2005/12/09

我が家の冬支度

JEAN通信の年末号に書いた原稿。数百人の目に触れますが、もっと多くの人と共有したいので、アップします。

冬支度
                 きくちゆみ

毎年この頃になると、築200年のすきま風だらけの我が家では冬支度に忙しくなります。茅葺き屋根(今は茅を噴き直せる人がいないので、トタン屋根が被されている)の古民家はひさしが長いので、家の中には太陽が届きません。我が家は南側のひさしの下に「太陽の部屋」を二部屋自分たちで増築し、陽のあたる間はお日様のぽかぽかを楽しみますが、一旦日が当たらなくなると、この家はじっとしていたら凍えてしまうほどです。

今朝起きると、室温は3度。1月には零度か氷点下の日も増えます。これって、冷蔵庫の中(5−10度ぐらい?)よりも寒いのです。冷蔵庫の中に一日いることを想像してみれば、我が家の寒さがわかるでしょう。そしていたるところから吹いてくるすきま風で、一層寒さが身にしみます。

そこで、作戦第1号。すきま風を防げ。農業用のビニールを使って、窓(この家は、つれあいの玄さんが夏に改装したので、ほとんどが窓。暖房をいくらやっても効かない構造になっています。夏は最高に快適なんですが・・・)という窓、すき間というすき間を塞ぎます。細長い木とビニールを使って、ガラス窓よりも大きな「ビニール窓」を外側に作るのです。

作戦第2号。じゅうたんを敷け。これまで我々にとっては、高価でもったいなくて買えなかった絨毯。今年はいつもより旅にでる時期を遅らせたのと、冬でもお客様が絶えないので、奮発して全ての板張りの部屋と廊下に絨毯を敷き詰めました。これで下から吹き上げてくる底冷えのする風がだいぶ防げました。長年動かしてなかった家具を移動したので、ついでに大掃除もできたから、一石二鳥です。一カ所、寸法を測り間違えて絨毯が足りない部屋がありますが、まあご愛嬌(4歳の息子に計測を手伝ってもらったので・・・・)。

作戦3号。燃料(薪)を変えろ。我が家の暖房は、薪ストーブなのですが、その燃料の薪を杉の間伐材から、堅い木の木っ端に変えました。ここの周辺の山は杉の植林が多く、その間伐材がふんだんに無料で手に入るのですが、杉はすぐ燃えてしまうし、煤が多くて煙突がすぐに詰まってしまう上、火力も弱いのです。それで樫や欅などの堅い樹木を専門に扱っている材木屋さんを友人から紹介してもらい、そこで捨てられてしまう木っ端を一束(1トン以上あります)2千円で分けてもらうことにしました。薪をこれに変えてから、薪ストーブのあるリビングはぐっと暖かくなりました。

この薪ストーブがついていると、シチューなどの煮込み料理や鍋物がおいしくできますし、熱いお湯にも事欠きません。冬の間は、太陽が沈んでからの長い夕べをこのストーブの周りで家族全員で過ごします。床には厚手の絨毯と子どもたちの遊び場にはホットカーペットも敷いて。これでだいぶ暖かくなりました。(それにしても、この寒さの中ですくすく育ち、風邪一つひかない子どもたちの丈夫さには、驚かされます。都会で生まれ、一生の大半を都会で過ごした私たち両親とは、やっぱり違います)

畑には冬小麦と菜花の種を蒔き、春の収穫を待ちます。そして年末には毎年恒例のおもちつき。我が家では玄米餅や古代米(黒米や赤米)を使ったお持ちをつきます。畑で収穫した小豆や、根菜を使ったお雑煮もたっぷり煮て、お手伝いに来てくれた友人たちにつきたてのお餅と一緒に振るまいます。

年越しには近くの大山不動尊に除夜の鐘をつきにいき、祈りを捧げ、自分ができること行動に移す決意を伝えます。

 この星に生まれ落ちた生きとし生けるいのちが、健やかに天命をまっとうできますように。
 どんな状況になっても、あきらめることなくできることをやり続けることができますように。

クリスマスプレゼントに最適の本を見つけましたので、紹介します。
『ハチドリのひとしずく いま、私にできること』(辻信一監修、光文社)
帯には「これはちいさな力の大切さを教えてくれる南米アンデス地方の古くて新しいお話です」

その中から、示唆に富む川口由一さんの言葉を紹介して、今年最後のみなさんへの贈り物とします。
  これから大切なことは
  「何かしないといけない」にかわる、
  「してはいけないことから離れる」
  という発想です。
   
  環境問題にしても、問題を解決するのではなくて
  問題を招かない生き方をすることです
   
       —川口由一(自然農・農民)
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はみだし:

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