2014/07/28

ふくしまキッズ3 8日目の写真が届きました!

私と玄さんはコナに戻り、ふくしまキッズハワイハウスの親子7名と一緒に夕飯を食べました。メニューはアボカドサラダ、ひじきの煮物、茄子のガーリック醤油炒め、大豆クリームチーズのディップにスティック野菜、ご飯とお味噌汁でした。野菜たっぷりでとてもヘルシーです。

今回、ふくしまキッズ3の添乗員として同行してくれているさおりさんから写真が届きました。今日はゆうこさんの友人で電気も水道もない森の中で自然と調和した暮らしをしているウィルさんを訪ねました。

ウィルさんはハワイ島でウミガメの保護をしていた方で、自然保護を自らの生活でも実践しています。子どもたちはきっといろいろなことを学んだでしょう。




ウィルとは何度もお会いしていますが、彼の家にはまだ一度も行ったことがありません。
素敵な家ですね〜


ふくしまキッズ3 7&8日目 NVC家族の集いに参加/ハワイ式伝統ルアウ(パーティー)初体験

8日目の朝は、ゆうこさんのヒロベイのコンドミニアムで迎えているふくしまキッズ。今日から私たちはコナに戻り、もう一つのグループ(お母さんと小さい子どもたち7人)に合流です。


こちらに来て1週間目の昨日は、東側の海水浴場として人気のIsasc Hale State Park(アイザックハレ州立公園)で一日NVC(非暴力コミュニケーション)を学ぶ家族たちの集いに参加しました。元々はマウイ島でファミリーキャンプをやる計画があったのですが、十分な参加者が集まらなかったため今年の開催はできませんでした。



その代わりに中心メンバーのマラエさんの呼びかけで私たち(ふくしまキッズ)の他に5家族がオアフ島やマウイ島などからハワイ島に集まり、海水浴の後に持ち寄りの軽食を一緒に食べて、NVCの教えを反映したゲームなどをしながら過ごしました。

ふくしまキッズにとっては初めてのNVC体験ですが、好きなもの(こと)をシェアする「リンク(つながる)ゲーム」では、子どもたちも英語で好きなことと、それによって満たされるニーズを言うことができました!笑うヨガでは、最初は周囲の目を気にしてみんな恥ずかしがっていましたが、最後の方では積極的に参加していました。

この後もグループで何かを決定するプロセスなどで、NVCを活用していきたいーーつまり、全員の気持ちとニーズを尊重するーーと思っています。

夕方にはNVC家族の集いを後にして、ココさんのお招きでハワイ先住民のリーダー的存在のアンクル・ロバート宅で行われた彼の2人のお孫さん(ナニ&クロエ)の高校卒業を祝うルアウ(ハワイ式の伝統的パーティー)に参加しました。パーティーは盛大で、子どもたちの友人とその家族、コミュニティの人々、ミュージシャン、フラダンサーなど200人ぐらいはいたでしょうか。

初めてのフラカヒコを子どもたちは真剣に見ていました。「カッコいい」「これまで見たフラダンスと違うね〜」と感動している様子。中心で躍っていたのは、私の古い友人の小池マナさんでした。フラカヒコを躍っているときの彼女はまるでハワイアンのようで驚きました。人は常に変化し成長しているのですね。


ルアウのごちそうは、ハワイの伝統料理がずらり。カルアピッグ(蒸し焼きした豚肉を割いたもの)、ポイ(タロイモをつぶして発酵させたもの)、ポキ(マグロのぶつ切りと海藻やネギをごま油と塩、醤油などで和えたもの)、ココナッツ入りラウラウ(タロイモの葉)などに舌鼓を打ちました。私はあまり肉を食べないのですが、ハワイの伝統料理のときは有難くいたただきます。

