娘「どうして日本は戦争しないってきめているのに、戦闘機があるの?」
私「万が一他国が攻めてきたときに日本を守るため、あるいは攻め込まれないようにあるんだ、って多くの人は言うよ。ママは違う意見だけど」
娘「仕返ししたら、戦争になっちゃうんじゃないの?」
私「そうだね。戦争になっちゃうね。でもそれは防衛のための戦争。自分から他の国に攻めていくんじゃない。よその国が自国に攻め入ってきたら防衛するのは当然で、たとえ憲法で戦争しないって決めていても、自分を守る権利は認められているの。少なくてもそれが現在の憲法の解釈。ママは、武器や軍隊の維持にお金を使うよりも、環境を守ったり、貧困をなくすことにお金を使ってほしいから、いろいろやっているのよ」
とか話したあとに、今日のタイトルの質問が出ました。
「ママ、イラクの人は何をしたの?」
一瞬、息を飲みました。この子は知っているんだ、イラクの人が何もしてないのに殺されていることを。
私「何もしてないよ。フセイン大統領が911事件に関与しているとか、大量破壊兵器を持っているとか疑われて、アメリカから攻撃されちゃった」
娘「それって、違ってたんでしょう?それなのに殺していいの?人は死んだらかえってこないのに。いのちのほうが大事なのに」
私「殺しちゃだめよ。人は生き返らない。だからどんな戦争も許しちゃいけないの。」
娘「大人って馬鹿みたい」
私「そうね。馬鹿ね・・・。みんな子どものときは戦争に反対している。でも大人になっていろいろな立場や責任や仕事を持つようになると、だんだん自由に戦争に反対できなくなるの。自分の給料をくれている人や組織に、だんだん歯向かえなくなるの。生活のため、家族のためには働かなくちゃいけないし。それって大事なことでしょう?みんな家族は大事だもの。だからママとパパは給料をもらわない働き方を選んだし、ここで食べものを作って暮らしているのよ。あなたたちを食べさせ、自分たちも食べるためにね。そして、戦争に反対、平和に賛成って言うだけじゃなくて、生き方を通してそれを伝えたいからよ」
と話しました。
いつのまにかの成長している娘に、驚きました。
今でもよく覚えているのが、2003年が明けてすぐのこと。アメリカのオハイオ州選出の下院議員のデニス・クシニッチが、ブッシュ大統領の「イラクに大量破壊兵器があるから先制攻撃をする」という演説の後に、米国下院議会で「我が国の大量破壊兵器からまずなくしていこう」と演説したのです。このとき彼は、イラクがアメリカにとって何の脅威でもなく、アメリカを攻撃しようとしていないし、攻撃する能力もないこと、そんな国を先制攻撃するのは間違っていることを訴えていました。
彼の訴えは議会を動かすことはできず、2003年3月19日(日本時間では3月20日)、イラク戦争が始まりました。そして今もイラクでの戦乱は続き、毎日人が殺されています。
http://warnewstoday.blogspot.com
クシニッチは今年も米国議会に「平和省創設法案(HR808)」を提出しました。私は日本にも平和省ができたらいいな、武力ではなく平和的な方法で国際紛争も、国内紛争も解決できるように人間社会が成長していけたらいいな、という思いで「平和省プロジェクト」に参加しています。
来る4月2日、平和省プロジェクトでは映画『カウントダウンZERO』を試写し、核兵器による抑止を必要としない世界を目指して、「創造的対話の夕べ」を企画しています。興味のある方はぜひお出かけ下さい(メールで要予約、先着50名さま)。
フライヤーはここをクリックすればダウンロードできます (PDF 1.3 MB)。
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2 件のコメント:
で、他国に攻め入られた場合はどう対処すればいいの? 管理人さんはそこまで踏み込んでないですね。その答えを常に避けている。世界には外国人を雇って自国民を虐殺する暴君カダフィや、他国民を拉致して恥じない圧政者・金のような、ならず者がいる。それが現実。話の分からない連中に対して、「相手を信じよ」的な性善説が通用しますか? 北朝鮮がヨンピョン島を攻撃したとき、管理人さんは奥歯にモノが挟まったような、的外れなコメントを書いていました。子供にどう説明したのですか? 親米政権だったムバラクへのデモは支援しても、少しでも反米的な性質を有する国に対しては甘い。「反米軍思想」を活動の基軸に据えるから、矛盾が生じてくる。ご専門の環境保護活動に専念されたほうがよいと思います。
ウキョー
子どもは宝じゃ
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