2005/03/04

沖縄から第2便

きくちゆみ 098-886-0604 090-4011-6488

3月1日の沖縄タイムズの社会面に小さな記事が載りました。
「9・11検証ビデオ出前上映 平和活動家きくちさん 米政府発表に矛盾」というタイトルです。その日の午後から携帯電話が次々と鳴り始め、もう18日までの日程は殆ど埋まってしまいました。沖縄の人々の関心の高さに驚くと同時に、メディアと市民が協力すれば、こんなこと(知り合いのほとんどいない沖縄でも連続上映会ができる!)も可能なのだ、という良い例です。
メディアが市民の味方をしている限り、戦争は防げるはずです。戦争を起こす国(アメリカは良い例)では、メディアは市民ではなく企業や権力者の味方になっている場合が多いのです。市民が自由に発信できるメディアがたくさんあるほど、その国は民主主義的で健全である、といえるでしょう。そういう意味では、沖縄は日本の中でもより民主的なのかもしれません。いつも米軍基地と共に生きてきたからこそ、沖縄のメディアは逆に骨太なのでしょうか。
決まった上映日程とその他のスケジュールです。詳細はwww.peace2001.orgの「きくちゆみのスケジュール」でご確認ください。
3月3日 1-3pm 具志頭村 連絡先:098-998-4104 (サト)
3月7日 6-9pm 沖縄国際大学厚生会館4階ホール(通訳の手伝い)
3月9日 夜 今帰仁村?090-4138-8614斉藤真紀
3月10日 夜 首里「ゆいまーる」090-8661-3937玉城
3月11日 7-9pm 宜野湾大山ムジーク・ドットコム 090-3796-0723ヤブ
3月12日 2-4pm 宜野湾ベイサイド情報センター 098-977-7388山崎
     「ピース&エコ・フリートーキング」会費1800円要予約
8:30pmから 上映会・那覇市「ブヌヌヌス」090-7986-7457天野
3月14日 7pm 沖縄市くすぬき平和文化館 090-4997-3163比嘉
3月13日 2-4pm 首里公民館「首里平和映画祭」 090-4011-6488(きくち)
3月15日 5:30-7pm 琉球大工学部1号館221号室090-9471-6726永井
3月16日 夜 読谷村?090-4138-8614斉藤真紀
3月17日 10-12am 那覇市コープ沖縄浦添センター 090-3324-3205中園
     夜 玄&ゆみお別れコンサート 秋桜にて
3月18日 沖縄から大阪へ移動
3月19日 1-4pm 大阪上本町6丁目高津ガーデン8階090-7353-1699柏木
3月20日 11am-3pm神戸ピースフェスタ 090-6062-6127辻元
3月21日 1-3pm 東京・池袋 らいてふの会で講演 0422-54-1856米田 
5-7pm BeGoodCafe静岡に出演
3月25日 6:30pm 記者会見「第2回東京平和映画祭」について
7pm 第2回東京平和映画祭プレイベント オリンピックセンター

 今晩は、レストラン「秋桜(コスモス)」で懇親会があるのですが、ここはオペラ歌手の金城久美子さんがオーナーです。気持ちの良い空間で食事もとてもおいしいので、首里方面にいらしたときにはぜひ立ち寄ってみて下さい。モノレールの首里駅から3-4分です。ランチは手頃な値段なので、よく利用します。
 今滞在しているところはたまたま友人が持っている貸室が空き家だったのを特別に借り受けたもので、お布団以外は何もありません。冷蔵庫も洗濯機もないですから、毎日洋服はお風呂のときに手洗い、掃除は箒とちりとり、お鍋や食器も少しそろえましたが、たくさん買うのはもったいないので、あるものでできる簡単な料理をして、何とか暮らしています。 
田畑がないと(都会ではみんなそうですね)全ての米や野菜をスーパーなどで「買う」わけですが、高いですねえ。驚いています。無農薬の野菜を食べたいので、近くの自然食品店へ行きましたが、あまりに高くて手が出ません。普段は畑で取れたものを食べていますが、つくづく田畑があることはなんて贅沢でありがたいことなのかしら、と再確認。こんなに野菜が高いのでは、毎日無農薬の野菜を食べようと思ったらたくさん稼がないと無理です。
 私ならたくさん稼ぐために都会で働くよりも、過疎の農村へ行って少しでも米や野菜を育てて、収入がなくても「食べられる」「生きていける」状態にしたいですね。沖縄でもそんなことが可能かどうか、少し北のほうへ足を伸ばしてみます。沖縄の離島ではそういう暮らしをする人も多い、と聞きました。
 ここ首里の上空も毎日米軍の戦闘機が飛びます。子どもたちは普通の飛行機と違う音なので「コワイ」と言って私にしがみついてきます。毎日基地では訓練をしているわけですから、沖縄の人々はこの轟音と共に生きているわけです。音だけでも大変なことですが、それ以外にも基地の出す汚染や公害、米兵による強姦・暴力事件、タクシー代や飲み屋代の踏み倒しなども、否応なく存在しています。
日本政府は「思いやり予算」をたっぷり米軍に支払い、沖縄県には開発のための手厚い公共事業をやることで、基地反対の声を封じ込めてきたつもりでしょうが、それはもう限界でしょう。それだけの予算の一部をたとえば沖縄で自然エネルギー事業を起こすために使えば、大量の雇用(それも実にやりがいのある仕事です)が発生します。経済発展にも寄与します。一年中温暖な気候を利用して沖縄が食料自給を目指すことも可能でしょう。自然農法家育成のために思いやり予算を使ってもいいでしょう。
お金の使い方で未来がぜんぜん違ったものになります。子どもたちが健康で平和に暮らせるようにするためには、現在のお金の使い方を大胆に変えていかないといけないですよね。今晩初めて出会う沖縄の人たちとは、そんな話ができたらいいな、と思っています。

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