http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/cbef6a7ace07213d8ab508fff07522188
今日は瓦礫のこと。私は「みんなの力でがれき処理」の政府公報はまずいと思う。
瓦礫は処理しなくてはならないけれど、放射性物質の移動は小さいほど良い。移動すればするほど被曝する人が増えるから。放射性物質は発生した場所で環境から隔離するしかないと私は思っています。
以下はこのことを報じた朝日新聞の記事:
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/K2012030602550.html
ーーーここから引用ーーー
「みんなの力でがれき処理」――。東日本大震災発生から間もなく1年、宮城、岩手の被災がれきを他の都道府県で受け入れる広域処理への理解を求める異例の広報キャンペーンを、環境省が展開中だ。
「毎日がれきを見ることで、人々はあの日の悲しみを思い出す」。膨大ながれきを背景に男性の声が響く。6日夜、全国で放映予定のテレビCMの一場面だ(一部地域除く)。ナレーションは、宮城県女川町出身の俳優、中村雅俊さん。同省によると、被災地の現実を訴えるCMは、中村さんも出演する震災特別ドラマ「3・11その日、石巻で何が起きたのか~6枚の壁新聞」(日本テレビ系)の放送時間帯に流れる予定という。
ーーーここまで引用
IWJの岩上安身さんが記者クラブ以外のジャーナリストとして初めて福島第一原発敷地内に入り、取材をした映像を今日、見ました。
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/16ca1152893c22024571ed2b690319fc
これ、日本中の人に見てほしいです。
驚いたのは福島の美しいのどかな風景と対照的な殺人的な放射線量の高さ。「0.3μSv以上のところにずっといたくない」なんて贅沢は言ってられない。最初から桁違いに高いJビレッジ。そして福島第一原発3号機前では500μSv、4号機前では1500μSvまではねあがってしまった。そんなところで作業をしている人がいるなんて・・・。岩上安身さんもそのスタッフも、ニコニコ動画の取材班も、その場に少なくとも数分はいたので、後で体調が崩れないか、心配になってしまう。
放射能は浴びてもそのときは何も感じないし、低線量の被曝をしても「ただちに健康に影響はない」かもしれません。でも、一旦体内に入った放射性物質は、それぞれたまりやすい臓器内に留まって、ずっと放射線を出し続けます。その影響が無視できるようになるには、半減期の10倍のときを待たなくてはなりません(生理的半減期はもっと短い)。だからコワいのです。その影響がどこにどうでるかがわからないですからね。
そんな高線量の中で毎日、何百、何千人という人が働いているのです。ベテランはどんどん被曝して働けなくなり、今は素人が増えているとのこと。また下請け、孫請けの構造で、末端の労働者はほんのわずかしか給料をもらってないとのこと。
出るのはため息ばかり・・・。
福島第一原発で私が一番心配なのは4号機なのですが、あの岩上さんが4号機前で計測した「1500μSv」という数字には、ド肝を抜かれました。今はまだ5階にある使用済み核燃料プールはもっているけど、あれが例えば次の地震で崩れたら、本当に関東と東北地方はダメになってしまうでしょう。
ボロボロの4号機をなんとか補強して、絶対に壊れないようにする(次の地震にも耐えられるようにする)には、日本中だけでなく、世界の叡智と協力を集める必要があると思うのです。
一体、誰がそういうイニシアチブを取れるのだろう?
日本と世界の運命は、福島第一原発の本当の収束にかかっているし、日本で原発の再稼働を阻止できるかどうかにかかっています。
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