2006/07/03

♪ 自由は土佐の山間より ♪ - 15分28秒 - 3.6MB

PodCast GIF

自由民権運動のふるさと高知に初めてやってきました。第52回高知母親大会で講演をするためです。

私の講演「平和のためにわたしにできること」を聞いてくださった人は300名ぐらいでしたでしょうか。すごく反応の良い聴衆で、「えー」とか「うっそー」とか講演中に声があがります。

こちらもついつい調子にのって(のせられて)、いつもの早口「江戸弁」でアメリカの外交政策の本質や日米同盟の意味、日本がどこに向っているか、そして私たちに平和のために何ができるか、などについてしゃべりました。

驚いたのが講演終了後の書籍販売。いつも母親大会では本が足りなくなるので、今日はこれでもか、というぐらいたっぷり本を送っておきました。ところが『戦争中毒』は、それでもまだ足りませんでした。他の本も売り切れが続出。売り上げが30万円以上。これは新記録です!

各地の母親運動の報告も聞きましたが、サッカー中の落雷事故で息子さんが重い障害を背負うようになってしまったというお母さんの話には涙がとまりませんでした。現在、裁判を戦っています(7月18日に高裁で)。

急に体が動かなくなってしまい、生きる意味を見失っていた息子が、現在26歳になり、動かない手でコンピュータに向うようになったことを、涙ながらに報告してくれました。大人は子どものいのちを守る責任があります。サッカー中の信じられない事故でこのような悲劇が訪れることがあるのですね。

いつも、講演する先々で「こんな話をしていのちの危険はありませんか?」と聞かれますが、どこで何をしていても危険はあります。生きているかぎり、みんなに知らせたいことがある限り、私は話し続けるし、書き続けます。

高知へは飛行機で入り、市内のホテルへはバスで、そして会場の高知大学へは路面電車で移動しました。路面電車のある町は好きです。そして、ここはお魚がとびきりおいしい。高知市内の中央では朝市がやっていて、おいしそうな野菜がずらり。なんか住みやすそう。これで温泉があるなら、最高!(あるらしい。今回は時間がなくて行けなかったけれど)。

私は旅が好き。新しい町にいくと、まずチェックするのが八百屋と魚屋と不動産屋。前者2つは毎日の暮らしに必要なもの(なければスーパーをチェックするけど、あれば八百屋と魚屋がいい)で、後者はその町の相場を知るのに役立つものです。アルバイトの張り紙などもチェックします。そしてここに暮らしたらどうなるか・・・・などと空想して楽しみます。

高知は「○」。とても気に入りました。ここは暖かくで、のんびりとおおらかで、食べ物がおいしくて、路面電車があって、ポイント高いです。

Grassroots House JPG

明日は平和資料館「草の家」を訪ねます。金英丸(キム・ヨンファン)さんが私の講演会の前にやってきて、平和資料館のことを教えてくれました。ここでは『戦争中毒』や『テロリストは誰?』を大量に仕入れて、販売してくれたそうです。グローバルピースキャンペーンのサポーターにこうして直に出会えるのはうれしいですね。

旅の一番のごちそうは、なんといっても、ステキな人との出会いです。
人生のごちそうも、同じですね。人生は旅のようなもの。

講演前にシンガーソングライター(で本業は先生)の原佳一郎さんが歌ってくれた『知覧』も心に沁みました。イラクで毎日殺されている人々や、毎日食べ物やきれいな水がなくていのちを落としている4万人もの子どもたちのことを思いました。

  まだあけやらぬ 知覧の空
  静まりかえった 大地
  片道だけの 燃料載せた
  戦闘機が翼 振るわせた
  何も考える 事はない
  心も体も 機械の一部になっていく

(リフレイン)
  多くの人が死んでいったなんて
  いわないでほしい
  僕には僕の名前があり そして
  短いけれど 僕の 大切な 大切な 歴史がある

  僕の小さな 命 
  まるで芥子粒の ような
  誰が笑って くれる
  誰が泣いて くれる
  青い海と 白い雲
  波間に浮かぶ 緑の小さな島

(リフレイン)
ーーーーー

私は泣きました。でも知覧から飛び立ったあなたはもどってきません。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

国益が国際競争力のことなら、国が軍隊を放棄するってあり得ないのですね。
今朝、北朝鮮のミサイルのニュース聞きました。
それでも軍縮をやるには、国から軍隊を抜いて国際的な警察機構を作る他ない。これが出来るのは、グローバルな市民の声だけ。
競争力を上げたいのは権力者だけじゃない、草木から微生物まで、自己保存のため他を押しのけて増殖しようとする。
唯一人だけが、それらを管理する知恵、情報力を持っているのだから、もう私達は「人としての役目」を自覚して行動していきたい。