2007/04/30

平和省地球会議。この9月、日本で開催!

日本ではまったくニュースになっていませんが、ネパールに平和・復興省という非暴力の紛争解決を担当する省ができました。そして、コスタリカに今提出されている法務平和省(平和法務省か?)は、まもなく可決する見通しです。

平和省プロジェクの JPG

武力によらない紛争解決のためのリソースを提供する平和省、憲法9条を実践する平和省を日本にも創りたい!そんな思いの仲間たちが平和省プロジェクトを誕生させました。まだ生まれたてで、よちよち歩きではありますが、夢だけは大きいです。もし同じ夢が共有できたなら、あなたも参加してください。

意外なことに平和省の運動が一番盛り上がっているのは、アメリカ。ピースアライアンスというグループは、2004年(そして2008年も)の民主党の大統領候補を選ぶ大統領予備選挙に立候補したデニス・クシニッチ下院議員のキャンペーンから生まれました。彼の提唱する「平和・非暴力省」が戦争にはもううんざりした多くのアメリカ人の心を捉えたのです。

今や、ピースアライアンスは全米50州にコーディネーターを持ち、この2月の全米平和省会議にはなんと700人も集って、一斉にワシントンでロビイングをした影響力のある市民団体です。草の根直接民主主義を地でいくピースアライアンスには、学ぶべきものが沢山あります。

クシニッチはガンジーやキング牧師の夢を実現しようとしているアメリカ人で、真の世界平和を願い、彼の生命をかけて核兵器廃絶法案やチェイニー副大統領弾劾法案を米国議会に提出している勇気ある人。この弾劾法案の提出はCNNで大きく取り上げられましたが、日本ではまったくニュースになっていません。この件については別の機会に取り上げましょう。



上記の国々以外にも、ソロモンにはすでに和解平和局があり、ウガンダ、リベリア、カメルーン、ルーマニア、インド、スリランカ、フィリピン、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、スペイン、イタリア、オランダ、フランス、パレスチナ、イスラエルなどでも平和省設立を目指す市民運動が起きています。その世界各国の代表が年に一度集うのが「平和省地球会議」。

第3世界の代表の招聘はホスト国が中心となって渡航費や滞在費、参加費などを負担します。そのために1500万円を集めなくてはなりません。協力できる方は、平和省基金へ!
 郵便振替: 平和省基金 00260-4-132393(HPで公表しますので匿名希望の方はその旨を明記)

第1回は2005年10月にロンドンで(第1回国際平和省会議、と称していた)、第2回は2006年6月にカナダで行われ、私も参加しこのブログで報告しました。そして第3回が、この日本で9月21日から10月3日(本会議は21−25日)まで開催されます。

第3回平和省地球会議に伴う一般公開のイベントの日程がやっと決まりました。コンサートやシンポジウムは誰でも参加できます。簡単なチラシを作りました。このあと本格的なチラシが完成したら、またお知らせしますね。とりあえず、興味のある人に予定を空けておいてほしいので、ここにアップします(PDF 204 KB)

これらのイベントにボランティアスタッフとしてかかわってくれる人、平和省プロジェクトのメンバーになりたい人も募集しています。問合せはこちらへ。

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2007/04/29

今晩、必見のNHKの憲法番組!+私の講演会(富山、長野)

『日本の青空』の JPG

イソップさん他、たくさんのお友達からメールをもらいました。今夜9時からNHKスペシャルで、「 日本国憲法 誕生 」が放送されます。60年前に施行された憲法がどのようにできたのか?ぜひ観てみたいですね。これって、今全国各地で上映されて、話題になっている『日本の青空』と似ているかもしれない。私はまだ見ていないこの映画、「日本の憲法は押し付けられた」と思っていた人にも必見。私も絶対に観たいです。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
最新の資料と証言をもとに、戦後日本の形を決めた
憲法誕生の舞台裏を世界史的スケールで描く!
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そう謳っていますので、一見の価値がありそうです。

