アラスカのコディアック島の人々は10年程前、手つかずの自然環境が残る彼らの島にロケット射場が建設されたとき、「商業衛星の打ち上げに使われる」と聞かされました。しかし一旦完成すると、米国の宇宙兵器技術のための打ち上げしか行われてきていません。
日本の独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)とロッキード・マーティン社が、GXという2段階ロケット発射システムをこれから共同開発しようとしています。ロッキード・マーティンといえば世界最大の軍需企業(チェイニー元副大統領の妻リンが重役)。彼らが開発するのは決して、商業衛星なんかではないでしょう。
今日中なら「宇宙基本計画」(案)へ意見を言うことができます。あなたも一言でいいので、言いませんか?短くていいのです。私は「ミサイル防衛は軍産複合体のの金づる。まったなしの地球の問題ー環境、貧困、地域紛争の平和的解決ーにお金を使おう」と言います。地球上の私たちの取り組むべき問題が放置され、宇宙軍拡につながる日本の「宇宙基本計画」はナンセンス。でも何も言わないと、黙認したことになりますよね。
これまで寄せられたコメントの一部をここで読むことができます。
http://www.anatakara.com/petition/commnets-on-space-basic-plan.html
せっかく意見を募集しているのですから、あなたもぜひ一言メールでどうぞ。
以下、杉原浩司(核とミサイル防衛にNO!キャンペーン)からのメールを転載します。
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【最後のお願い】 [転送・転載歓迎/重複失礼]
■危険な「宇宙基本計画」(案)に反対のパブリックコメントを送ろう!
たびたびのお願いをお許しください。宇宙の公然たる軍事利用に道を開く「宇宙基本計画」(案)へのパブリックコメント(意見書)募集の期限が本日18日必着のため、あと1日を切りました。米国のブルース・ギャグノンさん(宇宙への兵器と原子力の配備に反対するグローバル・ネットワーク)や韓国のSung-Hee.Choiさん(ミサイル防衛反対ソウル国際会議のコーディネーター)からのものも含めて、これまでいただいたご意見は、第2HPに掲載しています。
http://www.anatakara.com/petition/commnets-on-space-basic-plan.html
なにしろあと1日弱です。反対意見をぜひ届けて下さい。短いものでも構いません。(テキスト形式のメールで送れます)
☆ タイトル:「宇宙基本計画(案)に対する意見」
送り先 :内閣官房宇宙開発戦略本部事務局 意見募集担当 宛
E-mailアドレス: i.space-goiken@cas.go.jp
なお、宇宙基本計画(案)への反対意見を引き続き募集しています。
既にパブリックコメントとして提出されたものでも、そうでないものでも構いません。匿名・実名を問いません。締切後でも構いません。
→ No.to.SM3@gmail.com までお願いします。第2HPに掲載します。
【参考】宇宙基本計画(案)の問題点
http://www.anatakara.com/petition/public-comment-on-basic-plan-on-spacehtml.html
ご参考までに、宇宙の軍事利用に向けて繰り返し圧力を加えてきた日本経団連が出した最新の提言もご紹介します。こうした連中に好きなようにさせるわけにはいきません。言葉のつぶてで抵抗しましょう。
「戦略的宇宙計画の策定と実効ある推進体制の整備を求める」
2009年2月17日 (社)日本経済団体連合会
http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2009/013.html
[概要]http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2009/013gaiyo.pdf
以下はその中の「安全保障」分野に関わる部分の抜粋です。既に計画案に盛り込まれているものもあれば、いずれ浮上するものも挙げられています。
「研究者・技術者に対する適切な秘密保持義務の設定」は、更なる軍事機密国家への提唱(基本計画案の中では、P37に「機微情報の管理などを実施する必要がある」と明記)であり、「宇宙空間におけるわが国の資産の保護」は衛星防衛兵器(ASAT)の保有に道を開きかねない危険な表現だと思います。
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[宇宙基本計画への要望]
3.安全保障
安全保障分野に関しては、諸外国と同様、積極的に宇宙を利用すべきである。
その際、
(ア)早期警戒衛星や、民間衛星の活用だけでは対応できない電波傍受等の防衛専用衛星の防衛省による保有・運用と即応型衛星打上げシステムの確立、
(イ)情報収集、測位、気象観測等の安全・安心に資する衛星の確実な整備と政府関連機関による利用の推進、
(ウ)企業その他の研究開発機関とその研究者・技術者に対する適切な秘密保持義務の設定、
(エ)宇宙空間におけるわが国の資産の保護、
(オ)宇宙の防衛利用に必要な技術の研究開発促進、
に関して必要な措置を講じ、それを、本年末に策定される新たな「防衛計画の大綱」や「中期防衛力整備計画」に反映させるべきである。
[宇宙基本計画に盛り込むべき重要プロジェクト]
(2) 国際社会の平和及び安全の確保並びに我が国の安全保障 (第14条)
偵察衛星(画像情報、電波情報)の開発(即応型小型衛星システムを含む)
早期警戒衛星の開発
汎用商用通信衛星の利用および防衛専用通信衛星の開発
安全保障目的衛星専用打上げ射場の建設
安全保障目的衛星空中発射システムの研究
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【呼びかけ】核とミサイル防衛にNO!キャンペーン
(E-mail)kojis@agate.plala.or.jp (TEL・FAX)03-5711-6478
(HP)http://www.geocities.jp/nomd_campaign/
(第2HP)http://www.anatakara.com/petition/index2.html
[郵便振替] 00190-0-608393 ピース・チェーン・リアクション
(通信欄に「キャンペーン」と付記を)
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