2011/09/18

「犯罪国家の戦犯たちが手を挙げている日本の新政権」 by上杉隆

今日は東京FMの番組から、上杉隆さんのお話を聞いてもらえたら、と思います。
http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/museum/museum_vol176.mp3

3月11日の地震と原発事故の日、緊急冷却装置を3回止めていることがわかり、東京電力も認めました(原口議員の質問に保安院が回答)。メルトダウンが起きたのはそのためと考えられますが、いったいなぜそんなことをしたのでしょうね。

「オペレーターが止めた」ということですが、オペレーターはもちろん誰かの指示で止めているはず。この事故はますます人災の色彩が濃くなってきました。

なのに、こんな大事なことがニュースになっていないのはなぜ?
やはり日本は「原子力マフィアに牛耳られている」ということなのでしょうね。

さて、私は今宵ハワイ島の女神の画廊(ジンジャーヒル)で11月にハワイで開催されるAPECのときに行われる対抗市民会議の打ち合わせでした。カリフォルニアからジェリー・マンダさんが飛んできてくれたのです。日本の原発事故後の市民の意識の変化(原発なしで暮らしたい人が増えている)について、世界の人に伝えたいし、日本がこの災害(人災)を教訓に、脱原発に向かい、持続可能なエネルギーや経済社会を創っていくビジョンを描いてみたいです。

世界の441の原発の内、240がAPEC(アジア太平洋経済協力会議)参加国内にあります。原発保有国は、104基ある米国、そして54基の我が国に次いで、日本、ロシア、中国、韓国、台湾など日本の近隣諸国ばかりです。一度事故があれば、放射能はあっという間に国境を越えます(台湾と沖縄は目と鼻の先)ので、この地域全体で脱原発に向かわないと、日本だけでは意味がありません(もちろん、まずは日本ですが!)。地震活動も活発になっているので、APECで脱原発の合意ができるように、働きかけていこうと思います。

それにしても、今の政権は・・・・。上杉さんは惜しまれて辞める人と、ああ、やっと辞めてくれた、と言われる人といる、と菅首相を評していましたが、菅首相がやめて、もっとひどくなったらどうすればいいのでしょう。子どもの被曝を1ミリシーベルト/年以下に抑えようとした鉢呂通産大臣を辞任に追い込み、311直後から国民の命を守る仕事をしていたSPEEDI公開を迫った川内博史さん、「妊婦と子どもだけは避難させてくれ」と翌日から言い続けた原口さんなどが大臣に起用されないなんて。

なかなか市民の声はこの国の中枢には届かない・・・。

届ける一つの方法は、やっぱり「これ」です!柄谷行人さんの新宿でのスピーチ。
http://associations.jp/archives/437
ちょっと引用します:
「日本にはデモが少ないのか。なぜ、それが変なことだと思われているのか。それは、国民主権を、自分の力で、闘争によって獲得したのではないからです。日本人は戦後、国民主権を得ました。しかし、それは敗戦によるものであり、事実上、占領軍によるものです。自分で得たのではなく、他人に与えられたものです。では、これを自分自身のものにするためにどうすればよいのか。デモをすること、です。
私が受けるもう一つの質問は、デモ以外にも手段があるのではないか、というものです。確かに、デモ以外にも手段があります。そもそも選挙がある。その他、さまざまな手段がある。しかし、デモが根本的です。デモがあるかぎり、その他の方法も有効である。デモがなければ、それらは機能しません。今までと同じことになる。
さらに、私は、このままデモは下火になっていくのではないか、という質問を受けます。戦後日本には全国的規模のデモが幾度かありました。しかし、それは短期間しか続かず、敗北に終った。今回のデモもそうなるのではないか、というのです。
確かにその恐れはあります。マスメディアでは、すでに福島の事故は片づいた、ただちに経済復興に取り組むべきだ、という意見が強まっています。むろん、そんなことはない。福島では、何も片づいていない。しかし、当局やメディアは、片づいたかのようにいっている。最初からそうでした。彼らは最初から、事実を隠し、たいしたことがなかったかのように装ったのです。ある意味で、それは成功しています。多くの人たちがそれを信じている。そう信じたいからです。としたら、今後に、反原発のデモが下火になっていくことは避けられない。——と、いうふうに見えます。
しかし、違います。福島原発事故は、片づいていない。今後もすぐには片づかない。むしろ、今後に、被曝者の病状がはっきりと出てきます。また、福島の住民は永遠に郷里を離れることになるでしょう。つまり、われわれが忘れようとしても、また実際に忘れても、原発のほうが執拗に残る。それがいつまでも続きます。原発が恐ろしいのはそのことです。それでも、人々はおとなしく政府や企業のいうことを聞いているでしょうか。もしそうであれば、日本人は物理的に終り、です。」

そうです。日本は原発を止めない限り、物理的に終わりになるのは時間の問題です。だから為政者に、英断を迫りましょう。そして次の選挙できちんと日本が、私たちが、地球人が生き残る選択しましょう。:



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