をしていくことになりそうです。

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それから私の講演。福島の現状と子どもたちを守るのに何ができるのかを話しました。日本政府は日本人の声はあまり聞かないけれど、外圧、とくにアメリカの声は聞くので、アメリカから声をあげてほしい、とお願いしました。最後に、玄さんのギターと歌、私のフルートで2曲披露しました。

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私の話が終わると、地元の和太鼓のグループが素晴らしい太古を披露してくれました。和太鼓はこちらでは大人気です。天に響く太古の音が魂を揺さぶります。そして、オークションの後は、モダンダンスによる祈り。この震災で失われたいのちを弔っているような美しい舞でした。最後は、地元のお寺の住職にお経を上げていただき、7時46分(日本時間の2時46分)に黙祷をしました。

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午後3時に始まり、8時までの長いイベントでしたが、このような素晴らしい企画をしてくれたジャパンクラブの学生たちに、心から感謝です。参加された方は、原発事故がまだ収束していない、復興はまだまだであることなどを、わかってくれたと思います。

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3月11日からもう一年経ったなんて、今でも信じられません。

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ここ数日、福島のことばかり思っていたら、いわきの友人から手紙が届きました。彫刻家の安藤栄作さんです。私は311のちょうど1ヶ月前の2月11日に、「ポレポレいわき」という映画館で、『ZERO:9/11の虚構』の上映会とトークをしました。その上映の実現に尽力してくれたのが、安藤さんです。

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家を丸ごと流されながらも生き延びた安藤さんの声をそのまま共有させて下さい。
福島のいろいろな人の声が、そして表現が、日本中に、世界中に広く大きく届きますように・・・・。

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ーーーーー
3・11を超える作家たちへ

 大自然の中で彫刻を作って生きていきたいと福島県いわき市に移住したのが20年前。15年間を山で暮らし、5年前からは海沿いの小さな町に住んでいた。
 我が家は夫婦そろって彫刻家のため、ご多分に漏れずもう長い間経済的に大変な生活を送ってきた。自分たちの存在のしかたと今の社会システムが噛み合わず、その歪みをたくさん受けてきた。精一杯仕事をしても見返りはほんのごくわずか、使ったエネルギーのほとんどは宇宙の何処かへこぼれ落ちているのではないかと思っていた。2010年には差押えも受けて、その生活に限界が近付いていた。

 大地震の起こる10日ほど前、お茶を飲みながら夫婦でこんな話をいていた。「もし、全てが無くなるとして、1つだけ残したいものって何かある?」「1つだけか・・・浩子は?」「そうね、家族のアルバムかな」「俺はアルバムもいらないな」その頃私は家にある彫刻をみんな海岸に持って行って焼いて大地に還すプロジェクトを考えていた。社会システムとの歪みで溜め込んだ歴史を一度リセットしたいと思っていた。

 3月11日、その日久しぶりに高校生の娘も連れ立って家族で街に繰り出した。友人の個展を観た後、近くのショッピングセンターの2階で店を冷やかしながら歩いていた。私達の2時46分はその時だった。
 その日の夕方、海岸から15mの所にあった自宅は家財や道具、たくさんの作品達もろとも津波と火災で無くなってしまった。空き地に止めた車の中で積んであった搬入用の毛布にくるまって一夜を明かした。翌日、食料やガソリンの調達をしながら避難所の情報を得るためにカーナビのテレビを見ていると、突然原発が爆発した。直後、私達はその場に一緒にいたごく少数の友人達と「必ずまた生きて会おう」と約束をし、かみさんの実家がある新潟に向けて出発した。

 自宅を確認しに戻れたのはそれから3週間後のことだった。東京で大学生活を送る長男をいわき駅で拾い、家族4人で現場に向かった。大好きだった海沿いの町はまるで爆撃の後のようだった。焼けた臭いと吹き抜ける放射能混じりの北風に町から命のときめきが消えていた。
 流失した自宅の前で呆然としていると、娘が小さな箱を見つけて持ってきた。開けてみると中から小さなお人形と着せ替え用の洋服が出てきた。それは娘が幼かった時、かみさんが彼女に作ってあげた木彫りのお人形だった。泥ひとつ付いていないそのお人形は何事もなかったかのように微笑んでいた。
 人々の心が繋がり織りあがった海沿いの小さな町。今は瓦礫の平原となったその町を以前の記憶を頼りに家族4人で歩いた。一通り町を回り、そろそろ帰ろうかという時、瓦礫の上に見覚えのあるものを見つけた。なんとそれは息子が小さかった頃、私が彼に作ってあげた木彫りの車の玩具だった。その頃家族で乗っていた小さなワンボックスカーがモデルで、ミニカーでは売っていなかったものを手作りしたのだった。小さな車の玩具は私たちが帰る前に「そろそろ帰るのかい」と、ひょっこり挨拶しに出てきたように見えた。
 不思議な感覚だった。仕事でがつがつ作った大小数百体はあったであろう彫刻達が破壊され無くなり、子供たちに作ってあげた小さくか弱いお人形や玩具が目の前に残っていた。振り返ると瓦礫の平原の中に地元の人が大切にしてきた小さなお社がなぜか無傷で立っていた。

ハワイ大学のJPG

存在する本当の力とは何なのだろう。それはこの先の世界をどういう心で、どういう波動に身を置き生きていけばいいのかというメッセージのように思えた。結局私達は何も拾わず、全てそのままに大地にお花とお線香をたむけて帰路に着くことにした。