あれだけのごちそうを用意するのに、どれだけ沢山のいのちが捧げられれ、どれだけ大勢の人が働いたのかを想像し、しみじみと感謝。

「太陽と大地と海の恵みと私たちを守ってくれるすべての存在に感謝して、いただきます」

毎回食事のときに我が家の食卓で祈る言葉を、ふくしまキッズたちにも唱和してもらっています。子どもたちに私たちの思いが通じているでしょうか。

子どもたちの何人かはちょっとホームシックになっていて、お母さんに会いたいと言っています。11歳から14歳ですから、まだ親が恋しいのは当然です。その他はグループの中での争いごとや問題もなく、とてもスムーズに行っている「ふくしまキッズハワイプロジェクと3」です。

今日は私も自分の子どもたちに再会します。時々離れると、家族(子ども)の存在により感謝できるかもしれません。


ふくしまキッズハワイプロジェクト3の実現のために力を貸してくれたすべての人々に感謝しています。ありがとうございます。



2014/07/26

ふくしまキッズ3 6日目/ヒロの街へ

福島からハワイ島に到着してから5泊6日お世話になったKingdom of Heaven 。ここにあるSteam Ventは天然ミストのサウナのようで、お肌がすべすべになります。沢山汗もかくので、どんどんカラダの中からキレイになる感じがします。子どもたちはペレ(火の女神)の恵みの天然ミストを、溶岩の壁に囲まれた部屋の中で毎日浴びました。
ペレのパワーで肌はすべすべ、良い汗かいてカラダの中もキレイになった子どもたち。



滞在中、トッドさんに子どもたちが大変お世話になりました。子ども好きのとても優しいお兄さん。

今日からいよいよヒロの街へ。まずはヒロでとても人気の日本食レストランMiyo'sでランチを食べ、それから、これまた大人気のBig Island Candyへ。



 それから次の宿であるゆうこさんのコンドミニアムにチェックインして、夕方からはMagic Panというフレンチクレープのお店で、ピアノとフルートのディナーショー(アンヌさん、ロイさん、私の3人)。ここはまるでフランスのようにおしゃれで、クレープはガルバンゾー(ひよこ豆)粉やそば粉のものもありヘルシー志向で、美味しいから大好きです。



ヒロの街は古い建物(といっても100年ぐらい)を保存してあるので、なかなか味わいのある個性的な店が並びます。明日の午前中はヒロのファーマーズマーケットやヒロベイの商店街で自由な時間を過ごし、お昼からはNVCのファミリーキャンプに合流します。

毎日、楽しいよ〜


2014/07/25

ふくしまキッズ3 5日目 カラパナ&ボルケーノ ペレ(火の女神)に感謝して

いよいよふくしまキッズ3も最初の宿Kingdom of Heaven Retreat Center最後の日です。明日からはホームステイとキャンプ体験をヒロ在住のゆうこさんとします。

朝ご飯はいつも新鮮なフルーツたっぷり。ハワイの果物は美しくて美味しいです。



朝ご飯のあとはスチームベントでリラックスしたあと、フラックスシードのパンで作ったサンドイッチと果物を持って、一路カラパナへ。車で道路がなくなるところ(元々村があったのですが、溶岩流で埋まってしまいました)まで行き、そこから先は車を降りて溶岩の上を歩いていたら、溶岩の上に家を建てて住んでいる写真家のゲイリーさんと出会いました。

彼はふくしまキッズの活動に興味を持ってくれ、エネルギーや文明についていろいろな話をしました。最後に彼の制作したLAVA(溶岩流)のDVDを譲ってもらい、ふくしまキッズへのお土産としました。1枚20ドル。


 LAVAの上での岩盤浴はとても気持ちが良かったです。全身にエネルギーが十分チャージされた感じ。今回、最年少の善悟(ぜんご)くんが私の写真を撮ってくれました!