明日は「昭和の日」(4月30日)
僕らは「きくちゆみさん講演会+プラス」を開催し、市民の市民による市民のための平和を考えます。
ーーー
以上は富山のイソップさんから。今、会場を調べるために、イソップさんのブログにいったら、こんなことが書いてあって、うれしくなりました。

「ゆみさんは、知る人ぞ知る日本の代表的な平和活動家ですが、僕が彼女に信頼を寄せる理由は、単なる平和活動にではなく、自らの生活を含めた環境問題に対する取り組みによるのです。具体的な姿として、千葉の山奥に住んで自給自足を試み、僕らには真似できないような忙しいスケジュールの中でも、家族を大切にして、みんなで同じ思いを生きていらっしゃる。」

イソッップさん、ありがとう。

イソップさんも自給農をしながら、いろいろな活動をされていて、私も彼の視点に気づかされたり、勇気をもらったりすることが多いのです。すべてはつながっている、本当にそのとおり。そのつながりの中で生かされています。せっかくいただいたこのいのちを、良きことに使いたいですね。

明日の講演会は高岡駅前の高岡ウイングウイングの6階会議室で午後2時からです。高岡近辺の方、ぜひいらしてくださいね!

明日から5月4日までの私のスケジュールをアップします。4回、それぞれ違ったテーマでお話ししますので、ご縁の方はどうかいらしてください。

4月30日 午後2〜5時 高岡ウイングウイングの6階会議室 きくちゆみさん講演会+プラス
5月1日 午前10〜午後2時 富山県民会館6階 料理室 食と環境と平和 講演会と料理教室
5月3日 午後1時30分開会 4時45分終了「祝・第60回憲法記念日 諏訪ビッグ・イベント」 
  記念講演 講師 きくち ゆみ(東京平和映画祭プロデューサー)
       演題「平和の創り方:一人一人がメディア(伝い手)になろう!
             ー 私にとって憲法を守るということ ー」 
5月4日 佐久市(株)アドバンス 2階(佐久市岩村田3773-5、佐久IC近く・オートアールズ斜め向かい) 
     講師 : きくちゆみさん
     内容 : 「コスタリカのピースアーミー法」を学ぶ
      http://peacearmyofcostarica.info/index.html


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2007/04/28

長崎市長銃殺事件抗議4月27日集会

昨日は東京の総評会館で6時半から行われた「民主主義を封殺するあらゆる暴力を許すな! 長崎市長銃殺事件抗議4.27集会」に参加しました。昨年、加藤紘一議員の家が焼き討ちされたときにルポライターの鎌田慧さんなどが呼びかけ、私も呼びかけ人となり、「言論封殺のテロを許さない」集会を持ちました。そのときの仲間が今回また緊急に集ったのです。1週間の準備で220人が参加しました。

呼びかけ人には、漫画家の石坂啓さん、4月末まで国立市長の上原公子さん、弁護士の内田雅敏さん、ピープルズプランの小倉利丸さん、ジャーナリストの斎藤貴男さん、評論家の佐高信さん、WPNの高田健さん、ジャーナリストの谷内真理子さん、日本消費者連盟の冨山洋子さん、平和遺族会の西川重則さん、平和フォーラムの福山真劫さん、軍事ジャーナリストの前田哲男さん、エンパワメントセンターの森田ゆりさんなどが名前を連ねています。いずれも各界で平和のために尽力している方ばかりです。

この日の発言は、一番に上原公子さん。国立市長を2期満了し、先の市長選では後継者の関口博さんが勝利し、統一地方選挙で明るい話題を提供してくれましたが、国民保護法で政府に異議申し立てをした彼女に対する右翼の街宣車の連日の攻撃はすさまじいもので、その数は63台。でも彼女は「黙ってみていることは相手を許すことになる」と忙しい中、駆けつけてくれました。

