2006/09/28

平良夏芽さん、釈放!LOOSE CHANGE を10/7参加者全員にプレゼント!

平良夏芽さんが釈放されて、ほっとしています。釈放される前の彼のコメント:

弁護士の金高です。

先ほど、平良夏芽さんと接見してきました。
ハンガーストライキを続けていますが、表情は元気そうでした。
顔や手に擦り傷の跡が無数にあり、痛々しく見えました。
支援者の方々からの激励のメッセージを伝えると、大変元気づけられたようで、喜んでいらっしゃいました。

平良さんからのメッセージを預かってきましたので、お伝えします。

檻の中にいると、自分が犯罪者であるかのように思えてきます。
外の情報がほとんど伝わらず、自分が孤立してしまっているのではないかという不安が心に広がってきます。
「外の仲間を信じろ。」と自分に言い聞かせていましたが、不安は払拭できていませんでした。
弁護士を通じて、多くの皆さんのメッセージを読ませて頂きました。
お腹はすいていますが、心は満たされています。
取調の中で、ほとんど黙秘していますが、
「資産は?」と聞かれたときに、「仲間たちです。」と答えたことは、間違いではありませんでした。
最後の最後まで、共に闘っていきましょう。
平良は元気です。そして幸せです。

このメッセージを発してから、数時間後に、釈放となりました。やったー!
今回は私たちの勝利。でも、これはことの始まり。

平良夏芽さんの逮捕では日本中のみんなが大騒ぎしたので、すぐに釈放になりましたが、そうでなければ、反戦チラシや反戦落書きの逮捕のように長期勾留ということもありえたと思うのです。平和運動に携わる人たちがどれぐらい動くかを見るために、権力側が逮捕してきた、ぐらいに考えておいたほうがいい。

だって、この臨時国会では共謀罪や教育基本法の改定や国民投票法案が出てくるかもしれないし、それに続く9条改憲や米軍再編が本格化し自衛隊と米軍が一体化していくのをなんとか止めなくっちゃいけないのですからね。

さて、10月7日の911真相究明国際会議。チケット、どんどんなくなって、あと50枚!参加したい方は郵便振替でのチケット申し込みは9月末までです。つまり今週一杯、ということ。

Loose Change JPG

それ以降はメールで予約して、当日代金引換でチケットを渡せるようにします。でも、多分前売りはなくなってしまうかもしれません。(当日分として25枚はとっておきます)

どこにも宣伝していないのに、すごいなあ。やはりベンジャミンさんの本の影響かな。
「SPA!」のお陰かな。

今、Loose Change 2nd Editionを翻訳しているけれど、すっごいよ、これ。早く日本語にして、自由にダウンロードできるようにしたいです。

10月7日に参加してくださったみなさまには、このできたてホヤホヤの日本語版DVD(10月末に2000円で発売予定)を全員にプレゼントしますよー。

2006/09/26

平良夏芽さんを返せ

沖縄の辺野古で米軍基地を作らせないと体を張って頑張ってきた非暴力抵抗運動のリーダーの平良夏芽さんが、昨日、逮捕されました。基地建設に必要な調査のために動き出した車を阻止しようと、車の前に飛び込み、そのまま公務執行妨害での現行犯逮捕とのことでした。

平良さんの不当逮捕に抗議する賛同署名を集めています。お名前と氏名公表の可・不可をこちらへ:
宛先: projectdisagree@okinawaforum.org
実は、平良さんの怪我や容態がどうなのか、心配で心配で昨日は心が乱れていました。そんな気持ちで包丁を持つとダメですね。右手の親指の先を切ってしまいました! (愛することと料理には、わき目を降らない情熱をもってのぞみなさい、というダライ・ラマの言葉を忘れたの?)

名護警察署には何度電話しても、お話中か担当者以外の方が出て、またあとでかけてくれ、という状態。

私はいよいよ小泉—安倍政権(それを陰で支える日米軍産複合体)の本質が露骨になってきたな、と思っています。これまでも反戦チラシや反戦デモ、反戦落書きでの逮捕はありましたが、夏芽さんほど全国から尊敬され、支持を集めている人を逮捕したのは、あちらもいよいよ本気なのだ、と感じます。私はこのことをアメリカの仲間にも訴えようと思います。

ナチスの時代にMartin Niemoeller(1892-1984、牧師)が書いた詩。
これがまさに、日本に起き始めているのですよ。

ーーーーーーーーー
Martin Niemoeller

ナチスがコミュニストを逮捕した時
ぼくは不安なまま黙っていた
ぼくは共産党員じゃないから

ナチスがソーシャリストを逮捕した時も
ぼくは不安なまま黙っていた
ぼくは社会主義者じゃない

ナチスが組合の労働者たちを逮捕しても
ぼくは不安なまま黙っていた
ぼくは組合に関係したことがなかった

ナチスがユダヤ人を逮捕し始めた時
不安は増したがぼくは黙っていた
ぼくはユダヤ人じゃないから

最後にナチスは教会でぼくを逮捕したが
ぼくのために声をあげる人は
もうだれもいなかった
ーーーーーーーーーーーー
以下は、今朝届いていた関義友さんのメルマガから一部転載しています。よくまとめてくれて、ありがとうございます。

===日本キリスト教団うふざと伝道所役員会からの抗議声明文===

名護警察署署長 與儀喜正 殿

9月25日、新基地建設に向けた遺跡調査を止めようとした平良夏芽牧師は、名護警察署によって不当に逮捕されました。

牧師は、調査のためにキャンプ・シュワブのゲート内に入ろうとした名護市教育委員会の車を阻止しようとしてはねられた上、「公務執行妨害」で逮捕されました。目撃者の証言及びビデオ映像によれば、平良夏芽牧師だけが逮捕されるのは、明らかに不当です。

平良夏芽牧師の行動は、命を奪う基地を拒絶し、平和を実現するキリスト者としての祈りにもとづく、完全に非暴力な行動です。牧師の行動は、「文化財を守るための調査であれば歓迎する。しかし、基地建設を前提とした調査は阻止せざるを得ない」という思いに基づいています。また、「名護市教育委員会の運転者にはすまない。しかし、どうしても止めたかった」と弁護士を通して語っています。

