今、アメリカでは「アイリーン」という超大型ハリケーンが東海岸を襲い、200万人もが緊急避難をしました。停電もあちこちで起きていて、日常生活が戻るのはまだ先になりそうです。
東海岸には米国の104基の原発のほとんどが集中して立地しています。元々地震が少ないからという理由でしたが、その東海岸でも、つい最近大きな地震がありました。世界は確実に地震の活動期に移行しました。
http://www.thehorizonproject.com/earthquakes.cfm
私が気になるのは、原発は停止しても、冷却し続けないと崩壊熱でやがて暴走し、メルトダウンするという基本的なことを、どれぐらいの人が理解しているかということです。原子力「発電所」とは名ばかりで、発電をやめたあとも、ずっと電気を消費し続け、しかも冷却をしなければ暴走する厄介な死の灰製造装置(そして、稼働中は海暖め装置でもある)なのです。こんなのが世界中に400基以上もあるって、恐ろしいですね。
311のときも、福島第一原発は地震できちんと緊急停止に成功しました。それにもかかわらず、外部電源を喪失したことで冷却ができなくなり、メルトダウンに至ったのです。
ということは、これからますます異常気象などでハリケーンや台風、地震や津波、そして老朽化の影響などで原発が故障して停止したとき、冷却のための外部電源の確保ができなければ、原発はメルトダウンする可能性が高い、ということです。
日本のような地震国だけではなく、台風やハリケーンに見舞われるところ(最近のアメリカ全土)も要注意、というわけです。
311原発震災を教訓にして、欧州の一部の国は脱原発へ舵を切りましたが、世界中が速やかに脱原発に向かってほしいです。そのための働きかけを104基の原発を抱えるアメリカでも始めたい(そして、国際的な力と国内の市民の力を合わせて、日本を完全に脱原発に向かわせたい)、と思っています。今はそのためにいろいろな人に会っているところです。
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3 件のコメント:
記事がありませんよ
こんにちは。
僕は脱原発派の一市民です。今回紹介しているグラフについて一言言わせて頂きます。
そのグラフを見ると2000年辺りから地震が急増しているように読めますが、実際にはそうではありません。何かの都合でグラフの元となったデータの数が増えただけです。地震は昔からたくさんあったのです。おそらくそのグラフの2000年以降のように。
グラフに問題があっても、地震が多いことに変わりはなく、きくちさんの主張を根本から揺るがすものではありません。
地震の発生数はここで調べられるそうです。
http://earthquake.usgs.gov/earthquakes/eqarchives/epic/epic_global.php
記事なしでアップしてしまいました、ごめんなさい。今日加筆修正しましたので、お読み下さい。
地震は昔からあった、のは確かにそうですが、311以降の日本の余震(といえるか?)は異常に多くないですか?教えていただいたデータも調べてみます。
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