2014/07/03

解釈改憲!? 失意の朝にガンジーの「非暴力不服従」を思う

私が2004年に東京平和映画祭をやろうと決めた(今年の11月1日の開催で第11回になります)のは、フランク・ドリルが編集したドキュメンタリー映画集『テロリストは誰?』を広めたかったからです。

映画館で上映したくても、私にはその術がなく、宣伝にも集客にも労力がかかる自主上映会をやるなら、他の監督作品も集めて「平和映画祭」にしたほうが、より効率的で他の作品にも貢献できると思いました。

始めたとき、仲間たちには「赤字になるまで続ける」、と言いました。おかげさまで今のところ継続できているのは、ボランティアスタッフが素晴らしい働きをし、十分な数のお客様が毎年、参加費を払って参加してくれ、素晴らしい作品を作り出す映画監督(と配給会社)が存在しているおかげです。実際、毎年一番苦労するのは作品の取捨選択です(観てほしい作品があまりに多い今日この頃)。

これまで東京平和映画祭に関係してきたみなさま、ありがとうございます

DVD『テロリストは誰?』(10本のドキュメンタリー映画や講演からなっています)をご覧になりましたか?まだの方はぜひ。近々ネットで観られるようにする予定です。

ひとりでも多くの人に、「自由と民主主義の国」と大方の人が思っている米国の本質を見抜いてほしいので。これを観た人と観てない人では、同じ議論が出来ないだろうと思います。

その東京平和映画祭のメーリングリストに、今朝、以下の投稿をしました。
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東京平和映画祭にかかわるみなさま、

失意の朝です。良く事情のわからない我が家の子どもたちでさえ、「え、なんでそんなこと(解釈で改憲)ができるの?」と驚き、がっくりしています。13歳と20歳の男の子を持つ母親として、見過ごせません。

各投稿を、興味深く読ませていただきました。
それぞれの意見にハッと気づかされる部分や共感する部分がありました。

今回の解釈改憲でもし日本が戦争に参加することになったら、解釈改憲をした実行者とそのサポーター(先の衆院選と参院選で自民党と公明党に投票した人)に戦地に行ってほしいですが、そんなことを実行させうる力がない(のが悔しい)。

私は解釈改憲は違憲だと思う。違憲訴訟の可能性、実効性を弁護士の友人に聞いてみたい。



1 一刻も早く今の政権に退陣してもらうこと、

2 次の戦争を防ぐこと

にフォーカスします。

次の選挙で(国政だけでなく地方選挙でも)自民党と公明党を落とせるような活動(働きかけ)をどこまで広げられるかが鍵ですね。次の政権には、解釈改憲を違憲として元に戻してもらう、さらに憲法9条を絵に描いた餅ではなく、実行に移すための方策として「平和省」も作ってもらいたいです。

ともかく、安部政権のうちに集団的自衛権を行使するようなことにならないようにしないと!

おっしゃる通り、戦争は財界(国際金融軍産複合体)が必要としているものなので、残念ながら日本で誰がトップになってもあまり変化はないと思っています。

それは米国も同じで。

「民主党も共和党もなく、ただ戦争党があるだけ」と、かつて司法長官だったラムゼー・クラークが『テロリストは誰?』の中でご指摘した通り。

産業構造を根幹から変えないと、戦争は防げない。(平和産業でみんなが食べていけるようにすること)
すご〜く気の遠くなるような長い道のり(に感じる)!
でも購買者(消費者)、納税者は私たちだから、できることはあるはず。
企業は売れない商品は作らないから。

自給自足(コミュニティで自足)は戦争を防ぐ道、平和に生きる道だと思うので、私はやっています。でもそれでは十分ではない。

武器の購買者は政府だからね。
ここはやっぱり政治を変えないと。
私たちの本当の願いを代表する議員を選ばないと。

Twitterで今、こう書きました。

私の住むハワイ島には米軍最大のPTA(ポハクロア・トレーニング・エリア)陸軍演習場があります(ここでは劣化ウラン弾を使って演習していたんですよ。ったく!)。太平洋最高司令部はオアフ島にあります。

観光客がワイキキでショッピングをし、高級リゾートのプールサイドやビーチで寝そべっている裏で、すごいことが起きているのは、沖縄とそっくりです。

で、私たちは毎日、ハワイ島コナでパーマカルチャーガーデンを作ることに汗を流しています。草を抜き、土を作り、種をまき、苗を育て、水をまき、収穫して食べる、(福島の)子どもたちに食べてもらう、の繰り返し。もうすぐ夏休み。福島の子どもたちが今年もやってきます。


きくちゆみ
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この映画祭に長く関わっている仲間たちは、それぞれ平和を希求し、原発や戦争のない社会を実現する情熱を持ち、さまざまなテーマに造詣が深い方が多く、それぞれに尊敬しています。10年続ける中で、私もたくさんのことを学びました。

「映画祭」は続けて来たけれど、私たちの影響力は本当に目に見えない小さいものです。
今回の解釈改憲もに対しても、私自身は何ら有効な手だては打てませんでした(デモは大いに大事だと思う。あれが100万人とかなればなおさら効果的→先ほど、広瀬隆さんより2014年9月23日に「戦争反対」「再稼働反対」の大規模集会を代々木公園でやるとの連絡あり。私も参加したいな)。

でも、ガンジーの非暴力不服従という方法があります。
戦争に行けと命令されても、憲法違反だと言って、公務員は抵抗できるはず。

そうしたら、今日、東京平和映画祭にも何度も出演していただいている田中優さんがメルマガ「持続する志」第346号の中で「抵抗する大切さ」について、彼の公務員時代の経験を書いていました。

彼は公務員時代、憲法に違反する命令には従わなかったそうです。公務員は憲法遵守義務がありますからね(政治家もだよ!)。

心躍り、そのことを早速ツイートしました。
https://twitter.com/kikuchiyumi/status/484402767037857793


以下は、映画祭を共に作ってきた平野泰巳さんのメールからの引用です。『テロリストは誰?』の日本語版を制作した責任者(私)として、この言葉の重みを感じます。

ーーー以下、引用。
またテロリストという呼び方も、軽はずみに使っちゃいけません。TPFC(東京ピースフィルム倶楽部)の一員ならば尚の事。

歴史というのは、いわば勝者の歴史。戦争に於いてほぼ勝ちを手にした者が、まだ残っている抵抗勢力に対して「テロリスト」と呼ぶことで、正義が自分達にあり、テロにあった自分達は被害者なのだと無意識下に刷り込んでいるのです。でも抵抗勢力としては、まだ戦争中なのです。抵抗勢力が爆弾攻撃するとテロ、勝者側が爆弾攻撃するのは軍事行動と呼びますが、やってることは同じ。勝敗はほぼ決したとは言え、まだ戦争中なんですから。ニュースなどで「テロ」という言葉が出てきたら、「抵抗勢力による武力攻撃」と置き換えてみると、ニュースの見方がガラッと変わりますよ。

それに世界ダントツ一位の最悪最恐テロ国家はアメリカだと、皆さんは既にご存じの筈。そのアメリカがテロリストと呼ぶ以上、それはテロリストじゃない可能性大。少なくとも疑ってみる価値は大いにアリです。
ーー引用ここまで。 

さらに今日の田中宇さんのメルマガの内容もドンピシャ。
田中宇の国際ニュース解説 無料版 2014年7月3日 http://tanakanews.com/


さあ、今日も種をまこう、苗を植えよう。
自給した新鮮なオーガニック野菜と果物を、福島の子どもたちに食べてもらおう。

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