 その後2か月近く、本当にたくさんの方の愛とご支援の中、避難先を転々としながら制作や発表をこなし5月の末に奈良県の明日香村になんとか着地することになる。この間の事を話し始めると、それだけで原稿用紙数十枚の報告書になってしまうので、ここでは触れないでおくが、私のこれまでの人生でこれほど「ありがとう」という言葉をたくさん口に出した日々はなかった。そしてその言葉のおかげで自分の魂が次第にきれいになっていくのも感じていた。

 明日香に避難移住し、ほんの少し日常が回り始めた頃、かみさんがつぶやいた。「子供達に幼かった頃の写真くらい残してあげたかったな」それから間もなくして小さな小包が届くことになる。いわき市にボランティアで入っている東京の方からで、久之浜でアルバムを見つけ、無断で持ち帰りクリーニングをしたのだという。写真の中に私の名前を見つけ、友人とネットで調べまくり送ってきたのだ。
包みを開けると、そこには津波でボロボロになった写真たちがクリーニングされ丁寧にビニールに入れられ入っていた。どの写真も子供たちが幼かった頃のものばかり。いったい天はどこで聞き耳を立てているのだろう。
 震災前、勝ち負けの生き残りの世界で分断されていた人々の心が、あの日を境に何かを想い出したように繋がり始めている。メッセージはそれぞれの立ち位置の人々の手をバトンのように渡り、宇宙を回って必要としているところへ必要としている時に届けられている。

 さて、私達アーティストには今何ができるのだろう。あらゆるものが経済というプールに浸かり、生きることが勝ち負けのゲームのように扱われてきた近年。アートの世界も素直にその影響を受け振舞ってきた。一部のアーティストはそのプールで水を得た魚のように泳ぎ回り、また一部のアーティストはその水が合わず、生気を失い居場所を求めて喘いできた。
 3・11というウエイクアップコール。想像を絶する破壊と感情の揺さぶりの中、私たちは何に気付き何を想い出そうとしているのだろう。もはやアートゲームの波動では時代や人々の魂を支えることはできないだろう。すでにプールにはひびが入り、その外に広がる大海から海水が流れ込んできている。
 あの日以来多くの人が遠くから想いを寄せ、また直接被災地に入り活動を続けている。それはヒラヒラと変化する社会の流れにあって、せめて自分の人生の中で1つでも確かなものに触れたいという自分自身へのアクションだ。
 彫刻家の佐藤忠良先生からシベリア抑留の話をお聞きしたことがある。食べ物がない中、生き残った人に共通のことがあったという。それは屈強な体ではなく、詩や文章を書いたり、絵や工作をしたり、歌を唄ったり、何か自分でできることを持っていた人たちだった。アウシュビッツの記述にも似たようなものがある。出所の日を指折り数えていた人はその日が来て出所できないと翌日から次々と亡くなっていった。そんな中、創造的な行為を持っていた人はしぶとく生き残ったという。人間という存在を支えている最も中心にあるエネルギーとは結局内なる魂の光なのかもしれない。

 変化は始まったばかりだ。まだまだ大きな災害も続くかもしれない。また、私たちが知らなかった歴史や科学の真相が明かされ、戸惑いと混乱の社会に身を置くこともあるかもしれない。そんな時アーティスト達はその直観力とイメージ力、そして強じんなデッサン力で歴史や空間の全体像を見極め、人の存在の骨格となるメッセージをこれでもかというくらい世界に贈り出してほしい。

安藤栄作 彫刻

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2012/03/12

「もし圧力がかかって、番組が切られても、わたしはそれはそれで本望です」古舘伊知郎

3月11日は、311東日本大震災一周年のさまざまなイベントが日本中、あるいは世界各地で行われたことでしょう。あなたは何かに参加しましたか。家で静かに祈った、という方もいるでしょう。

私は今しがた、ハワイ島の反対側(ここから車で2時間半)のヒロにあるハワイ大学で行われた311一周年のイベントで講演をし、コナの我が家に戻ったところです。地元の人気ミュージシャンのコンサート、ネイティブハワイアンのレクチャー、和太鼓やモダンダンス、祈りのパフォーマンスとサイレント・オークションと盛りだくさんのイベントでした。この報告は後日、改めてします。

今、お伝えしたいのは、この言葉。
「もし圧力がかかって、番組が切られても、わたしはそれはそれで本望です」
ーー古舘伊知郎 報道SPエンディング

このブログで番組での彼の発言の書き起しを読むことができます。
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1607.html

「今更」と思う方もいるかもしれない。でも今からでも遅くない。古館さんのように著名なテレビ報道界のスター的存在のキャスターがこのような発言をすることを、心から歓迎し、エールを送ります。他のキャスターの方々も、古館さんに続いてほしいと願います。

そして、この京都新聞の2012年3月11日の社説も素晴らしいです。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20120311.html

私として特に嬉しいのは、もんじゅと六ヶ所村再処理工場への言及。その部分を引用します。
ーーーここから

 根本的な転換を図れ

 関係閣僚がメンバーの「エネルギー・環境会議」で、新たなエネルギー政策が夏までに決まる。
 福島第1原発事故を受け、これまでの原子力政策を根本的に改め、再生エネルギーへかじを切ってもらいたい。ところが、野田首相の方針は見えにくい。もう一度言うが、脱原発をはっきり掲げるべきだ。
 原子力政策の大きな柱である核燃サイクルに、もっと目を向けたい。原発で使ったウラン燃料を再利用する。福島第1原発事故で使用済み核燃料がプールに貯蔵されていたのが分かった。
 高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)では、核燃料を再処理したプルトニウムとウランの混合酸化物(MOX)燃料を使うが、1994年の初臨界後は事故やトラブル続きだ。研究開発費など9400億円、運転中止中の現在も年間200億円前後の維持管理費がかかっている。
 青森県六ケ所村の使用済み核燃料の再処理工場は、着工から18年経っても完成していない。投じた国費は2兆円を超す。
 いずれも廃止すべきだ。いずれ原発をゼロにするのに、存続させる意味は全くない。

ーーーー引用ここまで。

社説の結びでは、エネルギーの地産地消を訴えています。これには諸手を上げて賛成。エネルギーと食べ物、そしてお金(金融)を地産地消するのです。地域でその3つをぐるぐる回すと、その地域がどんどん豊かになります。

地震が頻発する小さな島で1億3千万人がこれからも安心して暮らすためには、脱原発はもちろん、エネルギーと食べ物とお金の徹底したローカリゼーションが必要です。

まずは、出来る人から、気づいたコミュニティ(地方自治体)からやりましょう!