2番目の発言は長崎出身の前田哲男さん。前田さんは伊藤さんが市長になる前から親交があり、彼がそれほど平和主義者ではなかった頃のことの話もしてくれました。その伊藤さんが市長になると、国民保護法の「核攻撃に対する避難」の部分について「核攻撃に対してどんな防御も避難も出来ない」と計画を作成することを拒絶。長崎の平和宣言では必ずアジアに対する日本の加害責任に触れ、その度に凄まじい攻撃を受けていたことも教えてくれました。

3番目は今回呼びかけ人に加わってくれた谷内真理子さん。彼女は1998年に「天皇に戦争責任がある」と発言して右翼の脅しを受けていた本島市長を銃撃される直前にインタビューし、それを岩波書店からブックレットで12月20日発表していたのです(『本島市長の発言』)。その頃の長崎市庁舎周辺は連日街宣車がうるさくて話もできないほどだったそう。そして年明けの1月18日、本島市長は撃たれました。そのときの犯人はもう刑期を終えて、今長崎の町を闊歩しており、彼らの間では「英雄」扱いだとか。今回の犯人も「英雄」にされるのでしょうか。

次は平和フォーラム、原水禁の福山さん。森首相が「次の選挙は自治労、日教組を壊滅できるかどうか」と発言していることを紹介し、我々は権力によって「壊滅」しなくてはならない対象なのか、憲法と民主主義の下に保証されいる言論や集会、結社の自由を認めていないのはなんと恐ろしい、と話されました。今の権力者たちには「国民主権」も「国民の権利」もじゃまのようですね。

5番目は内田雅敏さん。加藤邸焼き討ち事件の犯人が懲役12年に決まったそうですが、公判のたびに山形地裁に右翼やヤクザがあつまり、大パーティー状態だとか。もちろんこの犯人も英雄。放火をし、人の命を奪い、傷つけ、英雄視される世界ってなんなの??今、国家権力は市民運動は弾圧し、右翼とはなれあいです。私たちが暴力を許さないためにできることは集って、声をあげ、死者を悼み、このようなことが二度とないようにするしかありません。

次は私。あのとき食事を終えて第一報を聞いたとき、子どもたちと一緒に「いのちが助かりますように」と祈ったこと、それが翌日には亡くなられて、本当に悔しかった。捜査が進む前から私怨であることを強調し、この事件に幕引きをしようとしている権力側の意図は何?それをそのまま流すマスコミはおかしい。もっとちゃんと調べて。犯人の弁護人になった松尾千秋弁護士は日本会議長崎支部長でつくる会の長崎副会長。このままじゃ日本がテロ(暴力)で自由にものが言えない国になっていく(これって、戦前そっくりなんじゃない?)、と発言しました。そして、マスコミが伝えてくれない、というなら、私たち一人一人が伝い手になりまよう、とも。

そうそう、ブッシュ政権のことをよく「ネオコン(PNAC)政権」というけど、安倍政権もよくみれば、「日本会議政権」だってことに気づいた。日本会議の国会議員懇談会の会長は麻生太郎さん、会長代行に中川昭一さん、副会長に谷垣禎一さん、副幹事長には安倍晋三首相、小池百合子さん、小野清子さん、石破茂さんなど、日本の有力な政治家、そして財界有力者もずらり。これは影響力があるなんてものじゃない。

こういう人たちが「憲法を変えて(米国のいいなりで)日本を戦争できる国にしましょう」「日米同盟を強化しましょう」って、私たちの税金をどんどんアメリカに貢いだり、ミサイル防衛に使ったりしているのだから、たまらない。「テロには戦争しかない」って具合に力づくで物事を押し進め、それ以外の紛争解決、紛争転換、非暴力トレーニング、非暴力コミュニケーションなど、人命を奪わずに解決する方法の出番がない。

