2007/11/04

ガラクタを手放す(その2)

我が家の場合、ガラクタがかなり多いので、タイトルを「その2」としました。今日一日片付けてみてわかったのですが、ちょっとやそっとじゃガラクタ退治は終わりそうにありません。カレンさんの『ガラクタ捨てれば自分が見える』はもう3回も読み、大事なところに線を引きました。

ガラクタとは、「あなたが使わないもの、好きでないもの/整理されていない乱雑なもの/狭いスペースに無理に押し込まれたもの/未完成のもの、全て」です。この定義で眺めると、我が家はガラクタで溢れています。前回この本を読んだときのように、途方にくれて、あきらめて引き返すことがないように、今回はちゃんと最後までやる、と決意しました。

後生大事にもっているものにはいろいろなストーリーがあります。幼稚園や保育園のときに子どもたちが描いた絵や作品集。4歳と6歳のときに離婚で別れた子どもたちのものは、数少ないですが、とても捨てられません。かといって使っているわけでも、これから必要になるものでもありません。ただ思い出にしがみついているだけです。彼らが大きくなってほしがるわけがないでしょう(わたしも自分の幼稚園のときの絵を、大人になってからほしいとは思わなかった)。

実はわたしは4人の子どもがいるのですが、最初の2人は初婚のときの子どもで、再婚してさらに2人産みました。離婚のときは親権をどちらも譲らず、調停では決着せず裁判までやり、足掛け3年も争いました。そのときの書類がどっさりあります。

結局わたしが敗訴し、子どもたちは父親の元へいきました。いつか彼らが大きくなって何でも話せるようになったら、こちらの事情も知ってほしい、と段ボールにいくつもの書類も保管していたのです。しかし、これも思い切って全部処分することにしました。

「こちらのいい分をいつか知ってほしい」という気持ちはわたしのエゴでしかありません。彼らには新しいお母さんがいて、健やかに成長しています。今、元気で幸せならば、昔のことはどうでもいいのです。こんな過去のことを引きずって生きるのも、どうかしています。オフィースのドアいっぱいに無造作にはってあった彼らの写真も全部はがして、1枚のコラージュを創ることにしました。コラージュはすてきな額にいれて、新しいリビングにでも飾りましょう。

今日一日かかって机の上の書類と格闘した(やはり、書類には目を通さないと、捨てられない)結果、コンピュータのスペースしか空いているところがなかった机が、久しぶりに仕事をしたくなるようなデスクに変身しました。

前 JPG

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机の上を片付けるだけで1日かかった


ファイルキャビネットも整理し、古い雑誌(自分の原稿の掲載誌や新聞など)も、そのページだけ切り抜いてファイルし、雑誌は処分することにしました。お陰でリサイクルにまわす雑誌や古紙の束が10コもできました。

Office JPG


感無量。ずいぶんたくさん仕事をしたんだなあ。

それがガラクタかどうかを見分けるコツは、紙に書いて、デスクの前に張りました。
1、これを見たり思い出したりしたら、わたしは元気になるかしら?
2、私は心から、これが好き?
3、本当に、使っている?

この3つに「イエス」といえないならば、それはガラクタ。この基準で判断すると、この家を占有しているほとんどのものがガラクタの可能性が・・・(ショック)。あなたもやってみてください。

築200年の古民家はとても広くて8部屋もあり、今日はその中の1部屋の、さらにその一角の自分の机の周りをち片付けただけです。この分だと、おそらくオフィスだけでもまだ数日はかかるなあ。ここにはCDラック、ガラクタを詰め込んだ押し入れ、古い洋服ダンス、その上にぎっしり置かれた何が入っているかもわからない箱の数々、本棚が5個あります。さらにその本棚の前には段ボールに入って処理されるのを待っている書類が10箱はあります。

これだけでトラックいっぱいの荷物になるでしょう。人間だったら便秘がずっと続いて、相当深刻な病気になっているはず。

職業柄、沢山の本を読むので(多いときは1日1冊のペースで増えていく)我が家には大型の本棚だけで7個、小型のも入れると16個もあり、それぞれ本がぎっしり詰まっています。されに、そこから溢れた本たちが、家のあちこちに積みあがっています。改築後の家にもあと二つ大型の本棚を作る予定でした。

古いものがぎっしり入っていると、エネルギーの流れが悪くなり、何かを達成することが難しくなるそうです。こんなことも書いてありました。「古い本が大量に本棚を占領していると、あなたが段々新しいことにチャレンジをしなくなり、まわりの本と同じようにカビ臭いエネルギーを発するようになってしまうのです」。

あら、大変!そんなの嫌。大好きな本でまた読みたいもの、資料として必要な本以外は、思い切って処分しよう。実は、これを決意するのが大変だった。わたしの一部がなくなるみたいな気持ちだけど、やってみよう。

わたしはもっと身軽に、もっと素敵に変身します。目標はお正月までに暖かく、美しく、整理整頓の行き届いた家を手に入れ、わたし自身が過去のガラクタを精神的にも清算して、成長することです。

自分を奮い立たせるために、今の恥ずかしい情けない状態をみなさんに写真で公開します。ここは家族以外は入室禁止のオフィス。こんなゴチャゴチャのところで、いい仕事はできません。これで、もう後戻りはできなくなりました。

来年からはさらにいい仕事ができるでしょう!

Office JPG


Office JPG


Office JPG


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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

今日、「その他プラ」というゴミの回収日でした。就職して家を出た息子のビデオ。娘に打診してみると、ピンクビデオが無くなったからといって苦情は言わない筈よ、との助言をもらって・・。このゴミの行方を知らないまま収集車に委ねざるを得ない現実に心が痛むなあ~と思いながらゴミ置き場に連れて(!)行きました。どんなものでも、息子がひと時愛用していたと考えると捨てるのが辛いようなー。きくちさんのブログに、整理についての記事が出ているなんて、親しみを感じてホットしました。50代の私は、ストレス解消の古本屋通いで、死ぬまでに全部読めるんだろうかと危惧するくらい書棚、倉庫に本がたまってしまいました。格安で状態が良くて掘り出し物をねらって来ましたので、子ども達が売り払って多少の小遣いにでもなれればいいのですが、きっと迷惑にしかならないでしょうね。
他の購買欲を抑止している、と自分に都合のいい言訳をしています。
家屋の便秘状態を解消すべく、私も頑張ります。

Yumi Kikuchi さんのコメント...

こんにちは。こんな日常のことにコメントいただき、ありがとうございます。恥部をさらしてしまいましたね。これぐらいの荒治療をしないと、わたしの「ガラクタ溜め込みグセ」は治らないと思ったからです。環境のことを長年やっているので、ついついなんでも「もったいない」「なんとか活かしたい」と思ってしまうのです。それで我が家をガラクタの詰まった箱にしてしまった。『ガラクタ捨てれば自分が見える』はすばらしい(そして、この本を知らないことは恐ろしい)本です。ガラクタを保存していることで、どれだけ自分の人生にマイナスかを知れば、きっと誰もが「ガラクタ」と決別したくなるでしょう。私の理想は、旅をしているときのように身軽に(旅の荷物は自慢じゃないけど少ない)暮らすことです。家の中は自分の愛用するものだけ、にしたいです。千里の道も一歩から。今日も一つずつ、「これ、本当に使っている?」と問い続けていきます。