私が今住まわせていただいているハワイ島も、エネルギーと食べ物の自給率がとても低い(15%とか)ので、ここでもまずは我が家の庭と隣近所のコミュニティを巻き込んで食べ物の自給率から高めていくつもりで、明日からまた庭いじり(岩石を取り除くこと)が始まります。


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2012/03/11

偶然に、奇跡的に、今、生きているーー3.11によせて

私の、そしておそらくあなたの人生を変えた2011年3月11日の東日本大震災から1年です。私は今日、新たに、自分のいのちを、自分の家族のいのちを、そして自分とつながるあらゆるいのちを大事に生きることを決意します。

京都の諸留さんから、『朝日新聞』2012年3月8日(木)朝刊第一面記事を送っていただきました。そこに書いてあることに、目を疑いました。
http://digital.asahi.com/articles/TKY201203070856.html
こちらは、朝日新聞デジタル版:
http://einstein2011.blog.fc2.com/blog-entry-571.html

「今回の福島第一原発事故が、あの程度の事故で済んだのも、日本の原子力技術の高度さ、確かさがあったからこそだ!」と、原子炉工学の専門家が言うのを、「そうだったのか。それで救われたのか」、と思っていました。

しかし実際は、偶然と奇跡が重なって、運良く首都圏崩壊が免れたのでした。福島や東北だけでなく、首都圏、いや日本列島の半分以上が、世界史上かってないほどの深刻な放射能汚染大事故になっていても、全く不思議でなかったことが、朝日の記事で明らかにされました。

私は今からハワイ島のヒロにあるハワイ大学で「311から一年:私たちにできること」をテーマに講演をさせていただきます。あの日、東京で帰宅難民になり、翌日、千葉県の房総半島で家族と再会した私が、現在、こうして生きているのは、偶然で奇跡でしかないのだ、というのを肝に銘じます。

偶然の出来事がたまたま2つ重なり、この程度の被害で留まっているのです(この被害でも重篤でありますが)。決して日本の原子力工学技術の優秀さが、大惨事を回避できたのではありませんでした。このことも肝に銘じましょう!

-----朝日新聞報道記事(諸留さんの註入り)--------

 東京電力福島第一原発の事故で日米両政府が最悪の事態の引き金になると心配した4号機[◆註:1]の使用済み核燃料の過熱・崩壊は、震災直前の工事の不手際と、意図しない仕切り壁のずれという二つの偶然もあって救われていたことが分かった。

 4号機は一昨年11月から定期点検に入り、シュラウド[◆註:2]と呼ばれる炉内の大型構造物の取り換え工事をしていた。1978年の営業運転開始以来初めての大工事だった[◆註:3]。

 工事は、原子炉真上の原子炉ウェル[◆註:4]と呼ばれる部分と、放射能をおびた機器を水中に仮置きするDSピット[◆註:5]に計1440立方メートルの水を張り、進められた。ふだんは水がない部分だ。

 無用の被曝(ひばく)を避けるため、シュラウドは水の中で切断し、DSピットまで水中を移動。その後、次の作業のため、3月7日までにDSピット側に仕切りを立て、原子炉ウェルの水を抜く計画だった。

 ところが、シュラウドを切断する工具を炉内に入れようとしたところ、工具を炉内に導く補助器具の寸法違いが判明。この器具の改造で工事が遅れ、震災のあった3月11日時点で水を張ったままにしていた。

 4号機の使用済み核燃料プールは津波で電源が失われ、冷やせない事態に陥った。プールの水は燃料の崩壊熱で蒸発していた。

 水が減って核燃料が露出し過熱すると、大量の放射線と放射性物質を放出。人は近づけなくなり、福島第一原発だけでなく、福島第二など近くの原発も次々と放棄。首都圏の住民も避難対象となる最悪の事態につながると恐れられていた。

 しかし、実際には、燃料プールと隣の原子炉ウェルとの仕切り壁がずれて隙間ができ、ウェル側からプールに約1千トンの水が流れ込んだとみられることが後に分かった。さらに、3月20日からは外部からの放水でプールに水が入り、燃料はほぼ無事だった。東電は、この水の流れ込みがなく、放水もなかった場合、3月下旬に燃料の外気露出が始まると計算していた。

(記者:奥山俊宏)
ーーー
[◆註:1]福島第一原発4号機は、BWR(沸騰水型)Mark I 型。1978年10月12日稼働。出力78・4万キロワット。日立製作所。総工費約800億円。

[◆註:2]BWR炉心内のシュラウドについて
http://www.engy-sqr.com/kaisetu/topics/shroud.htm
添付ファイル「BWRのシュラウド構造図」および
添付ファイル「4号炉冷却プール構造図」参照

[◆註:3]「シュラウド」の交換は、何故行わねばならなかったのか?
シュラウドの応力腐食割れ(SCC)対策が交換の必要の原因だった!
http://www.engy-sqr.com/kaisetu/current%20topics/scc.htm

