このポスターが福島市内に貼られている、と福島の友人から連絡を受けました。
福島市放射線健康管理室とありますが、本当にそんな部署があるのでしょうか(電話して調べてみようと思います)。
何かご存知の方(福島県の方、特に)、情報を求めます。
このポスターをそのまま信じる人はいないと思うけど、いたら大変です。
「250ミリシーベルト以下、急性の身体影響なし」
は、いくら原発を推進したくても、事故の影響を小さく見せたくても、福島の安全を強調したくても数字が大きすぎて、逆効果です。「100ミリまでは健康に影響がない」は、山下俊一さんが言っていたので、信じている人も多いですが。
もしかして福島県や国が子どもたちを被曝させ続けていることを訴えるために、わざと嘘だとわかるポスターを作ったのでしょうか(考え過ぎ?)。
これを作った人の本当に意図は何なのか、疑問がふくらみます。
この情報を送ってくれた福島の女性は「こんなのを見て信じてしまう人がいたらと思うと恐ろしくなってきます。」と心配されていました。
いずれにせよ、311前の日本の一般公衆の被曝限度(許容量)は「1ミリシーベルト/年」だったことをしっかり覚えておきましょう。原発労働者や放射線管理技師などが5ミリでした。1ミリシーベルトが今でも国際基準です。
チェルノブイリ原発事故のときは、5ミリ/年で強制移住地域に指定され、国の責任で移住させました。今の日本(一般20ミリ/年、労働者100ミリ/年以下)が異常(緊急事態)である、ということを忘れずにいましょう。
時間辺りの空間線量をご存知ですね。一般的なガイガーカウンターで計っているのはガンマー線ですが、それでも参考にはなります。年間1ミリシーベルトを基準に単純計算すると1時間当たりの空間線量で0.114μSv/h(マイクロシーベルト/時)になります。
今の東京は0.114μSv/hを越えている地域も多いので、年1ミリシーベルトの基準を超えてしまいます。年5ミリを越えている地域は福島県内に留まらず、東北・関東圏にまで広がっています。あなたの地域も計算してみて下さい。空間線量μSv/h x 24 x 365 ÷ 1000で年間何ミリシーベルトになるかわかります。
屋内の時間(8時間以上)を考慮すると、もう少し高い空間線量でも1ミリを超えませんが、多くの人が暮らす木造家屋はコンクリート建造物に比べて放射線が遮蔽されないので、私の数字は屋内/屋外を考慮せずに単純計算しています。
さて私たちは今日これから、コナからヒロまで運転して(2時間ぐらい)ハワイ島ヒロ空港で福島からの子どもたちを迎えます。彼らはハワイのあちこちを巡って、8月20日に帰国します。サポートをくださったみなさま、ありがとうございました。
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