2012/01/31

ニュースがなくなったら放射能は消えている?・・わけがない

昨日のNHKのビキニ水爆実験の番組は、とても良かったようです。ここに番組を見た方のブログがあります。
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/0068ed4ca548d903378440d810607e99
あのとき、「原爆(放射能)マグロ」が築地市場にズラーっと並び、ガイガーカウンターで計っていた風景を、私の夫は覚えているそうです。

でも、ニュースになっているときは廃棄されたマグロも、少し時間が経ったら市場に出回り、食べてしまったそうです。放射能は何十年も、核種によっては何万年も消えないのにね。

私たちは、広島・長崎・ビキニ・スリーマイル・チェルノブイリ、そして今回の福島から何かを学んでいるのでしょうか?
(学んでないかも・・)

この期に及んでも、原発を輸出し、地震国の原発の再稼働を目指してIAEAにお墨付きをもらい、「冷温停止したから、福島に戻って下さい」と安全じゃないのに安全宣言をする人たちのニーズは、いったい何なのでしょうか(私には想像がつかない)?ただ、経済的持続可能性、生活の維持だけでは説明がつきません。

この3週間、東京、横浜、原村、愛知、京都、神戸、沖縄、鴨川、札幌、余市と沢山の場所で友人たちと再会し、また新たな出会いをいただきました。多くの方が、私が今一番お伝えしたいNVCや日本の発酵食品を使ったローフードを真剣に学び、受け取ってくれました。

どの集まりでも放射能汚染への心配やこれからどう生きたらいいのか、という話題が出ました。とくに子どもを持つ親たちは、どうやって子どもを守ればいいのか、途方に暮れています。

私も福島第一原発の4号機のことや、これからもずっと海や空気や土壌を汚染し続ける放射性物質のことを知れば知るほど、途方に暮れます。ハワイ島にはまもなく311の瓦礫が到着します。放射性物質はもうとっくに飛んで来ていて、牛乳に検出されています。

小さい子どもを持つお母さんから、「放射能汚染が心配なのでハワイへの移住を考えている」という相談を受けますが、ハワイも安全でないのです(沖縄と似ていて、軍事施設が多いのも問題です)。私たちがハワイ島にいるのは、別の理由なので、放射能からの避難なら、南半球をお勧めします。

これから福島第一原発、そして世界の440もの原発(ほとんどが北半球にあります)がどうなるか、放射性廃棄物をどう管理すればいいのか、わかりません。

誰といつ、どこで何をするか、残された人生をどう送るか、311以降、本当に自分自身と向き合い、真剣に考え続けています。

でも、いつも最後にたどり着くことは、「生きている間にできることを精一杯しよう」「毎日、笑顔で生きよう」、ということだけです。

「正しい・間違っている、良い・悪い、善・悪」ではなくて、私が「ときめく」ことをやり続けます。


p。s。(「ときめく」という言葉は、今日飛行機の中で読んだ近藤真理恵著『人生がときめく片付けの魔法』に影響されました。この本スゴい!!ハワイ島に戻ったら、我が家もこんまり流の「片づけ」をしようと思います。キングストンさん『ガラクタ捨てれば自分が見える』以来のヒット作です。こんまりさんの素敵なところは、捨てるものを「ガラクタ」として捨てないで、「以前ときめきをくれたもの」として感謝して手放すことです。この本を教えてくれたルミちゃんに感謝。)


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2012/01/29

平和の種(NVC)を45人に手渡しました

パリのコリン・コバヤシさんから届いたコリンヌ・ルパージュ元仏環境相緊急メッセージ。経産省前テント村の危機の報に接し、インタビューに応じてくださったようです。放射能から子どもを守ろうとする全てのお母さんに届きますように。
http://www.youtube.com/watch?v=9vCMMSQmy5M&feature=youtu.be
ーーー
北海道@余市は大雪。明日、電車が動くか心配。行きは雪で札幌から小樽行きの電車が止まってしまい、急遽高速バスに乗って移動しました。今も雪が降り続いていて、癒しの宿「はれるや」の2階の窓の半分ぐらいまで降り積もった雪に驚きながら、このブログを書いています。