私たち平和省プロジェクトも「平和省国会議員懇談会」ぐらいつくる力をもたなくっちゃね。あなたの平和省プロジェクトへの参加が、平和省の実現を早めます。ぜひ、かかわってください。

続いて、平和遺族会の西川重則さん。日々国会を傍聴しているが、ここには民主主義ではなく数の暴力があることを痛感。民主主義とは異なる意見の持ち主が学び合い、共に生きること。それが失われている。1発の弾丸が有事を招くことがある、と1937年7月7日の盧溝橋事件のこと、サラエボでのオーストラリア皇太子暗殺のことなどを例に引きながら、有事は作られる、と警告しました。(私がいつも「戦争は勃発しない、しかけられる」と言っているのと同じですね)

8番目が冨山洋子さん。主権者として血がたぎる思いでいる。このテロは民主主義を殺したのであり、銃口は私たちにつきつけられたのだ。暴力を許す政権に異議を申し立てる。より良く生きたい、人を殺したくない、殺されたくないという私たちの思いを踏みにじる政権を許さない。次の選挙で彼らを政権の座から引きずり降ろしましょう、と一番元気でした。

最後が斉藤貴男さん。また石原が知事になって失望し、しばらく引きこもっていた。かつて文芸春秋の一番とっぽい記者と呼ばれていたが、今は文春では絶対に書かせてもらえない。ずいぶん頑張って取材し書いてきたけど、どれぐらい影響を与えられたか心もとない。(このあと、斎藤さんの話に聞き惚れていたのか、メモがなく、せっかくの発言を再現できません)。

全員の発言が終わって、また鎌田さんがしめの発言。「長崎はひきさかれた町。原爆が落ちて平和運動の先進地となったと同時に、三菱重工の兵器工場としてミサイル防衛の拠点でもある。今、温暖化対策という名目でまた原発が米国でつくられることになり、それを受注したのは三菱重工。六ヶ所村の再処理工場が動けば、日本は非核の国で唯一のプルトニウム生産を始める。日本は核武装して良い、という政治家もいる。反核と核推進がせめぎあい、一つの町を分断する。ねじれた感情が渦巻く。しかし民主主義の要の言論の自由を暴力から守らねば。正しいことを言って殺されるのだったら、首長になる人がいなくなってしまう。二度とこんな集会が開かれないように、それぞれの人がそれぞれの職場、家庭、地域で伝えていきましょう。」

本当にこんな悲しい集会は二度といやです。意見は違ってあたりまえ。そんなことで、いのちは奪わないで。

伊藤一長市長のご冥福を祈ります。

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2007/04/27

チョムスキーとメディア

『チョムスキーとメディア』の JPG

この映画は日本人必見です。日本人のメディアに対する信頼は絶大で、私の周りでも「TVで言っていたから」「新聞に書いてあったよ」と鵜呑みにする人がとても多いからです。でもこの映画を観たら、メディアに対する認識が大きく変わるでしょう。

そして、マスメディアが企業倫理に支配されて大切なこと(たとえば、原発からいつも出ているごく微量の放射能は生物に有害で、放射能には「ここまでは大丈夫」というしきい値はないこととか、911で崩れたツインタワーや第7ビルは、制御解体爆破の可能性が高いとか)を伝えられなくなっているのならば、私たち一人一人がメディア(伝い手)になりましょう。

ブログもひとつのメディアです!これを読んでいるあなたも、情報を受け取るだけではなくて、伝える人になりませんか。自分で書くのは苦手なら、いいと思うサイトやブログをメール友だちに教えてあげるだけでもいいと思います。

5月3日の長野県での私の講演は、諏訪市文化センター大ホールで1時半から行われますが、「あなたが伝え手になる」ことをテーマにお話します。そのために良質な本を読み、TVでは観られないドキュメンタリー映画を観て、ネットで調べ、講演会に行き、いろいろな人と意見交換をしましょう。それはとても楽しいことです。一人一人が伝い手になって、この地球を「すべてのいのちが自分らしく楽しく天寿を全うする」場所に変えていきませんか。人生がより意味あるものに大きくかわります。

さあ、4月30日はあなたのカレンダーに丸をつけて、オリンピックセンターへ行こう!



