2012/03/24

庭をEdible Landscapeに

私たちが今住んでいる家は、コナの町の中心部からすぐの住宅街にあるのですが、そこの庭に元々植わっていたのは、ハイビスカスやプルメリアや、ハワイ独特の観葉植物と芝生でした。

Edible LandscapeのJPG

私たちはここでも鴨川のように少しでも自給自足を実現したいので、まずは芝生をはがしました(芝生を緑に保つためには大量の水が必要なので、それも嫌だった)。そうしたら出てきたのは土ではなくて、火山岩。掘っても掘っても、岩がごろごろ出てきます。

鴨川の我が家(土がたっぷりある)とは余りにも違うので、なんどもため息をつき、諦めそうになりながら、それでもこの10ヶ月間、少しずつ岩をどけて、わずかにある土を集め、そして生ゴミや木の葉やはがした芝などでコンポストをし、マルチをして、土を作ってきました。

Edible LandscapeのJPG

そしてようやく、葉もの野菜ぐらいなら植えられるガーデンベッド(花壇のようなもの)ができ、ちょっとだけ野菜の種をまいています。また、最近では果樹も植えられるぐらいの状態になってきました(岩の上でもマルチをたっぷりやれば、なんとか育つことがわかってきた)。

今日は庭の大改造。隣家との垣根になっていたハイビスカスの木を切りました(ハイビスカスさん、ごめんなさい)。というのは、ハイビスカスにカビのようなものが発生し、それがトマトを病気にさせていることがわかったからです。

Edible LandscapeのJPG

ハイビスカスは一年中、赤い花を咲かせてくれ、とても美しいのですが、やはり私たちは花より団子。ハイビスカスの後には、いち早く実るバナナを植えました。バナナは一年で収穫できます。

ハイビスカスのおかげでプライバシーが保たれていたのが、今はご近所から丸見えになってしまいましたが、半年もすればバナナの木がすくすく伸びて、またすてきな緑の目隠しを作ってくれることでしょう。

Edible LandscapeのJPG

今日植えたバナナの苗は買ったのではなくて、ご近所でやはり庭でバナナやパイナップルを育てているおじいさんからのプレゼント。火事とドロボーと事件が立て続けにあったおかげで、ご近所さんとよく話すようになったのですが、そうしたら、近所には裏庭でかなり果物や野菜を作っている人がいることがわかりました。

私の夢はとても大きく、地球上のコミュニティを一つ一つ持続可能にすることです(そして、住んでいる人たちを、健康に元気にすること)。もちろん、カラダは一つですから、まずは自分がいるところでそれを目指します(以前は鴨川、今はハワイ島)。

ここはとてもラッキーな場所で、隣の家も、前の家も、その2件隣でも、またその隣でも、果樹や野菜を育てているのです(同じ住宅街でも他の場所ではそうでもない)。このご近所さんの存在はとてもありがたく、私の夢がここでも実現するような気がしてきました。

Edible LandscapeのJPG

このような住宅街で野菜や果物を育てることをEdible Landscape(食べられる景観)という名前で、ハワイ島で流行らせたいな〜と思っています。

p。s。
お庭がない人でも野菜は作れます。腐葉土の袋をそのまま使うのです。ホームセンターなどで袋入りの土を買い、日のあたる場所に横にして小さい穴をあけ、そこに野菜の種をまくのです。水分がプラスチック袋の中で保たれるので、水やりも週に一度で大丈夫です。これはプランターより簡単なので、やってみて下さい。

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