2012/01/11

私の気持ちとニーズ

日本に無事到着しました。いよいよ明後日は「ポスト311・チャリティ講演会」本番です。
http://kikuchiyumi.blogspot.com/2012/01/blog-post_09.html
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原発、戦争、911事件、熱帯林、ゴルフ場開発問題など、私は企業や政府のやることに警鐘を鳴らす情報発信をすることが多く、批判を受けることがよくあります。批判が的を得ているときは参考になりますが、事実ではない批判をされると、意気消沈します。

そんなとき役立つのがNVC(非暴力コミュニケーション)です。

NVCで大切なことは「つながり」。どんなときでも自分の気持ちとニーズとつながり、それから相手の気持ちとニーズを想像してみる(このことを「共感する」と言います)ことで、相手ともつながります。

こう書くと簡単ですが、実践は結構難しいです。それでも、自分の気持ちとその奥にあるニーズ(必要性)に気づくだけでも、だいぶ状況が変化します。

最近、私のメルマガの読者が「外国に逃げた人から、日本の批判をしてほしくない」というメールをいただきました。それを読んだとき、がっくりきました。自分がやってきたことが、全然伝わっていない(あるいは、誤解されている)んだな〜、と。

それで、ひたすら自己共感。
「がっかり」は何かが満たされていないサインです。

やがて私には、理解してほしい、現実を共有したい、本当の意図を知ってほしい、生命の安全、貢献したい、などのニーズがあることがわかりました。そこまでたどり着いたときには、もうだいぶ平静な心を取り戻せたので、それから返事を書きました。

返信した内容は、決してNVCのルールに則ってはいませんが、自分とつながる時間をとったおかげで、正直な気持ちを伝えることができました。

次の日、その方から「思いこみによって、とても短い言葉で一方的な批判の言葉をぶつけてしまったことを、まずお詫びしたいと思います。これからもあなたの活動を新たな視点で注目してまいります」というお返事をいただき、互いの理解を少し深めることができました。

私はもう何年もNVCを学んでいますが、日常生活ではすぐに従来のコミュニケーションに戻ってしまいます。すなわち、評価や批判や判断をしたり、アドバイスしたり、分析したり、同情したり、指図したり、情報を集めたり、自分の話をしたり、油を注いだりしてしまうのです。

でも、今回のメールをいただいたときは、自分とつながり、相手に思いを馳せながら、正直に書きました。「何を言われても、相手とつながるチャンスにしようとする心構え」だけはできたようです。

まだまだ学びの途上ですが、少しずつ勇気を持って、人とのつながりを強化していきたいです。そして、これからもハワイと日本で、持続可能なコミュニティを創る活動を続けます。

追伸:福島第一原発4号機の状況からは目を離さないで下さい。4号機が崩れたら、政府もマスコミも信じないで、避難して下さい。周りに小さい子どもがいる方は速やかに行動できるよう準備をしておいてほしいです。子どもが被曝することを避けるために、大人はできるだけのことをしてほしい、と私は思っています。子どもは大人の何倍も影響を受けるので。

広河隆一さんの情報を共有します。彼は現地に何度も足を運び続け、真実を報道してくれています。
https://twitter.com/#!/kikuchiyumi/status/156460379457855488

私にとって一番大事なのは子どものいのちなんだ、ということが311ではっきりしました。

熱帯林や海を守ろうと活動してきたのも、プルトニウム輸送を止めようとしたのも、原発を止めようとしているのも、911事件を明らかにして戦争を止めようとしているのも、311直後に「つなぐ光」を立ち上げたのも、子どものいのちを守りたいからです。4人の子どもをこの世に生み出した責任がありますしね。

これからも「子どものいのち」最優先で、行動します。

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