2011/04/29

浜岡原発を止めるには

放射能で首都圏消滅のJPG

「浜岡原発を止めるには、どうすれば良いでしょう」というコメントが寄せられたので、今日はそのことについて書いてみます。

浜岡原発を止めるために書かれた本を、まず読みましょう。このブログで何度も取り上げている「放射能で首都圏消滅 〜誰も知らない震災対策」です。

隅から隅まで読んで納得したら、その内容を家族や友人知人に伝えましょう。311原発震災前に書かれた本ですが、311を経験した今読むと、この本の正確さに感動(同時に震撼)します。

この本はタイトルこそ恐ろしげですが、内容は具体的でとても参考になります。この本に書いてある事実が日本中に周知徹底されたならば、浜岡原発は止まるでしょう。まずは日本人の1%(100万人)を目指し、次に10%(1千万人)を目指しましょう。10%がこの本に書いてあることに納得・共感したらだいぶ世論が変化していると思います。

結局、日本の政策を決めることができる政治家たちも、次も当選するために世論を気にするのです。世論は私たちが作るし、投票も私たちがします。市民が力を本気で合わせれば、私たちが欲しい未来を作ることができます。

原発のない未来を作りたいのだったら、今が力を合わせるときです。

私がおすすめしたいこと(自分でも取り組んでいること)は:

「放射能で首都圏消滅」を読んで、広げる
田中優さんの講演会を企画する(会場を必ず満杯にするよう仲間を募って尽力する)
東京平和映画祭(原発のない世界はつくれる!)に参加して、原発とエネルギーについての理解を深める(6月26日)
さまざまな脱原発市民団体の活動を知り、近くの団体に参加する/応援する
浜岡原発を止める署名に協力する
地元の国会議員に脱原発/自然エネルギー推進を要請する
地元のラジオやテレビや新聞に脱原発/自然エネルギー推進の意見を言う
節電/省エネする
自然エネルギーを自宅でもやってみる(太陽光/バイオマス/小型水力/小型風車など)
自然エネルギー市民ファンドなどに投資する

などです。浜岡原発やあなたの近くの原発を止める良いアイデアがありましたら、ぜひ教えてください。

p。s。今、外付けハードディスクで仮に稼働させています。ハードディスク交換は来週にずれこみそうです。メール返信が遅れていてすみません(〆切の原稿はなんとか終えました)。

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2011/04/27

チェルノブイリと福島は違う

1色フライヤーのJPG

使い慣れないコンピュータからの投稿です。今回は、ハードディスク交換という大修理になりました!今しばらくかかります。

第8回東京平和映画祭のテーマは「原発のない世界はつくれる こどもたちが笑顔で暮らせる未来に」に決定。ダウンロード用のフライヤーのPDF 5.6 MB ができました。カラーチラシは5月初旬に完成予定です。原発やエネルギー関連の映画6本と話題の講師の3講演をお見逃しなく!

4月26日は、チェルノブイリ原発事故が起きた日。あれから25年の月日が経ちました。

あのとき被曝した子どもたちはどうなったのか、労働者たちは今どうしているのか、生きているのか、もし生きているのなら健康なのかどうか。チェルノブイリ原発事故の被ばくが原因で亡くなった方も多い(一節には100万人以上)という市民の情報と、ほとんど死亡してない、というIAEAの情報には大きな乖離があります。

テレビに出ている人たちは盛んに「チェルノブイリと福島は違う」といいます。その意味は、漏洩した放射能の量が福島は10分の1以下だからまし、という意味です。私もチェルノブイリと福島は違うと思いますが、その意味は逆です。

チェルノブイリは原発1基の事故でした。福島は4基同時に事故を起こしており、より修復が困難です。仮にその内の1基でも再臨界を起こして爆発してしまったら、誰も近づけなくなるでしょう。その結果、残りの原子炉も制御できなくなり、暴走する可能性があり、最悪、4基ともメルトダウンという事態に到る可能性すらあるのです。

311から今日まで45日間に渡って、それが起きないように文字通り「必死」の作業が続けられているわけです。バラエティー番組をやっている場合じゃありません。

放射能で首都圏消滅のJPG

チェルノブイリは放射能漏れは1週間でほぼ収束しました。福島は1ヶ月半たった今も、放射能が環境(大気や海)に漏れ続けています。そして東電の発表でも事故の収束に6〜9ヶ月はかかる、ということです。しかし工程表が発表されてすぐ、それさえも楽観的すぎることが露呈しました(汚染水の深さが20センチと想定したら、5メートルもあった、とか)。【放射能で首都圏消滅―誰も知らない震災対策

チェルノブイリでは放射能漏れは主に大気中と周辺の土壌でしたが、福島はそれに加え、海に直接放射能汚染水を流しています。「薄まるから大丈夫」という人は、放射性物質が生物濃縮することを知らないのでしょう。太平洋のすべての魚が汚染される可能性があります。

いったいこの6〜9ヶ月の間に何人の労働者がどれぐらい被曝するのでしょうか。その一人ひとりは、誰かの家族です。残された家族は、毎日、過酷な労働に携わる夫や父、あるいは妻や母のことが心配でたまらないだろうと想像します。

NukeTextのJPG
原子力教育を考える会 : http://www.nuketext.org

そして、福島に住む子どもたち。安全基準が緩められた結果「安全」になった牛乳や野菜や肉や魚を「地産地消」の奨励で給食で食べさせられます。子どもと大人は放射能に対する感受性が違いますから、大人と同じ基準でいいはずがないのに。牛乳は300ベクレルまで、その他の食品は2000ベクレルまで「安全」で、本当にいいのでしょうか。いわき市の小学校の牛乳に、福島県産のものが出されるということを知り、複雑な気持です。

福島の農家に何の罪もありません。問題は地震国に原発をつくり、動かしてきたこと。もっと安全なエネルギー選択をしないと、福島の悲劇は繰り返されるでしょう。

元福島県知事の佐藤栄佐久さんは、プルサーマルの導入に反対でした。彼が冤罪で知事職を追われていなければ、少なくともプルトニウムを環境にまき散らすことは起きなかったのかもしれません。

歴史を巻き戻すことはできませんが、彼に対する東京地検の汚職捜査は、今回の原発事故の遠因のひとつだと私は思います。詳しくは彼の著書『知事抹殺』に譲りますが、一人の検事の欲が、反原発の姿勢を明確にしていた当時の知事の無実の罪をデッチあげて、公職から追いやったのです。

今回の事故では「想定外」という言葉が繰り返し出てきますが、本当にそうでしょうか。この
4年前のロイターの記事を読む限り、決して想定外ではありあせん。東京電力自身が想定していたのですから。

私は最近、放射線チェッカー(アプリ)を携帯にインストールして、毎日、環境、水、雨の放射線量(最新)をチェックしています。悲しい習慣ですが、311以降に生きるためには仕方ありません。

5人の子を育てた福島のおかあさんの訴えを聞いてください。涙なしには聴けません。北半球の子どもたち(そして大人も)は程度の差こそあれ、みんなうっすら被曝しています。
文部科学省・原子力安全委員会交渉のビデオ(4月21日)

チェルノブイリの労働者がどのような犠牲を払ったか、この映画が参考になります。IAEAは所詮、原発業界の親分なのだと思います。
映画「サクリファイス」


そして、最後に首都圏と関西圏のみなさまへ。

浜岡原発を止めましょう。いつ来てもおかしくない東海大地震の震央にある浜岡原発。5重の防護は役に立たないことがわかった今、地震の前にこの原発を止める必要があります。 被害が大きすぎます。

市民による中部電力への申し入れの映像はこちらでご覧になれます。


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2011/04/25

My Macbook Air is Broken: コンピュータが壊れました

コンピュータが壊れて修理に出しました。今回は、ハードディスク交換という大修理になり、しばらく時間がかかります。その間、メールは読めません(現在、1日600通ぐらい来るので、ウェッブメールでは読みきれません)ので、お返事が遅くなることをお詫びします。また、原稿をお待ちの編集者のみなさま、あと数日猶予ください。ごめんなさい。今週末までには修理から戻って来る予定です。

I am sorry for writing in English. My Macbook Air is finally broken and I have had no access to my e-mails since April 23rd. I hope to be able to fix it soon. I am sorry for the inconvenience as well as for the delays in answering your e-mails and in submitting my articles.

Hope to get it back by the end of this week.

2011/04/21

風評被害ではなく原発被害

業務連絡:明日(22日)のNVCワークショップはオリンピックセンターのセンター棟101号室で午後6時から9時までです。翌日の温泉deNVCは午後1時に熱海の「みのや」集合です。
ーーーーーーーーーー
イダヒロユキさんが私の感じていたことをズバリ書いてくださったので、許可を得て転載します。

<「風評被害」ではなく、「原発事故による被害」>
                      
                   イダヒロユキ


まだ、「風評被害」という言葉をいい加減に使う人が多い。前から批判しているが、再度書いておく。

風評被害とは、本当は問題がないのに、間違った風評で被害を受けることを言う。

しかし、目に見えないし、体にどのような影響があるか、とてもわかりにくい、だからこそおそろしいものが放射線、放射性物質である。一部学者が、がんになるリスクはほとんど高まらないといっても、他の学者や取材者、ジャーナリスト、環境活動家などは、現実にがんが増えているなどという。

目にみえないからこそ、そして科学的にも絶対ではないからこそ、福島原発の周りの空気や水や土や砂あらし、野菜や魚などから体内外に放射性物質が入ってくるのではないか、と心配するのは必然的な態度である。

「間違っている」と非難して、無理やり食べさせる(住まわせる、避難させない)ものではないし、数値を隠して安全だといって食べさせるのもおかしい。

だから原発事故が起こった近くあたりのものを買わない、そこには行きたくない、というのは、当然の行動である。

だから福島のものが売れないとか、住みにくくなっている、帰れなくなっているというのは、風評被害なのではなく、原発事故による被害なのである。

なのに、よく考えない人は、なんでもすぐに風評被害と言ってしまう。
問題を見誤っている。

もう一度言うが、放射性物質・放射線は、目に見えず、影響もあいまいな放射線というものがでている、ということ自体から、怖がるのは当然である。それによって何らかの「被害」〈モノが売れない、住めない等〉がうまれても、それは風評による被害ではなく、原発事故による全く当然の被害である。

怒るべき対象は、「数値を発表したこととか、風評とか、危険だといったこととか、避難地域に指定したこととか、買わない消費者とか、その地域に行かない人」などではない。

原発を作ってそれが事故れば、かならずそうなる。だからそのような、いったん事故が起こればどうしようもない状態になるような原発をつくってはならないのである。

絶対に事故がないものなら作ってもよい。しかし絶対事故がないとは言えないし、実際今回起こった。

だからもう原発は作ってはならないし、今、動いているものも廃炉にしていかねばならない。

怒るべき対象は、「原発であり、それを作った(推進した)人々、つまり東電、電力会社、東芝などの原発製造会社、政治家や官僚、その利権にすがりついて原発推進に賛成してきた人々など」である。

「風評被害」ではなく、「原発事故による被害」、「原発を作ったこと(推進したこと)自体の被害」である。

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今年の東京平和映画祭は、「原発のない世界はつくれる!」がテーマ

今日は第8回東京平和映画祭の速報です。今年のテーマは311原発震災を受けて「原発のない世界はつくれる!!〜こどもたちが笑顔で暮らせる未来に〜」になり、上映予定作品が(ほぼ)決定しました。


まだHPはアップしていませんが、開催日は2011年6月26日(日)@オリンピックセンター(大ホール)。原発や核実験、新しいエネルギーや経済をテーマにした映画6本を上映します。

上映作品(予定)は:
『原発導入のシナリオ』
『わしも死の海におった』
『隠された被曝労働』
『チェルノブイリの真実』
『幸福の経済学』
『源八おじさんとタマ』
です。

そして、特別講演をして下さるのが、
柴野徹夫(ジャーナリスト/憲法9条メッセージプロジェクト)
藤田祐幸(元慶応義塾大学助教授)
飯田哲也(環境エネルギー政策研究所所長)
です。

6月26日(日)はどうかカレンダーに印をして、予定を開けておいてくださいね。チケットの発売は5月10日頃の予定です。

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2011/04/19

SPEEDIの放射能拡散試算図公表/子どもを放射能から守れ!