[◆註:4]核燃料プールには、使用済み核燃料と、交換用の新核燃料が貯蔵されている。圧力容器の上の部分を「原子炉ウェル」と呼ぶ。このウェル(well)とは、井戸のこと。ちょうど。井戸の底に原子炉を埋め込んだような形になっているので、こう呼ばれる。

[◆註:5]DSピットの説明図(東京電力)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110620_02-j.pdf

【参考 その1】
読売新聞社のYOMIURI RINEでも簡単に報道されてます。朝日のほうが詳しい。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110428-OYT1T00663.htm

【参考 その2】
2012[平成24]年3月11日現在の、福島第2原発4号炉の核燃料プールの危険な状態について
http://nucleus.asablo.jp/blog/2012/03/10/6369818


ーーー以上、転送/転載/拡散歓迎、ということで、転載させていただきました。

諸留さんのメールの最後には、署名ファイルと一緒に以下の2編の詩があります。原発震災現在進行形の今、この2編の詩は心深くに響きます。

真の文明は
山を荒らさず
海を荒らさず
村を荒らさず
人を殺さざるべし (田中正造)



「あとから来る者のために」

あとから来る者のために 田畑を耕し
種を用意しておくのだ
山を 川を 海を きれいにしておくのだ
ああ あとから来る者のために
苦労をし 我慢をし
みなそれぞれの力を傾けるのだ
あとからあとから続いてくる
あの可愛い者たちのために
みなそれぞれ 自分にできる
なにかをしてゆくのだ     (坂村真民)

あとからくるものに、大量の放射性廃棄物を残す世代の一人として、心から謝罪します。ごめんなさい。大地震が原発を襲えばこうなることがわかっていた私たちは、あまりに声が小さく力がなく、311の前に原発を止めることができませんでした。取り返しのつかない重荷を背負わせてしまった私より若い世代に、本当にごめんなさい。

そんな中で日本中で、この事態をなんとか変えようとしている多くの友人・知人たち、まだお会いしたことない数多くの方に心から感謝します。ありがとうございます。

私もいのちがある限り、この地球上の原子力の火を止めて、新しい自然に寄り添った社会を創造することに尽力することを宣言します。

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2012/03/09

稼働中の原発はあと2基です

日本には54基(もんじゅを入れて55基)の原発がありますが、稼働中はたったの2基です。

再稼働STOP作戦 これなら原発を止められる!http://nanohana.me/?page_id=800
残りの2基も、今月に1基、4月に末には最後の泊が止まります。以下は稼働中の2基のの停止予定日。

東京電力   刈羽6号 2012年3月26日
北海道電力  泊3号  2012年4月末までに

「泊で止めよう、日本の原発」

と、ゴロが良いので広めましょう。

日本の電力の3割は原発なので、原発がないと停電する、と宣伝されていたのは、ある種のだましです。原発は一度動かしたら、途中で止められない(定期点検まで)ので、原発をベース電力にして、足りない分を火力や水力で補っていたのです。それで原発の稼働率は高く、火力水力は低いのです。

これからは水力をベースに、火力と自家発電(企業の発電事業者)を足せば、ピークも乗り越えられます。それに、原発を建てるときは、必ずバックアップの火力もセットで建てていますから、足りなくなることはあり得ません。

「停電するぞ〜」は脅しだし、311直後の計画停電は必要なかったのです。私たちは、電力会社と政府とマスコミにだまされていただけです。

というわけで、残り2基が止まって、再稼働をストップできれば、日本は原発ゼロになります。そのとき初めて、原発なくても電気は足りていたことがやっと知れ渡るのでしょう。

だからこそ、再稼働はさせてはいけない。

地震国に原発は無理。命懸けの原発はもうやめて、違う電源にしましょう。安心して子育てができる日本にしましょう。あなたの力、声が必要です。

こちらの署名、伸び悩んでいるので、協力をお願いします。

原発再稼働に待った! 全国署名
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-658d.html

オンライン署名は下記からお願いします!
http://goo.gl/HrC2h

賛同団体を募っています。締め切りを3月5日とさせていただきます。
https://pro.form-mailer.jp/fms/884b587b26902

紙版は下記から
http://dl.dropbox.com/u/23151586/saikado_shomei.pdf

福島原発事故を繰り返さないために、今、行動しましょう。


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2012/03/08

国際女性デーに「原発はいらない」

3月8日は国連の定めた国際女性デー。世界各地で女性にフォーカスしたさまざまなイベントが行われています。

そして日本ではまもなくあの311から1周年がやってきます。私はこの女性の日に、やはり、女性の視点から、原発はいらない、と再度言いたいです。そんな折、福島の佐藤幸子さんのメッセージが届きました。

「人類は、これまでスリーマイル島、チェルノブイリを経験してもまだ、原発を止めることができませんでした。本当に悲しいことです。フクシマが起こって、反原発運動をしてきた全ての人々が「なぜチェルノブイリの後に原発を止められなかったのだろうか」と後悔しました。ヒロシマ、ナガサキを経験した人々は、「自分たちが最後の被爆者にしなければ」との思いが届かず後悔しました。

フクシマはこれらの後悔した人々と繋がり、本当にもう二度と、福島県民の味わった苦しみを誰にも味わはせてはならないと、メッセージを発信しなければならない立場におかれました。福島には、「福」がたくさんありました。「きれいな、水、空気、大地、そこからとれるおいしい食べ物」この「福」を全て奪った原発を決してこのまま、動かし続けてはいけません。                   

そのメッセージは、世界中に届けられると信じています。そして、世界中の原発が止まったとき初めて、フクシマはこの苦しみ、悲しみ、怒りを収めることができるのです。それまで、フクシマを風化させてはいけないと覚悟しています。」(佐藤幸子さんのメッセージ、抜粋)