こんな溶岩の上でもココナッツやノニの樹が育っているのにびっくり!植物の生命力はすごいです。

ランチができる場所を探してドライブしていたら、素晴らしい景色のところにピクニックテーブルがあるのを見つけ、車を止めました。
食べ終わった後は、周囲をクリーンアップしました。「来たときよりも美しく」を実践しているふくしまキッズです。


一旦宿に戻り、今度は夕飯の支度をしてボルケーノへ。夜はリリコイ、バナナ、スモークサーモンのサラダ、野菜焼きそば、キュウリの漬け物、ポテトサラダのディナーを持って、ペレが赤く燃え上がるのが見える日没後までボルケーノにいました。


今私の目の前では子どもたちは夏休みの宿題をやっています。ふくしまキッズ、立派です。やることはきちんとやります(私はあまり宿題とかやらない子どもでした〜)。

明日は昼にチェックアウトして、ランチはMIYOS(日本レストラン)、夜はMagic Pan(フレンチ・クレープ)でお食事です。毎日ハワイ島のたくさんの人々に親切にしていただき、子どもたちが大切にされているふくしまキッズツアーです。

mahalo mahalo (ありがとう ありがとう)
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 p。s。 ボルケーノ国立公園内にあるジャガー・ミュージアムにあったハーブ・カネ作「ペレ」。この絵に導かれて私は今ハワイ島にいます。



2014/07/24

ふくしまキッズ4日目/ハワイハウス2日目

今朝はコナでふくしまキッズハワイハウスの7名(子どもは1歳から10歳まで5名)とアリイドライブにあるJava On the Rockまで初散歩。みんな元気に歩きましたよ〜。

おいしい朝ご飯お食べて、子どもたちは目の前の岩場でカニを捕まえたりして遊びました。お母さんたちは美味しいコーヒーにくつろぎのひととき。
「こんなところで朝ご飯なんて、いいですね〜」

子どもたちをカフェに残して、私たちは島の反対側のパホア(約2時間半かかります)に進路を取りました。途中サドルロードにある米陸軍のポハクロア・トレーニング・エリア(PTA)では訓練中のオスプレイを見ました。これが沖縄ヤンバルに配備されるのです。

パホアに起こしてきた11歳から14歳までが参加しているふくしまキッズハワイプロジェクトのグループは、Kingdom of Heavenに滞在中の日本人の聡子さんにヘルシークッキーの作り方を教えてもらって、和気あいあいと過ごしていました。

そして夕方からは、ココさんのお招きでアンクル・ロバートの水曜マーケットへ。夜のお祭りの雰囲気を子どもたちは楽しんでいました。
これはプロバイオティック(人体に良い影響を与える微生物を含む)のパン。放射能汚染、被曝対策になる、と売られていました。この子どもたちは福島から来たと伝えると、子どもたちに2種類のパンをプレゼントしてくれました。




 ステージではハワイアンバンドが素敵な演奏をしています。その前で司会者の女性が、ふくしまキッズを紹介してくれました。付添で来てくれたさおりさんが、自分は福島第一原発の現地で生まれ育ったこと、事故の前は原発の危険性について知らなかったこと、事故後すぐに福島市に移住して今も家には戻れないこと、福島の事故は終わっていないことを訴えました(私が通訳をさせていただきました)。子どもたちも自分の名前と年齢を言い、自己紹介したところ、大きな拍手が湧きました。
 夜のマーケットを楽しむ福島の子どもたち。

カラパナのアンクル・ロバートの敷地で行われている水曜マーケットは毎週夕方5時頃から始まります。 食べもの、アクセサリー、洋服、野菜などいろいろなモノが売られています。ハワイ島で最も盛り上がっている場所、と言われています。
マーケットは8時前に切り上げ、昨年夏のふくしまキッズハワイで子どもたちを受け入れてくれたビッキーさんの家を尋ね、再会。障がいを持つ子ども持つビッキーさんは、菅由美子さんと協力して福島の障がいを持つ方々の受け入れをヒロ(ハワイ島)で始めました。第1回は13名が参加しています(スタッフ3名、参加者10名)。

同じ志を持つ仲間として、互いに協力していきたいと思っています。福島(に限らず放射能の影響を受けている)子どもたちが、ひとりでも多くハワイ島に来られることを願っています。

多くの方のおかげで、私たちはこのプロジェクトを継続できています。これまでサポートをいただいたすべての方に感謝しています。





2014/07/23

ふくしまキッズ、ヒロの海でスノーケリング/第二グループも無事コナに到着!