牧師は現在、拘置所内において、ハンガーストライキを行っています。
これは、暴力によらない真の平和を求める非暴力の体現です。

日本キリスト教団うふざと伝道所の私たちは、信仰とキリスト者の良心による牧師の行動を全面的に支持します。

平良夏芽牧師は、うふざと伝道所の主任牧師であり、礼拝・祈祷等、教会の仕事の重い責任を担っており、全ての信徒にとってかけがいのない存在です。

車にはねられた時の激しさからすると、けがの具合を強く心配せざるを得ません。一刻も早く、病院での精密検査と治療を求めます。

私たちは、平良夏芽牧師の不当逮捕に断固抗議し、彼の即時釈放を強く要求します。

2006年9月25日

日本キリスト教団うふざと伝道所役員会
沖縄南城市大里仲間96—1

===担当弁護士より夏芽さんからのメッセージ===

弁護士会見が終わりました。
まずけがは本人も弁護士も確認し、大丈夫と言っています。
顎と、手の先、ひざのすり傷、本人は病院にいく必要はないと言っています。
ただ、みんなと闘うために、今から断食をはじめるそうです。
心配なのは、自分が逮捕されることで情報がとぎれること。
全国、全世界にながしてほしい。
ピョンテクやフィリピンなどの弾圧のように政府当局は運動を分断しようとしています。
それをとめるために頑張りましょう。

教育委員会、特に車の運転手の方に対しては、止めるために嫌な思いをさせて申し訳ありません。
しかし戦争をとめるため、やらなければならなかった。
どうかわかってほしい。

ただ事件の経緯については、委員会との違いがあり、夏芽さんは車は 一旦減速したが急に加速、それで急いでとめた。 しかし警察は、最徐行していたといっており明らかにおかしい。
弁護士の方からは、これから弁護団をすぐに結成します。
本当に逮捕する必要があったのかどうか非常に疑問であり、これから追求していく。
このままいけばこれからは72時間以内に検察庁に送られるので、その前に釈放させたい。
そのために準備をすすめていきます。

===沖縄で平良夏芽さんが逮捕されたことに関して==========
===わたしたちにできることは何か?誰に向かって働きかけるべきか?=
===メルマガ『組長日記』読者から関組長への質問と回答=======

 この逮捕はキャンプシュワブゲート前の現場の警察官の判断なのかもっと上の判断なのか、国会で追及することは可能でしょうか?

はい、可能ですが、
● 全国の都道府県で警察を監査する公安委員会を統括する国の行政機関は
http://www.npsc.go.jp/
国家公安委員会
全国の都道府県で、警察を監査するのが公安委員会で、沖縄県なら
   http://www.police.pref.okinawa.jp/kouan/
   沖縄県公安委員会
です。

● 沖縄県警察本部や全国の都道府県の警察を統括する国の行政機関は
http://www.npa.go.jp/koho1/sikumi.htm
警察庁
▲ 公安委員会と警察庁の所管に属する事項について国会で質疑するのは、
http://www.shugiin.go.jp/itdb_iinkai.nsf/html/iinkai/iin_j0010.htm
衆議院の内閣委員会

http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/iinkai/list/l0063.htm
参議院の内閣委員会

です。ぜひ↑所属する議員にメールや電話やファックスを送ってください。

夏芽さん釈放のためのロビー活動をしてください。

●  沖縄県内の警察を統括するのが
   http://www.police.pref.okinawa.jp/
沖縄県警察本部

▲ 沖縄県警察本部の所管に属する事項を質疑するのは、
   http://www3.pref.okinawa.jp/site/view/cateview.jsp?cateid=194
   沖縄県議会

の総務企画委員会ですから、まずは、
沖縄県議会の総務企画委員会に所属している沖縄県議会議員に、ロビー活動するべきです。

   http://www2.pref.okinawa.jp/oki/meibo.nsf
   沖縄県議会議員名簿

私は衆議院と参議院の内閣委員会にロビー活動しますが沖縄県民のみなさんには、

沖縄県議会の総務企画委員会に所属している沖縄県議会議員へのロビー活動をやっていただきたいと願います。

東京・永田町にて

benetoncondom@hotmail.com
  
関組長

2006/09/24

『六ヶ所村ラプソディー』を見て、鎌仲ひとみ監督と私の話を聞く会

庭にはキンモクセイと彼岸花が咲き乱れ、栗が採れ始めた鴨川からこんにちは。我が家のお米のほうはまだまだで、稲刈りはあと3週間か1ヶ月後でしょうか。

9月29日(金)の渋谷・アップリンクファクトリーでの企画のお知らせです。
映画「六ヶ所村ラプソディー」(2時間)を見て、監督鎌仲ひとみさんにいろいろ質問した後、私と鎌仲さんの対談を楽しむ、という企画です。

Loose Change US Poster GIF

私は自給自足の暮らしをしながら、環境や平和を守るいろいろな本(『戦争中毒』『バタフライ』『デニスクシニッチ』)や映画(『テロリストは誰?』『911ボーイングを捜せ』『魔法のランプのジニー』『LOOSE CHANGE』)、イベント(「東京平和映画祭」や「911真相究明国際会議」「国際平和省シンポジウム」、来年の「国際平和省会議」)をプロデュースしています。

主催者の古野さんは「今、旬のきらきら輝く女性に会いにくるのだけでも、十分な価値があると思います」と言ってくれていますが、鎌仲さんも私もやりたいことをやって、何とか(楽しく)生きている人間なので、同じような志(やりたいことをやって生きていきたい)の若い人たちに何らかのヒントを渡せれば、と思います。半自給的暮らしをしたい人の相談にものりますよ。

電話予約とメール予約は1000円、当日参加は1500円です。
是非とも、知人、友人、関心のありそうな方々に転送していただけると幸いです。

主催:「オルタナティブな日本の選択(道)」「やぽねしあ・らんど」 Yaponesia Land
古野克己(Katsumi Furuno)
TEL/FAX 047-486-8487
Mobile: 090-8595-1105
E-Mail qqaz3r69@minos.ocn.ne.jp


ついでに・・・・。10月7日の911真相究明国際会議はもうすぐですが、あと残席は80ぐらいです。日本初の911国際会議ですから、こぞってご参加くださいね。アップリンクにもチケット持っていきます。

