2005/08/17

60年目の広島からイラクへ

8月7日にグローバルピースキャンペーン用に書いた原稿ですが、配信されていないので、まずここにアッップします。今年の夏は広島のあと、名古屋でも講演とコンサートをやり、そのあとは、アメリカ、韓国、オーストラリアから平和活動に関わる人たちが我が家に滞在していて、大忙しでした(夏は毎年そうなんだけど)。今、ちょっと一息ついたところです。
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8月6日の広島からもどりました。そこには平和を祈り、平和を求め、平和のために行動する大きな「地球家族」たちが集っていました。原爆から60年という大切な節目に、広島に呼んでくれた中川圭子さんとゆかいな仲間たちに感謝します。平和シンポジウムは、お父さん役が水島裕雅先生、お母さん役が私、そして長男役に23歳の河原正生さん、長女役に高校生の堀田紗千さん、次女役に中学生の大崎詩歩さんという家族が平和についてざっくばらんに話し合っているかのような、アットホームな雰囲気の中で進行しました。集まったのは70余人と決して大人数ではありませんでしたが、なんとも暖かい、気持ちの良い集いでした。

シンポジウム終了後はみんなで灯籠流しに合流し、祈りをあわせました。川の中ではカヌーにのって流れから外れてしまいそうな灯籠を黙々と元に戻す作業を続けるバウさんと松田卓也さんの姿がありました。対岸では憲法9条の歌を早苗ネネさんや和水(かずみ)さんが歌い、サダコの甥っ子がボーカルをするゴッドブレスも歌いました。

灯籠の一つ一つに心を合わせていると、メセージが聞こえてきました。
「私の魂が本当に癒されるのはすべての核が廃絶されたときです」
はっとしました。60年がたってもう次の段階にいくのだ、とただ漠然と思っていたのですが、広島や長崎でいのちを落とした人たちが本当に癒されるには、この地球から核をなくしていくという気の遠くなるような作業を、粘り強く続けていくしかないのだ、と灯籠は教えてくれました。

こうして私たちが広島で祈る間にも、イラクでは占領と戦争が続き、猛暑の中水を求めながらいのちが消えていっています。60年前の広島、長崎で繰り広げられたことが、今もまた別の形で継続しています。どうか、イラクからの声も聞いてください。

きくちゆみ
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★☆★バグダッドへ水を送る緊急支援にご協力ください★☆★
    —イラク「命の水」支援プロジェクトからのお願いー

サダム政権崩壊から2年。米軍の占領政策破綻により、イラクでは相変わらず水と電気が不足しています。バグダッドも例外ではありません。7月19日の浄水場爆破によりサドルシティを始めとして市内領域の50%で給水がストップしました。(3日後に給水が始まりましたが、過去6週間のうち給水されなかった週が4回もありました)。
人々は常に水が来ない不安にさいなまれています。

イラクレジスタンス・レポートによると、バグダッドでは、水不足により、重症患者が続出しています。(以下、イラクレポートからの引用)

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「私たちにできることは、このことによる死者を減らすことだけ。病院と診療所で見られる患者の数はひじょうに多いが、その原因はいつも同じです。子どもたちは汚染された水で重い病気になっています。それも家庭で普通に使っている水ですよ」
−バグダッドのシャブ地区で内科を専門とするハリド・アドナン医師が悲惨な状況を話したが、占領軍とその手先がレジスタンスとの戦闘や宗派間の不一致にしか関心を示さず、水処理問題を無視しているために事態は悪化の一途をたどっている。

 イラクの首都バグダッドはチグリス川をはさんで2つに分かれている。この都市の居住者は、現在悩まされているような水問題を、かつて歴史的にも、何千年にわたって経験したことがなかった。

だが現在のバグダッドは、暑い夏に入って水不足の都市となり、その市民はきれいな水を切望しているものの、それを手に入れること
ができないでいる。

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夏には50度を越えるイラクで水がないことは生命に関わる問題だと認識し彼らを支援するためイラク「命の水」支援プロジェクトを設立しました。

私たちは
*バグダッド市内に井戸を掘ります(生活用水として)
*ミネラルウォーターをバグダッドに送ります(飲料水として)

井戸を掘る費用はおよそ12000ドル(500家族分)。
ミネラルウォーターは1家族1週間分として10ドル必要です。

★ みなさま、バグダッドの人々が無事にこの夏を過ごせるようにご支援ください。
★ 一口1000円(複数口歓迎)でお願いします。
★ 1000円で1家族の飲料水1週間分を送ることが出来ます。

イラク「命の水」支援プロジェクト振込み口座は
  郵便振替口座  00150−4−540335
  口座名   イラク「命の水」支援プロジェクト
・呼びかけ団体  イラクホープネットワーク、
          リバーベンドプロジェクト、
          劣化ウラン廃絶キャンペーン、
          自衛隊のイラク派兵反対 声をあげる女の会
         STOP!劣化ウラン弾キャンペーン
          NPO法人 PEACE ON

・呼びかけ人    相澤恭行、安藤多恵子、池田真里、石坂 啓、石原みき子、石丸 朗、泉田守司、稲垣仁史、猪俣やよい、伊藤美好、今井泰子、岩崎久美子、生方 卓、荻野仁司、加藤千代、鎌仲ひとみ、神川辰子、きくちゆみ、河野義広、國場大介、こやままゆみ、齊藤力二朗、坂本一晃、佐藤好美、志葉 玲、醍醐 聰、高遠菜穂子、高橋茅香子、千早、中川 敬、にしだかずこ、平山基生、星川 淳、細井明美、宮城幸太郎、宮沢さかえ、向井雪子、毛利正道、森住 卓、渡辺一枝、(8月4日現在)

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