311原発震災直後から、私たち(原発の危険性を長年訴えてきた仲間内)の間では「SPEEDIの情報は?」、という言葉が交わされてきました。

SPEEDIとは国の原子力安全委員会が管轄し、原子力安全技術センターに設置されている「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム」のこと。原子力災害のとき、気象庁と協力し、風向きや降水量や地形を考慮して放射性物質の拡散を試算するものです。これにより、自治体の避難計画の策定に活用されることになっていました。

SPEEDIの開発と運用には128億円が投じられましたが、今回の原発震災ではSPEEDIはほとんど役立っておらず、私はもっぱら諸外国(ドイツ、ノルウェー、フランス、イギリス、アメリカ)などのシステムに頼ってきました。このブログやツイッターを読んでいる方は、ご存知の通りです。

さて、それが1ヶ月と1週間以上経った今日(4月19日)、やっと試算図2千枚が作成されていたことが新聞記事になり、その内2枚が公表されました。

やった〜! ん? あれ、なんで2枚なの?

安全委の弁明は「放射性物質の放出データが乏しい。試算図は実際の拡散状況と異なり、誤解を招きかねない」とのこと。じゃあ、なんのために128億円もの税金を使って、SPEEDIを開発、運営したのでしょう?本番で役立てないなら、そのお金(税金)は被災者支援に使ったほうがよっぽどましです。

と、ここで怒りをあらわにしても仕方がないので、引き続き、懸命な市民の力を結集して、放射能のモニタリングを続ける必要があります。放射性ヨウ素のレベルが依然高い(半減期8日なので、事故から32日経過した今日、もし核分裂反応が収まっていれば、16分の1になっていないとおかしい)のは、まだ核分裂が続いていることを疑わせます。

1986年のチェルノブイリ原発事故のときにできたR-DANのネットワークが頼もしいです。私の住む鴨川でも市民が自主的に3カ所でガイガーカウンターを使って放射線モニタリングをしています(といってもこれが計れるのはガンマー線だけで、内部被曝したときに最も恐ろしいアルファー線やベーター線は計れません)。

このブログでも伝えましたが、0.6μSV/hというのは国が定める放射線管理区域の値です。この値を越えるところは、放射線管理技術者以外は立ち入れないことが法令で定められています。

今回の原発震災後、福島県が「放射線モニタリング小中学校実施」をした結果、調査対象の小中学校の75.9%が法令で定める管理区域の基準越える放射線が観測されました。また20%の小中学校では、職業人の被曝限度を超えうる「個別被曝管理」が必要な放射線も観測されている、ということです。

国はこの間、子どもも大人と同じように20μSV/hまで基準値を引き上げていますが、子どもは大人より放射線への感受性が高い、ということを無視しています。このままでは福島の子どもたちの将来にわたる健康が心配です。

ということで、福島県内の保護者が中心になって以下のような声を上げ、サポートを求めています。学校、教育関係者、メディアの方も取り上げてくださいますでしょうか。
http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2011/04/svh-652a.html

大人の都合ではなく、子どものいのちや健康を優先するならば、他府県で学校ごとに学童疎開を受け入れることができるはずです。それには、日本中の大人たちが知恵を出し、協力する必要があります。

最後に、東京近辺の方は必見:チェルノブイリ25周年救援キャンペーン
「広河隆一 チェルノブイリ写真展」 入場無料
~チェルノブイリからフクシマヘ~
http://blog.goo.ne.jp/cherno1986jimukyoku/e/98ed11e94fb3f6f99121ba77e621f69a

*今週も『週刊現代』(4/30日号)が素晴らしい。新潮、ポストは「大本営発表」で参考にならない。
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2011/04/18

日本のテレビは報道してますか? 「福島原発の今」

広島で私のお話会を企画してくださったの中川圭子さんのブログ。
http://necocafe.exblog.jp/15245670/

広島のJPG
広島の原爆ドーム

広島のJPG
ここでお話会をしました

広島のJPG
安心して暮らしたい、と訴える若いお母さん

広島のJPG
かわいい子どもたち

そのときの写真ができてきましたので、アップします。さて、この映像はすでにご覧になりましたか?
http://www.zerohedge.com/article/must-see-tepco-releases-unmanned-helicopter-drone-video-destroyed-fukushima-reactors
私は米国の友人から教えてもらって、初めて観ました。東京電力が無人小型ヘリコプターで撮影して発表したものですが、日本のテレビで報道されているのでしょうか。

私は(特に3、4号機の)使用済み燃料プールの損傷が心配です。使用済み燃料の中に入っている死の灰の量は、原子炉内の放射性物質の量とは比較にならないほど多いからです。

今朝のテレビは「放出された放射能量はチェルノブイリの10分の1」と強調していました。同じレベル7でも、チェルノブイリに比べたら、ぜんぜん大丈夫だ、というのです。

しかし、チェルノブイリでは事故後9日ぐらいで放射性物質の環境への放出は収束していますが、福島第一原発の場合は事故後1ヶ月以上たっても収束していませんし、安定化もしていません。東京電力の見通しでは6〜9ヶ月と新聞の見出しにありました。

つまり、これからも放射性物質の環境への放出は続くし、原子炉そのものの危機も去っていません。その間、作業を請け負う人々の被曝は甚大でしょうし、福島原発周辺の人々もおそらく首都圏の人々も(私も)被曝するでしょう。被曝は累積で考えなくてはならないので、子どもたちや妊婦さんへの影響を本当に心配しています。

悲しいかな、私の心配を裏付けるような資料がカナダから届きました。
http://peacephilosophy.blogspot.com/2011/04/blog-post_17.html
翻訳してくださったピースフィロソフィーセンターの乗松聡子さんに感謝です。マスコミの報道と、ここにある現実の厳しさと、両方の情報を精査してください。

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2011/04/17

城南信用金庫に貯金をしよう!

4月22日午後6時、NVC(非暴力コミュニケーション)のワークショップ@オリンピックセンター、4月23〜24日のNVC合宿@温泉やりますよ〜。講師はロクシーさんとバーバラさん、通訳は安納献さん。私も森田玄もスタッフとして参加しますので、ご縁のみなさま、お会いしましょう!
http://kikuchiyumi.blogspot.com/2011/04/nvc.html
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原発事故と放射線、東日本大震災に関するリンク集。
http://rainbow.gr.jp/housyasen/

一番危ない浜岡原発。止めても電気は足りています。
http://nukewaste.net/denryoku.html

城南信用金庫が脱原発のメッセージを発して、話題になっています。原発に融資している都銀より、こういう信用金庫に貯金をして応援しましょう!
理事長自らが語っているメッセージ映像もすばらしいです。

城南信用金庫のHPにその文書があります。
http://www.jsbank.co.jp/topic/pdf/genpatu.pdf

「原発に頼らない安心できる社会へ」に共感します。私は地震国の日本はもちろん、この地球をそうしたい。だって、核のゴミの捨て場はないんです。特に日本は小さな島国で、地震も多く、今回のような事故があったときに経済的、健康的被害が大きすぎます。

日本の10大都市を最寄り原発の距離を調べると、驚きます。100万都市の目と鼻の先に原発があるからです。

東京110キロ
横浜130キロ
大阪85キロ
名古屋100キロ
京都50キロ
札幌65キロ
神戸90キロ
福岡50キロ
北九州100キロ
川崎120キロ

あなたの家は最寄原発からどれぐらい離れていますか?

狭い日本はどこに住んでも原発事故の影響を受けます。最近の地震はますます頻発し大きくなっていて、日本列島が地震の活動期に入っているのがわかります。私たちは、次の原発震災を待っているわけにはいきません。

毎日生まれる使用済み燃料だって、安全に処理する方法はありません。手遅れにならないうちに、「原発さようなら」「自然エネルギーこんにちは」。そして、城南信用金庫が提案しているように、徹底した省エネを!