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第4回東京平和映画祭〜プレイベント開催決定! 
                            
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 ◆開催日:2007年4月30日(月)<振替休日>
 ◆会 場:国立オリンピック記念青少年総合センター
          センター棟4階 417号室 (定員300名)
 ◆時 間:13:30開場 14:00開始〜18:00頃終了予定
 ◆内 容:1.『チョムスキーとメディア』上映 配給:シグロ
        解説:今村和宏 
      2.第4回東京平和映画祭開催告知
 
 
 ◆参加費:一般1000円・会員700円(入会登録無料!)
  ※郵便振替にて同時に入会登録(無料)もできます。

 ◆参加方法:
 1.事前に郵便振替にてご入金いただいた方を優先入場させていた
  だきます。ご入金した際に受取る「受領証」を必ず、ご持参下さい。
  尚、当日でも席に空きがあればご入場できます。
  ※郵便振替口座【00130-2-371802】
  ※加入者名【TPFF実行委員会】
  (1)通信欄に「4/30プレイベント参加」と明記下さい。
  (2)入会登録をする方は、通信欄に、「同時に入会登録」とご記入
    し、年齢とメールアドレス(ない場合は、FAX番号)を、必ず明
    記下さい。また、ご依頼人欄も全てご記入下さい。700円です。
  (3)一般でのご参加の場合は、通信欄は(1)のみで、ご依頼人欄
    のは全てご記入下さい。1000円です。
  (4)既に会員登録済みの方は、通信欄に「会員」と明記し、ご依
    頼人欄も全てご記入下さい。700円です。
  ※ご入金した際に受取る「受領証」が当日、「チケット引き換え券」
   となりますので、お忘れないように必ずご持参下さい。

 2.(入会希望者・会員のみ)HPからの入会&参加予約申し込みが
  できます。URL:http://www.peacefilm.net/ のトップにイベント内容
  が記載してありますので、その下の入会フォーム入口(Join Us 
  又は、「登録フォームはこちらです」)をクリックし、未会員の方は、
  入会&イベント参加予約申し込みをする。既存会員の方は、ブルー
  の文字で○既会員の方は、こちらからどうぞ!○をクリックすると、
  既存会員用のイベント参加フォームになります。いずれも入力後、
  控えを送るにチェックを入れて送信して、当日必ず!「控え」をプリ
  ントして受付までご持参下さい。300席しかない会場ですので、
  早めのお申し込みをお勧めいたします。

 ◆主催・問い合わせ先===============
   【東京ピースフィルム倶楽部】(東京平和映画祭)
               URL:http://www.peacefilm.net
   事務局:浅野禎信  mail:info@peacefilm.net 
   TEL:090-4459-3020 FAX:0479-62-1327
  ========================

 ★プレイベントの映画情報・・・
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 新聞もテレビもなぜ同じニュースばかり流すんだろう?
    “アメリカの良心”ノーム・チョムスキーが
                    解き明かすメディアの仕組み
 ------------------------------------------------------
 ◆題名:『チョムスキーとメディア』
               〜マニュファクチャリング・コンセント〜
 ◆監督:マーク・アクバー&ピーター・ウィントニック
 ◆原題:Manufacturing Consent: Noam Chomsky and the Media
 ◆カナダ/167分/カラー ※映画は、2部構成になっています。 
 ◆配給:シグロ http://www.cine.co.jp/media/

 【ノーム・チョムスキー】   
  ロックバンド・U2のボーカル、ボノが「飽くなき反抗者」と呼ぶ
  アメリカの言語学者、思想家、活動家。マサチューセッツ工科
  大学教授であり、アメリカの外交政策やグローバル資本主義を
  批判する発言で知られる。1928年生まれ。