日本語アピール全文 http://shuttomari.blogspot.com/2012/03/blog-post.html
英語訳  http://shuttomari.blogspot.com/2012/03/from-fukushima-we-change-world-sachiko.html

原発は福島の「福」を奪ってしまった。本当にやるせない。
日本では今2基、世界ではまだ440基の原発が動いている。
止めよう。今度こそ、原発を止めるために声をあげよう。動こう。

私は女に生まれ、4人の子どもに恵まれ、母親になることができました。子どもを産む前と後では、私は違う人間になっていました。この小さないのちをなんとしても守りたい、という気持ちが何より強くなったのです。

いのちを育むこと、具体的には、子どもたちを元気に育てること(につながること)が、私にとって一番の喜びです。

同時に、いのちを損なうもの、破壊するものは、それが戦争であれ、原発であれ、添加物であれ、合成洗剤であれ、なくしていく、減らしていくことに尽力したいです。

私の過去から今までの多岐にわたる活動(熱帯林の保護、ビーチクリーンアップ、香港でのオーガニック野菜の共同輸入、脱原発、戦争反対、911真相究明、そして311以降、福島の妊婦さんと子どもたちの疎開、鴨川とハワイ島での持続可能なコミュニティ作りなど)は、どれも私の中では「いのちを守る」活動です。

なかなか人に理解はしてもらえないですが、どれも同じ「いのちを守る」という目的のためにやっています。

今、日本は放射能という見えない敵と戦争中です。日本から太平洋へ、そしてアメリカ大陸から大西洋を越えて欧州へとじわじわと広がっている放射能はやがて北半球全体に広がり、幼いいのちを損なうことでしょう。でも、放射能には産地は書いてないですから、過去からのものか(核実験、チェルノブイリ)今回の福島のものかは誰にもわかりません。

そんな中で今をどう生きるか。どこでどう子どもを育てるか、何を食べさせるか、マスクをさせるか、サッカーをさせるか、雨のときはどうするか、日々、選択を迫られます。

311以前から質素に実践してきたオーガニックライフ。
ここコナでは、まだまだ自給はほど遠い。
でも、なるべく地産地消で地元のオーガニックの食材と地元の野菜と果物を毎日食べて生きています。

福島第一原発から出た放射性物質がハワイ島にどんな影響を与えるか(与えないのか)、祈るような気持ちで、ガイガーカウンターをチェックする毎日です。


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2012/03/07

「ママは原発はいりません」


池田こみちさんから届いた情報を共有させていただきます。

ーーーーここから転載:

私の友達の娘が原発直後、生まれたての双子を連れて東京から見知らぬ土地である福岡に避難しました。そこで、関東や被災地からおなじようにとるものもとりあえず、福岡に避難してきた若い母親たちと懸命に助け合って暮らしています。

その彼女から「仲間が綴った思い」が送られてきました。切実ですね。こうした気持ちに共感していきたいです。大人たちがもっと責任を感じないと行けないと思います。

Web も立ち上げています。「ママは原発はいりません」福岡 です。
http://mamagen.jimdo.com/

よろしければみなさまもお知り合いに伝え、思いを共感していただけると嬉しいです。

池田こみち


----福岡に避難した若い母親たちからのメッセージ

仲間が綴った思いです。

「ママは原発いりません」がなぜ「脱原発」を叫んでいるのか。


ママ原のメンバーの多くは放射能から避難してきた原発被災者です。
そしてそれに寄り添う者たち、で構成されています。
原発被災者の苦しみ、悲しみ、そこから立ち上がっていくこと、
それを経験してきたり、間近で見てきている人たちです。

私たちは帰る家を失いました。
生まれ育ってきた故郷に二度と戻れなくなりました。
避難場所を転々として地に足がつきません。
家族が離れて生活することになりました。
親に孫の顔を滅多に見せることができなくなりました。
クリスマスもお正月も誕生日も、家族ばらばらでした。
友人、親せきと疎遠になりました。
周囲からノイローゼ扱いされました。
長年誇りをもってしてきた仕事を捨てました。
子どもを泣かせて、それでも転校させました。
被曝の危険を理解してくれない夫と離婚しました。
たった1人で知らない土地で子どもを産みました。
住めない家のローンを払い続けなくてはいけません。
避難生活でもう貯金が底をつきました。

そしてなにより悲しいことに、
大切な我が子や自分の身体に異変が起こりました。
鼻血がでました。
血便がでました。
下痢が止まりません。
湿疹がひどくなりました。
風邪をひき続けています。
甲状腺にしこりができました。
血液の状態に問題があると指摘されました。
子どもの未来を考えると眠れません。
うつっぽくなりました。

これは、私自身や私が福岡で出会った友人たちの生の声です。
1年たってもまだまだ終わらない。
この先、一体どうしたらいいのか。
自分たちはどこに行くのか。
離れることで薄れていく家族の絆を取り戻せるのか。
そしてこの先、我が子が病気になるかもしれないという不安。
悲しい、苦しい、悔しい、さみしい、憤り、怒り・・・
心の中がぐちゃぐちゃになりそうなこともありました。

でも、自分たちはつらいんだと声高く愚痴ったりできないのは、
この悲劇を引き起こした原因の一端に
自分たちの無知、無関心があることに気付いているからです。
原発の事故がこんなことを招くなんて夢にも思わなかった。
私たちが何気なく使っていた電気を作るシステムは、
人口の少ない地方に危険な原発を押し付け、
そこで働く原発労働者に被曝を強いて病にさせる、
そういう誰かの犠牲の上に成り立っているものだった。