① 徹底した節電運動の実施
② 冷暖房の設定温度の見直し
③ 省電力型設備の導入
④ 断熱工事の施工
⑤ 緑化工事の推進
⑥ ソーラーパネルの設置
⑦ LED照明への切り替え
⑧ 燃料電池の導入
⑨ 家庭用蓄電池の購入
⑩ 自家発電装置の購入
⑪ その他

ソフトバンク孫社長は「僕は去年までは原発しかたないと思ってる側の人間だったんですよ。無知だったから。でも今回の事故で思い知らされた。自分も心から反省した。これは我々の子や孫やその後の世代に残しちゃいけない問題」と発言しています。
http://www.ustream.tv/recorded/13773062

また、全国漁業協同組合連合会も「原子力発電所すべての停止を求めていく方針」を出しています。
http://www.daily.co.jp/gossip/article/2011/04/07/0003931910.shtml

私たち一人一人がどういう選択をするか(この間の選挙では、まだ意識が変わりませんでしたね)、で日本と地球の未来が決まります。今回の未曾有の惨劇を少しでもプラスに変えられるかどうかは、日本が持続可能な社会変革を起こせるかどうかにかかっています。

今、日本の政治家と電力会社の役員に一番聞いてほしい田中優さんの話。
http://fm4649.net/2011/04/yuu/

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2011/04/15

♪「放射線に安全値はありません」医学博士・崎山比早子さんインタビュー ♪ - 39分20秒 - 9.9 MB

PodCast GIF

放射線ホルミシス効果(低線量の放射線は体に良い)を強調する人たちがメディアで脚光を浴びる昨今、医学博士で元放射線医学総合研究所主任研究官の崎山比早子さんの情報が重要と思い、昨日、インタビューをさせていただきました。あとでタイトルをクリックして聞いてください。

崎山さんは、日本の医療被曝の研究がご専門です。諸外国に比して、日本の医療被曝(レントゲンやCTスキャンなど)による健康被害(特にガン)が高い、ということで地道な研究を積み重ねてきました。

彼女のお話は、世界の放射線医学の最新知見を結集したBEIR VIIに依拠しておりますので、関心のある方はその要約が翻訳されておりますので、ご参照ください。
http://archives.shiminkagaku.org/archives/radi-beir%20public%20new.pdf

さて、昨日、岡山で満員御礼の講演を終え、広島に移動した私は、広島を中心に八面六臂の活躍をされている建築家・中川圭子さんの企画された小さい子どもを持つお母さんたち向けの集まりで、広島国際会議場の会議室でお話をさせていただきました。企画が発表されたのは数日前ですから、「たぶん十数名ぐらいかしら?」と中川さんはおっしゃっていたのですが、蓋をあけたら40名ほどが詰めかけ、会議室は満席になりました。

生まれてまもない赤ちゃんからよちよち歩きの赤ちゃんまで集まった大変和やかで、活発な意見交換ができた意義深い集いでした。

今、日本列島に住む小さい子どもを持つお母さんは、3月11日以降、福島原発から漏れ続けている放射能汚染の影響を心配していると思います。不安を解消するには、自分で納得するまで調べて、正確な事実を把握することが一番だと思います。

「放射線に安全値はない」という事実からすると、なるべく外部・内部被曝をしない・させない、に越したことはないですが、今の日本では多かれ少なかれ、ごく低線量の「基準値以下の」内部被曝は避けられません。その中で生きて行く知恵と覚悟が必要です。

そんな中で、内部被曝について私が決定打だと思う情報は高木仁三郎・渡辺美紀子著『食卓に上がった死の灰』(講談社現代新書)にまとめられています。チェルノブイリ原発事故を受けて書かれた本ですが、内容はまったく古くなっていません。それどころか、今こそリアリティーをもって迫ってきます。

もう一つ重要なことは、日々の暮らしで内部被曝をなるべく小さくする(放射性物質は生体濃縮するので、生態系の下位のものをより多く食べるなど)工夫をする一方で、地震列島で今も稼働し続ける原発を減らし(段階的に廃止)、子孫につけを残さない自然エネルギー社会に一刻も早くシフトすることです。

このことを実現するのに必要な知恵は、田中優さんや飯田哲也さんの情報に詰まっていますので、今、まーちゃんと一緒に全国を回る田中優さんの講演に足を運べる方はぜひ。講演会に足を運べない方は、以下のサイトで彼の話を聞き、検証し、納得したら伝えたり広めたりしてくださいね。

  <絶望を希望にかえる田中優講演会 アーカイブ >
http://fm4649.net/2011/04/yuu/

1「長く続いていく危機感を」
http://www.ustream.tv/recorded/13830459
2「想定外な話」
http://www.ustream.tv/recorded/13830892
3「自然エネルギーは子どものおもちゃではありません」
http://www.ustream.tv/recorded/13831324
4「広告宣伝費を電力会社が出してはいけない」
http://www.ustream.tv/recorded/13831463
5「ペレットストーブ・天然住宅でターニングする」
http://www.ustream.tv/recorded/13831849
6質疑応答 「国民投票やるべきだ」
http://www.ustream.tv/recorded/13832148

広島には、原爆後の広島を生き抜き、見事に復興させた先人がいます。その方々の生活の知恵、食生活の工夫なども共有されました。被曝が引き起こすとされる病気に白血病やガンがありますが、それらさえも食事や生活習慣で予防・克服できたという実例を、広島のヒバク二世の複数の方々(どの方も元気でした)が分かち合ってくれ、若いお母さんたちも少しホッとしたようです。

「放射能は甘く観ず、怖がりすぎず」という感じで折り合いをつけるしかない、と今のところは思っています。ただし、福島原発の放射能漏れが長期化し、もし水蒸気爆発やメルトダウンが現実になり、放射能汚染が高レベルで広範に及び長期化したら、あまり悠長なことは言っていられません。引き続き原発情報に注視してください。マスコミ情報だけでなく、「原子力資料情報室」や「美浜の会」などの市民団体の情報も必ずチェックして下さい(このブログもね!)。

私個人は、引き続き「つなぐ光」の活動と資金集めに力を入れ、妊婦と子ども連れ家族の避難、赤ちゃん引越し、受け入れの体制を整えるべく処方面の方々とつながり、協力することが一つ。そして、地震の頻発する地域での原発の禁止に向けて国際的ルール作りへと動きます。


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2011/04/14

岡山講演会、満員御礼/14日は広島国際会議場で

4月13日の岡山講演会はUSTREAMで流されることになっていましたが、うまく行かなかったようです。観て下さったみなさま、ごめんなさい。あとで、You Tubeにアップされるようなので、そうしたらお知らせしますね。

講演会は1週間足らずの準備だったのにもかかわらず、ふれあいセンターの会場は一杯になりました。主催者のロビンさん、スタッフのみなさま、ありがとうございました。原発のことになると話が止まらず、2時間丸々話してしまいました。

さて、明日は広島入り。原爆投下から66年。広島・長崎・福島と核の惨事が三たび日本を襲いました。福島原発の事故評定はレベル7になり、放射能漏れは収まりません。

福島在住の友人が20キロ圏内に入った写真を送ってくれたのですが・・・。人が誰もいないだけで、何も壊れていません。ここがゴーストタウンかするなんて、悲しすぎます。

地震と津波だけだったら復興できるけれど、放射能汚染が強いところでは子育ては困難です。

こんな地震国に55基(超危険な故障中のもんじゅを含む)も原発を作り、運転して来た罪は重いです。なんとかしないといけません。それこそ、日本人が団結して、エネルギーシフトを起こしていく必要があります。次の地震が原発を襲う前に。

ーーーー
『きくちゆみさんと話そう』
~原発と母親達のこれから~

日時:4月14日(本日)午後2時~5時
◇場所:国際会議場3F 研修室3にて

きくちゆみさんと
poco a poco~あったか未来をつくる会~from hiroshima

「安心して子供を産み育てることのできる社会のための署名」
http://poco-a-poco.jimdo.com/
(東日本大震災と福島の原発事故を受けて、子供の未来のために前向きに行動をはじめた母たち)
を中心にみなさんで話し合いましょう。

問合わせ先:090-8063-0357
ーーーーーーーーー

この1週間で藤田祐幸さん、小出裕章さん、柴野徹夫さんをインタビューし、原発について、学校やメディアからは知り得ないことを得ましたので、共有いたします。そして、子育て中のお母さんたちが少しでも元気になれる、そして動けるようになる話をしたいです。

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2011/04/13

♪ 小出裕章(京大原子炉実験所)さん、インタビュー ♪ - 52分11秒 - 13.1 MB

PodCast GIF

きくちゆみ@大阪の路上。滞在先にネット環境がないので、路上でこぼれ電波を拾ってこれを書いています。

出裕章さんをインタビューのJPG
京都大学原子炉実験所の臨界集合体@熊取

さて、今日は京都から遠路はるばる阪和線の熊取まで足を伸ばし、超多忙の小出裕章さんをインタビューしてきました。30分の予定が白熱して50分にもなってしまいました。一分一秒が惜しい小出裕章さんの貴重なお話です。どうか聞いて広めてください。

あとでポッドキャストにアップします。タイトルをクリックすれば聞けます。

出裕章さんをインタビューのJPG
小出裕章先生のいる研究棟へ

最後に「小出さん、どうすれば原発を止められますか?」と聞くと、「それを知っていたら、僕がやっています」が印象的でした。

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研究棟のすぐ隣にある研究用原子炉

私と玄さんは、やはり「地震国では原発を動かしてはいけない(世界のめいわく、脅威だから)」という国際的ルール作りをしていこうと思っています。

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電気を消した薄暗い研究室で仕事をする小出裕章助教

柴野徹夫さんは「一人一人が原発とは何かを学び、一人一人が原発にノーと言うしかない」と草の根運動の徹底を提唱されました。もちろん、これもやっていきます。これは、田中優さんのような講演ができる人を100倍ぐらいに増やして(あなたも伝える人になりましょう!)、日本中に彼が今伝えていることを共有できるようにしたいですね。

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インタビュー中

私は明日は岡山、明後日は広島で講演です。お近くの方はぜひ(詳細は昨日のブログ)

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たくさんのメール、電話取材に丁寧に応じる小出裕章さん

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研究室には毎日自転車通勤

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超多忙な中、ありがとうございました!


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2011/04/12

岡山と広島でお話します

きくちゆみ@柴野徹夫宅in仰木の里。どうやって日本の原発を止めて行くか、原発に詳し老ジャーナリストと相談中。テレビでは福島原発事故の評定レベルを「5」(当初は4)から「7」に引き上げたことを発表中。これはもう、チェルノブイリ並みか越えるだろう、と私は思っていましたが・・。

地震がまだまだ続いています。
地震国に原発は無理。止めましょう。子どもたちを安心して育てたいです。
 
以下、友人たちが企画してくれました。ありがとう。ご縁のみなさんに会えるといいな。
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きくちゆみさん岡山緊急講演会「未来の子供たちのために!原発を考える」
       ~いま福島で起こっている事とこれから~

日 時:2011年4月13日(水)開場18:00 受付18:30 スタート19:00 終了21:00
会 場:岡山ふれあいセンター 第1研修室
    岡山市中区桑野715-2 〒702-8002 TEL:086-274-5151
    http://www.okayama-fureai.or.jp/sitetop1/okayama/ofc.htm
アクセス→ http://www.okayama-fureai.or.jp/sitetop1/okayama/okamap.htm

参加費: 大人・高校生:3,000円 小・中学生:1,000円

※参加費は、きくちゆみさんの活動資金と東日本大震災への義援金に充てさせていただきます。
※お子様連れの方は、他のお客様のご迷惑にならないよう、ご配慮お願い致します。
※幼児のお子様は、お席の利用ができませんが当日の参加状況によって、お席が空いているようであればお使いください。

■ お申し込みはこちら https://asp.jcity.co.jp/FORM/?UserID=mile&formid=105
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『きくちゆみさんと話そう』
~原発と母親達のこれから~

日時:4月14日
午後2時~5時

◇場所:国際会議場3F 研修室3にて

きくちゆみさんと
poco a poco~あったか未来をつくる会~from hiroshima

「安心して子供を産み育てることのできる社会のための署名」
http://poco-a-poco.jimdo.com/
(東日本大震災と福島の原発事故を受けて、子供の未来のために前向きに行動をはじめた母たち)
を中心にみなさんで話し合いましょう。

問合わせ先:090-8063-0357
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岡山と広島の友人たちが企画してくれました。
不安を抱えているお母さんたちが安心できる、元気になれる、そして動けるようになる話をしたいです。

そして田中優さんもやってきます。そちらにはぜひぜひ、行ってくださいね。今の危機的な日本をより良い方向に持って行ける素晴らしい内容が、田中優さんの講演の中に詰まっています

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2011/04/11

311から1ヶ月:福島原発は今

あの日から1ヶ月が経ちました。私は13日に岡山で、14日に広島で311原発震災について講演することになり、今日から関西入りしました(「つなぐ光」のことで用事があり)。

出発前に我が家の外を見れば、いつもと同じように桃や杏やプラムの花が咲き乱れ、畑の野菜は一斉に黄色や白のかわいい花を咲かせ、何もかもが美しい春です。

でも、雨が降っても喜んで田んぼに入る気がしません。

この雨に放射能は含まれているのかしら?
この水は飲んでも大丈夫?
この空気は吸っても平気なの?
この食べものは安全なのかしら?
この海で泳いでいいの?
この雨にぬれても平気?
この子たちを外で遊ばせていいの?