ふくしまキッズハワイプロジェクト3、早くも3日目です。今日はヒロの著名なジャズ・ミュージシャンであるロイ・キムラさんと、アロハケイキアンサンブルでピアノの伴奏をしてくださっているアンヌさんが、子どもたちをヒロのスノーケリングスポットに連れていってくれました。
     

ロイさんはダイビングの名手でもあり、魚にも詳しく、自分が命名した魚もあるほどです(もぐって新種の魚を発見すると自分で名前をつけられるそうです)。そんな人に海を案内してもらい1からスノーケリングの手ほどきを受けた福島の子どもたち。初めてのハワイの海での体験で彼の指導を受けられたのは、本当にラッキーでした。







一方、私と玄さんはパホアから一路コナ空港へ。今日の午後2時に到着した2組の親子総勢7名をお迎えにあがりました。スーツケースがとても大きかったので、みんな乗れるかちょっと心配でしたが、なんとかなりました(ホンダのパイロットは素晴らしい!)。空港からまずアリイドライブにあるファーマーズマーケットに直行し、夕飯の買物をして、それからふくしまキッズハワイハウスにお連れしました。

明日から私たちが島の反対側に行っている間、我が家の子どもたちに英語や買物サポートをしてもらうために一緒にいてもらうことにしました。

夜は初めてのご飯を我が家の家族と一緒に11名でわいわいと食べました。
フルーツプレート、ガーデンサラダ、ご飯、味噌汁、納豆、スペインオムレツを作りましたが、ぺろり!と平らげてくれてうれしかったです。

大勢で食べるご飯は美味しいですね。

明日の朝はもう一度ふくしまキッズハウスまで戻って、歩いてファーマーズマーケットまでみんなをお連れして、近くの海とカフェをご案内しする予定です。そして私たちは2時間半かけて島の反対側で待っているふくしまキッズに再合流します。

玄さん、長距離運転ごくろうさま〜
(私も毎日たくさんのお料理ごくろうさま〜。たまには自分のこともねぎらおう)


2014/07/22

ふくしまキッズ、無事到着! 「被曝しよう」のポスターは行政のポスターのパクリ

重要な情報:昨日アップした「被曝しよう」のポスターは行政が作ったものに誰かが手を加えて、行政を揶揄(批判)するためにやったことのようです。
ホンモノはこちらです:

福島市HP <放射線に負けない体をつくりましょう>

情報を下さったみなさま、ありがとうございました。
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さて、本題。今私はヒロの街中のWi-Fiが拾えるところまできてこれを書いています。今滞在しているPahoaの宿にはWi-Fiがありません。

みなさまのおかげさまで、ふくしまキッズ、昨日午後3時半、無事ヒロ空港に到着しました。空港にはヒロ側のボランティアが全員集合。エスカレーターを降りてきたときには、歓声があがりました。



買い物をした後、宿に行き、そこでボランティアとふくしまキッズと私たちの交流会をしました。

参加してくれたみなさん、ありがとう!
今日から5日間、パホアの「Kingdom of Heaven」でお世話になります。

昨夜は天然サウナでいい汗をかいてぐっすり眠り、翌朝はみんなゆっくり起きました。

午前中は、初めての味噌作りに挑戦。

オーガニック大豆とオーガニックひよこ豆の2種類のお味噌を仕込みました。帰りには少しずつ持ち帰ってもらいます。


今日から毎日、ハワイの新鮮な果物と野菜、発酵食(発酵調味料や発酵ドレッシング)をたっぷり使ったご飯を一緒に作ります。帰るころまでには、みんなますます元気になり、免疫力を高める食の知識も増えているといいな!

