2005/01/25

コフスハーバー。朝2時起きでなんでもできる、モードです。

シドニーとブリスベンの中間にある人口3万人弱の美しい町で、昨晩、講演会が行われました。オーガナイズしてくれたのは、隣町のソーテルに住むイレーヌさん。彼女はイラクへの攻撃が始まる前に、オーストラリアで平和グループを創った最初の一人で、この小さな町でピースマーチを組織した人です。

「ここは小さくてのんびりした町だから、ピースマーチを呼びかけてもそんなに人は集まるとは思わなかったの。私ともうひとりの友人とで呼びかけて、20人もくればいいわね、って話していたのよ。そうしたら6千人もきて、本当に驚いたわ」と、そのときの様子を語ってくれました。

全く初対面の私たちのために、ほんの数日の間に公民館を予約し、人集めをし、自分のアパートを開放しくれました。日本語教師だったジャネットさんが二人の子どもを見てくれ、お手製のアボガドと野菜の巻き寿司をごちそうしてくれました。

開始は7時半からで、私たちは7時頃会場にはいると、日豪教会の初代会長のパットさんと彼女の夫、イレーヌと友人数人がいすを並べていました。この催しが決まったのは、ほんの数日前ですから、イレーヌは「20人くればいい」と話していました。

ふたをあけると31名が来て、小さい部屋はびっしり。人数に比して小さなテレビ画面をみんな食い入るように見てくれました。9時半までじっくり質問に答え、『戦争中毒』のこと、劣化ウランのことも伝えました。森住卓さんの写真集の中の無脳症の赤ちゃんの写真は、かわいそうで見てられない、という反応でした。私は言いました。

「この子は私たち大人に劣化ウランが何をもたらすかを教えるために生まれてきてくれた天使です。この子がいなかったら、この写真が撮られなかったら、私たちはさらに犠牲を重ねてしまうでしょう。だから目をそらさないでください」

講演会が終わると、ほぼ全員が握手をしてくれたり、ハグしてくれて、「ありがとう」といいながら帰っていきました。なんとか私の話は、受け入れてもらえたようです。

若いお父さんが質問しました。「僕はこの情報を知って、怖くなってしまった。あなたは自分がこんなことを伝えて歩いて怖くないのか。僕にはとてもそんなことはできない。」

「もしこの情報が私だけのもので、私だけが伝えているとしたら、とても怖いでしょう。でも実際は、こうして講演をするたびに、新しい誰かが伝える人になってくれており、その結果、ネットと口コミだけでアメリカで数万枚、日本で数千枚のDVDが売れています。だから、講演をすればするほど、私はより安全になります。私がやりたいのは、すべての人のいのちを守ることですから、敵はいません。どの人も大事です。今、戦争を支持し、戦争が必要だと信じている人が、この情報を知ることはとても大事です。環境破壊をしている人が地球環境の厳しい現実を知ることが、とても大切なのと同じ事です。劣化ウランの問題一つをとっても、これを解決するには、あらゆる人の協力が必要です。だから、私はこうしてどこにでも行くし、誰とでも話をします。」

そう、敵はいないのです。もしいるとしたら、自分自身の中の恐れだけでしょう。誰かが自分を傷つけるかもしれないという恐れ。でも、私は宇宙の法則を信じています。自分が出したエネルギー(言葉、行為、思いなど)が戻ってくる、ということ。だから、私が愛に基づいて行動する限り、私に戻ってくるのは愛だけ。これはベストゲームのルール3。(ベストゲームについては『バタフライーもし地球が蝶になったら』をご参照ください)そして、この数年間、私が体験していることは、その通りになっています。

すべての出会いに感謝しています。明日はまた、さらに北へ300キロ移動し、バイロンベイという町でお話をさせてもらいます。奇跡は起こるものですね(ベストゲームのルール5)。ここに来るまで、ほとんど誰も知り合いがいなかったことが、嘘のようです。

愛と感謝をこめて
きくちゆみ

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