その翌週10月14日は、大阪平和映画祭です。こちらでもお話します。てんつくまんとか鬼丸くんもいっしょで、うれしい。関西方面の方はお見逃しなく。

秋はおもしろそうなイベントも目白押しで、みなさんご多忙中とは思いますが、ふるってご来場くださるようお願い申し上げます。

2006/09/21

戦争はつくられる

安倍晋三さんが自民党総裁になりました。秋の臨時国会では、実質的な憲法九条改憲にあたる「在日米軍再編推進法案」(ロビイストの関さんから教わった)と、私たちが自由に政府に反対意見を言えなくなる可能性をはらむ「共謀罪法案」は廃案にしなくては、と気を引き締めています。教育基本法も憲法も、変えるより、そこに書かれていることをちゃんと実践・実現しよう、と言いたい。

いつの世でも権力者が国民の心をつかむには、不安と恐怖をまき散らすことが有効です。恐怖、不安があると、自分より大きな組織や力のある人や国家権力に盲従しやすくなります。戦争は、そのような心理(いつ敵が襲ってくるかわからない、いつテロにあうかわからない、このままでは日本は破産する、など)さえ煽れば、民衆に支持されて、実行できるのです。

森田ゆりさんの新著『子どもが出会う犯罪と暴力』(NHK出版)は戦争の話ではなく、日本の子どもたちを巡る犯罪や暴力についての本ですが、その中にあった一節にぎょっとしたと同時に、まったくそのとおりだ、と思ったので、昨日のメルマガ(「地球平和ニュース」)で紹介しました。

 「もちろん人々は戦争を欲しない。しかし結局は国の指導者が政策を決定する。そして人々をその政策に引きずりこむのは、実に簡単なことだ。それは民主政治だろうが、ファシズム独裁政治だろうが、議会政治だろうが、共産主義独裁政治だろうが、変わりはない。反対の声があろうがなかろうが、人々が政治指導者の望むようになる簡単な方法とは・・・。
 国が攻撃された、と彼らに告げればいいだけだ。それでも戦争回避を主張する者たちには、愛国心がないと批判すれば良い。そして国を更なる危険にさらすこと、これだけで充分だ。」 
 (森田ゆり著『子どもが出会う犯罪と暴力』NHK出版、34ページより)
 
これは誰の言葉でしょう?
ヒトラーの右腕で軍事参謀のヘルマン・ゲーリングの1945年の言葉です。

同じくヒトラーの宣伝相ゲッペルズは「嘘も100回言えば本当になる」といいました。また「大きな嘘ほど、人々は騙される」とも。これは911事件を彷彿とさせます。

私たちは権力者の嘘を見抜かなくてはいけません。権力者たちは安全な場所で戦争をしかけ、戦争で儲け続けるのです。殺し合うのは、何も知らない私たち一般市民です。同メルマガの中で、西山澄夫さんの『週刊オルタ』最新号も転載しました。

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『週刊オルタ』          西山澄夫

「速報」

 2005年10月25日、26日、ブッシュの支持基盤であるネオコン派の政治家、知識人が集まるワシントンの政策研究所、AEI・アメリカン・エンタープライズ・インスティテュートが主催して、日本の国会議事堂裏のホテル、キャピトル東急で、「政策研究集会」が開かれた。テーマは、「日本と中国を、どのようにして戦争に突入させるか、そのプラン作り」である。
 参加者はAEI所長クリストファー・デムス、次期総理・安倍晋三、鶴岡公ニ(外務省、総合外交政策局審議官)、山口昇(防衛庁、防衛研究所副所長、陸将補)、民主党・前党首・前原誠司、その他自民、民主の複数の議員。
 テーマは「有事、戦争に、どう対処するか」では無く、「中国と日本を、どのようにして戦争に持って行くか」である。

 以上は裏付けが取れた正確な情報である。(続く)
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全文はこちらで読めます。週一ぐらいの配信です。興味のある方はぜひ登録してください。
http://blog.mag2.com/m/log/0000172015/


2006/09/16

平和省構想—戦争の準備より平和の創造を

明日の上越市で行われる「上越9条の会」主催の講演会のテーマが、このタイトル。そう平和省構想です。

Friends of Kucinich JPG

私が平和省という考え方に出会ったのは、2003年にイラク戦争が始まる前にアメリカのデニス・クシニッチ下院議員を知ったときのこと。彼はアメリカに平和省を創ることや、全ての核兵器の廃絶などを公約に掲げて、2004年の大統領選挙の予備選(民主党の中での候補者を決める選挙)に出馬したのでした。

Dennis Kucinich JPG

彼の演説をネットで聴いて感動した私は、すぐに彼に会いにいく決意をします。2003年5月、私はカリフォルニアのスポケーンという郊外の町で初めてデニス・クシニッチに出会い、日本国憲法(の英文)を手渡します。日本からはるばるやってきた私のために、スタッフが私を彼の車に同乗させてくれ、アメリカの圧力で日本の平和憲法が変えられようとしているのだ、と訴えることができました。

するとクシニッチは、「アメリカはイラク戦争で間違いを犯した。イラクに大量破壊兵器はなかったし、アメリカの脅威ではない国を攻撃した。そんなアメリカの言いなりになってはいけない。平和憲法は世界の憲法にすべきだ」と話してくれました。

あれから3年。世界各国に平和省構想は飛び火しています。戦争で解決するのをもうやめよう、平和省を創って非暴力で解決しよう、という世界の市民からのイニシアティブが各国に広がり、今年6月にはカナダのビクトリアで第2回国際平和省会議(ピープルズ・サミット)も開催され、日本からは平和省プロジェクトのメンバー(私を含む6人)が参加してきました。そのあとバンクーバーで開催された世界平和フォーラムには、国際平和省会議のメンバーが合流しました。

平和省というのは、非暴力を政府の外交・国内政策の基本にするための省です。日本だったら、絵に描いた餅になってしまっている平和憲法を実現、実践する省として位置づけることもできるでしょう。自衛隊を緊急救助隊に改編して、日本でも世界でも災害があったら、まっさきに出動して、人命救助をするのも、平和省の仕事にできるでしょう。どこかの国にくっついて、戦争の手助けをするよりも、真の国際貢献となるのではないかしら?