そんなこと自分たちに火の粉が降りかかってきて初めて知りました。
自分たちは間接的だけど加害者でもあるのです。
これまでの自分の無関心さに心から反省、後悔もしているのです。
福島では1年たっても、10年たってもその先もずっと
この苦しみと戦っていかなきゃいけない。
それは想像を超える苦しさではないかと思います。
もうそんな思いをする人をこれ以上増やしたくない。
またどこかで事故が起きて手遅れになる前に気付いてほしい。

九州は福島を、東北関東を助けられるところだから。
だからママ原は「脱原発」なのです。
イデオロギーでも自己満足でもなんでもないのです。
こんなひどいことになる原発、子どもの未来にはいらないよねって
親として、人間として、当たり前のことを言いたいだけなのです。
福岡の人たちに私たちの経験を、生の声を聞いて知って欲しい。
だから私たちは子どもを抱えて声をあげ続けてきました。

知っているのに沈黙することは罪だろうと思うから。
大人の、みんなの沈黙が子どもを虐げることになるのだから。
今、この瞬間も人がいてはいけない高線量地区で、
子どもたちが色んな事情でやむなく暮らしているのです。
家族が、友人が、恩師が、大切な人たちが暮らしているのです。
脱原発を訴えることは原発被災者と寄り添うことだとも思っています。

ーーーーここまで。

私はこの文章を泣きながら読みました。ここに思いを綴ったママと、私はまさに同じ思いです。こういうママたちは、きっと日本中にもベラルーシにもウクライナにもいるでしょう。

原発の過酷事故は、日常の当たり前の幸せを何もかも壊して、奪ってしまいます。絶対あってはならないことなのです。それが起きてしまった。

でも、人間のやることに「絶対」はない。必ず失敗もすれば、ミスもあるのが人間。だから原発から人類は卒業しなくてはいけないと思います。

子どもたちのことを考えたら、将来世代のことを考えたら、高々40年発電したもののゴミの管理を数万年も押し付けるなんて、許されないと思いませんか。


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2012/03/06

政府公報「みんなの力でがれき処理」

このブログ「暗黒夜考~崩壊しつつある日本を考える~」は読んでおきましょう。
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/cbef6a7ace07213d8ab508fff07522188

今日は瓦礫のこと。私は「みんなの力でがれき処理」の政府公報はまずいと思う。

瓦礫は処理しなくてはならないけれど、放射性物質の移動は小さいほど良い。移動すればするほど被曝する人が増えるから。放射性物質は発生した場所で環境から隔離するしかないと私は思っています。

以下はこのことを報じた朝日新聞の記事:
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/K2012030602550.html

ーーーここから引用ーーー

 「みんなの力でがれき処理」――。東日本大震災発生から間もなく1年、宮城、岩手の被災がれきを他の都道府県で受け入れる広域処理への理解を求める異例の広報キャンペーンを、環境省が展開中だ。

 「毎日がれきを見ることで、人々はあの日の悲しみを思い出す」。膨大ながれきを背景に男性の声が響く。6日夜、全国で放映予定のテレビCMの一場面だ(一部地域除く)。ナレーションは、宮城県女川町出身の俳優、中村雅俊さん。同省によると、被災地の現実を訴えるCMは、中村さんも出演する震災特別ドラマ「3・11その日、石巻で何が起きたのか~6枚の壁新聞」(日本テレビ系)の放送時間帯に流れる予定という。
ーーーここまで引用

IWJの岩上安身さんが記者クラブ以外のジャーナリストとして初めて福島第一原発敷地内に入り、取材をした映像を今日、見ました。
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/16ca1152893c22024571ed2b690319fc
これ、日本中の人に見てほしいです。

驚いたのは福島の美しいのどかな風景と対照的な殺人的な放射線量の高さ。「0.3μSv以上のところにずっといたくない」なんて贅沢は言ってられない。最初から桁違いに高いJビレッジ。そして福島第一原発3号機前では500μSv、4号機前では1500μSvまではねあがってしまった。そんなところで作業をしている人がいるなんて・・・。岩上安身さんもそのスタッフも、ニコニコ動画の取材班も、その場に少なくとも数分はいたので、後で体調が崩れないか、心配になってしまう。

放射能は浴びてもそのときは何も感じないし、低線量の被曝をしても「ただちに健康に影響はない」かもしれません。でも、一旦体内に入った放射性物質は、それぞれたまりやすい臓器内に留まって、ずっと放射線を出し続けます。その影響が無視できるようになるには、半減期の10倍のときを待たなくてはなりません(生理的半減期はもっと短い)。だからコワいのです。その影響がどこにどうでるかがわからないですからね。

そんな高線量の中で毎日、何百、何千人という人が働いているのです。ベテランはどんどん被曝して働けなくなり、今は素人が増えているとのこと。また下請け、孫請けの構造で、末端の労働者はほんのわずかしか給料をもらってないとのこと。

出るのはため息ばかり・・・。

福島第一原発で私が一番心配なのは4号機なのですが、あの岩上さんが4号機前で計測した「1500μSv」という数字には、ド肝を抜かれました。今はまだ5階にある使用済み核燃料プールはもっているけど、あれが例えば次の地震で崩れたら、本当に関東と東北地方はダメになってしまうでしょう。

ボロボロの4号機をなんとか補強して、絶対に壊れないようにする(次の地震にも耐えられるようにする)には、日本中だけでなく、世界の叡智と協力を集める必要があると思うのです。

一体、誰がそういうイニシアチブを取れるのだろう?
日本と世界の運命は、福島第一原発の本当の収束にかかっているし、日本で原発の再稼働を阻止できるかどうかにかかっています。