政府とテレビが「直ちに健康に影響は出ません」と繰り返すけれど、直ちに、ということは、いつかは出る、ということの裏返し。

「安全」という同じ口で、放射性物質の年間許容量を1ミリシーベルト/年から20ミリシーベルト/年に上げる議論をしている・・・。

2倍じゃなくて、20倍。これって、恐ろしい。

私たちは3月11日以降、急に放射能に強くなったとでもいうの?

福島第一原発が電源喪失になってすぐ、米国が80キロ圏内から米国民を退避させました。このとき日本政府はまだ10キロでぐずぐずし、水素爆発が起きてやっと20キロを退避させ、30キロ圏内は屋内退避にしてしまった。そうして20〜30キロ圏内の人たちは1ヶ月の間で相当の被曝をさせられてしまった(もう年間の許容量を過ぎてしまっているでしょう)。

政府の判断の誤りが、その後の悲劇を生みます。

あのときは、米国やフランス(国外退避させた)政府が正しい判断をしている、どうして日本人だけが放射能に耐えさせる措置になったのか、と怒りが沸き起こりました。それは子どもや妊婦にはあまりに大きな影響だからです。

今日、京都の龍谷大学の響都ホールで行われた藤田祐幸さんのお話を聞きました。いつか、私のローフード教室を企画してくれた松岡さんが主催されていました。彼女のご挨拶にとても共感したので、あとでご紹介したいと思います。

講演会が始まる前に藤田さんをインタビューしたのですが、私の操作ミスで録音した音源を消去してしまいました(ごめんなさい&残念です)。明日、再トライできるといいのだけど・・・。

でも、藤田さんのお話はすべてネットにアップされるようなので、それをこちらにもアップさせてもらいます。深刻で、悲しくて、真摯で、胸の奥が痛くなるようなお話でした。

それでも大人の責任として、原発を止め、再生可能エネルギー社会を創って行く必要があります。

その前にまず子どもたちと妊婦さんを避難させないとね!
そして、何より次の大地震の前に原発を止めないと。
・・とやりたいことがいっぱい浮かんできました。

問題は、それをどうやって実現するか、です。

今日のホールも満席。東京・高円寺のデモも1万5千人も集まり、子どもを守れ!の議員会館での院内集会も満員御礼だったそうで、人々の関心が高まっているのは確か。会場で会った京都の学生たちが、子どもたちの児童疎開をさせようと動いていることも知りました。

また、久しぶりに再会した内科医の友人が、東京で製造されている飲料水(お茶やコーヒーなど)には東京の水道水が使われていることを懸念していました。製造工場が東京にあるあらゆる加工品には東京の水道水が使われていて、放射性物質が検出されている今、製品にも混入する恐れがある、というのです。

確かに、水道水に放射性物質が入っていれば、製品にも入るでしょう。製造元に消費者が電話をして「放射能に汚染された水道水は使わないで」と伝える必要がありますね。

これから残りの人生、農薬や化学物質だけでなく、放射能についても心配していかなくてはならないなんて・・・。ちょっと農薬が周りでまかれただけで倒れてしまう私にとって、ますます住みにくい世の中になりそうで、暗澹たる気分。

それでも、こんなことを許してしまった日本に住む大人として、子どもたちにこれ以上のつけをまわすわけには行きません。なんとか、活断層の上や地震国にある原発は止める、という国際ルールを作るところまでこぎ着けたいです。

p。s。それにしても、今回の選挙の結果にはがっくり。脱原発候補が惨敗しました。まだ、多くの人に取って原発事故は対岸の火事なんだなあ・・・

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2011/04/10

業務連絡:NVCワークショップ(4月22日、4月23〜24日)やります!

みなさんからお問い合わせをいただいていますが、個別にご連絡できずに申し訳ありません。

このブログでご案内したNVCイベントのことです。

4月22日の非暴力コミュニケーション講演会とミニワーク@オリンピックセンター(センター棟101号室)で午後6時から9時まで、3時間ばっちり行われます。

4月23〜24日の温泉deNVCも熱海の「みのや」で行われます。

4月29日〜5月1日の鴨川リトリートだけ中止です。ごめんなさい(我が家は避難所になっています)。

ただし、講師がミキ・カシュタンさんからロクシー・マニングさんとバーバラ・コーチャンさんのお二人に変更になりました。

ロクシーさんは、Bay NVCのリーダーシッププログラムの講師やニューヨーク集中講座などの講師を続けている経験豊富なトレーナーで、今回の原発震災を知り、今、ぜひ、日本に来て、困難なときを過ごしている私たちをサポートしたい、と申し出てくれました。

バーバラさんは同じくBay NVCのリーダーシッププログラムでアシスタントを務めています。

ミキさんはご自身の体調のこともあり(ガンに罹患されたことがある)、放射能漏れが続いている日本に来ることが心配だったので、私から大事をとってほしい、とお願いしました。

一時は延期や中止も考えたのですが、Bay NVCのトレーナーであるロクシーさんが自ら「行きたい」とおっしゃってくれたため、予定通り行います。

温泉deNVCはまさに、裸のおつきあいですね!きっと素晴らしい会になるでしょう。今、日本にいる誰もが変革のとき、大変揺れているときですから、心の平安を保つのも困難です。NVCを知ることで、自分自身とつながりましょう!

4月22日も、23〜24日の合宿も中身の濃いリトリートになると思います(まだ参加できますよ。これからのお申し込みも受け付けます!)。

ご連絡、ご参加、お待ちしてます。080-6540-1047
(今後のお支払いは、現地でお願いします)

鴨川リトリートは、ハーモニクスライフセンターが「つなぐ光」の避難所になったので(福島第一原発周辺の妊婦さん、子連れ家族の受け入れをしています)、中止させていただきます。

原子炉の放射能漏れ、早く鎮まるといいですね。

原発さん、こんなにぼろぼろになるまで働かせてごめんね。長い間、ごくろうさまでした。もうお休みしていいですよ。

地震帯の上では、原発は安全に運転できないものね。

2011/04/09

犬も牛も・・・福島第一原発周辺/子どもの目線で

この映像、観て下さい。ビデオニュース・ドットコムの神保哲夫さんが撮影して来た福島第一原発周辺。

http://www.videonews.com/asx/special/110403_nukereport_300.asx


No More Fukushimas!

この30キロ圏内に住んでいる人たちに、「屋内にいれば安全です」と言うことは、犯罪行為だと思います。

福島原発で再臨界の疑いが濃厚に 解説:小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)
http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/001814.php

さて、中部大学の武田教授のことを私のブログで取り上げるのは、これで二回目。この人、やるなあ。原発業界できっちり仕事をしてきた人だけど、311原発震災以降、こうやって言うべきことを言っている。テレビに毎日出て、根拠のない「安全」を繰り返す人たちや、厚生労働省の妊婦・子育て中母親向けのパンフレットとは違う。

http://takedanet.com/2011/04/52_a7e0.html
一部引用します。
「独身の女性なら自分で食材を選べますが、子供は出されるものを食べるしかないので、保護者の方の責任です.
(略)
この小学校に通う子供は1時間に120マイクロの被曝を受けます。
すでに事故から1ヶ月になりますから、
最初の1ヶ月: 120×30日*24時間=86.4ミリ
ビックリするほど多いのですが、胸のレントゲンが1回あたり50マイクロなので、もともと1時間あたり120マイクロというと、幼稚園や小学校の子供が1時間に胸のレントゲンを2回以上撮り続けるというのですから、このような値になるのは当然です。

国際勧告や法律の線量限度は1年に1ミリですから、すでにその80倍を被曝した可能性があります。また政府が引き上げた被曝限度の20ミリからみても4倍です。

何も知らない子供が、「政府を信じている」と繰り返す教育委員会の犠牲になるのは可哀想です。
(略)
私たちはまず「もっとも被害を受けると考えられる子供達」に焦点をあてなければなりませんから、この計算は決して「誇張されたもの」ではないと思います」

このインタビューも友人から教えてもらいました。


こういう技術者を、ちゃんと使ってほしいな。

さらに、脱原発の日「質問主意書「原子力ポスターコンクール」への答弁」
http://ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-10849323452.html 
「今年のポスターコンクールは見直しを要するもの」という回答は3.11を受けた4.01日付けの文科省答弁ですが、当然です。星川まりさんたちが、文科省担当官達に「死にいたる虚構」2冊を贈呈したそうです。これまで国が隠蔽してきた「低レベル放射線内部被ばく」の過去のデータが明るみに出るといいですね。

こんどこそ、みんなの思いを集めて、本当に脱原発を実現したいです。
原発に私たち、とくに子どもたちの健康が蝕まれ、人類の未来が奪われてしまう前に。

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2011/04/08

消息のわからなかった友人からの手紙「生きてまっせ〜」

緊急速報:福島第一原発1号機の放射線量が急上昇。何が起きているのか。

服部良一衆議院議員(社民党)にわかりやすい福島第一原発の概況をまとめてあるのを見つけました。
http://www.hattori-ryoichi.gr.jp/blog/福島第一原発概況_51.pdf
日本で脱原発をきっぱりかかげているのは、社民党だけだもんね。これだけの犠牲があっても、まだ原発を続けようと言う大人(議員/政党)は、子どものことを何も考えていないと思います。

さて、消息がずっとわからなかったいわきの友人から、手書きのファックスをもらいました。「生きてまっせ〜」と最初の一行を読むと、ずっとがまんしていた涙がボロボロ。すぐに書いてあった避難先へ電話を入れました。

311原発震災のちょうど1ヶ月前、私は映画『ZERO:9/11の虚構』が上映作品として選ばれた『ポレポレ映画祭』に参加しました。このときの対談相手が、いわき在住の彫刻家・安藤栄作さん。「ポレポレいわき」という社会派の映画館に『ZERO』を推薦してくれた人です。