戦争中毒』という本を読むとわかるのですが、戦争(防衛)に予算をつけすぎると、戦争になるのはあたりまえ。武器は使われないと新しく発注できないし、古くなると使えなくなるから、在庫一掃のために戦争が欲しくなってしまうのです。戦争屋さんにとっては、国家間の緊張、国民の不安、テロの脅威などが商売の種です。

戦争を防ぎたかったら、戦争のための予算を減らして、平和のための予算をつけることが肝要です。それには平和省があればいい。平和のために働く人、研究する人、海外にでかけていく人をもっともっと増やさないとね。世界中で活躍する紛争予防や紛争解決のNGOに予算をつけるのも、平和省の仕事でしょう。

ヨハン・ガルトゥング博士(10月来日予定)の「トランセンド」(超越法)というのも、平和省で学び、実践していきたいです。そして、もちろん、ガンジーの非暴力も。明日私を呼んでくれた片山佳代子さんは、ガンジー研究とガンジーの思想の実践(綿を育て、糸を紡ぎ、布を織り、衣類を仕立てる)されている方です。今日お会いしたら、ご自分で紡いだステキなジャケットを着ていました。いいなあ!私も和綿を育てて、世界で一枚しかないお布団を作るのが夢。

来年9月には第3回国際平和省会議が日本で開催される予定です。このときはおそらく20カ国以上の平和省運動に関わる人々が日本に結集します。会議の日程はまだ決定していませんが、2007年23−27日が有力です。2007年9月21日は広島で平和省国際シンポジウムを行う予定です。日本では平和省プロジェクトが立ち上がり、メーリングリストなどで情報交換を始めています。興味のある方は、DMをください。

明日の講演会の日時と場所は:
9月17日(日)午前10時から(お昼まで?)、市民プラザ(上越市土橋)第1会議室野予定です。今、私は三条から新幹線とJRで移動してきて、直江津駅前のホテルでこれを書いています。小さいけど気持ちのよいホテルです。

今日はこどもたちの幼稚園の運動会でしたが、さっき電話で話したら、お姉ちゃんはくつが脱げちゃってかけっこで負けてしまったそうです。一番になると張り切っていたので(練習ではいつも一番だったそうです)、ちょっとかわいそうでした。来年は運動会と講演会が重ならないように、早めに予定を調べて調整しなくっちゃ、と思います。

私としては運動会で一番になるかどうかよりも、優しい子に育ってくれれば、それが一番ですけどね。

やってきました新潟

昨日から新潟で3連続講演です。昨日は新潟、今日は燕三条、そして明日は直江津です。大きいですね、新潟も(そういえば、私の住んでいる千葉もそうだ)。

今日のイベント(三条Love&Peace映画祭)主催者は今をときめく「Kazuaki*Hiroaki」という若い男性ユニット。「ユニット」といっても、歌を歌うわけでも演奏をするわけでもありません。この地球をもっとステキな場所にしようと、映画祭や講演会、楽市楽座などなど、楽しくてためになる企画をどんどんやっていこう、という若者達(といっても29歳と32歳)です。

昨日は夜「たまや」でいっしょに飲んだけど、とってもいい感じ。ああいう肩の力が抜けたやり方、自分がやりたいからやる、楽しいからやる、っていうスタンスはとっても好き。私もそうだからね。

ボランティアは、「自から進んでやりたいことをやる」、っていう意味だよ。滅私奉公、ただ働き、という意味ではないからね(>勘違いしている政治家の方々へ)。

ボランティア道の王道を行っている2人の今日の企画は・・・・

朝9時半から『テロリストは誰?』を全編上映(ヘビー)して、午後は『911ボーイングを捜せ』をこれまた全編上映し、午後2時から2時間みっちり私の話を聞く、という企画。場所は燕三条の地場産業振興センターだったかな?駅からすぐのところです。これを読んだ近所の方、ぜひ駆けつけてね!

2006/09/14

♪ 911最後の生存者ウィリアム・ロドリゲス ♪ - 33分32秒 - 7.7 MB

PodCast GIF

NYの短い滞在の間に、ノースタワーの瓦礫の中から最後に救出されたウィリアム・ロドリゲスさんをインタビューすることができました。彼は世界貿易センタービルの清掃担当者として20年も働いた人で、あの日地下で仕事をしているときに、事件にまきこまれました。彼はまず地下で大爆発(自分のいた場所よりも階下で)を聞き、それから6秒ぐらいして、ビルの上層階で大衝撃音を聞いたのです。1機目がノースタワーに激突した音です。爆発はそれ以前にまず地下で起きた、というのが重要です。その後、まもなく地下に発生した火災でスプリンクラーが稼働し、地下は水浸しになったのです。

William Rodrigues with WTC Pass JPG

彼は地下で全身火傷をした人、怪我をした人を救出し続けて逃げ遅れ、最後に瓦礫から救出されました。自分自身もやけどをし、怪我をしています(やけどの跡を見せてもらいました)。その後、政府はしばらく彼をヒーローとして扱うのですが、それは彼がこの地下で聞いた爆発音のことを公に話し始め、政府にとって答えたくない質問をし始めるまででした。政府の公式発表と彼の体験は完全に矛盾するのです。

インタビューはNYからハドソン川を渡ったニューワークの街でお昼を食べながら行いました。彼は200人の仲間を911事件で失いますが、911の真相究明運動に関わる中でエクアドルの女性記者と恋に落ちて、今は結婚されました。彼女も真相究明をサポートしている私たちの仲間です。

ウィリアムさんはもちろん死の脅迫を受けているし、家に泥棒が入ってコンピュータが盗まれたりしていますが、200人の殺された仲間たち、そして911で犠牲になったすべての人のために、真相を明らかにすることを決して辞めない、と話してくれました。どうぞ、ポッドキャストを聞いてください。



2006/09/13

♪ ピースフルトゥモローズのコリー・ケリーさん ♪ - 33分30秒 - 7.7 MB

PodCast GIF

自分の愛する人が暴力的に殺されたときに、それに対して暴力で対応しないことを選択できるでしょうか?私がその立場に置かれたときに、暴力を選ばない自信があるか、と聞かれたら「わからない」としか答えられません。でも、暴力で対応することを選ばない人間になりたい、とは思います。

