2010/03/02

アメリカの空港検査の「パンツの中まで見える」特殊装置(ボディースキャナ)、初体験!

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無事帰国しました。10日間のサンフランシスコ/ベイエリアの滞在でたくさんのお土産を日本に持ってこられたと思います(モノではありません)。

帰途に、非暴力コミュニケーション(NVC)の合宿で習ったことを、実践する機会に二度恵まれました。一度は平和活動仲間との間で。互いのニーズを知ることで、お互いに安心し、仕事が前よりスムーズに進みました。

もう一度はサンフランシスコ空港で。私の乗ることになっていたユナイテッド航空がオーバーブックをして、デルタ航空に回されたのですが、そこで日本人男性が制限重量を超えた荷物のことでもめていました。男性はたった3ポンド(1.5キロ)しかオーバーしていないのに、「重量オーバーの荷物は運ばない」の一点張りのデルタ航空に頭にきていました。

一方、私はユナイテッド航空からデルタ航空に回されたものの、デルタでもオーバーブックと言われ、乗れるか、乗れないかという状況に。この男性のもめ事が片付かないと、私はそのまま空港に取り残されそうでした。

そこで、その男性の身になって、話しかけてみました。デルタ航空の職員は「規則は変えられない」の一点張り。そこで私の荷物は少ないので1.5キロ分持ちましょうか、と申し出ました(というのは、彼の手続きが終わらないと、私の番にならなないから)。

そのあともしばらく問答があったのですが、最終的には彼はスーツケースから重い本などを出して自分のリュックに詰め、制限内の重量にして手続きを終わらせました。その結果、私はそのデルタ便に乗りこんだ最後の乗客となることができました。

NVCがすでに生活の場で役に立っています。

空港検査のJPG

さて、今日のテーマは空港検査。スペインの童子丸開さんがすでに記事を書いていますので、お読みください。

欧州各国、パンツの中まで見える特殊装置の空港配備に突っ走る!

機内持ち込み荷物をX線装置に入れる間に、人体も透明なカプセルの中に入ります。手を上に上げると扉が閉まり、その瞬間、黒い棒が周りをぐるりと回り、強烈な電磁波(か何か)を感じました。電磁波過敏症の人は、おそらく耐えられないでしょう。赤ちゃんも子どもも全員やるのですが、体に影響はないのでしょうか?

さっそくこの装置に入ることに裸になって抗議している人たちのことがニュースになっています。

カプセルから出たあとも、さらに、女性検査官に体をくまなく触られました。文字通り、「くまなく」で、本当に気持ち悪かったです。

この特殊装置が導入されたきっかけは、昨年クリスマスの日にデトロイトで起こった「飛行機爆破テロ未遂」事件。これをきっかけに欧州各国も早速導入したそうです。一台11万ドル(約1100万円)もするとのことですから、この装置を作っている会社は笑いが止まらないですね。

これも911事件から始まりました。私がこの事件の真実を求めるのは、対テロ戦争はもちろん、こんなことに大金が使われ(人々を助けることではなく)、ファシズム&監視社会になっていくのを止めたいからです。

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3 件のコメント:

ピース さんのコメント...

裸になって講義!
う~ん その気持ち分るかなぁ?
(僕にはそういう行動出来ないなぁ)
しかし、監視社会はあきません
お互いが信用出来なくなりますんで・・・

話は変って、お金の使い道についてですが、
やはりNVCでは、そこにはニーズがあるから買う。しかし、そのニーズをもっと掘り下げると?テロ対策?本当に?多分、8割方は本当でしょう。後の2割は?

本当に『テロ対策』を真剣に考えたら、対話というニーズが出てくるような・・・・
実際、しているかもしれません・・・・
しているなら、こうは成らないような・・・
別なアプローチをしている方々はたくさん居ると思いますが、国としてどうなんだろ・・

お互いのニーズを尊重する。しかし、相手が心のうちを隠してしまえば、この契約は成り立たない。

まさに スティーブ・ビコの『遠い夜明け』のように感じてしまいます。

ピース さんのコメント...

言葉足らずでした
一番良い『テロ対策』はテロ要員になりうる地域での格差を無くすこと。パレスティナでもイラクでもアフガニスタンでも仕事をわけへだて無く与えれば、テロ対策になると思う。
何故なら、多くの兵士のニーズがそこにあるから
本当に『テロ対策』を行うつもりなら、そういう便宜を計る方向に動くべきではないのか?と思う。

翻って、日本を見てみれば、物質に溢れ過ぎて奥深いニーズの基で生きづらくなっていると思う。上辺のニーズ。すぐ消えてしまうニーズ。そういったものに翻弄され続けてしまう危険性があるように思います。

日本の多くの若者が自分の根っ子となるニーズのもとで、生きていけますように

Yumi Kikuchi さんのコメント...

ピースさん、
いつも深いことに気づかせてくださるコメントの投稿をありがとうございます。