北海道の泊原発3号機がまもなく営業運転に入りそうですが、実は、安全性の「二重チェック」はされていないことが11日の原子力安全委員会を傍聴した市民の報告でわかりました。
班目委員長は「安全委員会に権限はなく、保安院が責任を持つもの」と繰り返しました。傍聴した市民による怒りの叫びによって、茶番劇は途中休演に追い込まれました。以下はその模様を伝える映像です。本日12日朝のニュース番組(テレビ朝日「ニュースバード」等)でも放映されました。
再稼働は「数日」先送りされましたが、高橋北海道知事や菅首相などに要請のファックス、電話、メール、ツイートなどを集中させて、このまま止めましょう(原発なしでも電気は足りています)。
◇原子力安全委員会で傍聴していた反原発団体などが一斉に反発
班目委員長が一時休会宣言(8/11、FNN動画ニュース)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00205246.html
◇泊原発3号機運転再開を了承 安全委 傍聴者から怒号も
(8/11、47news動画)
http://www.47news.jp/movie/general_politics_economy/post_4807
◇泊原発3号機の本格運転再開を許さない!原子力安全委員会臨時会議
(8/11、岩上チャンネル)
http://www.ustream.tv/recorded/16573026
◆泊原発再稼働問題~原子力安全委、安全チェックを保安院に丸投げ
(8/11、OurPlanet-TV)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1195
こんないいかげんな手続きで、泊3号の再開を許すわけにはいきません。311から5ヶ月、まだ福島第一原発の事故は収束のめどさえたたないのです。原子力安全委員会の審議はわずか15分。お手軽審議に唖然とした、怒れる傍聴者からの抗議の声で大荒れでした。全国から「こんなチェック体制はまやかしだ」と声を上げて、北海道のみなさんを応援しましょう。
以下は、市民団体からの報告です。
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2011年8月11日
緊急報告:原子力安全委員会の二重チェックは嘘だった
「保安院が報告させてくれ」と言ったから議題にのせただけ
~泊3号の営業運転再開は認められない~
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本日、泊3号の営業運転再開をめぐる政府交渉が開かれました。
交渉の席上、原子力安全委員会は、泊3号の営業運転再開に関して保安院と安全委員会による二重チェックが行われるとされていることに関して、「原子力安全委員会は、法的に、判断する立場にはない」と発言しました。
14時から開催された安全委員会においては、泊3号については、保安院からの総合負荷性能検査について15分ほどの説明が行われ、その後、10分程度、簡単な質疑が行われただけでした。5名の委員のうち、一言も発言しない委員もありました。斑目委員長は、「泊3号の安全性、定期検査については、保安院がしっかりとやるものです。今日の議題にあげたのは保安院が報告したいからと言ったからです」と述べました。傍聴人からは、「安全委員会は、きちんと審議して見解を述べるべき」「二重チェックではない」「こんなお手軽な会議で、泊を動かしてよいのか」「道民はこれでは納得できない」などの怒りの声があがりました。3時頃、委員長が休憩と宣言し、3時40分ごろに再び委員長が登場し、「今日はこれで閉会とします」と述べて閉会となりました。
その他、本日の政府交渉により、以下が明らかになりました。
・7月8日、保安院は、泊3号の最終検査を受けるよう北海道電力を指導した。
このことは、経産省の緊急安全対策だけでは「十分な理解が得られているとは言い難い状況にある」との政府見解と食い違うものである。
・調整運転を行っているにしろ、定期検査中である泊3号は、他の定期検査で停止中の原発と同じであるのにもかかわらず、泊3号だけは、通常の定期検査のみで他の停止中の原発よりもはるかに軽い条件で運転再開をするのはなぜかという質問に、保安院は明確な答えを示さなかった。
・原子力安全保安院は、「北海道の了承なしに、泊3号を動かすことはない」と発言した。
市民側は、「北海道の市民に説明会を開くこと」「原子力安全委員会の冒頭に、原子力安全委員会の議論は、“チェック”ではないことを委員長が明確に述べること」「泊3号を停止させること。本格運転再開を認めるべきではないこと」を要請しました。
このような状況の中で、泊3号の本格運転の再開など、許されるものではありません。
以上
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
国際環境NGO FoE Japan
以下、Twitter用:
こんなんでいいのか! 泊3号・原子力安全委員会の二重チェックはまやかしだ
みんなで菅さん・高橋知事に伝えよう!
http://goo.gl/fgdmB
http://goo.gl/WCTkv
Ustはこちら
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1195
◆菅直人首相
[国会事務所](FAX) 03-3595-0090 (TEL) 03-3508-7323
[首相官邸] (TEL) 03-3581-0101 (意見を伝えることができます)
[ご意見募集]
https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html
[官邸災害ツイッター] @Kantei_Saigai
◆高橋はるみ北海道知事
(FAX) 011-232-0162
011-232-5949
(ツイッター) @haruchan_t
◇北海道庁・原子力安全対策課
(FAX) 011-232-1101 (TEL) 011-204-5011
(E-mail)
somu.genshi1@pref.hokkaido.lg.jp
◇海江田万里経産相
・国会事務所
(FAX) 03-3508-3316 (TEL) 03-3508-7316
(E-mail)
office@kaiedabanri.jp
◇枝野幸男官房長官
・国会事務所
(FAX) 03-3591-2249 (TEL) 03-3508-7448
◇細野豪志原発担当相
・国会事務所
(FAX) 03-3508-3416 (TEL) 03-3508-7116
◇経済産業省
・原子力発電立地対策広報室
(FAX) 03-3580-8493 (TEL) 03-3501-1511
◇原子力安全・保安院
・原子力安全広報課
(TEL) 03-3501-5890
◇原子力安全委員会
(FAX) 03-3581-9835 (「原子力安全意見・質問箱」あて)
[意見・質問記入用紙]
http://www.nsc.go.jp/toi/fax,yuuso-form.pdf
(TEL) 03-3581-9919
◇北海道電力株式会社 代表取締役社長 佐藤佳孝
(FAX) 011-210-9586
〒060-8677 北海道札幌市中央区大通東1丁目2番地
※要請のポイント、ひな型などはこちらをご参照ください。
http://e-shift.org/?p=1007 (eシフトのウェブサイト)
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ここが踏ん張りどころです。あきらめずにできることを、できるだけ、やりましょう!
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