今回のニューヨーク訪問ではたくさんの人に出会い、いろいろな立場のアメリカ人のお話を聞かせていただきましたが、もっとも心の奥深くに希望と愛の種を植えてくれたのは、ディビッド・ポトーティーさん(Democracy Nowの10周年パーティーでお会いしました)、コリー・ケリーさんとウィリアム・ロドリゲスさんでした。今日はコリー・ケリーさんのお話をポッドキャストでお届けします。

コリーさんは弟のビルさんを世界貿易センタービルで亡くしました。金融機関で働いていたビルさんは、たまたまあの日、世界貿易センタービルで行われていた会議に参加していたために、911事件に巻き込まれ、帰らぬ人となりました。遺品も遺体も戻ってきませんでした。

しかし、ケリーさんとその家族は、「ビルの死を理由に報復をして、さらに悲しみを増やさないで」と声をあげたのです。アメリカ全体が熱狂して報復の戦争に向かう最中のことです。どれだけ勇気がいったことでしょう。「報復の戦争をする」という政府の方針に反対の声をあげた途端に、犠牲者に同情的だった世論がバッシングに変化します。

ピースフルトゥモローズのJPG

しかしケリーさんは静かに声をあげ続け、同じように家族や愛する人を亡くした家族で、報復を望まない人々と出会い、やがて彼らは「ピースフルトゥモローズ」というグループを立ち上げます。その声は911から5年経った今、200を越える家族に広がっています。

対テロ戦争が始まり、アフガニスタン、イラクが攻撃されると、ピースフルトゥモローズのメンバーは現地を訪れ、米軍の攻撃で子どもを亡くした母親たちに出会い、交流をします。悲しみは国境を越えて同じなのだ、この暴力の連鎖を断ち切ることが自分たちのミッションなのだ、と想いを新たにします。

彼らはこの911の5周年に世界中のテロや戦争や原爆の犠牲になった家族を持つ同じ想いの人々と交流をし(日本からは長崎の被爆者が参加したそうです)、彼らの悲しみを平和と愛に昇華させようと努力を続けています。

こういう人たちがこの世に存在する限り、まだ世界は大丈夫、という希望と勇気をもらいました。ピースフルトゥモローズと、彼らのミッションに賛同して世界各地から集ったジョー・ベリー(イギリスのテロで閣僚だった父親を亡くした女性で、私の友人。偶然NYで再会した)を始めとする勇気ある人々に心から、どうもありがとうございます。

グランドゼロに集まった911真相究明を求めるひとたちのこの写真をみてください

これを主要メディアは伝えないのです。

2006/09/12

♪ NYグランドゼロで ♪ - 29分10秒 - 6.8 MB

PodCast GIF

911から5年目。ニューヨークのグランドゼロ。

ここに来て、ここで祈り、10月7日に911真相究明国際会議を行うことを伝えにやってきました。ここにはまだ亡くなった人たちのスピリットが渦巻いています。彼らが真実を求めているのを、感じました。

ワールドトレードセンターで行われた追悼式典が始まる前に、アメージンググレースをフルートで演奏しました。

Yumi at the WTC JPG

悲しみがまだ癒されないのは、あたりまえ。自分たちが殺され、それを理由にさらに多くの殺戮が重ねられている。
911事件を理由に、今日もまた何人が殺されたのでしょう。イラク、アフガニスタン、レバノンで。魂は安らかに眠れません。

式典が始まると犠牲者の家族が一人一人名前を読み上げます。「私の愛する夫よ、あなたがいなくなって寂しい。今も愛しています」と。彼らが本当は誰に殺されたのか。ここに集っている人たちは知る由もありません。それが余計に悲しくて、ボロボロ泣いてしまいました。

Alex Jones and Korey Rowe JPG

Alex Jones and Korey Rowe, one of the Directors of Loose Change

式典が始まってまもなく、世界貿易センタービルから1ブロック離れたところに、Investigate 911(911を調査せよ)と書かれた黒いTシャツを来た人たちが集い始めました。中には911を当初から追及しているジャーナリストのアレックスジョーンズ、LOOSE CHANGEの映画監督の3人の姿も。その数はドンドン増えて、1000人ぐらいに膨らみます。

彼らは「911は米国政府の内部犯行だ、証拠を見ろ」と訴えながら、デモ行進を始めます。LOOSE CHANGEのDVD1万枚を式典を見るために、花を捧げに、あるいは祈りに集っている人々に無料で配ります。彼らに不快感を示す人も多く、「売国奴」「裏切り者」と罵る人たちもいましたが、彼らは整然と冷静にDVDを渡し、「これをまず観てほしい、私もアメリカを愛しているのです。だからこそ、真実を求めているのです」と話します。

政府発表を信じている人と、そうではない人々との間の溝は、話し合いだけではなかなか埋まりません。しかし、911真相究明運動の人々の冷静な態度に心から感動しました。

怒鳴り散らし、罵っているのは、政府発表を信じている人たちのほうでした。星条旗を持ち、あるいは星条旗のデザインの服や制服に身を包んでいました。「政府はもう調査をしたじゃないか」「今日は追悼の日なのに、こんな日にアメリカを傷つけるようなことをするのは間違っている」「アメリカの恥だ」と口々に。

NY 911 2006  JPG

彼らの気持ちもわかります。私だって、こんな恐ろしいこと(911事件がアメリカ政府の内部犯行である、ということ)が本当に起きたということが信じられません。嘘であったら、どんなにいいか、と思います。しかし、現実を直視し、真実を明らかにしなくてはなりません。それがここで犠牲になった方に対する本当の弔いです。

言い争いになっている人たちのところに仲裁に入りました。「よかったら、これをご覧ください」と私がLoose Changeを渡すと、その男性は怒りを収めることができずに、私の目の前でDVDを破壊しました。

Broken CD JPG

真実がアメリカで広く知られるのには、まだまだ時間がかかりそうです。
しかし、知る人が日々増えていることも確実です。
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Les JPG

