2012/10/08

私は水、地球は水の惑星

アロハ。ハワイ島コナからオアフ島のワイキキに来ています。バルコニーから海を観ながらこれを書いています。

私がいつも地球環境のお話をさせていただく中で、最後に必ず触れることが「地球の三っの循環」と「体の3つの循環」のことです。

環境問題の解決を自分のライフワークにしようと決めたのは、もう20年も前のことですが、その当時はいくつもある「問題」をひたすら学んでいました。

たとえば・・

森林破壊
生物種の絶滅
砂漠化
気候変動
オゾン層破壊
海洋汚染、水質汚染
土壌汚染
大気汚染
放射性(核)廃棄物
電磁波問題

などです。そして、問題の一つ一つに、取り組んでいました。熱帯林を守ったり、植林をしたり、海のゴミを減らしたり、自分の暮らしをシンプルにして自給自足を目指したり・・。でもいっこうに問題はなくなりません(私のように考えて行動する人は少数派なので、当たり前ですが)。

私たちの暮らしが便利になればなるほど、消費をしてゴミを出せば出すほど、地球環境は悪化します。そういう意味で、人間というのは地球のがん細胞のようなもので、早くこの地球からいなくなったほうが全生命のためになる、と思ったこともありました。

でも、賢明なあなたはすでにお判りのように、人間が絶滅したら全生命を道連れにしてしまいます。今も福島第一原発の収束作業を作業員たちが毎日被曝をしながら「必死」でやっているのは、一度、原子力発電所などで核分裂を始めてしまったら、人間はそれをほぼ永久に管理・制御しつづけなくてはならないからです。

それをやめたら、放射性物質の影響で自らも他の生命もだめにしてしまいます。環境問題はいくつもありますが、その中でも、放射性廃棄物問題がとくにやっかいだと思うのはそのためです。他の環境問題は、人間がいなくなれば軽減され、やがて自然消滅しますが、放射性廃棄物は私たち人間が長期間、適切な管理をしなくてはならず、その放棄は全生命の抹殺を意味しますから、途中放棄はできません。

「問題」ばかり学んでいると、さすがの私もめげてきます。自分はいったい何ができるのだろうと思ったときに、問題のあまりの大きさと自分の非力さのギャップに打ちのめされるのです。

そんなある日、私のお腹に生命が宿りました。受精卵は90%が水でできているのですが、細胞分裂を繰り返し、胎児となると徐々に体ができて、赤ん坊として誕生する頃には80%が水です。そして成長と共に徐々に水分は減って、成人すると70%ぐらいが水になります。

私の体の中の7割が水で3割がそれ以外。地球の表面積の7割が水で3割が大陸、という比率と同じです。

私が呼吸をすると酸素と二酸化炭素の交換が行われ、絶え間なく全細胞に血液と一緒に酸素が供給され、二酸化炭素が回収されます。私たち肺呼吸の生き物は、呼吸を止めたらまもなく死んでしまいます。

地球も絶えず風が吹き、大気が巡っています。数千回の核実験の死の灰、チェルノブイリや福島第一原発からの放射性物質も大気循環によって全世界を巡ったように、地球のどこで起きたどんな汚染も、やがて全世界に薄まりながら拡散します。

そして水も巡ります。高いところから低いところへ、そして熱で蒸発し、また雨となり落ちてくる。雨は山でしみ出して泉となり、小川となり、川となり海に注ぎ、太陽熱でまた蒸発して雲を作り、雨を降らせます。

水は汚れても、蒸発すれば純粋さをとりもどします。その水の性質のおかげで、今も地球は生きているのです。この性質がなかったら、地球生命はとっくに人間の出すあらゆる「ゴミ(廃棄物)」で滅んでいたでしょう。

そして、私の体の中の水。食を断ってもしばらくは生きていますが、水を断つと生命は死んでしまいます(枯れてしまいます)。水は血液、リンパ液となり体を巡り、必要な生命活動を行ったあといらなくなった水は尿や汗や涙となって排出されます。水が巡る私の体。この循環がスムーズな人は健康です。

そして最後が食。私の食べたものが私の血肉になります。私はこれまで食べたものの固まり。たくさんのいのちが詰まっています。日本語の食は「人」を「良」くすると書きますが、一体、どういう食が人間を良くするのでしょうね。

このことに関して私は、歯を観て参考にしています。人は、野菜を食べる門歯が8本、肉(魚)を食べる犬歯が4本、穀物(豆や種子)を食べる臼歯が20本(16本)。野菜と肉と穀物を2:1:5で食べるとちょうど良いと思っています。

海の幸、山の幸は食物連鎖により循環していますね。より小さいものが大きな生物に食べられ、いのちが亡くなると、肉体は土に帰ります。海ならプランクトンが分解して、元の状態に戻します。

何が言いたいかというと・・・

地球の大気・水・物質の3つの循環。
人間の呼吸・水分(血液/リンパ液)・食の3つの循環。

これらの循環がうまくいけば環境も肉体も健全で、循環が滞れば病気や環境問題が悪化し、循環の停止は死です。

循環を阻害するのは、自然分解しない化学物質と人口放射性物質です。
この二つは人間が生み出しました。

化学物質と放射性物質の排出をコントロールし、適切に処理しないと、私たちは自分たちと全生命を滅ぼしてしまうのです。それを今、日本と世界は「311原発震災」で身を以て学んでいる最中です。

今日はこれから、World Congress of Quantum Medicine(世界量子医学会議)で江本勝さんの通訳をすることになっていますが、講演のテーマは「水」です。

私の体の中の水と地球の水はもちろんつながっています。水は記憶するし、水は音楽が好きだし、言葉や意識の波動を感知して、変化します。

自分自身を感謝や愛で満たすことは、体の中の水を整え、周りにも影響を与えます。

今日も一日笑顔で、そのような存在でいましょうね。


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