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2012/03/05

アイ♡ラブ♡塩麹

日本で塩麹がブームになっているのが嬉しい。発酵食は放射能汚染減時代を生き抜く必需品、と私は思っているので、会う人ごとに塩麹を進めています(鴨川のハーモニクスライフセンターにもありますよ)。塩麹を塩の代わりにお料理に使うだけでぐっと美味しくなるし、体内酵素ががくんと減る40代以降の方は、とくに毎日食べてほしいです。
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/20120227-OYT8T00324.htm?from=tw

私は2008年に『ローフード 私をキレイにした不思議な食べもの』(石塚とも著/ハーモニクス出版)を企画発行させていただきましたが、あの本の中でも繰り返されていたのが、酵素の大切さです。

体内酵素は年齢とともに減ってくる。そして、酵素が切れたときがその人の寿命、と酵素栄養学の先生方は言います。もしそうなら、年齢とともに酵素食(生食や発酵食)を増やすのは理にかなっています。

そして、311以降の日本を含む北半球は、これまでの化学物質汚染や核実験やチェルノブイリ原発事故による放射能汚染に加え、さらに福島第一原発から漏洩し続ける放射能汚染が加わっていますので、健康に生きることがどんどん難しくなっています。

環境が悪化する中で私たちのカラダをどうやって守ればいいでしょう?一旦環境に出てしまった放射能については、どうしようもないので(マスクをするとか部屋の中に入れないとか、ある程度はできますが)、自己防衛するしかありません。空気は選べないけれど、次に大事な水と食を選びましょう。

そんな中で私が注目しているのが、日本に古来からある発酵食品の数々。その中でもダントツに手軽なのが、この塩麹。発酵食品であり、自然塩もたっぷり入っているから、「陰陽理論」では超陰性の放射能の毒性を中和させるのに最も良い食べ物、ということにもなります。

理屈はいいでしょう。なんせ美味しくて手軽、というのが私が気に入っているところ。というわけで我が家では日々、塩麹が活躍中。塩の代わりに塩麹でどんな料理でもイケマす。ドレッシングもお塩の代わりに塩麹で味付け。今日は乱切りにした茄子を塩麹と甘酒で炒め煮しました。すごくコクがあって美味しかったです。ご飯が進みました(食べ過ぎた〜)。

ただ生野菜を切って、塩麹で和えるだけで立派な一品。手軽で美味しくてカラダに良い塩麹をぜひ、毎日食卓にあげてくださいね。酵素をたっぷりとるには、火にかけずに、生で和えたり、あとからかけるソースやドレッシングにするほうがより効果的。

東北では昔からさまざまな料理に塩麹が愛用されていますよね。こういう伝統食がある日本で良かった。もしかしたら、日本の伝統食のおかげで、放射能の健康への悪影響が軽減できるかもしれない、って、ほんの少し希望を持っています。

こんな素敵な食べ物を日本に残してくれた先人に感謝。


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2012/03/03

絶対原子力戦隊スイシンジャー

今日はあまりに笑わせていただいたので、これ1本で行きます。

情報の早い人の間ではもう評判の「絶対原子力戦隊スイシンジャー」by尾米タケル之一座

尾米タケル之一座のメンバーは中洋人、タケカワユキヒロ、さかぐちそう、赤褌タカヨシとのことですが、どの人も初めて耳にする名前。でも、たちまちファンになりました!

地球を救うヒーロー「スイシンジャー」の活動目的は、原発推進。そのメンバーは東電レッド、経産省ブルー、マスコミホワイトの3名。

歌詞はこんな感じ:

地球が悲鳴をあげている (Dont worly!! →これ、Don’t worry、だよね)
恐怖に怯える人がいる (Dont mind!!)
だけど譲れない物がある (利権!天下り!スポンサー!)
力を合わせて掴み取れ (原子力からの撤退は致しません!)
Get!Get!Get!原発マネー!
原子炉 Bang!Bang!ぶっ壊れても
前しか見えない スイシンジャー!

危険を指摘する人がいる (Shut Up!)
すべてを無くした人がいる (Gomen!)
だけど捨てられない夢がある (もんじゅ! 六ヶ所村! 核兵器!)
たとえどんなに危険でも (安全性は国が保証致します!)
Go!Go!Go!強引に!
エナジー全開!ウラン爆裂!
臨界超えろ スイシンジャー

ーーー歌詞ここまで。
 
ああ、面白〜い^^。

これ、CDにしたらヒットするんじゃないかな。原発推進は電力会社、経産省、マスコミだけでなく、学者や専門家(アカデミック)、政府、そして「神の見えざる手」としてこの作品に出てくるロスチャイルドなど国際金融資本が互いに協力しあって自らの権益を維持拡大しながらやっていることなんで、私たち市民が束になってかかっても、そう簡単には変えられないとは思います。

それでも、私たちがこの地球でこれからも生き続けていきたいのなら、これ以上放射性物質を増やすのをやめるのは早いほどいいし、地震国の原発(まず今回の311原発震災で放射能汚染源になった日本の原発からよね)についてはとりあえず廃炉がいいと思います。

私も原発「反対ジャー」の一人として、これからもできることを続けていきます。


おまけ:こどもが小さい頃大好きだった「アルゴリズム体操」の脱原発版。これNHKで放映してくれないかな。
<経産省前 脱原発アルゴリズムデモ行進>
http://www.youtube.com/watch?v=axadjDy03_s&feature=endscreen&NR=1