いわきは地震と津波と原発事故のトリプルパンチを受けていましたので、地震後、連絡が取れなくなってしまった彼らのことを心配していました。

手紙には、津波と火災で家と町のすべてがなくなったとが書かれていました。それなのに、この明るさ、力強さ。勇気と元気がわいてくるので、シェアさせてください。

ーーーーーー
森田玄さま、きくちゆみさま

安藤栄作です。生きてまっせ~。

今、新潟。カミさんの実家に避難しています。私たちが住んでいたいわき市久の浜町は6mと10mの津波のあと火災が出て、町が全てなくなりました。

私たち家族は地震の時ちょうど街のショッピングセンターにいたので、無事でした。車と着ていた服を残して全てなくなりましたが、何かリセットされたようである意味、すっきりしています。

地震の後、空き地で一晩過ごし、次の日、原発の爆発の映像を見て、新潟に向けて出発しました。ガソリンをなんとか少しずつ入れて、13日の夜中1時過ぎに着きました。

その後、友人の移動の相談や食料の発送、新発田市の避難所に避難して来た人たちへの物資補給や、展覧会の予定の変更やキャンセルの連絡やらで、バタバタしていました。パソコンも住所録も作品も道具も全て流れてしまったので友人たちとも連絡が取れずに大変でした。

ようやく今日、義理の兄の娘のパソコンを借りて、ネットにアクセスしました。いろいろとささやかれているようですね。奴らの仕業とか何とか・・。それでもこんな大事故なのに、放射能が何気に軽減されているように感じなくもありません。

ものすごい数の人間がここを離れ始めています。私の周りでも地震ではもちろん、地震に関係ない人までが旧に亡くなったりしています。強烈な波動の変化が始まっているのではないのでしょうか。

いわきにはもう戻らないとは思いますが、まだどの方向に向けて踏み出すか、メッセージがくるまで、今は湖の上野込めんのさざ波を静かにさせているところです。

内なる強い光は、放射能さえも軽減するだろうと思うようにしています。

今こそ意識を会わせて、光のエネルギーを増大させて、奇跡を引き寄せる時です。時の流れも一段と加速を始めたように感じます。元のバイブレーションに戻すことにリアリティーを感じません。

バラバラだった人々の気持ちが再びつながり、意識の目覚めが起きていくことを願っています。奴らが引き金を引いたとはいえ、今、日本はすごいチャンスを与えられていると思います。

またお会いするときを楽しみにしています。

被災した人たちを過疎地に大量に移住させて、農園をたくさんつくりたいですね。たくさんのコミュニティーを作って行く。新しいエネルギーを解禁し、開発していく。

内なる声と共に常にあること。

古い青写真を使い、バタバタと動き出すのではなく、一時、心を静かにし、天の声が聞こえるようになるまで、耳を澄ます。そして、たった今、あることに喜びを感じ、常に光とともにある。

この大峠を歓喜と共に越えましょう。天は道を指し示しています。

また会いたいな~

そんなことで連絡遅くなり、すみませんでした。取り急ぎ、現状報告でした。


ではでは、また

安藤栄作

p。s。2人の所に行った作品、数少ない地震前の貴重な作品になってしまいました(笑)。
ーーーーーーー

安藤さんが「奴らの仕業」と言っているのは、おそらくアラスカに本拠地がある米軍のHAARPのことを指していると思われます。「HAARPは気象をコントロールし、地震や津波を引き起こすこともできる」、とするロシア軍事専門誌もありますが、私自身はよくわからず何とも言えません。

ただ、毎日日本で起きている地震の震源地が北緯も東経もぴったり同じ場所が多いので、不自然だな、と思っています。地震と余震は同じ場所で何度も起こるものなのですかね?

例えば、東京湾だと「北緯35.5度 東経139.9度」で何度も地震が起こっています(気象庁発表)。マグニチュードは2~4と小さめですが。ここにエネルギーが溜まっている、ということなのでしょうか?地震学者、地震に詳しい方、ご教示ください。


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2011/04/07

お父さん、お母さん、学校・教育関係者は子どもを守ろう

学校・教育関係者、幼稚園から大学までの先生方、お父さん、お母さん、子どもを大事にしたいすべての方、どうか知って、広めてください。

武田教授の環境問題に関する主張には共感しない部分もありますが、311原発震災以降の彼の発言は、原発推進学者の中では光ってます。

元ウラン濃縮工場所長だった彼がここまで言っていることに注目しています。これなら政府も納得するでしょう。
http://liten.be//ftKi2
「日本の法律では、1時間に0.6マイクロシーベルト(外部被曝と内部被曝の合計)を越えたら、そこを「管理区域」に設定して、掲示をし、一般の場所と違う取り扱いをします。

つまり、幼稚園、小学校、中学校で1時間の放射線が0.6マイクロシーベルトを超えている場合は、次の標識を学校の門に張ってください。

NukeのJPG

驚くべきことに学校が管理区域に入っているところが多いのです。」

放射能対策で私たちが一番気にしなくてはいけないのは、空気。次は飲み物と食べもの(1ヶ月まではよく洗って食べればいい。その後は生体濃縮していくので、食物連鎖の上のものほど危険。食物連鎖で放射能汚染が濃縮し始めたら、洗ってもとれません)。

内部被曝を防がないと意味がありません。テレビが伝えているのは外部被曝で単位はマイクロシーベルト/時です。1ミリシーベルトは1マイクロシーベルトの千倍です(最近、単位が変化しているので要注意)。

エックス線(レントゲン)の放射線量と比較しているキャスターや専門家がいたら、要注意。エックス線は一秒(以下)で終わります。放射線量は累積が問題です。一日は8640秒、一年は31536000秒(ああ、単位が大きいとわからなくなる・・。およそ3千万倍、と覚えておきましょう)ですからね〜。安心させたいのはわかりますが、レントゲンと比較しても意味ないですよね。レントゲンを一日中浴び続ける人はいないですから。(最近、やっと累積線量が新聞にも出てきました)

田中優さん講演: http://liten.be//6sdcn
ドイツがうらやましい。911事件でもそうだっただけど、311事件でも日本は情報鎖国。悲しい・・・。でも泣いてないで、日本を変えよう!

原発は1キロワットあたりの発電コストは5.9(〜7)円で一番安いと宣伝されていますが、それは嘘。本当のコストは、原発設置許可申請書に書いてある発電単価の13.9円(優さんが教えてくれた)。

p。s。自分自身と自分の子どものいのちをちゃんと守れる人になりましょう。

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2011/04/05

これからのルールは「地震国に原発はダメ」


「地震国に原発はダメ」をこの地球に暮らす人間共通のルールにしましょう。

今回の原発震災から、いろいろな動きが起きていますが、一番重要だと思うのが、首都圏の風上にある浜岡原発を止めること。浜岡はいつきてもおかしくない東海大地震の震央に位置していますからね。
海と空気は人類(とすべてのいのち)の共有財産です。地震は天災だけど、原発事故は人災です。政府や電力会社が「想定外だった」ということは、石橋克彦著『原発震災 破滅を避けるために』(『科学』岩波書店1997年)や古長谷稔著『原発震災 誰も知らない放射能対策』に詳しく書いてあります。不勉強すぎます。

現場では最善を尽くしているのはわかるけど、世界中の人が今日本がやっていることを恐怖に震えて見ています。日本はいったいどこまで海を、空気を汚すのか、と。「環境テロ」という言葉も海外からは聞こえてきます。

それなのに、日本では被災地以外では日常が戻っている。「汚染・6日に日本全土に拡がる怖れ」があるのに。
http://takedanet.com/2011/04/47_afa2.html

テレビの「この程度の放射能なら(直ちに)健康に影響はありません」の繰り返しはすっかり奏功。福島でも多くの学校は予定通り始まり、必死で避難した福島の生徒や学生たちも疎開先から戻って行っています。子どもにとって決して安全とはいいきれない放射能汚染がある場所へ。(テレビの基準は成人の男性ですからね!)

NukeTextのJPG
原子力教育を考える会 : http://www.nuketext.org

実は我が家にやっとの思いで逃げてきた福島の親子。子どもが学校に戻りたい、というので出て行きました。ショックです。そりゃ、子どもたちは友達に会いたいし、学校に戻りたいでしょう。だからこそ、学校側が始業式を送らせたり、学校ごと疎開したりという思い切った措置が必要があります。そうでなければ5〜10年後に子どもの健康に陰を落とす可能性があります。

テレビで安全、安全って言っている専門家たちは、子どもや赤ちゃんや妊婦さんに対してもう少し配慮をして下さい。そして、これを読んでいる人は、スターングラス博士の講演録を読み、田中優さんの講演を聴いて、「人口放射能は浴びないにこしたことはない」ことを学んでください。「ホルミシス(少量の放射線は体に良いという説)」は学問的には根拠が無いとされています。

「放射線と健康」 アーネスト・スターングラス博士(ピッツバーグ医科大学放射線科の放射線物理学名誉教授) http://fujiwaratoshikazu.com/2011disaster/

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2011/04/04

日本の水の危機

タイから日本の仙台に届いた映像。泣くのより笑う方が好きだけど、ボロボロ泣いちゃった。



笑えるのはこちら(でも、よく理解すると、笑っていられなくなるが・・・):


以下は松元さんから送られてきた、水に関する(すなわち私たちのいのちにかかわる)重要な情報です。それぞれよくお読みになって、これからの人生について、ご判断をしてください。
ーーーーーー
みなさまへ  

京都の諸留さんの追及には頭が下がります。(誤字脱字がありますが)不安に思われる方は地元の関係機関に問い合わせてみてはどうでしょう。こういう末端の命にかかわることも含めて今回の原発人災事故は日本の巨きな転換点になることが求められていると思います。

<今、日本全国の水道水が危い!!>

 水道水汚染は、決して首都圏だけの地域限定の危機状況ではなく、関西も含む、全国的範囲の深刻な問題であること、今日現在までの政府関係省庁の杜撰な汚染検査方法によって、日本中の水道水が、危機的状態に既になっていることが明らかになりました。

 以下の内容は、厚生労働省▼[註01]、原子力安全委員会▼[註02]、農林水産省▼[註03]三政府機関に、私(諸留)自身が電話でも確認した内容です。

 大気中や地面や海水中に、一体どれだけの量と濃度の放射性物質が、既に放出したのかが、誰一人正確に把握し切れていない現時点では、今すぐに危険なレベルではないとも言えるし、逆に政府や東京電力が公表する放射線量数値は、信用出来ない!のか・・・誰にも、断定できる人は、国内外に一人もいないでしょう!

 「不安を煽り、神経質になり過ぎて、風評被害を拡大させるのはつつしみましょう・・・!」などの報道、をNHKは公然と流しています。しかし「風評か?」「正しいまともな判断か?」の決め手は、如何なる方法で、どのような放射性分析が行われているのか?抜きにしては「風評」もへったくれもない筈!