911に関して本を4冊出版したエリック・ウィリアムス、

Eric JPG

なんとラッキー。今日のNYの911真相究明運動の主催者の一人、レス・ジェイミソン、

Alex Jones JPG

そしてかの有名なをアレックス・ジョーンズをインタビューすることができました。ちょっとしか日本語に訳していませんが、聞いてください。


2006/09/10

NYで読んでくる本

昨日の相模原母親大会や、BE-INではまたまたいい出会いがたくさんありました。すてきな時と場所を準備してくださったたくさんの平和を創る仲間たちに心から感謝です。ここ鴨川で3日間の超濃密な時間を過ごした若い仲間たちとも再会したし、ミュージシャンで『戦争中毒』を応援してくれたり、STOP ROKKASHOにも力をいれているSUGIZOさんとも、やっと話せました。

9.11疑惑の真相のJPG

さて、私は今日からNY。グランドゼロに祈りを捧げにいきます。10月7日の「911真相究明国際会議」をやるのに、どうしても必要なことだから(私の気持ちとして)。そして来年の国際平和省会議の打ち合わせもしてくるし、911関連イベントももちろん取材してきます。忙しい5日になりそうです。

でも、今回は子どもを連れていかないので、本は読めます。今、スーツケースに入れようと思って取捨選択しているところ。重たいハードカバーは避けて(中丸薫さんの新著『気高き日本人と闇の権力者たち』はどうしよう)、森田ゆりさんの『子どもが出会う犯罪と暴力』、辻信一さんの『ゆっくりでいいんだよ』+三砂ちづるさんとの共著『だきしめてスローラブ』、田原牧さんの『ネオコンとは何か』、斎藤貴男さんと高橋哲哉さんの編著『憲法が変わっても戦争にならないと思っている人のための本』、ベンジャミンさんの『暴かれた911疑惑の真相』などを持っていこうかな。4日あればこれぐらい読めるでしょう。書評も順番に書きますので、お楽しみに。

では、いってきます!

2006/09/06

いい映画ぞくぞく!『ダーウィンの悪夢』『トンマッコルへようこそ』『Loose Change』『サルー!ハバナ』

昨日の続きです。

欧米で話題沸騰の『ダーウィンの悪夢』を観ました。環境・グローバリゼーション・開発がテーマの恐ろしい&素晴らしいドキュメンタリー映画です。テーマ的には、『ジャマイカ楽園の真実』や『ザ・コーポレーション』と通じるものがあります。私たちが物質的豊かさを求めれば求めるほど、疲弊していく環境とそのつけである貧困を押し付けられる第三世界の人々。

環境破壊と戦争と貧困と売春と麻薬とストリートチルドレンがあたりまえの彼らの生活の上に、日本や欧米諸国の大量消費生活が成り立っている。このグロテスクな程の貧富の差を正当化する援助ビジネスと、貧者の抵抗を許さない強大な軍事力。そうか、軍隊はこのため(私たちの贅沢な暮らしを貧者から守るため)に存在するんだ、っていうことに私が気づいたのは、ブラジルの地球サミット(1992年)のときでした。だって、地球サミットの会場を警護する軍隊の銃口は、ブラジル市民に向けられていたから。

来年1月、シネマライズにしてロードショー。必見のお正月映画ですね。

トンマッコルのJPG

昨日の試写会会場だった京橋のメディアボックスに私あてに届いたゲラ。それはもう一つ強く推薦したい韓国映画『トンマッコルへようこそ』のチラシのゲラでした。この作品をみて、短いコメントを求められていて、そのゲラの校正の締め切りが昨日の夕方だったので、私を追ってファックスが届いた、というわけ。

私はその50字という短い原稿に「いつも平和を創りたいと願って、行動している。それは私の心に、私の家に“トンマッコル”を創ることなんだ。」と書きました。

韓国で800万人を動員し、興行記録を塗り替えた信じられない映画。韓国の人口は6900万人ぐらいだから、日本に換算すると1500万人ぐらいが観た、という計算になります。すごいよね、これって。10月28日から全国でロードショーをするので、ぜひ観てね。平和への想いは伝染します。

Loose Change CrewのJPG

そして、お次はなんといっても『Loose Change』。これは10月7日の911真相究明国際会議で初公開しますが、英語でなら今ここでダウンロードして観ることができます。これを観ても、まだアメリカ政府の公式発表が正しい、という人がいたら、お会いしてみたいです。10月7日のパネリストの一人、ベンジャミン・フルフォードさんが911事件5周年に向けて、週刊ポストやSPA!やいろいろな雑誌で記事を書き、大阪の朝日放送でもばんばん話しますので、注目を。10月7日はますます見逃せませんね。前売券の申し込みは、ハーモニクスライフセンター 00110−1−144224で、全日参加で5千円です。通信欄に「911真相究明国際会議全日」と書いてくださいね。

Our Planet TVのJPG

最後は、私の友人で元NHKディレクターでもある井坂泰成さんの初監督作品『サルー!ハバナ』。今なら短縮版をオンラインで観ることができます。実は今、我が家には農と平和に興味をもつ若者が11名も遊びに(手伝いに)来てくれています。彼らとこの作品を一緒に観たのですが、とても感動していました。「キューバの場合は追いつめられて、追いつめられて、ああいうことができた。日本もあそこまで追いつめられないと、できないのかも」「子どもたちが学校で自分たちの食べるものをつくるのが、本当だよね。いのちのことを教えられる」と、口々に。

そう、都会でも食料自給はできるのです。やるか、やらないか、だけですね。やはり、キューバの指導者(カストロ)はすごいですね。彼はソ連が崩壊するずっと前から有機農業と食料自給の大切さに気づいていました。そしてソ連が崩壊して物資が入らなくなったピンチをチャンスに変えて、大成功。今やキューバは有機農業と自然療法のメッカになっています。この映画は私たちに選択可能な未来のビジョンを見せてくれます。

インターネット放送局OurPlanet-TVは、おもしろい短編作品がいろいろありますね。
(『Salud!ハバナ』の短縮版コンテンツを無料で配信しています)
http://www.ourplanet-tv.org/


