2006/12/21

もっとステキな未来を

来年1月には防衛庁が防衛省になって、自衛隊の海外派遣が本来任務になってしまいます。米軍再編が進む中で、ますます米軍の手足となっていく自衛隊(自衛軍、あるいは日本軍)は、この国をどこに連れて行こうとしているのでしょう。その先に見える未来はあまりにも暗く、グロテスクで、子どもたちを送り出したくない暴力に満ちた世界です。徴兵制の復活?もありえなくないですね。日本の核武装?も。

最近の新聞報道は今イチだけど、「声」の欄とか川柳とかは、しっかり世の中を見てますよね。
「朝日川柳」より3句(教えてくれた深川さん、ありがとう):
*改正砲成ってこれから火薬詰め (古河市、男性)
*あの頃もお仕着せだった愛国心 (横浜市、男性)
*デモの声報道伝えずもう戦前 (伊勢原市、女性)

新教育基本法では、「出来ない子」は小さいときから選別して、あまりお金をかけずに実直な、従順な子どもに育てると言っています。特に出来る子だけにお金をかけてエリートとして育て、ごく一部のエリートに日本の将来を託していくそうです。国を愛する態度が評価の対象になります。

もちろん、格差は今よりもっともっと広がるでしょうから、ごく一部の大金持ち、特権階級以外は、年収200万円以下(我が家はもちろんこっち)のビンボー人になるでしょう。経済力のない家の子どもたちの中で、自衛隊(軍隊)志願者が増えるでしょうね。これはアメリカを見ていればわかること。

防衛庁が防衛省になると国会で決まったとき、もちろんがっくりきた。私が創りたいのは『平和省』だから。まったく逆方向に向かう今の日本には、本当に危ういものを感じています。なんで、こんな崖っぷちまできちゃったんだろう!って。戦争がそんなにいいか??武力で国が守れると思っているのか?歴史から教訓を学ばない権力者たちよ。

だけど抗議声明を出す、という気持ちにはならなかった。それより大切な仲間たちに「もっとステキな未来をつくろうよ」、と呼びかけたくなった。私たちの描く未来の方がもっと温かくて、みんなが幸せになれるよ、いろいろ違っても一緒に生きていこうよ、とね。

こっち(平和省)へ行こうよ、そっち(軍事大国化)は危ないよ。こっちはもっと面白いよ、魅力的だよ、と。

平和省が日本にできたら、と想像してみてください。
紛争解決の専門家が、ドンドン育ちます。
非暴力コミュニケーションや非暴力トレーニングを受けた人たちが活躍します。
紛争の解決に暴力(武力)を使わない、と誓った憲法9条を実践できます。
それを世界に広めて行くこともできます。

自衛隊は非武装の緊急災害救助隊として、世界中に派遣され、世界中から喜ばれ、感謝されます。
困っている人、泣いている人、苦しんでいる人がいたら、日本が真っ先に飛んでいって助けます。
これが本当の日本らしい国際貢献であり、これは平和省の仕事です。

日本のあらゆる政策に対して、非暴力の対案、政策を提案し、調整していくこと。これも平和省の仕事です。

今使っている軍事費のほんの一部で、これらは実現可能です。
平和省を創るのに、何千億もするミサイル防衛は必要ありません。
世界中を見渡せる広い視野と熱いハートが必要です。
相手の立場に立って行動できる温かい人間性が必要です。

平和省が世界中にできたら、と想像してみてください。
世界のどの国にも、紛争解決の専門家がいるのです。
どの国でも、非暴力コミュニケーションや非暴力トレーニングを受けた人たちが活躍しています。

やがて、紛争の解決に武力は不要になります。
紛争はそれぞれの国の平和大臣同士が大統領や首相と共に解決します。
憲法9条が世界の憲法になります。

そんな世界を創ってみませんか。
そんな世界に向かって、一歩一歩、歩みませんか?
そんな世界であなたらしく生きたくないですか。

Kucinich For President JPG

アメリカでは平和省法案を提出したデニス・クシニッチ下院議員が2008年の大統領選挙に立候補しました。彼が大統領になる、というのは夢のまた夢、かもしれません。でも夢はあきらめたら終わり。夢がなかったら、生きていても意味がありません。彼がこの先の大統領予備選挙で遊説する先々で、平和省という考えが広くアメリカ人に支持されていくでしょう。それこそが希望であり、そのことに私も協力したいです。

2月3日から5日までワシントンで開催されるピースアライアンスの全米平和省会議に注目しています。もしワシントンDCまで行ける旅費が工面できたら、参加してくるつもりです。とりあえず、年明けには西海岸に飛びます。

2007年は春に統一地方選挙と参議院選挙がありますね。国会で決まってしまった法律は、また国会で変えればいいんです。今年は嫌な法律がわんさか通ってしまったけれど、これをまた良き法律に変えてくれる人たちを国会へ送り込めばいいのです。

おごれる者は久しからず。

今回、与党の強行採決で大切な教育基本法が変えられてしまい、悔しい思いをしたり、防衛省のことでもずいぶん涙も流したけれど、次の選挙では自分たちの代表をちゃんと送り込む、ということで挽回していきたいです。

みなさんも、それぞれの場所でしっかり、自分たちの代表を選びましょうね!

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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ゆみさん、こんばんわ。はじめまして。
最近、一連の憲法改正への動きで、政治に危機感を持ってから、毎日読ませて頂いております。

平和省への思い、とても心に響きました。
こんな世界の方がいいんじゃない?という提案は、
凄く希望が持てていいですね。
読んでて、心が温かくなりました。
これからも未来を明るくする提案をどんどんして行って欲しいです。同時に、自分も何が出来るか、考えて行きたいと思います。

あの、後、差し出がましいかもしれないのですが、ランキングのクリック、「クリックして頂く事で、ランキングが上がり、それだけ読んでくれる人が増えます」といった趣旨の事を書かれてはどうでしょうか。

私は今まで、ぽちっと押して下さいなんて書いてあると、お金儲けの為かな?なんなんだろ?といぶかしく思ってしまい、決してどのブログも、クリックしなかったんです(^^;)
勘違いしている人も、仕組みが分かっていない人も、いるように思うので、その趣旨を書いて頂けたらいいんじゃないかなと思いました!

ではではこれからも、ちょくちょく読みに来ます!
体にはくれぐれも気をつけて下さいね☆

匿名 さんのコメント...

グローバリズムの乗った二極化、教育基本法改悪に防衛省、そして来年は共謀罪そして憲法改悪。もちろん原子力行政も・・・これらは全てリンクして動いていると思います。
決して偶然ではないでしょう。

意図的に奴隷労働者&兵士予備軍である下層階級を肥大化させ、核開発に乗り出し、その上で一握りの特権階級が胡坐をかいて好き放題やって美味しいとこだけいただく。
ポチ安倍のやり口は見え透いてます。血統証とソフトなイメージにだまされないようにしなければ。

これから経済的にジリ貧の日本が生き残る道は、おっしゃるように平和省を創設して世界の平和に積極的に貢献していくしかないんじゃないかと思います。平和憲法だけあっても、アメリカの核の傘の下で、ポチをやってるだけでは、宝の持ち腐れですからね。

敵は最高の教師であるとダライ・ラマは言われてます。現在の状況が次のステップへの助走期間となることを願います。