 科学的な正しい確認を怠り「風評被害」のみ強調することで、実際に行われている狂っているとしか思えないような事態を、意識的、無意識的に犯してしまう者こそ、「風評被害」を流している者と言えよう。

 放射性の計測方法の実態を、正しく把握する事も、原子炉の構造や現状把握と並んで、極めて緊急かつ重要な作業だと思います。原発賛成派や反対派も含め、国民全体が科学的、地道な現状把握の努力を怠っているように思われる。

 以下の通り、杜撰な検査体制、一部の要素や成分だけを、意図的に選んで分析し、政治的見地から都合の良い検査結果だけを、垂れ流すことが、いよいよはっきりしてきました。今のような放射線検査方法を続けてきた結果、水道の放射線汚染問題は、東北地方や首都圏だけの話しでは、もはや収まらなくなっています。関西も含め、北海道から沖縄まで、日本列島全体の水道水や飲料水が、原子力発電所周辺や首都圏同様、危険な状態に晒されていることを、以下示します。

 文末の関係資料を、皆様一人一人で再確認下さって容易ならざる深刻な憂うべき状況に突入していることを、各自でご確認、ご判断下さい!

~~「水道水」と「飲料水」の区別は実際には不可能(出来ない)にもかかわらず、強引に両者は別物!と言う厚生労働省!~~

(1)厚生労働省、日本医学放射線学会▼[註04]、日本産科婦人科学会▼[註05]、首都圏周辺各自治体(水道局)▼[註06]、など各種関係機関の「放射能汚染された食品の取り扱いについて」等の文書で示されている、飲料水及び水道水、食品の安全基準の指標値(暫定基準値)は、すべて【厚生労働省の策定ではなく、原子力安全委員会の策定した暫定規準値である!!】。この点をまず、しっかり、御確認下さい。

(2)「飲料水」と「水道水」は別扱い??
 同じ厚生労働省内でも、「飲料水」は厚生労働省医薬食品局の管轄下に置かれていて、「水道水」は同じ厚生労働省でも、衛生局(水道課)の管轄下であるという、「縦割り行政」となっています!。その為、基準値も、責任の所在も、全く別々である事にも注意下さい。

(3)「水道水」に関しては、今日(平成23年4月3日)現在でも、全国の水道水の安全を監督指導する責任にある厚生労働省衛生局(水道課)であるにも拘わらず、【放射性物質に汚染された水道水に関する基準値などという「モノサシ」は、そもそも初めから存在していなかった!】という、オドロクベキ事実が判明しました!

(4)では、今回の「水道水」や「飲料水」に関する、一連の首都圏周辺各自治体を始め、日本医学放射線学会や日本産科婦人科学会やマスコミが報道▼[註07]したような、「1Kg当たり100ベクレルを超える放射性ヨウ素が検出されれば乳児に飲ませないように云々・・・」の指示は、一体どこから発せられたのか?厚生労働省厚生労働省医薬食品局が出したのか?と思って、厚生労働省厚生労働省医薬食品局へ問合わせたが、そこでもないことが判明した。

 厚生労働省厚生労働省医薬食品局が大震災の発生した、約1週間後の、平成23年3月17日付「放射能汚染された食品の取り扱いについて」の公文書▼[註08]には、「水道水」の言葉は全存在せず、「飲料水」の項目のみ記載されていることも判明しました!

(5)しかも、同省医薬食品局職員が私(諸留)に「ここに記載されている飲料水には水道水は該当しません」『飲料水』の範疇には『水道水』は含まれず、コンビニ等、市中店舗で市販されてるペットボトル入りの、牛乳、ジュース、コーヒー、紅茶、緑茶などの、『市販飲料水』・・・それがここに書かれている『飲料水』の意味です!」と、平然と言い切った!「エッ?それはオカシイくありませんか?あなたのおっしゃるその『飲料水』は、工場製造段階では、水道水を使うのでは?水道水に放射性物質が混入すれば『飲料水』にも、放射性物質が混入することになりませんか?」との、私(諸留)の指摘に、同省職員は黙ってしまいました!

有機的総合的に流動している社会構造を部分的に切り取り、自らの関与する部分だけの整合性や監視さえ実現すれば、社会全体や市民の生命が脅かされても、知らん顔・・・という、お決まりの「縦割り行政」の弊害が、ここでも露呈していた!という「おまけ」まで発見しました!

(6)今回の「水道水騒ぎ」で安全な基準値を、やれ「上回った」、「下回った」と福島県はもとより、首都圏世でも大騒ぎしているのに、厚生労働省衛生局(水道課)でもないし、厚生労働省厚生労働省医薬食品局でもないなら・・・一体誰が、何処で、何時から、どんな汚染基準のモノサシが使われ、如何なる分析方法を駆使して、決定・作成・公文書として発令されたのか??

(7)驚いたことに、その出所は、最終的には、たった一箇所、【原子力安全委員会】であった!水道水の安全性を監督指導する厚生労働省衛生局水道課でもなければ、厚生労働省医薬食品局でもなく、まして日本医学放射線学会や日本産科婦人科学会でもなく、内閣府の審議会等に位置づけられ、我が国原子力行政推進の中核である「原子力安全委員会」が決定・作成した暫定基準値を、厚生労働省、農林水産省、全国自治体水道局等その他機関は、そのまま、右から左へと「横流ししていただけ!」という事実が判明しました。

原子力の安全性を監督監視指導すべき原子力安全委員会が、今回の福島第1原発事故も含め、これまでも全国各地で頻発してきた「原発事故隠し」に荷担してきている原子力安全委員会が、放射線で汚染した水道水や飲料水の安全暫定基準値までも、厚生労働省の頭超しに、一元的に策定し規定してきていた!というのですから、呆れたものですね。以下確認できたように、「ダダ漏れ」している原子炉だけでなく、水道水・飲料水の安全確保面でも「尻り漏れ現象」を起こして、杜撰な水質基準値の「垂れ流し」を行ってきていた!ことも、重大な事態である。

(8)更に驚いたことに、原子力安全委員会が作った「モノサシ」を、ほぼ「丸写しして、厚生労働省「衛生局」水道課名で、自治体に配布された「福島第一・第二原子力発電所の事故に伴う水道水の対応について」▼[註09]と題する公文書は、同様に、同省「医薬食品局」安全部長名発令で[平成23年3月17日付]に発令した、「放射能汚染された食品の取り扱いについて」から、検査2項目を勝手にカットした上に、同省医薬食品局安全部の公文書中の「飲料水」の文字はそのまま変更せず、「飲料水」言葉に「水道水」の意味をも勝手に含ませる・・・という強引に解釈を施して発令したことも判明した。

「放射能汚染された水道水に関するこうした文書は、同省発足史上、初の措置です」と、同省職員が私(諸留)にはっきり語った。厚生労働省衛生局では、【水道水が「放射性物質で汚染される」という事態が原発事故が原因で発生することなど、最初から想定すらしていなかった!いや、「そうした事態を想定することすら想定していなかった】ことが判明した!!

 現在の我が国の「飲料水」も含め「農産物」や「加工食品」のほとんど全てには「水道水」が使用されています。最終出荷地は表示されても、製造過程や現在用の個々の生産地や製造所までは明記されていません。北海道から沖縄まで、全国各地で製造・流通・販売されてますから、局所的な汚染地だからといっても、決して安心できません。水道水や飲料水での、こうした杜撰な検査の現状では、全国各地に、放射線汚染した水道水や飲料水、食料品類が氾濫するようになっても、決しておかしくない現状だと思われます。

(9)確かに、厚生労働省衛生局食品保健部監視安全課が平成14年5月9日に、全国の都道府県、政令市、特別区各衛生管理課御中宛「事務連絡」の形で「緊急時における食品の放射能測定マニュアルの送付について」▼[註10]が発令された事は、過去にも確かにあった。だが、その時の発令目的は、「原子力テロ対策の一環として」作成公布したのであって、原子力発電所の事故によって水道水が放射性物質で汚染される事を想定した緊急対策マニュアルではありませんでした・・・そんな事態は初めから想定してませんでした・・・」と、同省医薬局職員も、率直に私(諸留)に認めた。事実、その言葉を裏付けるように、同公文書冒頭部にも「原子力テロ対策の一環として交付」と明記されていることからも、それは明らか。

 東京電力福島原子力発電所が、テロ対策は抜かりなく早々に過剰警備の強化、テロ対策の口実で原子炉中央制御室の位置も、事故現場に駆けつけた作業員さえも事前に知らせられなかった程の極秘対策は、怠りなく手を打ってきていながら、自然災害対策は、後回しとされてきたのです。こうした東京電力と軌を一にして、厚生労働省も、全く同じ姿勢で対処していたことが、明白になりました。水道・飲料水への危機管理対策すらも、原子力推進最優先に席を譲らされてきていたこと、国家ぐるみの、大政翼賛的、国家総動員的な原子力発電推進!の、強固な国家体制がしっかり出来上がっていることは、ここでも確認できますね!

(10)こんな「ていたらく」ですから、現在同省衛生局が「現在は水道水の放射線量の値が安全暫定基準値以下になったから御安心下さい!」と、いくら報道しても、初めから安全基準値の「モノサシ」それ自体が存在しなかったのだから、現在の水道水が「安全値以下に下回りましたから御安心下さい」といくら言われても、安心できないと思うのが、当たり前ではないのか?最初から安全基準値の「モノサシ」が無いのだから、たとえ如何に、ごく微量な量であるとしても、放射性物質が含まれてること、それ自体が、「極めて異常な事態」ではないのか!

(11)仰天したのは、それだけではなかった。厚生労働省健康局水道課が「飲料水」暫定基準値を発令した日付が、なんと、平成23年3月19日だったことです!!同省医薬食品局安全部長名発令の、例の『飲料水』基安全暫定準「食安発0317第3号」の公文書が発令された平成23年3月17日の「2日後」だったのです!「発令日が医薬食品局のそれと「逆」なのって、オカシイと思わないのですか?水道水を使って、飲料水が工場で製造される以上、水道水の安全基準値の発表を同時に発令するか、あるいは、「水道水」の方をまず先に発令するのが当たり前では?」の私の質問にも、同省職員は、黙ってしまった。

(12)もっと驚いた・・・というより、背筋が寒くなるような、更に別の事実も明らかになりました。原子力委員会作成の『飲食物摂取制限』に関する安全暫定基準値の表の中で、検査チェック項目が、「放射性ヨウ素(混合核種の代表核種:I-131)」「放射性セシウム」「ウラン」「プルトニウム及び超ウラン元素のアルファ核種(Pu-238,Pu-239,Pu-240,Am-241,Cm-242,Cm-243,Cm244 放射性濃度 の合計)」の、全部で僅か4項目となっているのに、同省健康局水道課[平成23年3月19日付発令]では、「放射性ヨウ素」と「放射性セシウム」の【2項目】だけに更に削られていたのですね!