2006/09/05

♪ 記者会見「言論封じのテロにノー」 ♪ - 33分29秒 - 7.7 MB

PodCast GIF

今日は東京・霞が関の弁護士会館で行われた記者会見に出席しました。加藤紘一氏宅への放火テロに対して「私たちは言論封じのあらゆるテロを許さない」とアピールするためです。記者会見の模様はポッドキャストで聞くことができます(約1時間)ので、タイトルをクリックしてください。音はイマイチですが司会者の白石孝さんに続いて、斎藤貴男さん、私、佐高信さん、石坂啓さん、西川重則さん、ピープルズプラン研究所の小倉利丸さん、内田雅敏さんの発言を聞くことができます。

テレビはNHK(午後6時のニュースで報道した)とTBS、新聞では毎日と東京、通信社では共同通信が来ていました。他にもミニコミやネット記者も大勢詰めかけました。鎌田慧さんなど数名の個人による呼びかけであったにも関わらず、わずか1週間で802人の賛同者と13人の呼びかけ人で合計815人がこのアピールに加わりました。

会見の発言者は顔なじみが多かったです。斎藤貴男さんと佐高信さんには7・7のシンポジウムで、石坂啓さんとは先日プレスセンターの地下で、ご一緒したばかり。内田雅俊弁護士(この間の「平和の灯を!ヤスクニの闇へ キャンドル行動」の大成功、おめでとうございます)とは「平和への結集」で、平和遺族会の西川重則さんには国立でお会いしています。ピープルズプラン研究所の小倉利丸さんだけは初めてお会いしました(もちろん、お名前とご著書は知っています)。

この呼びかけがネット上であったのは8月28日頃です。すぐに賛同メールを送ると事務局の大地さんから「呼びかけ人になってほしい」とメールをいただき、OKしました。実は昨日から我が家には10人の若者が畑の手伝いに来てくれている(みんなアコちゃんつながり)ので、記者会見の参加はどうしようかと迷いましたが、彼らに畑仕事を頼んで東京まで出て良かったです。

戦前にも似たようなテロ事件がありました。政治家が次々と暴力を受け、あるいは殺され、やがて2・26事件が起きて、戦争に反対することができなくなり、戦争に突入していきました。戦後も暴力で言論を封じる事件は絶えません。1987年の朝日新聞阪神支局員への「赤報隊」による襲撃事件、89年には本島長崎市長への狙撃事件などが記憶に新しいところです。

911事件のときブッシュ大統領は「我々につくか、それともテロリストにつくか、世界の指導者たちは決めなくてはならない」と言いました。そのとき、私はいじめっこの親分のアメリカにつかないのとテロリストにされちゃうなんて、冗談じゃない、と思いました。その後のアフガニスタン、イラクでは911事件で亡くなった人々の数(3千人弱)を遥かに越える無実の人が米軍の攻撃で殺されています。

元海兵隊員のグレッグ・ニーズさんは911事件直後にブッシュ大統領に手紙を書きました。「もしアメリカが一人でも無実の人を殺したら、アメリカこそがテロリストになる」と。全く共感します。そして、さらに恐ろしいことには、あの911事件でさえ、アメリカ政府が計画し、やらせた可能性が高いのです。一体、本当のテロリストは誰なんだろう、という思いが私の中でますます大きくなります(それが後に、ドキュメンタリー映画集『テロリストは誰?』のタイトルを生みます)。しかし悲しいかな、一番にブッシュ大統領についていくと言ったのは、なんと我が国の小泉首相でした。

小泉首相は「いかなるテロにも屈しない」といつもおっしゃいます。ならば、加藤紘一氏への放火テロにも断固として戦っていただきたいです。
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記者会見の後は、『ダーウィンの悪夢』という、これまた衝撃的な映画(グローバリゼーションの生む闇を描いたもの)の試写会に行きました。これはまた明日のブログで。

躍る阿呆に見る阿呆?

911ボーイングを捜せJPG

徳島に行ってきました。第46回いのちとくらし・平和を守る女性集会で話をするためです。朝一番に『911ボーイングを捜せ』の上映があり(なんと9時半から)、つづいて私の話が1時間半。こんなに朝早くに人が集るのかしら?と思ったけれど、140名ぐらいいらしていました。

この日の演題は、「平和の創り方 ー 知ること…それは未来を変える力」。サブタイトルは、東京平和映画祭からいただきました。知ることは最初の一歩ですが、知ることなしには何も始まりません。世界の悲惨な現実を知って、うちのめされることもありますが、それが故意に起こされていること(例えば、911事件とその後の対テロ戦争のように)を知ると、何とかしたい、変えたい、と自然と動き出します。

私は子どもも家族も大事だし、ここ鴨川の我が家の畑から野菜を収穫して、美味しい料理を毎日創って食べたい(食べさせたい)!です。家だってもっときれいにしたいし(お掃除、片付けをする時間が殆どないよー)、出かけてばかりいたら、家がめちゃくちゃになります。でも、今起きているあまりにむごたらしいことを止めるのに、私のやっていることが少しでも効果があるのなら、出来る限りのことはしたいです。

私はたまたま御縁があって、『戦争中毒』や『テロリストは誰?』に出会い、『911ボーイングを捜せ』に出会いました。これは、私に伝えろ、知らせろ、動け、ということなのでしょう。

一つ朗報。『911ボーイングを捜せ』を紀伊国屋書店が扱ってくれるかもしれません。打診がありました。いまのところ、我が家で家内制手工業のように細々と注文を受けて、発送をしていますが、こんなのではなかなか日本中に伝わりません。やっと、みんなの興味も出てきたようだし、911事件5周年でいろいろプロパガンダ映画も出ているので、今こそ、『911ボーイングを捜せ』を観てほしい。そして、今も対テロ戦争を続けているバカバカしさに気づいてほしい。毎日家を壊され、殺され、傷つけられている人々のことを思ってほしい。

徳島は日本一貯蓄率が高いそうで、本などもあまり売れませんよ、と主催者の高開千代子さんにいわれていたのですが、そんなことはありませんでした。講演後はみなさん帰らずに本コーナーがごった返しました。私がやっていることは、未来を変える力となる道具(本や映画)を提供すること。いい道具があれば、私たちは正しい判断をして、より平和で持続可能な未来を選ぶことができるでしょう。

講演が終わった後は、「阿波おどり会館」へ行って、本場の阿波おどりを体験してきました!一通りの踊りを観たあとは、全員で前に出て輪になって躍っていたのですが、私を含む3名がレイを首からかけられ、躍りっぷりがよかったということで、表彰されました。来年は8月12ー15日の間に徳島へ行って、本当に躍ろうかしら?