明日、無事移動できることを祈って・・・。

さて、札幌で3回のワークショップ、余市で1泊2日のリトリート(食事とデザートは全てローフード)が終わり、45人の方々にNVC(非暴力コミュニケーション)の種を手渡せた手応えを感じています。札幌で主催をしたはらみづほさんが、早速報告を書いてくれたので、興味のある方はぜひ:
http://blog.goo.ne.jp/tabisuruharappa/e/6de16b5136932a6cbbbbd9f38bbc2d4d

私が初めてNVCに出会ったのは、イラク戦争が始まる前にアメリカ各地で「イラク戦争を止めよう」と訴えていた2003年のこと。ある講演先で聴衆の一人から「このテープを聴くといいよ」と手渡されたのがNVCの創始者・マーシャル・ローゼンバーグのテープでした。

移動中の車でそのカセットを聴いたけれど、あまりよくわからなかった。まだNVCの素晴らしさを理解できるような自分ではなかったのです。ただ「戦争を止めたい」と、やみくもにそのことを訴え続けていたけれど、いくら訴えても効果が出るわけがないことが、今ならわかります。

私は相手の気持ちやニーズに思いを馳せることもなく、ひたすら自分の要求を突きつけていました(活動家はほとんどみんなそうかも)。リクエスト(お願い)のふりをした命令、指図です。相手に「こうするべきだ」を連発し続けていました。

あれからもう9年。
911事件から始まった対テロ戦争はいまだに続き、さらに311原発震災が地球環境とそこに生きるいのちを蝕んでいます。いったい、私はあと何年、この放射能汚染の中を生き延びていけるのか・・。

それでも今、私は生きていて、今日も一人また一人へと平和の種(私にとって今一番の希望の種がNVC)を渡すことができました。

今日も生きている。
たぶん、明日も。

最近、よく言うのは「みんな、死ぬまでは生きているから、大丈夫」。

そう。

人は例外なく死ぬ。
いつかはわからない。
それまでは生きている。

生きている間に、体や心や頭を使って、私が実現したい大切なニーズ(平和や愛)を満たすように生きる。毎日、毎日、一瞬、一瞬、一人一人に。それは私自身から始まり、私が出会う人たちとのつながりの中で創造されていくのだ〜。

なんだか、勇気と元気があふれてくる。

まだ学びの途上にある私から、NVCの種を受け取ってくれたあなたに、心から感謝しています。私の希望のニーズが満たされました。ありがとうございます。

2月に私のNVCの先生(リーダーシッププログラムの講師の一人)のロクシーさんが来日してNVCを教えてくれます。このチャンスをどうかお見逃しなく(1月28日現在、残席12です)。
http://nvcworkshopsinjapan.blogspot.com/




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2012/01/28

いよいよ終盤@余市はれるや

日本で稼働中の原発が残り3基になりました。このまま永久に止まってもらうことができるよう、みんなで智慧を出し合って、協力しましょうね!彼らも巻き返し(再稼働)に必死。
http://nanohana.me/?page_id=800

今回の来日最後の仕事です(あと、東京に戻って30日、東京平和映画祭の試写会があります)。余市の「はれるや」という台湾式足もみと、オーガニックな食事が体験できる宿でローフードを食べながら、NVC(非暴力コミュニケーション)を使った共感のコミュニケーションのリトリートをしています。

初日が終わって、今日もいっぱい気づきと学びと感動がありました。

札幌で二日間にいろいろなテーマで3回ワークショップをやったのですが、その参加者が「これはスゴい!」と言ってくれて、とてもうれしいです。自分の大切な人に、私が今一番大事にしていることが伝わった手応えがあります。
http://sakurahelp.bbs.fc2.com/

北海道でNVCがブレイクするかな?(上記の掲示板に投稿している女性たちは、それぞれ個性的でパワフルなので)

この20年間、平和や環境を守りたくていろんなことをやってきたけれど、NVCが広まれば紛争を自力で解決できる人が増えるし、必然的に平和が創造されていくだろうとやっと手応えと希望を感じることができるようになりました。

日本でもだいぶNVCを学ぼうとする仲間が増えてきて、うれしい限りです。

来月は、私のNVCの先生のロクシー・マニングさんが来日して、4日間もNVCを教えてくれるチャンスがあります。この機会をお見逃しなく。

2月の16日(木)には入門ワークショップ、17日(金)にはParenting~子育て~編がそれぞれ企画されています。日本の仲間たちが情報をまとめてくれましたので、ご興味のある方は、以下の「NVCワークショップ情報」ブログをご覧下さい。
http://nvcworkshopsinjapan.blogspot.com/

