2006/12/22

♪ 戦場カメラマン・久保田弘信さん ♪ - 27分36秒 - 6.4 MB

PodCast GIF

昨日、夕方に突然電話がかかってきたのが、久保田弘信さん。「今、埼玉なんだけどこれからそっちに行ってもいいですか?今日を逃すともう後がないと思うので・・・」。

久保田弘信さん JPG

ということで、久保田さんが今、我が家にきています。ポッドキャストもやりましたので、聞いてください。

彼は日本にイラク戦争開戦の第一報を送ったジャーナリスト。彼の報道する姿をTV(TBSやテレビ朝日)でご覧になった人もいるでしょう。

実は、彼がイラクに入ったのは、2003年2月に戦争前に戦争を止めるために行った「人間の盾」としてでした。私自身、人間の盾を呼びかけた一人として、彼ら全員が無事日本に戻ってくるまでは、いのちが縮む思いでした。

以来、久保田さんは全部で6回イラクに通い、1ヶ月から1ヶ月半の取材をして、マスコミでは流れてこない大切な情報を伝えてくれています。最近では今年の7月に3週間入っています。そのときの治安の悪化は、とうてい今のマスコミでは伝えきれていません。唯一、取り上げてくれたのがTBSの報道特集だったそうですが、総じて「もうイラクは終わった」というのが、日本の報道界の態度だそうです。今が一番ひどいのに!!!

今イラクでは毎月3千人、毎日100人以上が殺されているんです。安心して外を歩けません。どうやって買い物したり、学校へ行ったりするのでしょう。誘拐殺人がすごく増えていて、子どもが毎日帰ってくるまで安心できない日々なのです。

久保田さんは目の前で人が殺されるのをもう100人以上見ているといいます。彼がこの仕事に入るきっかけとなったのはカンボジアでの体験。まだポルポト時代のことです。カメラマンとしてカンボジアを取材する中で、友だちが殺されたりして、彼が生きながらえた。そのことがあって、今の彼があるそうです。(詳しいことはここには書けません)

ホームページはこちらから/ぜひ彼の日記を読んでほしいです。
http://www.tv-asianews.com/kubota.html

『空爆の下で ぼくらの知らないイラク戦争』が彼の最新の写真集です。イラクの人たちの日常の表情が素敵です。イラクの人も私たちも同じ人間、愛し合い、喜び悲しみ、日々生きています。戦場写真なんだけど、そんなあたりまえのイラクが伝わってくる写真集。DVDまでついていて2800円と大変お得です。これもHPから注文できます。

彼のようなジャーナリストがこれからも活躍できるよう、応援したいですね。

0 件のコメント: