2012/09/21

使用済み燃料プールの中の燃料をどうすれば良い?

全ての成功は個人的な決断から生まれる」と思う方に、読んでいただきたい新・経営の教科書『億万長者の不況に強いビジネス戦略』。読むのは苦手、忙しくて・・・という方のためのオーディオブックです。
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今日のテーマは、福島第一原発4号機でクローズアップされた使用済み核燃料プール(以下、燃料プールと省略)の問題です。4号機は2011年3月11日に定期点検中だったため、核燃料が原子炉の上にある燃料プールに入っていました。

311の大地震で4号機建屋がガタガタになっています。これがもし壊れて、燃料が発火してしまったら、止めようがない大惨事になることは、アーニー・ガンダーセンさんが指摘したとおりです。

国会議員会館で行われた院内集会では、東電とのやり取りがありましたが、ガンダーセンさんの指摘に対して、しどろもどろだった様子がこちらでご覧いただけます。


動画配信:葛飾市民テレビ
【緊急】 ガンダーセン氏、東電・資源エネ庁を追求 (83:40)
ガンダーセン氏、東電・資源エネルギー庁を4号機の危険について言及


4号機が危ないのはわかっていますし、それをいくら言っても、危機は去りません。解決のためには戦略と行動が必要です。それは何なのか?

表題の「使用済み燃料プールの中の燃料をどうすれば良い?」の答で今、最良と思われるのは、「ドライキャスクに入れて保管する」です。

以下、広瀬隆さんのからの情報を転載します:

一触即発の危機にある

福島第一原発4号機プール対策
(追記──共用プール)
(追2012年9月20日 広瀬隆

さきほどの4号機プール対策で、大事なことを書き忘れていました。今後の東京電力との交渉では、下記の事情を頭に入れておいてください。
(8月31日のヒアリングによると)東電は、4号機プールからの取り出し燃料を、 共用プールに移す計画ですが、それは絶対にしてはならないことである。

福島第一原発の共用プールは、1990年代当時、サイト内の使用済み核燃料プールが満杯近
くになって、まだ六ヶ所再処理工場のプールが完成していなかったため、原発の運転を続けようと強引に建設された施設です。

4号機の至近の距 離にあり、そこに入っている使用済み核燃料は、後述するように4号機プールと同規模の放射能を内蔵している。加えて、このプールそのものも、昨年の東日本大震災で打撃を受けている。

福島第一原発には、4号機の西約50メートルの建物内に、1~6号機の全プールに保管されている量の1.3倍、6375本もの使用済み核燃料を保管する共用プールがある。このプールも、東日本大震災後、一時、津波で冷却装置が故障して水温や水位の変化を把握できなくなった。2011年8月には、建屋の地下電線管を通じて9トンもの地下水が流入したほど、ガタガタになっている。 ただちに爆発する危険は 少ないと見られてきたが、4号機とほぼ同規模の放射能を内蔵しており、冷却不能になれば、やはり大惨事を起こすことになる。

トテツモナイ量の使用済み核燃料がある!!

福島第一原発共用プール
国会事故調査委員会報告書141頁
──使用済み核燃料プール──
  燃料集合体数  内蔵放射能
1号機── 392    1.60×1018Bq 
2号機── 615    5.50×1018Bq 
3号機── 566    4.80×1018Bq
4号機── 1535     2.10×1019Bq
5号機── 994    9.20×1018Bq 
6号機── 940    2.70×1018Bq 
共用プール 6375   1.40×1019Bq

4号機では、1535体のうち、使用済み核燃料が1331体、新燃料が204体で、貯蔵率96.5%であった。

東電には、起こり得る大型余震の意味がまったく分っていない。
危ないのは、4号機プールと、この共用プールの両方なのである。

したがって、東電が4号機の燃料をこの共用プールに移動させるのでは、まったく安全対策にならない。先のファイルで、乾式キャスクに移すほかない、と書いたのは、そのためである。 

共用プール内にある燃料は、ここに搬入してから、もうすでにかなりの歳月が経っているはずなので、個々の発熱量はかなり下がっており、現在でもすぐにキャスクへの取り出しが可能である。

その取り出しをしていないことが、すでに大問題である。

ーーーーここまで。

尚、広瀬隆さんの情報は、「日々雑感」で読むことができます。
http://hibi-zakkan.net/



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