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P。S。最近、マイケル・ジャクソンのことが話題になり、改めて彼の残した曲を聞き直しています。たとえばEarth Song:
https://www.youtube.com/watch?v=fobt5nSpwhY


2014/07/21

福島市内に貼られている「被曝しよう」というポスター

このポスターが福島市内に貼られている、と福島の友人から連絡を受けました。

<proxy.jpeg>

福島市放射線健康管理室とありますが、本当にそんな部署があるのでしょうか(電話して調べてみようと思います)。

何かご存知の方(福島県の方、特に)、情報を求めます。
このポスターをそのまま信じる人はいないと思うけど、いたら大変です。

「250ミリシーベルト以下、急性の身体影響なし」
は、いくら原発を推進したくても、事故の影響を小さく見せたくても、福島の安全を強調したくても数字が大きすぎて、逆効果です。「100ミリまでは健康に影響がない」は、山下俊一さんが言っていたので、信じている人も多いですが。

もしかして福島県や国が子どもたちを被曝させ続けていることを訴えるために、わざと嘘だとわかるポスターを作ったのでしょうか(考え過ぎ?)。

これを作った人の本当に意図は何なのか、疑問がふくらみます。

この情報を送ってくれた福島の女性は「こんなのを見て信じてしまう人がいたらと思うと恐ろしくなってきます。」と心配されていました。

いずれにせよ、311前の日本の一般公衆の被曝限度(許容量)は「1ミリシーベルト/年」だったことをしっかり覚えておきましょう。原発労働者や放射線管理技師などが5ミリでした。1ミリシーベルトが今でも国際基準です。

チェルノブイリ原発事故のときは、5ミリ/年で強制移住地域に指定され、国の責任で移住させました。今の日本(一般20ミリ/年、労働者100ミリ/年以下)が異常(緊急事態)である、ということを忘れずにいましょう。

時間辺りの空間線量をご存知ですね。一般的なガイガーカウンターで計っているのはガンマー線ですが、それでも参考にはなります。年間1ミリシーベルトを基準に単純計算すると1時間当たりの空間線量で0.114μSv/h(マイクロシーベルト/時)になります。

今の東京は0.114μSv/hを越えている地域も多いので、年1ミリシーベルトの基準を超えてしまいます。年5ミリを越えている地域は福島県内に留まらず、東北・関東圏にまで広がっています。あなたの地域も計算してみて下さい。空間線量μSv/h x 24 x 365 ÷ 1000で年間何ミリシーベルトになるかわかります。

屋内の時間(8時間以上)を考慮すると、もう少し高い空間線量でも1ミリを超えませんが、多くの人が暮らす木造家屋はコンクリート建造物に比べて放射線が遮蔽されないので、私の数字は屋内/屋外を考慮せずに単純計算しています。

さて私たちは今日これから、コナからヒロまで運転して(2時間ぐらい)ハワイ島ヒロ空港で福島からの子どもたちを迎えます。彼らはハワイのあちこちを巡って、8月20日に帰国します。サポートをくださったみなさま、ありがとうございました。

2014/07/16

あと5日でふくしまキッズ(No.3)がやってくる!

まもなくふくしまキッズがやってくるので、毎日忙しくバタバタです。今日は「サムライコーヒー」で有名な国武さんのところに、支援のお願いに行ってきました。

この夏は、ふくしまキッズハワイプログラムに5名、ふくしまキッズハワイハウスに7名、合計12名を迎えます。ハウスのほうはもう1家族が問合せ中で、彼らが来ることになるとハウスに10名(3家族)、合計15名と過去最大規模になります。

その費用を賄うために、さまざまな募金活動をしています。先週金曜日に行われたKatie Mooreさん主催のZUMBATHONからは$500の寄付をいただけそうです。

そして8月10日には、ふくしまキッズ歓迎を兼ねて、広在住のミュージシャンがコナでコンサートをします(私もフルートを演奏します)。
このコンサートが満席になり、サイレントオークションで高額な絵などが売れれば、$3000ぐらい集まるでしょう。

それにしても募金活動をずっとやっていますが、やってもやっても集まったお金はすぐになくなってしまいます(渡航費補助を出しているが大きな出費)。現地集合、解散にして渡航費補助をなくせばもう少し楽になるのですが、そうすると参加できる人が限られてしまうので難しいところです。

自転車操業から早く抜け出したいですが、なかなか持続可能にする名案が浮かびません。どなたか良いアイデアがあったら、提案して下さい。

会員制にするとか、ふくしまキッズハウスの維持会員(1万円の寄付につき1泊ハワイハウスに宿泊できる、とか)を募る、とかいろいろ思案中です。クラウドファンディングもやってみるつもりですが、まだ決定打がありません。試行錯誤しながら、あれこれやるしかないのかなあ。