2006/09/03

「九条の会・流山」の発足の集いは大成功!

「バルセロナより愛をこめて」というペンネームの方が阿修羅という硬派の掲示板で、私のブログにコメントを書いてくださいました。それにお返事を書いたのですが、私はまだ阿修羅に登録していないので、投稿ができないではありませんか。それで、もったいないので、このブログのために書き直しています。

阿修羅のその投稿は、ここで読めます。

 きくちゆみさん(見ておられるなら)、遠い空の下から応援しています。
 http://www.asyura2.com/0601/war84/msg/203.html
 
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2006 年 9 月 01 日

この方の投稿は本当に的確で、ためになります。バルセロナはヨーロッパで一番好きな町。一度は住もうと思ったこともあります。いつか、ご本人にもお会いできるときがくるでしょうか。

さて、本題。昨日のメルマガにも書いたけど。

今日は流山市で行われた九条の会で講演をしましたが、流山セントラルパーク駅につくと、警官と私服警官がずらりとならんで、物々しい警戒態勢でした。そのわけは、直前に同市教育委員会が後援を取り消すという事件があって、右翼が押し掛ける(後援取り消しの圧力は右翼からだったらしい)という情報があったから、とのことでした。

ことの経緯はここに詳しくあります。
http://blogs.yahoo.co.jp/yfqsx494/17761063.html


新しく開通したつくばエクスプレスの駅がぽつんとあるだけで、他には何にもないのどかな町に、大勢の警官と右翼というのは似つかわしくないものでした。が、それでも実に多くの人が会場に足を運んでくれて、300人の会場はほぼ満席となり、「九条の会・流山」発足の集いは大成功でした。流山でこんなに沢山集まるのは前例がない、と主催者の方はおっしゃっていました。よかった!

スタッフのみなさん、ごくろうさまでした。「九条の会・流山」発足、おめでとうございます。この動きが全国通津浦々にまで波及しますように…。

無事講演を終えて、警官隊も右翼もいなくなったあと、一路羽田空港へ向かい、ぎりぎりセーフで飛行機に飛び乗って、今は明日(9月3日です、もう今日だ!)講演をする徳島のホテルでこれを書いています。講演は朝9時半から。まずは映画『911ボーイングを捜せ』の上映、そして私の講演と続きます。場所はふれあい健康館ホール(088-657-0190)です。徳島の方はぜひ!

今日の新聞のトップで、安倍晋三さんがいよいよ改憲と教育改革(というのは教育基本法を変えることかしら?)を明確に打ち出したことが記事になっていました。うーん。なんとかこの流れを変えたいです。

私の思いには右も左もありません。この地球のどこで生まれても、誰もがのびのび生きられるように、子どもたちが戦争や餓えで殺され続けないように、若者達が戦場に送られないように、人が人として尊厳を持って生きられるように(つまり、やりたくないことを命令されたり、強いられて生きなくてもいいように→特に、命令で人殺しをしなくてはならない戦争はサイテー)、今自分にできることを精一杯続けます。

2006/09/01

911事件とオウム事件の背後には誰がいる?

8月31日に市ヶ谷の宮崎県会館で行われたワールドフォーラムの例会に行ってきました。目的は、リチャード・コシミズさんのお話を聞くこと。

ワールド・フォーラムのJPG

主宰の佐宗さんが最初に『911ボーイングを捜せ』のダイジェスト版(10分)をお観せする時間をつくってくれたのですが、テレビが小さくて写りが悪くて(ビデオも品質が悪かったのかも?)、殆どの人がよく見えなかったのでは、と心配。

ともかく、私からは、当日のアメリカのテレビ報道を見ると公式発表と食い違うこと、ペンタゴンにボーイングは突っ込んでいないこと、世界貿易センタービルは爆薬なしには崩壊しないこと、実行犯のテロリストはまだ生きているとヨーロッパのメディアで報道されていること、の4点だけを伝えました。

コシミズさんのお話は、とてもおもしろかったです。全部、鵜呑みに出来るか?それはしません。でも十分に納得のいく、説明のつく話で、少なくともアメリカ政府の911事件の公式発表よりは、説得力があります。

彼の話はネットで見ることができます。みなさんもどうぞ!本職は商社マンのよう。英語も堪能とのこと。彼は本当によく調べていますよ。写真で見るよりも、ずっとフレンドリーな人でした(チラシの写真はちょっと怖そー)。
http://www15.ocn.ne.jp/~oyakodon/kok_website/iriguchi.htm
今日のお話の要旨はここに。
http://www15.ocn.ne.jp/~oyakodon/newversion/wf.htm

次の総理になる安倍晋三さんと文鮮明、そして北朝鮮との関係にも触れていました。
http://www.asyura2.com/0601/cult3/msg/286.html
そういう人が日本のトップになるのは困るんですけどね。でも誰も本当のことは知らない。マスコミが言わないものね、こんなことは。安倍晋三さんと統一教会の関係を追及しないし、911事件にしたってもう5年も経つけど、日本とアメリカのマスコミはぜんぜん真相に迫る気がないものね。

911の謎のJPG

「週刊金曜日」から今日(9月1日)、新しい911の本が出ます。タイトルは『9・11の謎』昨日は著者の成澤宗男さんにも会っていたのです。彼とは今度、911取材でNYで合流する予定。911関連イベントが目白押しなの。これは行って来なくては、と思っています。あちらからもポッドキャストをしますので、お楽しみに。
http://www.kinyobi.co.jp/MiscPages/syuppan

で、表題の答えは、デイヴィッド・ロックフェラーさん。彼こそ、“マラーノ(隠れユダヤ)”というのが、コシミズさんがいろいろ調査した結果の答えでした。小泉純一郎さんも、成大作(池田大作)さんも、結局、ロックフェラーさんのために働いている、とのことでした。創価学会も統一教会も、ロックフェラーさんのために創られたものだそうです。にわかに信じ難い話だけれど、彼がよくよく調べていることは確かです。

コシミズさんには10月7日の午後のリレートークでぜひお話をしてもらおう!