明日も早いので、今日はおやすみなさい。

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2012/01/27

雪の札幌から NVC3連続ワークショップ

札幌からです。NVCを使った「平和をつくるコミュニケーション」のワークショップがLプラザで行われ、明日は札幌の遊・自由学校で午後から親子をテーマにしたワークショップが行われます。27日の予定はここです:http://www.milmil.cc/user/tabibito/

ここのところ、ブログやメルマガを書く余裕もないですが、そういうときは無理をしないで、休息を取るようにしています。それでも、今日は簡単な報告とお誘いだけします。

今回の来日で、毎日、NVCを使ったワークショップをさせていただいて、私自身に大きな変化が起きています。NVCはある種、訓練のようなもので、筋トレとも似ています。

人との関係の中で、何か感情がわき起こったら、自分自身の気持ちとニーズを探ります。このことを自己共感と言います。私は何はなくても自己共感、と思っていて、これ(自己共感)ができるようになるだけでも十分、NVCを学ぶ価値があります。

相手が「それはないでしょう?」というような言葉を使っても、暴力的な行動をとっても、その人の気持ちとニーズを想像してみます。何であれ(どんなにムカッとくるような言動でも、ね)、です。また、腹が立つときは、観察がではなく、解釈や批判(価値判断)が入っている場合が多いので、もう一度、観察(カメラが物事をとらえるように観る)してみましょう。

リクエストをして、「ノー」といわれて、腹が立ったときは、リクエストのふりをした命令をしていたかもしれません。本物のリクエストの場合は、相手に「イエス/ノー」を言う完全な自由があります。

というわけで、私が一番手を焼いている(しょっちゅう腹が立つ)息子との再会が楽しみです。

1月28〜29日の余市の「はれるや」という素敵な宿で行うローフード&NVCリトリートはキャンセルが出ましたので、今からでも参加できま〜す。

詳細はこちら: http://www.yoichihareruya.com/
とても素敵な場所なのです。ここ。お料理もおいしいです。冬でもあたたまるローを教えますよ〜。

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見事な実りの雑穀は、隠れ家レストラン「たわわ」の軒先にありました。

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もう一度行きたいレストラン、たわわ
tawawatree.com

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「たわわ」野菜たち。ここで作って収穫したやさいたちで、マクロビベースのお料理をしてくれます。

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豆乳グラタン絶品。また食べた~い。

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1月13日、神奈川近代文学館にて、アコちゃん(知る人ぞ知る有名人)と再会!

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福島周辺から沖縄に避難する妊婦さんと子連れ家族を支援する「つなぐ光」を応援する講演会は、昼の部で私が「原発止めて地球と一緒に生きる」をテーマに話しました。

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夜の部では広瀬隆さんが「福島原発事故の真相と放射能汚染の恐怖」というテーマで講演しました。
二日前までほとんどチケットが売れていなくて、当日が心配でしたが、100名近くの方が参加してくれました。

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広瀬さんが「子どものことが心配です」と講演していた頃からのファンです。今は「孫のことが心配です」と話されています。

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パシフィコ横浜でピースボートの川崎哲さんと再会。彼とは昨年の夏、国連軍縮会議でもお会いしました。ピースボートの八面六臂の活躍に心から尊敬と感謝です。

のJPG赤ちゃん、子供用のTシャツ。こんなのを着て親子でデモとか、かわいい。

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「脱原発世界会議」の子ども広場で。たーくさんちびっ子がいて、うれしくなりました。

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福島からもたくさんの出展がありました。

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Our Planet TVが会場から毎日、ネットテレビで発信していました。市民の情報発信力もたいしたものです。

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カメラクルー

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パシフィコ横浜を背景に。寒い中、ごくろうさま!

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1月15日夜には原村に移動。ローフードのワークショップで使う食材を「たてしな自由農園」でゲット。

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1月15~17日は原村ピースドームで過ごしました。外気温がマイナスなのに、部屋の中は15~20℃。私たちはドームハウスを勧めてきたけれど、実際、こんなに冬暖かく夏涼しいことが日本でも実証されて、うれしい。

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ピースドームの中ですくすく育つアボカドたち。

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70坪はあるドームハウスの隅々まで、このまきストーブ一つで暖かいのです。

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ピースドームのキッチン。広くて、お料理教室にぴったり。

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ドームハウスは中が広くて、50人は楽勝に入れるな。この日は25人ぐらい。