子どもたちがハワイ島に到着する7月20日から出発する8月16日(その後ホノルルに3泊)まで、メールへのお返事やメルマガ、Twitterなどが滞りますことをあらかじめお断りしておきます。

2014/07/06

京都市民が「自衛隊員は人を殺すな、殺されるな」の訴え

7月1日に陸上自衛隊関西補給処・陸上自衛隊宇治駐屯地で、京都市民が以下のような訴えをしました。素晴らしいと思いました。拡散希望とのことです。

京都生協の働く仲間の会
より:

早朝8時仕事開始に向け通勤する自衛隊員に「解釈改憲、集団自衛権は大人殺しだ。ダメ!」「自衛隊員は殺すな、殺されるな!」「安倍を倒そう!」の訴えをポスターを掲示し訴えた。

1、
門衛はしっかり聞いている。やはり、緊張してる。6月30日首相官邸を4万人が抗議包囲したことを報告したのにはびっくりしてた。また、地元宇治市議会が解釈改憲、集団自衛権反対の決議をあげていることを知らないと言っていた。私達の必ず読んでや、宇治市で住んでいるんやし、宇治市の駐屯地で働いているんやし、地元なんやから、必ず読んでや、の訴えにニコニコして頷いていた。若い自衛隊員1年生だ。
2、
警衛隊が来た。彼ら彼女らは名札を隠して、警衛にあたった。名札はすぐに隠せるようになっている。こうして名前を隠して悪いことをして来たんだ。警衛隊の女性は宇治市議会が解釈改憲、集団自衛権反対の自衛隊員を殺されるな、殺すな!の決議をあげて、安倍首相に抗議したことを知っているかと聞いたら、「今仕事中です。」と答えて来た。宇治駐屯地の地元の宇治市議会が決議し訴えているのだから、本来陸上自衛隊宇治駐屯地の皆さんはきちんとみんなで地元の声を知る必要があるんじゃないですか?と聞いたら、黙ってしまった。
3、
ハンドマイクの訴えは多くの自衛隊員の注目するところとなった。警衛隊は必死に妨害した。落ち葉集め機の騒音を使った。また基地内門近くにはジープを待機させた。そして7時40分頃には黒塗りで後部座席を見れないようにした、前座席には戦闘服自衛隊員が同乗する車が出て行った。駐屯地内は、私達の訴えにてんやわんやの大騒ぎになった。
4、
みなさんは自衛隊員になったのは人殺しのためじゃあない、人を助けるためだ。東北大震災の被害者を助けるためだ。人殺しを拒否しよう、自衛隊員への死んでこい命令も拒否しよう。この思いを訴えた。
5、
安倍首相らは自衛隊員を虫けらのように扱って来た。福島原発爆発大被爆事故に際しては、決死被曝仕事を命令した。東京電力は自民党は責任を放棄し金儲けに走り、大被爆事故の決死対策に自衛隊員は死んでこいと言う。こんなや人間扱いしない連中のために死ぬことはない。命令を拒否しよう。

6、
イラク戦争は完全な侵略戦争、嘘っぱち戦争、イラク人民大虐殺だ。核兵器をイラクは持っているからと言って、戦争、大量人殺しをした。しかし、全部嘘っぱちだった。アメリカブッシュ、日本小泉自民党は大虐殺をして来た。安倍はこれからは更に今度はイラク人民大虐殺現場に、自衛隊員をどんどん派兵すると言う。とんでもない。
7、
自衛隊員は安倍首相を先頭とした今腐った自衛隊の大改革に立ち上がっている。この解釈改憲、集団自衛権、大人殺し反対行動に元レンジャー部隊員、イラク派兵隊員などが次々と安倍を許さない!のデモの先頭に立っている。
タチカゼ事件では腐った自衛隊と安倍を許さないとして沢山の自衛隊員が闘い、裁判証言に立ち、自衛隊内殺人的リンチ、しかもそれを最高司令官安倍を先頭に黙認し許容して来たことが明らかとなった。安倍らは自衛隊員を隊内リンチに抗議自殺した若い自衛隊員に借金苦で自殺したなどと言い、全くの嘘を言い、抗議自殺した若い自衛隊員・死者に鞭打った。
これに自衛隊員の総力決起で裁判にも勝った。
今こそ勇気溢れた自衛隊員の総力決起に続こう!

