2006/03/31

Tokyo Journalの記事、了承を得てアップします

Tokyo Journalのみなさま、どうもありがとうございます。あの記事のインターネットへの全文掲載を承諾してくれました。

Tokyo Journal JPG

世界中の人がこれで、「Tokyo Journal」を読むことができます。どうぞ、英語を読むお友達がいましたら、このサイトをお伝えくださるとうれしいです。Tokyo Journalはお近くの書店で買えますので、どうぞアメリカの友人がいる方は1冊買ってプレゼントしてください(勇気のあるTokyo Journalを応援しよう!)ね。

さて、2日続けてCNNが911を取り上げたことをこのブログでお伝えしましたが、その後、CNNのトップに圧力がかかり、Showbiz Tonightで(そしておそらく他のCNNの番組でも)もう続きはできなくなってしまった、とのこと。うーん。やっぱりねえ。まだまだアメリカは戦時下で、大変!なのです。
http://www.infowars.com/articles/sept11/asner_on_cnn.htm

アメリカだけじゃない。読売新聞の911関連の最近の記事もひどかったしなあ。米国政府発表を完全に信じていなくっちゃ、あんな記事かけないものね。チャーリーシーンの爆弾発言で真相がばれそうになったので、それを打ち消す大ニュースがねつ造されたとしか思えません。と、思ったら、千早から以下の投稿が(長いですが、大切なのでそのまま掲載します):
===
9・11関連で唯一逮捕されたザカリアス・ムサウィの裁判が今行われています。数日前には「アル・カイダ担当者を含む数名のFBIの捜査員が検察側の証人として出廷したが、検察側にとって好ましくない証言をした」という記事がありました。

Legal Affairs
FBI Agents Prove Helpful to Moussaoui Defense
Morning Edition, March 22, 2006
http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=5294132

曰く、「逮捕された当時ムサウィが9・11の計画について正直に話していたら、あの悲劇は防げただろう?」という検察の質問に、証人は"NO"(そうはならなかった)と答え、逆に「アルカイダのテロについて何度も上司に警告したのに、まったく聞き入れられなかった」という、権力者側に非常に都合の悪い証言をしたのです。

ところが、おととい(28日)のTVニュースを見て私は驚きました。ムサウィ自身が「ハイジャックする予定だった5機目のパイロットに、自分がなるはずだった」と“新たな筋書き”を延べ、ホワイト・ハウスを狙うという命令はオサマ・ビン・ラディンから来たものだと証言したからです。
(読売が取り上げたのはこのこと/注: ゆみ)

随分前ですが、「ムサウィは『自分は有罪だ』とは認めたものの、それは飽くまでも9・11とは別の、同年10月に行われる予定だったテロ行為についてであって、9・11には全く関与していない」という主張を聞きました。それでこの突如出てきた「9・11当日の5機目のパイロット」説に胡散臭いものを感じて、英文BCCで「検察側と何らかの取り引きをしたのかもしれないし、MKウルトラなどを考慮すれば、催眠状態などに置かれての証言だったかもしれない」と書いて、私の英文リストに流しました。

●「スタン・ベルトをつけていた」!?

そのとき私は「いずれにせよ、チャーリー・シーンの発言で活気付いた『9・11の真実を求める動き』に水を差す“大ニュース”が必要だった者たちの策略だろう」と思ったのです。そして昨夜、阿修羅さんの掲示板で

Re: ムサウィ被告は”スタンベルト”を装着させられていた?
(米国TV,MSNBC)
http://www.asyura2.com/0601/war79/msg/806.html
投稿者 Berlin 日時 2006 年 3 月 29 日 02:17:58: QU.acolGxXTCA

という投稿をみつけました。なんとNBC・TVがこの裁判経過報告中、リポーターのピート・ウィリアムズが「ムサウィはスタン・ベルトをつけていた」と、口を滑らせたのです。そのレポート映像↓(英語)
http://total911.info/zacmstun.wmv

スタン・ベルト(stun belt)とは囚人などに着用させて、態度が悪いときに弱い電気ショックを与えて矯正させるための道具です。でもそのニュース映像を見聞きしていたら、単純に「スタン・ベルトのせいだけで、そういう証言をした」とは思えなくなりました。原文と訳をちょっと書き留めてみます。

Moussaoui: I was supposed to fly 5th plane into White House on9/11
ムサウィ: 私は9・11に5機目の飛行機を飛ばし、ホワイト・ハウスに突っ込むはずでした

というニュース報道から

Pete Williams: And in fact Moussaoui said today, a couple of things, No.1 he said it is OK to lie, because when you are in a war, "deceit is war," quoted Mohammed, although he did say he's not lying today. And secondly he also said today that he did not, when he came here to the United States, know what the other parts of the plan were...that there were only two targets, the World Trade Center and the White House, he wasn't very clear on the details. And he also admitted that he was in a bit of a tussle with Al Qaeda leadership, that.. he was in the plot and out of it and back into it, so that's the big quesion. Was he in it or was he just a wanna-be.

