2011/05/12

311から2ヶ月

最近の私への問合せが多いのは、食べ物の安全性について。もちろん産地によっても違う(原発に近いほど基本的には放射能汚染があるが、同心円ではない)けれど、基本的なことは「食物連鎖の上位のものほど、放射性物質(や化学物質)が濃縮されている」ということです。

ですから、子どもたちにはなるべく海草と野菜と米や雑穀などの穀物中心の食生活を心がけます。同時に濃い緑の野菜を増やしましょう。葉緑素には放射性物質を取り込んでも、それによって受ける害を小さくする働きがあるからです。この地球上で植物がみな緑なのはどうしてかご存知でしょう?あの色が太陽の強烈な放射線から植物自身を守っているのです。植物のそんなパワーをいただいて、私たちも内部被曝の影響を小さくしてしまいましょう。

ガイガーカウンターについてもお問い合わせをいただきました。私も今買おうとしていますが、どれも高いですね。安くて手頃なのがないかな、と捜していましたら、食品と暮らしの安全が推奨しているキーホルダー型のものをアマゾンで見つけました。

我が家のある南房総では3カ所(海側2カ所、山1カ所)で測定が行われ、安房マネーの間で情報が共有されています。このような活動と情報共有を地域ごとにやり、それをネットワークして全国マップなどを作る作業は今とても重要です。自分たちでできることは分担してやって、目に見えない放射能というものを目に見える(数値化する)ようにする、ということが。

それにしても、なんていう時代になってしまったのでしょう。明日は娘の誕生日ですが、出るのはため息ばかり。

それでも、私は生きているし、子どもたちも元気です。生きていて、住む場所があるだけでもありがたいですね。これが明日にも続くように、今できる対策はなんでもやっていこうと思います。

一番の対策は、地震国にある原発を古いものから順番に止める、ということです。偏西風が吹く日本では、西側から順番に止めないと、事故のときには意味がないですが。

全国の食品の放射線量については、ここに詳しいです。このサイトを管理している方に心から感謝いたします。

ハワイの牛乳に高濃度(400倍から2000倍)の放射能汚染が見つかり、オーガニックの牛乳の生産者たちが困難を強いられています。

日本と世界中の子どもたちよ、未来世代よ、ごめんなさい。


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7 件のコメント:

田島ハ~ル さんのコメント...

予測しかできませんが400~2000倍という数字は、事故直後に西風に乗ってハワイの土壌へ。それを吸い上げて育った植物を牛が食べて・・・という可能性が高いのでしょうか?
だとしたら、今後はもっとひどいですね。アメリカ本土も。

名前 さんのコメント...

国家非常事態対策委員会 5/9号(YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=kJannfvtUlE

もみの木ゆうちゃん さんのコメント...

ガイガーカウンターを購入しました。
成田は、0.10〜0.15μsv/h
今日はホットスポットと言われている我孫子近辺に行ってきました。公園が一番高かったです。0.4μsv/h
もっと高いところもありました。
千葉県のホットスポットに注目して,声を上げていきたいです。公園の子供たち、たくさん遊んでいて,マスクなしで。
声を上げるお母さんが少数派で、悩んでいます。
千葉県の現状,もっと知ってもらいたいです。

姫 さんのコメント...

<食べ物の安全性>ですが、3.11以降に収穫された海藻類って大丈夫なのでしょうか?
日頃から野菜中心・海藻も毎日食卓にあがります。子供にはシッカリ食べてねと話していますが、海藻は放射性ヨウ素とそうでないヨウ素を区別出来ない・・・とすれば、海藻を子供に食べさせるのは今後・・・どうなんでしょう?昆布は<お出し>にも毎日使います。
情報格差?によりお話しがし難い状況もあります。幼い子供の親御さんや、これから子供を生み育てる若い方達に<食>についてもっともっと意識を持ってもらいたいと思っています。

Yumi Kikuchi さんのコメント...

311以降収穫された海草については産地にもよりますが、放射性ヨウ素が蓄積されている可能性があります(ので調べた方がいいですが。東京のたんぽぽ舎では有料で調べてくれます)。

北海道西海岸などなるべく汚染の少ない地域の海草類を捜しましょう。これまで私は外国産は避けてきましたが、韓国産や中国産(どちらも原発も化学工場もあります)も選択肢の中に入ってきました。大人はそれほど気にしなくていいでしょうが、子どもの被曝は最小限にしたいですね。

Yumi Kikuchi さんのコメント...

通常の放射線量の2倍になったら、避難を、というECRRのクリス・バズビー博士の言葉に従うと、千葉の一部ももう避難地域ですね。せめてマスクをしたり(マスクの中にぬれたガーゼをいれると効果が高まる)、うがいや手洗いをよくさせて、子どもの被曝を減らす努力をするしかないですね。

Yumi Kikuchi さんのコメント...

書き忘れ:ただし放射性ヨウ素は半減期が8日と短いですから、3ヶ月もしたらほとんどなくなります(決してゼロにはなりませんが)。半減期の10倍で、ほぼ無視できるレベルまで下がります。買って、置いておいてから、食べさせる、というのもあり、ですね。半減期が30年近くのセシウムやストロンチウムについてはこの対策は無効だし、2万4千年のプルトニウムにいたってはお手上げです。