ーーーーーー転載ここまで。
私にできることは、今・ここ(ハワイ島)で毎日情報発信すること、そして福島の子どもたちを迎える準備を、心を込めてすることです(この夏は12名がやってきます。忙しくなります)。

2014/07/03

解釈改憲!? 失意の朝にガンジーの「非暴力不服従」を思う

私が2004年に東京平和映画祭をやろうと決めた(今年の11月1日の開催で第11回になります)のは、フランク・ドリルが編集したドキュメンタリー映画集『テロリストは誰?』を広めたかったからです。

映画館で上映したくても、私にはその術がなく、宣伝にも集客にも労力がかかる自主上映会をやるなら、他の監督作品も集めて「平和映画祭」にしたほうが、より効率的で他の作品にも貢献できると思いました。

始めたとき、仲間たちには「赤字になるまで続ける」、と言いました。おかげさまで今のところ継続できているのは、ボランティアスタッフが素晴らしい働きをし、十分な数のお客様が毎年、参加費を払って参加してくれ、素晴らしい作品を作り出す映画監督(と配給会社)が存在しているおかげです。実際、毎年一番苦労するのは作品の取捨選択です(観てほしい作品があまりに多い今日この頃)。

これまで東京平和映画祭に関係してきたみなさま、ありがとうございます

DVD『テロリストは誰?』(10本のドキュメンタリー映画や講演からなっています)をご覧になりましたか?まだの方はぜひ。近々ネットで観られるようにする予定です。

ひとりでも多くの人に、「自由と民主主義の国」と大方の人が思っている米国の本質を見抜いてほしいので。これを観た人と観てない人では、同じ議論が出来ないだろうと思います。

その東京平和映画祭のメーリングリストに、今朝、以下の投稿をしました。
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東京平和映画祭にかかわるみなさま、

失意の朝です。良く事情のわからない我が家の子どもたちでさえ、「え、なんでそんなこと(解釈で改憲)ができるの?」と驚き、がっくりしています。13歳と20歳の男の子を持つ母親として、見過ごせません。

各投稿を、興味深く読ませていただきました。
それぞれの意見にハッと気づかされる部分や共感する部分がありました。

今回の解釈改憲でもし日本が戦争に参加することになったら、解釈改憲をした実行者とそのサポーター(先の衆院選と参院選で自民党と公明党に投票した人)に戦地に行ってほしいですが、そんなことを実行させうる力がない(のが悔しい)。

私は解釈改憲は違憲だと思う。違憲訴訟の可能性、実効性を弁護士の友人に聞いてみたい。



1 一刻も早く今の政権に退陣してもらうこと、

2 次の戦争を防ぐこと

にフォーカスします。

次の選挙で(国政だけでなく地方選挙でも)自民党と公明党を落とせるような活動(働きかけ)をどこまで広げられるかが鍵ですね。次の政権には、解釈改憲を違憲として元に戻してもらう、さらに憲法9条を絵に描いた餅ではなく、実行に移すための方策として「平和省」も作ってもらいたいです。

ともかく、安部政権のうちに集団的自衛権を行使するようなことにならないようにしないと!

おっしゃる通り、戦争は財界(国際金融軍産複合体)が必要としているものなので、残念ながら日本で誰がトップになってもあまり変化はないと思っています。

それは米国も同じで。

「民主党も共和党もなく、ただ戦争党があるだけ」と、かつて司法長官だったラムゼー・クラークが『テロリストは誰?』の中でご指摘した通り。

産業構造を根幹から変えないと、戦争は防げない。(平和産業でみんなが食べていけるようにすること)
すご〜く気の遠くなるような長い道のり(に感じる)!
でも購買者(消費者)、納税者は私たちだから、できることはあるはず。
企業は売れない商品は作らないから。