ピート・ウィリアムズ(裁判所前): ムサウィは今日、ふたつのことを言いました。まず第一は「戦争しているときは嘘をついても構わない。モハメッドの言葉『戦争は騙すこと』を引用して、『でも今日は嘘をつかない』とも。それからふたつ目は、米国に来たときに(テロ)計画の他の部分を知らなかったと。標的はWTCとホワイト・ハウスで、でもそれ以外詳細は知らなかったのです。それから彼は、自分がアルカイダの指導者と喧嘩していたことを認めました。つまり、彼はこの企みに参加していたと思ったら抜けて、抜けたと思ったらまた加わってと。だからこれは大きな疑問です。彼は本当に一味だったのか、それともただの(テロ)志願者にすぎなかったのか。
(引用&訳、終わり)

ホストのダン・エイブラムズがそこで、ムサウィの法廷での態度について質問しました。「これまで何度も弁護士を首にしたり、法廷で怒りを爆発させて判事に食って掛かっては何度も退廷させられたりと言われてきたムサウィは、今日はちゃんと質問に答えたりしていたようですが、どうでしたか?」と。それに答えてウィリアムズは、いつものそういった爆発は全然見られず、おとなしかったという話を始め、スタン・ベルトに言及します。

Pete Williams: ...he was very docile today. Now I'm speculating here but I, I think...you know, we believe that he was wearing one of those stun belts and it's maybe that he was very worried about doing anything that would cause the marshals to press that button, understandablly so. But for whatever reason you're right he acted like any other witness, he was very methodical. And it was the contrast between this extreme hatred and preparation to hijack planes on one hand, and he was very placid demeanor on the other.

Dan Abrams: A stun belt? (Did)He literally have

Pete Williams: Yes, ah...

Dan Abrams: something around his waist that they can push a button and it, it...

Pete Williams: ......Well...... As you know, these are sometimes used in the courts And we're not positive about this. He's wearing a prison jump suit, you can't see what's under it. But some previous court documents had led us to speculate that he
might be wearing one. Again I'm not certain about this. But another piece of evidence that would suggest he was is when, when the jury selection started and he would stand up and say he's Al Qaeda, the judge would have him led out of the courtroom and each time he would put his hands on his head and say, "Hey, look I'm not doing anything threatening" which suggests he was trying to say you know, "Don't zap me, I'm behaving myself."

ウィリアムズ: ......彼は今日、とてもおとなしかったです。ここで私の推測なんですが、私は、つまり私たちはムサウィが例のスタン・ベルトを装着していたと思って(believe)います。ですから彼は、執行官にボタンを押されるような行動を取らないようにと、とても不安だったのではないか、当然ですが。しかし理由が何だったにせよ、あなたのおっしゃる通りで彼は他の証人同様に振る舞って、とても整然としていました。そしてこの“極端な嫌悪と、飛行機をハイジャックする準備”というのが一方にあって、その反面彼が非常に穏やかな態度でいたというのが対照的でした。

ダン・エイブラムズ(スタジオ): スタン・ベルトですって? 彼が実際にそういうものを......

ウィリアムズ: はい、えぇ......

エイブラムズ: 腰のまわりにつけて、(執行官が)ボタンを押したら、それが......

ウィリアムズ: ......あのォ、......ご承知の様に、スタン・ベルトは法廷で時々使われています。それに私たちは確信を持っているわけではありません。ムサウィは囚人服のジャンプスーツを着ていますから、その下に何を着ているかは見えませんので。しかし過去の法廷文書を見ると、彼がベルトをつけていると思われるようなことが書いてあるのです。再度言いますが、確信はありません。でももうひとつ、つけていただろうと思わされることがあって。というのも、陪審選任手続きが始まったときにムサウィが立ち上がって「俺はアル・カイダだ」と言っては判事が彼を退廷させていたんですが、そのたびに彼は両手を頭の上に乗せて「おい、俺は何にも威嚇するようなことはしてないぞ」って言うんです。それは彼が、おわかりでしょうが「一発食らわさないでよ、ちゃんとおとなしくしてるんだから」と言わんとしてるということです。
(引用&訳、終わり)

アメリカの法廷ではスタン・ベルトが使われているという事実を全然「ご承知」ではなかったので、私はまずそこにビックリしました。(@_@;)
 アメリカには「極楽のような刑務所がある」という批判的な声も聞きますが、その反面こういうことをやっている。たとえ犯罪の容疑者であろうと「人間扱いをしないから、人間らしく振る舞わなくなるのではないか」という気もするのです。

●現実と、妄想の世界と

それはさておき、気になったのはウィリアムズが述べた、「彼は本当に一味だったのか、それともただの(テロ)志願者にすぎなかったのか」という「大きな疑問」です。

そこで数年前に読んだ米PBS、"News Hour"の記事を思い出して引っ張り出してみました。
#まだ残っているところがエライ!>PBS。

July 18, 2002, 4:30pm EDT
JUDGE REJECTS GUILTY PLEA IN MOUSSAOUI CASE
http://www.pbs.org/newshour/updates/moussaoui_07-18-02.html