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2012/03/02

原子力災害地からすべての人が避難するまで

2011年3月11日、私が今暮らしているハワイ島コナ一番の繁華街(ビーチフロントのアリイ・ドライブ)に届いた津波の映像。
http://www.youtube.com/watch?v=91Wh0_yNJhc&feature=youtube_gdata_player
今日、コナ在住のアメリカ人から教えてもらいました。もう少し南のケアラケクアでは数軒の家が流されたそうです。
ーーーーーーー
アメリカ人女性アーティストSusanne Brydenbaugh (水彩画/ジュエリー)が、「つなぐ光の資金集めのために自分の作品を使って下さい」と、彼女のジュエリー数点を寄付してくれました。今、その作品は京都の「ラウレア・グリーンズ」にあり、購入者を待っているところです。

彼女とはまったく面識がないのですが、インターネットで私のインタビューを見て、連絡をしてくれました。日本で彼女の作品を販売するにあたって、ホームページがあったら教えてほしい、とリクエストしたところ、以下の返事を受け取りました。

SusanneのJPG

Yumi, I have an author page, but not a artist page. I do have an etsy shop online, but I've been so busy that it is empty at the moment as I feel it is more important to reach out with my work to the issues that the world is facing. I do hope the jewelry sells...and I will be happy to send more at your request, until everyone is evacuated from the nuclear distaster area. Until then, please know that you have a friend in your rescue of the citizens of Fukushima.

  Susanne Brydenbaugh

SusanneのJPG

最後の文章には思わず涙が込み上げてきました。
「・・原子力災害地からすべての人が避難するまで、あなたのリクエストがあれば喜んで追加の作品を送ります。その日まで、福島の人々を救助しようとするあなたの仲間がここに一人いることを忘れないで下さい・・」

私が311直後に沖縄の仲間たちと「つなぐ光」を立ち上げたとき、沖縄に避難してもらう目標の人数は1000人でした。しかし現実は力及ばず(資金も人手もぜんぜん足りていない)、現在までにやっと200人です。もし私に力があるなら、本当は福島の小中学生30万人だけでも集団疎開させたいです。

でもまったく届かない。

本当にこういうとき、やりたいことと、自分ができることのギャップがあまりに大きくて、がっくりします。やるせない・・・。

それでも、このアメリカ人アーティストのような人とつながることで、また一人誰かを支援できるかもしれない。自分には力及ばなくても、人とつながっていくことで、少しずつ大きな力になっていくかもしれない。

だから、あきらめない。できることを続けよう。

311からまもなく一年を迎えようとする今、ここハワイ島で私は会う人ごとに、福島第一原発のことや子どもたちが置かれている現状についてお伝えしています。

3月10日(日本時間の3月11日)、ヒロのコミュニティカレッジで講演させていただくことになりました。ハワイ島の中にハッピーアイランド(福島)サポートコミュニティが出来て、保養が必要な子どもたちを迎えられたらなあ、と夢だけは持ち続けています。

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2012/03/01

瓦礫:阪神淡路大震災2000トン、東日本大震災2300トン

まずは武田邦彦教授のこのブログをお読み下さい。(環境問題に関して、私は一部異見を持っていますが)
http://takedanet.com/2012/02/post_740a.html

同内容のインタビューはこちら:http://www.youtube.com/watch?v=GpVIB4h9pQc&feature=youtu.be

上記の中の「阪神淡路大震災の瓦礫が2000トンで今回の東日本大震災の瓦礫が2300トン」というのは環境省が出している数字だそうですが、私は知りませんでした。今回の方が地震の規模も被災地の面積も格段に大きいので、瓦礫もきっと何倍も多いのだろう、と勝手に想像していました。思い込みはだめですね。ちゃんと事実を知ろうとしないと。

2000トンと2300トンは300トンの差、今回の方が15%多い。でも阪神淡路大震災のときは、全国に瓦礫を運ぼうということにはなりませんでした。阪神淡路大震災のときは瓦礫に放射能は含まれていないから、運んでもそれほど問題はなかったと思いますが、今回は放射能が含まれます。それを焼却すれば、大気を汚し、焼却灰はかなり高濃度の放射性廃棄物になるはずです。なぜ今回は瓦礫をこんなに一生懸命税金を投入して(ああ、このお金を被災者の生活再建のために使った方がどれほどいいか!)全国にばらまこうとしているのか?

日本列島に暮らす人をくまなく被曝させたい、日本全国を放射能汚染したい、というのならわかるけれど。

まさかそんなわけないしね。
本当の理由はなんなのだろう?

もう少し調べてみないと何とも言えない。

上野千鶴子さんが脱原発世界会議のときに言っていたけれど、みんなが「日本、日本、この国は・・」って言い、国内の放射線量ばかり気にしているけど、今回福島第一原発から放出された京単位の放射線は大気や海流に乗って、今も世界中に広がっています。まさに、私たちが汚染の加害者になったのです。かつてチェルノブイリの汚染が世界を巡ったように、福島第一原発からの汚染も世界をぐるぐる巡っています。そして、生態系を通じて濃縮され、世界中の人々の口に入っていき、体内で放射線を出し続けます。目に見えない爆弾がカラダの中で炸裂し続けるのです。痛みはないけど、それは確実に起きること。

でも、それだからと言って、必ず病気になるわけではありません。若い人ほど危険性は高いのは事実。どこかで聞いた「直ちに健康に影響はない」人のほうが多い、というのもまた事実。人間のカラダには素晴らしい免疫機能が備わっています。今出来ることは、免疫力をなるべく高める術を知り、それを実行すること、と私は思っています。

ここハワイ島では、玄さんと私が鴨川でも伝えてきた「ハーモニクスヒーリング」をマンツーマンで伝授しています。リトリート中の食事はすべてハワイの果物をふんだんに使ったオーガニックのローフードで、1週間でデトックスできるようにプログラムを組んでいます。

最低2名から随時リトリートは開催できますので、お気軽にメールでお問い合わせくださいね。


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