自給自足(コミュニティで自足)は戦争を防ぐ道、平和に生きる道だと思うので、私はやっています。でもそれでは十分ではない。

武器の購買者は政府だからね。
ここはやっぱり政治を変えないと。
私たちの本当の願いを代表する議員を選ばないと。

Twitterで今、こう書きました。

私の住むハワイ島には米軍最大のPTA(ポハクロア・トレーニング・エリア)陸軍演習場があります(ここでは劣化ウラン弾を使って演習していたんですよ。ったく!)。太平洋最高司令部はオアフ島にあります。

観光客がワイキキでショッピングをし、高級リゾートのプールサイドやビーチで寝そべっている裏で、すごいことが起きているのは、沖縄とそっくりです。

で、私たちは毎日、ハワイ島コナでパーマカルチャーガーデンを作ることに汗を流しています。草を抜き、土を作り、種をまき、苗を育て、水をまき、収穫して食べる、(福島の)子どもたちに食べてもらう、の繰り返し。もうすぐ夏休み。福島の子どもたちが今年もやってきます。


きくちゆみ
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この映画祭に長く関わっている仲間たちは、それぞれ平和を希求し、原発や戦争のない社会を実現する情熱を持ち、さまざまなテーマに造詣が深い方が多く、それぞれに尊敬しています。10年続ける中で、私もたくさんのことを学びました。

「映画祭」は続けて来たけれど、私たちの影響力は本当に目に見えない小さいものです。
今回の解釈改憲もに対しても、私自身は何ら有効な手だては打てませんでした(デモは大いに大事だと思う。あれが100万人とかなればなおさら効果的→先ほど、広瀬隆さんより2014年9月23日に「戦争反対」「再稼働反対」の大規模集会を代々木公園でやるとの連絡あり。私も参加したいな)。

でも、ガンジーの非暴力不服従という方法があります。
戦争に行けと命令されても、憲法違反だと言って、公務員は抵抗できるはず。

そうしたら、今日、東京平和映画祭にも何度も出演していただいている田中優さんがメルマガ「持続する志」第346号の中で「抵抗する大切さ」について、彼の公務員時代の経験を書いていました。

彼は公務員時代、憲法に違反する命令には従わなかったそうです。公務員は憲法遵守義務がありますからね(政治家もだよ!)。

心躍り、そのことを早速ツイートしました。
https://twitter.com/kikuchiyumi/status/484402767037857793


以下は、映画祭を共に作ってきた平野泰巳さんのメールからの引用です。『テロリストは誰?』の日本語版を制作した責任者(私)として、この言葉の重みを感じます。

ーーー以下、引用。
またテロリストという呼び方も、軽はずみに使っちゃいけません。TPFC(東京ピースフィルム倶楽部)の一員ならば尚の事。

歴史というのは、いわば勝者の歴史。戦争に於いてほぼ勝ちを手にした者が、まだ残っている抵抗勢力に対して「テロリスト」と呼ぶことで、正義が自分達にあり、テロにあった自分達は被害者なのだと無意識下に刷り込んでいるのです。でも抵抗勢力としては、まだ戦争中なのです。抵抗勢力が爆弾攻撃するとテロ、勝者側が爆弾攻撃するのは軍事行動と呼びますが、やってることは同じ。勝敗はほぼ決したとは言え、まだ戦争中なんですから。ニュースなどで「テロ」という言葉が出てきたら、「抵抗勢力による武力攻撃」と置き換えてみると、ニュースの見方がガラッと変わりますよ。

それに世界ダントツ一位の最悪最恐テロ国家はアメリカだと、皆さんは既にご存じの筈。そのアメリカがテロリストと呼ぶ以上、それはテロリストじゃない可能性大。少なくとも疑ってみる価値は大いにアリです。
ーー引用ここまで。 

さらに今日の田中宇さんのメルマガの内容もドンピシャ。
田中宇の国際ニュース解説 無料版 2014年7月3日 http://tanakanews.com/


さあ、今日も種をまこう、苗を植えよう。
自給した新鮮なオーガニック野菜と果物を、福島の子どもたちに食べてもらおう。