そこには「ムサウィが罪状認否で有罪と認めたのに、判事がそれを拒否した」と書かれています。ムサウィは自らを有罪と認め、彼を死刑にしようとする政府と闘いたいと述べたそうです。そして、有罪だと申し立てれば裁判は必要なくなるとも書かれています。

またムサウィが「俺はアル・カイダのメンバーだ。オサマ・ビン・ラディンに忠誠を誓っている」と発言した際、地裁判事リオーニ・ブリンクマは「あなたの言うことが、あなたに不利に使われるかもしれませんよ」と警
告したそうです。弁護士を解雇したり自分に不利になる発言をするという理解に苦しむ行動を見て、判事は再度の精神鑑定を命じます。

その結果は? コロンビア大学医学部の臨床心理学者でムサウィの公選弁護人のアドヴァイザー、ザヴィエール・アマドー博士が「ムサウィは片足を現実世界に、もう一方を妄想的世界に突っ込んでいる。その結果しっか
り現実と繋がっていると見えることもあれば、精神病的な妄想を示すこともある」と判定したとあります。

この記事はその他、「最高裁の裁定は先月、判事ではなくて陪審員のみが死刑判決を下せるとした」ことや、「最新の申し立ては、結果的に一人以上の人間を死に至らしめると知りつつ、ムサウィは9・11の攻撃計画に手を
貸したと延べている。この起訴状はまた、相当な計画と熟考ののちにムサウィが著しく悪質、残酷かつ邪悪な犯罪を犯したと断言している」ことを伝えていました。

この起訴状の記述は、上述のNBCの報道が伝える内容と大きく食い違っているように見えます。テロ計画については詳細を知らず(これは「偽証だ」とも言えるでしょうが)、実際には誰一人殺していない=犯罪に関わるつもりだったとしても、犯行を犯す前に逮捕されてしまったわけですから。

●母親の訴え

ムサウィに「精神病的な妄想」が見られた原因かどうかはわかりませんが、同じくPBSの"News Hour"がムサウィの母親をインタビューした記事で

MOTHER OF SEPT. 11 SUSPECT
June 21, 2002
http://www.pbs.org/newshour/bb/terrorism/jan-june02/moussaoui_6-21.html

居住している南仏から面会に来た彼女は「9・11で亡くなった方たちには本当にお気の毒です」と前置きして、次のような話をしています。

・息子はアラブ人で、たまたま飛行機の操縦を習っていた。だから(真犯人の)身代わりに逮捕されたのだろう
・検察側は、大した事実=有罪に出来る証拠を持っていないようだ
・息子は9・11には全く関わりがないと言っている。私には嘘をつかない子だし、そう断言する息子を私は信じている
・アメリカの法廷や政府に、息子を死刑にするというのならどうか(彼が死刑に値するという)事実をひとつ、ひとつ証明してほしい
・息子はちゃんと教育を受けてはいるが、公選弁護人を解雇して自分で自分の弁護をするなど、とても出来るはずがない
・息子はずっと拘留され、(この2002年6月の時点で)もう9ヶ月も外界と切り離されてしまっている。よく食べられないし、頭の上で24時間電気がついているから眠れない。誰にも会っていない
・息子に与えられる情報は、裁く側が息子に知らせたいと思うような一方的なものばかりで、それ以外は息子の耳に入っていない
・4月に行った供述も、息子にはとても不利なものだった
・それは息子がひどい状況下にあるからではないか。息子は自分を取り戻すことも出来ずにいる。まるで罠にかかった動物のようだ
・食もなく、眠れず、誰にも会えずにいて精神的に参らない人がいるだろうか?
・公選弁護人たちは優秀でいい仕事をしていると思うのに、息子がどうして「ひどい弁護士だ」と言うのかわからない
・それはきっと、誰かが間違った情報を伝えているからではないのだろうか
・(「4月の供述書で米国やユダヤ人およびイスラエルの破滅をアラーに祈ったとあるが、そうした彼らへの憎しみはどこから来ているのか?」というインタビュアーの質問に)息子の苦悩が原因だと思う。ひどく苦しんでいると、間違った考えが出てくるのだろう
・もうひとつは息子の中にある深い怒り。人種差別が原因で自分の進みたい道に行けなかったフランスでの経験や、父親が不在だったことも怒りの原因だと思う
・しかし私は子供たちに神の愛を教え、人種や宗教が違っても、それが人の優劣を決めたりはしないと教えてきた

アフガン爆撃と相前後して拘束され、証拠も起訴も何もなく、3年間ひどい拷問まで受けた挙句にグアンタナモから無罪放免となったエジプト系オーストラリア人のマムドゥー・ハビブや、今もグアンタナモで拘留され、始まる前から有罪が決まっている軍事裁判にかけられようとしているデイヴィッド・ヒックスの話を考慮すると、このムサウィが彼らと、また独房に入れられて有罪を認め、終身刑を食らった冤罪のマーティン・ブライアントとオーバー・ラップしてくるのです。

新たな精神鑑定の予定はないのでしょうか?
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上記、千早さんからの情報でした。

911事件を違った角度からこの事件を検証してくれる本物のメディアはどこにあるのでしょうか。メディアがやらないなら、ここでやるしかないのかなあ。

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