2006/07/10

梅干し漬け&ご飯作り&お掃除の瞑想

毎年6月末になると、我が家の庭にある古い梅の木がたわわに梅の実をつけます。落ちた実を拾って梅干しを漬けるのですが、この頃は(いつもかな)とても忙しい。田植え、麦刈り、大豆まきが一度にやってくるのです。

911事件以降、私はこれまでの環境活動に加えて、平和活動やその関連の講演や執筆が激増しました。毎日の家事と育児に加えて、今年はカナダでの平和省会議への参加もあり、さらに田植えや衣替え、虫干し、梅干し作りなどが重なり、休息して体をいたわる時間がなかなかとれません。

それならば、日常のことを瞑想にしよう、というのを実践しています。これがなかなかいいのです。

毎日の食事の支度で、お米を研いだり、野菜を洗ったり、切ったりするときは、心を鎮めてそのことに集中します。雑念が沸いてくるときは、ただただ家族や友人の健康や幸せ、世界中のご飯を食べられない人のことなどを思います。「この食べ物がエネルギーとなって、健康が保たれ、地球のお役に立ちますように」という祈りを込めて、ご飯を作ります。

ご飯をたべるときは、食べ物に感謝。「人参さん(大根さん)ありがとう」「お米さんありがとう」と心の中でありがとうといいながら食べると、ゆっくり噛む事ができます。食べ物はみんないのちで、生きていたものです。そのいのちをいただいて、私が生きていられるのですから、何度ありがとうと言っても足りないぐらいです。

お掃除は掃除機じゃなくて、ほうきとちりとりと雑巾で。反復運動は瞑想にすごくいいです。その仕事をやっつけよう(以前は家事は急いで「やっつけて」いました)というのではなく、そのこと一点に集中して、呼吸を見つめながら掃除をします。洗濯物をたたむのも、干すのも、そうします。

今年の梅干し漬けもそうでした。カナダでの第2回国際平和省会議(6月18ー24日)に参加した直前も、直後も講演が続いており、カナダでは朝から晩まで会議で、夜中は原稿を書いていましたから、殆ど睡眠がとれません。そういうときは心身のバランスがくずれて、判断力や言動もバランスを欠いたものになりがちです。

カナダから戻ってすぐに、庭いっぱいに落ちている梅を丁寧に拾いました。子どもたちも手伝ってくれました。梅干しは我が家の常備薬で、家族の殆どの病気はこの梅干しのお陰で治っていると言ってもいいぐらい大切なものです。我が家は客人が多いので、その人たちの健康にもつながります。

梅を拾い、丁寧にあらって、20%の自然塩をまぶしながら、大きなカメに漬け込みます。ひとつひとつ、この梅干しを食べた人が元気になることをイメージしながら。

1週間もすると赤じそが出始めるのですが、忙しくて本漬け(赤じそと梅を交互に漬け込む)ができませんでした。そこで昨日は我が家に集っていた平和省プロジェクト・JUMPのメンバーに頼んで、休憩時間に一緒に赤じそを摘んでもらいました。

会議が終わってみんなが帰った夜、赤じその葉を一枚一枚茎からとって洗い、塩で揉んで2回灰汁抜きをし、それから梅をざるにあげて、赤しそを広げて梅と交互に漬け込みました。6歳の娘がおもしろがって手伝ってくれました。重しは少し軽くして、梅酢で梅がひたひたに隠れるぐらいにします。

これで、あとは土用のお天気のときに、三日三晩天日干しと夜干しをしたら、来年の梅干しができあがり。我が家には2年もの、3年ものの梅干しがあります。古くなるほど、まろやかな味になります。お味噌もそうです。今使っているのは3年前に作ったものです。今年は大量に大豆の種を蒔きました(この様子はグリーンピースが取材に来てくれた)ので、もしうまく実れば、冬に味噌を仕込みます。

さて、昨日のJUMP有志9人(9は縁起がいい!『マガジン9条』なんてのもある)の話し合いで、来年の国際平和省会議の日程を選んでみました。9月15ー19日で鴨川市内の施設(複数ある)をあたってみようと決まり、5日間のサミットを鴨川でやること、9月20日に東京で記者会見と院内集会をやること、21日の国連平和デーに広島で平和省シンポジウムをやること、などをグローバルアライアンス(平和省運動をやっている世界各国の連合体)に提案しよう、ということになりました。

来週月曜日、7月17日には、午後1時半からカナダの第2回国際平和省会議の報告会をやります。「平和省」に興味をもってくれた人はぜひ、キャンパスイノベーションセンターの5階にいらしてくださいね。私の報告は最初の1時間ぐらい。後半はこれから平和省プロジェクトをどうやって進めていくか、ワークショップをしながらみんなで作り上げる時間になりますので、お楽しみに。

やっぱり防衛省より平和省のほうがいい。武力を使わなくても紛争を解決する方法がすでにあり、成功しているから。そのことにスポットライトを当てたいです。

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