2005/06/02

貯金と戦争、そして自然エネルギー

地球平和公共ネットワークのシンポジウムで上記のテーマで話をしたら、ぜひネット上にアップして、と言われたので、ここにもアップします。

 貯金と戦争の話です。私たちの銀行貯金がどこにいくか、ご存知ですか。各銀行は私たちの貯金で政府短期証券(短国とも言う)を買っています。償還が短い(3ヶ月)日本国債です。これで、全国通津浦裏の貯金の多くが日銀に集まります。
 日銀はこのお金で、外為市場で円を売り、ドルを買います。日本製品を輸出することで経済を維持するためには、円高があまり進むと日本製品が高くなり、売れなくなって困ります。そこで政府は円売り・ドル買いをやり、円高になりすぎないように為替介入をしています。最近、この介入額が多いのです。それだけ、市場ではドル安要因が大きくなっています。あの国の赤字はすごい(2003年度で3042億ドル=40兆円弱だから日本の700兆円よりまし?)ですからね。ドル離れ(ユーロへの移行)も進みつつあります。
 さて、日本がこのドルを持っていても利息がつかないので、米国債を買います。これで利子が確実につきます。米国債とはアメリカ政府の借金で、米財務省によると日本の 米国債保有高は5月現在6681億ドル、約73兆円です。この金額は、海外諸 国・地域のなかで最大で、日本が米国債の38%を保有していて、ダントツです。ちなみに第2位は経済成長の著しい中国で、10%台です。米国の財政赤字を支え続けているのは、貯金をもっている日本人です。
 米国の財政赤字の最大の理由はなんといっても、自由裁量予算の51%を占める
(2004年度)突出した軍事費です。911事件で、議会から白紙委任状をもらったブッシュ大統領。以来、対テロ戦争が米軍の一方的な攻撃ではじまり、軍事費はぐんぐん伸びて、今年は5千億ドル弱まで迫りました。戦場にされた国々では爆弾が落とされ続け、銃弾が飛び交い、劣化ウラン汚染が蔓延し、人が殺され続けています。
 イラクにいる日本の自衛隊は1日1億円ぐらいしか使いませんが(それでもすごいと思う)、米軍は一月48億ドルだから、1日1.6億ドル(176億円)と桁違いです。「対テロ戦争」とはいっても、結局はエネルギー利権をめぐる戦いで、日本はエネルギーが必要だから米国の言うことを聞いています。だから私たちが少しずつでも貯金を普通の銀行からおろして、自然エネルギーに投資すれば、戦争が少し遠のくし、日本の経済にとっても長期的にプラスでしょう。
 市民が共同で出資して風力発電所や太陽光発電所を運営し、経済的にも成功する例が増えています。紹介したいのは、自然エネルギー市民ファンドの取り組みです。これまで、北海道、秋田、青森などで市民風力発電所を成功させ、配当も年2%程度の実績をあげています。 www.greenfund.jp
 今は募集がほぼ終わってしまったそうですが、「南信州おひさまファンド」では長野県飯田市で太陽光発電所をつくっています。出資は10万円型が目標年利回り2%、50万円型が目標年利回り3.3%でした。最近は人気があって、すぐに出資枠がいっぱいになってしまうようです。だんだん市民自身が自然エネルギーをつくる取り組みが認知されてきている証拠だと思います。 www.ohisama-energy.co.jp
 これ以外で私がお勧めするのは、未来バンクです。私自身もここにお金を預けています。こちらはいつでも出資を受け付けていますが、利息はつきません。既存の銀行では「ろうきん」がベターです。短期国債を買っている割合が普通の銀行よりは少ないです。私たちの貯金がまわりまわって、戦争や環境破壊に使われないように、賢く貯金や投資をしましょう。といっても、貯金がない人はどうしようもないですが・・。
  A Seed Japanが「エコ貯金」という取り組みを始めていて、私もこれに参加しています。3億円をより良い社会のために預け変えよう、という目標を掲げ、かなり成果をあげています。このサイトもご参考になさってください。www.aseed.org/ecocho/

A Seed Japan GIF

この原稿は、「貯金をおろして、自然エネルギーに投資しよう」というタイトルでJEAN通信に投稿しました。

2 件のコメント:

石とも さんのコメント...

関連記事を書きました。
http://blog.livedoor.jp/isl/archives/50563328.html

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日本人の預金・税金が米軍の爆弾に変わっている!?(日刊SPA!)
http://nikkan-spa.jp/699939