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おしゃべりしながら、楽しく作った発酵食中心のローフード10品。
どれも美味しかった~。

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和也特製デトックスサラダ。放射能汚染時代の食卓に乗せたい1品。

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「ラウレア・グリーンズ」のマコちゃんに教わった発酵玄米を使った「和RAW」チョコトリュフ。大好評でした。

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アーモンドミルクで作った味噌汁。48℃まで暖めて冬のRAW

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三五八(塩麹)や味噌を使った簡単漬け物(和え物)

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キノコのマリネはイタリアン風味で。放射能が心配なので、産地を見て。

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子どもたちもドームハウスの中ではのびのび元気、元気。

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17日、夜には愛知県豊田市のさっちゃん宅に到着。二人目の赤ちゃんに離乳食をあげています。赤ちゃん、大~好き。

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豊田市のマクロビレッジという素敵な会場で行われたNVCワークショップ。珍しいカメラを持っていた参加者の一人。

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マクロビレッジでの昼食風景。和やか~
髪の毛を束ねている女性が「バンビの独り言」のケーチン。そのとなりがミキちゃん。今回の主催者の二人。もう一人のさっちゃんは、私が離乳食をあげている赤ちゃんのお母さん。

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発酵させた生玄米を使った「和RAW」の提唱者のマコちゃん。スッピンでも美しい

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ラウレア・グリーンズでの講演会もワークショップも超満員。暖かくて楽しい時間でした。

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ラウレア・グリーンズでのランチバイキング。全部ロー。きれいでしょう?

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グリーンスムージーと玄米ヨーグルトのカクテル。美味しかった~

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極めつけがこれ。チョコトリュフとココナッツバー。主原料は玄米。

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「共感の輪(和)」ができました。各地に広がれ~(私のワークショップの最後には必ずこの輪を作ります)

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京都ワークショップのスタッフと参加者のみなさんと

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夜は、京都の「百姓の郷」で懐石料理。素晴らしかった。

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翌日はauraへ。マコちゃんの和RAWチョコレートが、2月14日、ここでデビューする。

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そのときにハープの演奏をしてくれる女性とも知り合いに。いつか、ハープとフルートでコンサートをしましょうね、と約束。

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神戸の写真は一枚も撮らなかったので(バッテリーがなくなっていた。ああ)あとで清水さんに送ってもらおう。
1月20日の神戸ワークショップも感動だったよ。翌日、遊牧民さんが私をマスタードームで休ませてくれ、その後、空港まで送ってくれた。

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1月21日は沖縄へひとっ飛び。琉球新報ホールで講演会。この看板には感動した。新聞社でこのタイトル、ってまずないと思うから。

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講演会の参加者には子どもを連れたお母さんたちが沢山いらしていた。

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主催の「つなぐ光」事務局長の中川角司さん。輝いている~

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恩納村の公民館?はあまりにきれいでびっくり。でも閑散としていた(使用頻度は低い)。

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赤ちゃん、子供用のTシャツ。こんなのを着て親子でデモとか、かわいい。

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共感のワークショップの」一こま。

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赤ちゃん、子供用のTシャツ。こんなのを着て親子でデモとか、かわいい。

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気持ちは何かな?ニーズは何かな?ペアになって、見つけっこする。

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みんなのためにエピソードをシェアしてくれた人に、共感してみる(気持ちとニーズを探ってみる)。

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沖縄にも共感の輪ができました~

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「つなぐ光」で避難してきたお母さんと子どもたちが滞在しているゆいまーるの杜に張ってあった新聞。

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元気なちびっ子たちがいっぱい!

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ゆいまーるの杜、ロマンティックなペンション

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朝の光の中で、中川夫妻と。言葉にできない愛と感謝を込めて

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きくちゆみのポッドキャストに出演してくれた中川さん。

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宮城県から避難、移住を決めた佐藤さん親子

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ホットスポットになった千葉県から避難してきたお母さん。沖縄への移住を考えている

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鴨川に戻って、「さくべい」で一息。ここのティラミスは絶品。

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鴨川リトリートの一場面。やっぱり我が家が一番だ。

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ハーモニクス・ライフセンター(リモ農園)の看板娘のリモローフードのドレッシングをなめている変な猫。

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ストーブの前で私の膝でくつろぐリモちゃん。

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この大根、絶品。ゆずを添えて

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鴨川にも生まれた共感の輪。


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