「何故ウランとプルトニウムの2項目は水道水検査対象核種から除外したのですか?この基準値を作成したの原子力委員会策定の『原子力施設等の防災対策について』でも、僅か4項目しか検査対象項目となってるのでも不安なのに、ウランとプルトニウムまで、更にチェック対象から、同省健康局が除外した理由を説明して下さい!」の私(諸留)の質問にも、一切答えず、またまた黙ってしまいました!

 今迄も述べたように『飲料水』の範疇には、『水道水』は含まれず、検査対象核種も「ヨウ素」と「セシウム」2種類の元素だけないのですから、現在の放射線チェックシステムでは、もし近未来に「ウランかプルトニウム」が混入した場合の『水道水』でも、「シロ=正常値です」の検査結果になる!!という、オドロクベキ実態が明らかになりました!

(13)しかも、チェック対象になっている「放射性質ヨウ素」300Bq(ベクレル)/Kgと、「放射性セシウム」200Bq(ベクレル)/Kgの基準値を安全基準値であるとした理由として、【上記の(例2)で算出した約0.007mSvの人体への影響は、東京からニューヨークに航空機で移動した場合の放射線の人体への影響(約0.6mSv)の約14分の1。胃のエックス線集団検診(1回)を受診した場合の放射線の人体への影響(約0.6mSv)の約86分の1である。】といった、相も変わらず、素人を欺く、非科学的で悪質極まりない理由まで、御丁寧に付加している有様である。

 たとえ安全基準値以内(限界線量以下)であっても、体外被曝や体内摂取時間が長期間になる程、積算被曝量は大きくなります。更に、体外被曝や体内摂する人の人数が大量になる程、致死的ガンになる人の数も多くなります。微量放射線が人体に与える影響の有る無し・・・を巡って、疫学的、放射線医学的にも決着がまだついていないのが現象ですから、「疑わしきはより広範囲に!より慎重に!」と、極力、被曝量を少なくする方が私たち市民にとって良いことは言うまでもなかろう。

 以上からも、水道水の安全性は、「たとえ今すぐ影響が出るレベルではない」としても、」全く信頼に値しない「意図的に流す偽情報」「情報操作」である。

(14)『飲料水』や『水道水』の放射線汚染を防ぐ安全基準が、これほどのお粗末杜撰である以上、そうした危険な『飲料水』を製造段階で使用製造された『飲料水』が全国的広範囲に市販される以上、水道水の放射能汚染は、福島県下や首都圏に限られた状況ではないことも、今や明らかとなった。原子炉からの放射性物質の粉末粉塵は直接飛来しなくとも、汚染された飲料水や水道水を経由して、北海道から沖縄に至るまで、日本列島に暮らす日本人全体が、飲食物摂取(経口摂取)の形で、体内被曝の危険に晒される危険が、否定できない極めて由々しい状況となったことは、これで理解できるだろう。

(15)厚生労働省医薬局食品保健部監視安全課作(平成14年3月)作成の「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」等の、一連の関係法令の暫定基準値は、全て、「原子力委員会」の「原子力施設等の防災対策について(案)」▼[註11]が、【下敷き】となっている。我が国の飲料水・水道水・その他お食物の放射線被曝判定に関する、国内唯一の、この【下敷き】(モノサシ)で示されている「検査内容」を調べてみた結果、ここでもまた、オドロクベキ事実が判明した。

以下からは、原子力安全委員会策定の放射線汚染食品の安全基準マニュアルの問題点を列挙する。

(問題点A)原子力安全委員会の基準の根拠は「ICRP」(国際放射線防護委員会)の Publication 6を踏まえている▼[註12]。そもそもこの「ICRP」の基本姿勢が、人体の健康最優先ではなく、【統計学的に「有意」とはならない危険債は、原子力推進上やむをえない】とする立場の国際基準値であること。我が国の原子力安全委員会も、こうした「ICRP」の政治的立場を踏襲する原子力利用最優先、国民の健康被害は二の次のとする立場に立つ安全委員会である点がまず、問題とされねばならない点。

(問題点B)「放射性ヨウ素」「放射性セシウム」「ウラン元素」「プルトニウム」「ウラン元素のアルファ核種」の4核種(元素)のみが、検査対象核種となっていて、その他の核種は分析対象から除外されている点。原子炉から排出する核種にはヨウ素より、更に高濃度の放射線を放つ放射性物質も含まれている▼[註13]にも拘わらず、それらの核種は、検査対象外とされている点。

(問題点C)「放射性ヨウ素」に関して、「飲料水、牛乳・乳製品及び野菜(根菜、芋類を除く)」の3つの食品だけを指標に策定し、この3つの食品以外の穀類、肉類等が検査対象から除外されている点▼[註14]。第39回原子力発電所等周辺防災対策専門部会の除外理由は「食品中への備蓄や人体への移行の過程が小さいから」とされている。微量放射線量の人体への影響は疫学的、放射線医学的にも決着がまだついてない領域であるにもかかわらず。

(問題点D)ウラン元素とプルトニウム及び超ウラン元素のアルファ種各種に関する項目でも、ウランとプルトニウム及び超ウラン元素の双方とも、実効線量を5mS/y(ミリシーベルト/年)と同じ基準値としている点。ウラン235の半減期は約7.0億年、ウラン238の半減期は約45億年と天文学的に長い。それに対し、プルトニウムのそれは、最も短いPu-241の14年~最大のPu-242の370000年と、ウランに比べ極めて短期間である。半減期が短くなるほど放射線量は強烈になる為、ウランよりプルトニウムの方が、はるかに強い放射性毒性を帯びている。

更に、プルトニウムは透過能力の弱いアルファ線を放射するが、体内被曝すれば、数十μm(マイクロメートル)という白血球の直径程度の微少量である程、細胞組織との距離も接近するので、被曝量は距離の二乗に逆比例して著しく増大しる。その為、局所的に莫大な数の電離や励起を起し、人体へ及ぼす生物学的影響は極めて大きい▼[註15]。こうした点を考慮すれば、両者の、実効線量を5mS/y(ミリシーベルト/年)と同一基準値とすることは問題である。

(問題点E)放射性物質の検出方法にも、多くの疑問点がある。食品中の放射能の各種分析法には、
[1] NaI(Tl)シンチレーションサーベイメータによる放射性ヨウ素の測定法、以外にも
[2]ゲルマニウム半導体検出器を用いたガンマ線スペクトロメトリーによる核種分析法がある。

 このうち、[1]のNaI(Tl)シンチレーションサーベイメータを用いた測定では、核種弁別が出来ないことから【放射性核種を全てI-131 として扱う】こととされており、その検 査結果は、ヨウ素131以外の、Cs-137 などの、原子炉内で生成される他の放射性核種も混在することになり、その為、【ヨウ素131の実際の数値が過大評価となることに留意すべし】と書かれている点である。

 更に、同文書6頁の(3)「測定操作」項目でも述べられている様に、採取した測定資料の微粒粒子の大きさ(サイズ)によっては、この[1]の検査方法では検出され微粒子の場合も、十分有り得る。その為に、[2]のゲルマニウム半導体検出器を用いたガンマ線スペクトロメトリーによる核種分析法を更に行う場合もあり得ることも注記されている。

 同上文書P14 「6 検出感度」でも分析資料が少ない場合は、試料不均一性によるデーターのばらつきが生じる恐れがある・・・」と示されていることからも解るように、放射線量計測が、一定の誤差や限界を伴う微妙な微量分析であることから、検査結果が必ずしも正確な数値を示すものではないことを指摘しておく。

(問題点F)核種の違いやそのサイズの違いに応じて、検査方法も数種類あるが、それぞれの検査方法[検査方法A][検査方法B][検査方法C][検査方法D]・・・があるとき、それらA、B、C、D・・・の個々の検査方法の説明は、一定度示されてはいるものの、それらA、B、C、D・・・の検査のうち、どの検査方法が、もっとも精度の良い方法であるかの優劣を判定し得るような「比較説明」は、全く示されていない点も、問題である。

(問題点G)同書P12の 表1:緊急時(多核種検出時)においてマリネリ容器(2L)を用いた時の測定時間と定量可能能レベルの関係・・・からも解るように、「緊急時検査」と「平時の検査」に大別されており、今回のような原発事故といった「緊急性を要する状況下の検査方法のほうが、簡易性、迅速性が優先されるため、検査精度が後回しになり勝ちです・・・」と、原子力委員会及び厚生労働省職員も、率直に認めた。同上文書P17 「4 放射性ストロンチウム分析 法」(2)に「放射性核種の濃度を正確に求めるための分析法として、平常時のモニタリングに用いられている発煙硝酸法云々・・」とある。

---------▼[註]▼---------
▼[註01]厚生労働省
厚生労働省健康局水道課 技術係
〒100-8916東京都千代田区霞が関1丁目2番2号[電]03-5253-1111(内線4030)[FAX]03-3503-7963

水道水担当:同省衛生局水道課
[電]03-3595-2368

▼[註02]原子力安全委員会
連絡先:
内閣府管理環境課[電]03-3581-9919

▼[註03]農林水産省
農林水産省には放射線汚染した「飲料水」や「水道水」の安全基準を扱う部局も安全基準値も存在しない。

▼[註04]日本医学放射線学会

▼[註05]日本産科婦人科学会

▼[註06]東京都水道局HP

▼[註07]
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110322/fks11032221090024-n1.htm
http://mainichi.jp/select/science/news/20110323k0000m040114000c.html

▼[註08]
厚生労働省医薬食品局安全部長名発令「放射能汚染された食品の取り扱いについて」「食安発0317第3号」[平成23年3月17日付]の都道府県知事・保健所設置市長・特別区長各位宛の、A4(2頁)公文書。第2頁目の別添○飲食物摂取制限に関する指標の一覧表の各項目

▼[註09]
厚生労働省衛生局水道課 各都道府県水道行政担当部(局)殿宛「健水発0319第1号」「福島第一・第二原子力発電所の事故に伴う水道水の対応について」

▼[註10]
厚生労働省衛生局食品保健部監視安全課[平成14年5月9日]「緊急時における食品の放射能測定マニュアルの送付について」

▼[註11]
「原子力施設等の防災対策について」昭和55年6月(平成元年3月一部改訂 ~ 平成22年8月一部改訂分まで)原子力安全委員会「14 飲食物摂取制限に関する指標について」P108以下の(付属資料14)第39回原子力発電所等周辺防災対策専門部会(平成12年4月14日)資料39-3

▼[註12]国際放射線防護委員会(ICRP)2007年勧告(Pub.103)の国内制度等への取入れに係る審議状況について-中間報告-[平成22年1月]放射線審議会 基本部会

▼[註13]
 原発炉心の放射能に関する米国物理学会報告書[WASH-1400:略称]1975年政府報告書“Reactor Safety Study”Appendix VI の表3-1
TABLE VI 3-1 INITIAL ACTIVITY OF RADIONUCLIDES IN THE NUCLEAR REACTOR CORE AT THE TIME OF THE HYPOTHETICAL ACCIDNTの一覧表には54種類もの放射性物質の核種が示されている。
http://www.nrc.gov/reading-rm/doc-collections/nuregs/staff/sr75-014/appendix-vi/
原子炉内の放射性核種--その2[仕事とその周辺]
http://pegasus1.blog.so-net.ne.jp/
参照

▼[註14]「第39回原子力発電所等周辺防災対策専門部会(平成12年4月)」資料39-3(付属資料14)p.138以下「飲食物摂取制限に関する指標について」

▼[註15]放射線科学センター Radiation Science Center「人体に対する放射線の影響」
http://rcwww.kek.jp/kurasi/page-01.pdf

 誰かが「原発問題は煮詰めれば文明とは何か?に行き着く」とかいうようなことを言っていたと記憶してるけど・・・確かにそうだなぁと思う。

技術的知識的豊かさに裏打ちされた文化を選ぶのか?・・・
いのちと大自然の豊かに支えられた文明を選ぶのか?・・・

----転送転写・批判感想歓迎します----------
《パレスチナに平和を京都の会》
"Peace for Palestine" in Kyoto Movement(PPKM)
代表:諸留(モロトメ)能興(ヨシオキ)
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2011/04/03

ハワイ島で「13人のグランマザー」に会う

昨年、日本に終結した13人のグランマザー(世界各地の先住民のグランドマザーたち)のことをご存知の方も多いと思います。

13人のグランマザーのJPG

ハワイ島を発つ直前に、小田まゆみさんの家におじゃましていたとき、たまたまアカ(ハワイ先住民の文化継承者、ゴルフ場問題のときからの旧友)さんから電話がかかってきました。まゆみさんが「今、ゆみがここにいて、すごく重要なことを始めたから」と「つなぐ光」のことを話してくれました。

13人のグランマザーのJPG

すると、「ゆみ、今すぐここに来て」、と言うのです。「今、13人のグランドマザーとヴォルケーので会議をしているから、そこに来て話して」と。

それはものすごいチャンスなので、大忙しの小田まゆみさんが私を車で片道2時間かけてヴォルケーノ国立公園まで送ってくださいました。

13人のグランマザーのJPG

集まっていたのは世界各地からやってきた先住民のリーダーのグランマザーたちとそのサポーター80名ぐらい。本当に歓迎してくれました。

日本の地震と津波のことは知っていても、原発事故の影響についてはあまり知られていませんでした。それで、この事故によってどのようなことが起きているか、放射能の影響が赤ちゃんや妊婦にとっては大人よりもシビアであること、そして、私たちが「つなぐ光」で何をしようとしているか、を伝えました。

話し終えると、グランドマザーたちがみな泣いていました。そして、自分の国の人々(同じ先住民の仲間たち)に伝えてくれる、と約束してくれました。

13人のグランマザーのJPG

本当にありがたい、奇跡のような出来事でした。

明日、いよいよ鴨川に戻ります。ハワイ滞在中に『つなぐ光』に$7000ドルの寄付を集めることができました。これで避難したくても旅費がなくてできない人たちも、少しだけサポートすることができます。

環境NPO「地球村」からも「つなぐ光」に200万円支援していただけることになりました。代表の高木善幸さんが「これは今とても大切な活動だ」と認めてくださったのです。

13人のグランマザーのJPG

ありがたくて、ありがたくて・・・私は泣いてばかり。

とてもつらい現実の中で、人間のいいところ、素晴らしいところもたくさんたくさん、見せてもらっています。

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2011/04/02

待っていました!自然エネルギーによる被災地支援活動、スタート

エネルギー政策MLでご一緒の竹村英明さんから今届いたニュース。うれしくって、飛び上がりそうになってしまった。こういうのを待っていました!
ーーーーーーーーー
自然エネルギーによる被災地支援活動がいよいよ来週からスタートします。

以下に昨日流したプレスリリースを貼ります。4月4日(月)に記者会見やります。マスコミ関係の方、よろしくお願いします。

レクスタの桜井さんたちが、石巻、気仙沼、釜石などにすでに入っています。岩手・木質バイオマス研究所、バイオマス産業社会ネットワークのメンバーが岩手県の遠野を起点に現地で動いています。

その他にも、このML関係者にも被災された方がいらっしゃると思います。
まだ電気がつかない、お湯も暖房もないという避難所や診療所など、情報がありましたらお知らせください。

必要とする場所をきちんと確認し、そこに届けるというプロジェクトです。
寄付の方も、よろしくお願いいたします。

******************
プレスリリース 報道関係者各位
2011(平成23)年4月1日

東日本大震災「つながり・ぬくもりプロジェクト」
〜太陽光・太陽熱・バイオマスなどによる被災地支援〜

記者会見のお知らせ

東日本大震災から3週間となります。東京電力福島第1原発の事故はまだ予断を許さない状況ではありますが、被災地では救出から支援、復興へと動きはじめています。
自然エネルギーを基盤とする持続可能な社会をめざす私たちは、さまざまな団体や企業、地方自治体などと連携・協力を拡げてゆきながら、できうる力での被災者支援に乗り出したいと思います。
まずは太陽光発電で被災地に電気を灯し、バイオマスと太陽熱温水で暖かいお湯を提供することから、自然エネルギーを利用した被災地支援プロジェクトを発足させることとしました。
被災地への連帯と支援の思いを太陽光の電気というかたちでつなぐ「つながり」、そして私たちの熱い思いをバイオマスや太陽熱というかたちで支援する「ぬくもり」を続けて、「つながり・ぬくもりプロジェクト」と命名しました。
つきましては、下記のとおり記者会見を開催いたしますので、取材していただきますよう、よろしくお願いいたします。詳細につきましては、別紙をご覧ください。

■.記者会見の概要
・ 日時:2011(平成 23)年 4 月 4 日(月) 午後 4 時より(1時間程度)
・ 場所:衆議院第二議員会館 第7会議室(地下1階)
・ 会見者:同プロジェクト協力団体(50音順)

岩手・木質バイオマス研究会、エナジーグリーン株式会社、ぐるっ都地球温暖化対策地域協議会、環境エネルギー政策研究所、自然エネルギー事業協同組合レクスタ、WWFジャパン、バイオマス産業社会ネットワーク、森と風のがっこう(岩手)ほか。(今後拡大予定)

【このプレスリリースに関するお問い合わせ】
プロジェクト事務局:環境エネルギー政策研究所(ISEP)
担当:氏家、黒住
TEL: 03-6382-6061,FAX:03-6382-6062
E-mail:info01@isep.or.jp

【別紙:プロジェクト概要】
1、プロジェクト名称

東日本大震災「つながり・ぬくもりプロジェクト」
~太陽光・太陽熱・バイオマスなどによる被災地支援~

2、協力団体(50音順)
岩手・木質バイオマス研究会、エナジーグリーン株式会社、ぐるっ都地球温暖化対策地域協議会、環境エネルギー政策研究所、自然エネルギー事業協同組合レクスタ、WWFジャパン、バイオマス産業社会ネットワーク、森と風のがっこう(岩手) (今後、自然エネルギーの普及に取り組むNPOや中小企業、自治体が参加拡大予定)

3、支援活動の内容
(1)太陽光発電システムによる電気の提供
(2)薪ボイラーによるお湯の提供
(3)太陽熱によるお湯の提供
(4)その他

4、被災地義援金としての寄付活動
以上の支援活動を実施するために、広く一般から寄付を集めます。

寄付口座:
三菱東京UFJ銀行中野駅前支店(店番:552)
普通預金口座 口座番号:0114940
名義:トクヒ)カンキョウエネルギーセイサクケンキュウジョギエンキンコウザ
(特定非営利活動法人 環境エネルギー政策研究所義援金口座)
ーーーーーーーーー
さて、今日はハワイのカフナファームのジミー・メデイロス氏とすみこさんと、「つなぐ光・ハワイ島」の打ち合わせ。彼は震災で農地を失ったり放射能汚染された農民たちに、ハワイの農場で手伝いながら再出発するのを助けたい、とハワイ島のファーム仲間(日系人も多い)に声をかけ始めました。

もちろん、東北からハワイ、というのがハードルが高い、というのはわかります。でも、若い人たちなら、自分の力を新しい場所で試してみたいとか、海外でチャレンジしたい、という人がいるはず、とジミーさん。というわけで、今回の被災者で農業を営んでおり、ハワイで暮らしてみたい(3ヶ月)、という方は、メールでご連絡ください。

まずは南相馬市の市長、飯館村の村長に相談してみようと思っています。


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2011/04/01

頼れる仲間プルト君 プルトニウム物語

故・高木仁三郎さん(原子力資料情報室代表)が原子力問題や放射性物質についての私の先生でした。私は彼らが主催した「国際プルトニウム会議」(大宮/1991年)に参加して以来、プルトニウムの抽出・輸送・利用に異議を申し立てしてきました。

1992年には小田まゆみさんたちと協力して、フランスから日本へのプルトニウム輸送を止めるために「虹の蛇」「プルトニウム・フリー・フューチャー」を立ち上げて、国際異議申し立てをしました。あの頃はプルトニウム問題に没頭していました。

でもあのときは事故があったわけではありませんし、環境中に放射能は漏れていません。「輸送途中でもし事故があったら世界中の環境を汚染してしまう。日本には世界を放射能汚染をする権利はない」という主張でした。

それが今は、311原発震災で最悪の状態でメルトダウン進行中。福島第一原発2号基はすでにメルトダウンしていると海外メディアは報じているし、福島第一原発内の放射能レベルが大幅に下がって人が近づけるようにならないかぎり(その中でも作業を続けている200名以上がいるわけですが・・・)、燃料棒がさらに溶融して環境に放出される放射性物質が増えていくのは、避けられません。

かつて動燃がこんなアニメを作りました。

<頼れる仲間プルト君 プルトニウム物語>


酷すぎます。お金の出所は税金。

それに比べて『週刊現代』(3月28日発売号)は素晴らしいです。

特集「体内被曝はすでに始まっている」ではチェルノブイリなどの放射能汚染状況と現在の東京の放射能汚染状況などを数字で比較していて参考になります。この記事によれば、チェルノブイリの汚染地帯基準37000(メガベクレル/平方KM)に対し、21日のひたちなか13000、21日の東京5300となっています。

チェルノブイリにくらべてひたちなかは1/3強。東京だって十分に(とくに幼い子どもや妊婦さん)高い数字であることがわかります。

この情報を元にどういう行動・決定をするかは、一人一人「どのように生きたいか」によります。

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