 ◆内容:「現代の民主主義国家におけるプロパガンダは、政府に
  よる検閲や悪意による報道の歪曲ではなく、マスメディアが持つ
  システムそのものによってごく自然に行われている。」---この
  ノーム・チョムスキーの分析が、映画の主役である。報道の現場
  にいる人間さえもほとんど意識することのない構造的な問題を、
  チョムスキーは膨大な事例を緻密に検証してみせるのだ。
   5年がかりで製作された、この長編ドキュメンタリーは、カナダ
  でドキュメンタリー映画の興行収入第一位を記録し、世界530の
  都市で商業公開された。また、ベルリン国際映画祭他50以上の
  映画祭に正式出品され、ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭グラ
  ンプリを始め世界中で22の映画賞を受賞という快挙を成し遂げ
  た。監督の一人、マーク・アクバーは、2005年日本でも公開され
  話題を呼んだドキュメンタリー映画『ザ・コーポレーション』の監督
  でもある。

 ◆メディアってなんだろう?
  マスメディアは、なぐさみと娯楽と恐怖を与える。
  マスメディアは、ニュースを選別する。   
  マスメディアは、反対意見を小さく見せる。
  マスメディアは、本当に重要な問題を語らない。
  マスメディアは、ただ過大な利潤を求める。
  マスメディアは、人びとを孤立させる。
         ----------チョムスキーの発言より

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2007/04/25

クマともりと人 その4

『クマともりとひと」の JPG

朗読が終わって、いろいろな反響があります。私は会う人ごと『クマともりとひと』のことを伝え、お手紙を書く都度に同封しています。あっという間に手元にあった本がなくなってしまったので、今は追加の100部が届くのを待っています。

日本熊森協会」の賛同会員になるか、寄付会員になるか、正会員になるか迷っていましたが、やはり正会員になることにしました。私たち夫婦がここ鴨川の山間地で自給のための農業をやりながら、周囲の森林(杉の人工林)を手入れして、少しずつ果樹や広葉樹を植えているのと、「日本熊森協会」の活動は、規模こそちがいますが同じことをしているからです。この団体が、森山まり子さんの目指す欧米の自然保護団体並みの100万人規模の影響力のある団体に育つのを、少しでも手伝いたいです。

以下は、その森山さんからいただいたメールです。
ーーーーーーーー
きくちゆみ様

ネットで、朗読を聞かせていただきました。
他の人が、くまもりの話を語られている。
とても不思議な気分でした。

この本は、わたしの講演を簡単にまとめたもので、
中学校教師というすさまじいまでのハードな仕事の傍ら、
元生徒の瀬戸さんに、「先生、本にしてください」と、
何度も言われて、はげまされて、睡眠時間を極限まで削って、
やっとのことで書き上げたものです。

書き上げるまでは、本当にハラハラしました。
今の時代、いつ何が起きてぽっくり死んでしまうかわかりません。
全部を見てきた私が死んでしまったら、この話を、
この世に残す人がいなくなります。
書くまで絶対に死ねないと思いました。
書き上げたときは、本当にほっとしました。
文字に残せた!と思いました。

最近、この本が1ヵ月半に、2万部も出たそうです。
本当にふしぎな気分です。
ありがたいです。
この本がわかってくださる方たちが、一堂に会せたら、
すばらしいだろうなあと思います。
きっと、会った瞬間から、みんな友達ですね。

モンキーベイのことも知りたいです。

森山

ーーーーーーーー
森山さんにはさっそく、モンキーベイのことが書いてある『地球と一緒に生きる』を送りました。

神瀬麻里子さんからも、またうれしいお便りをいただきましたので、共有させていただきます。彼女と私の夢は同じでした!こういうことを通して、互いに励まし、力づけ合いながら、一歩一歩進んでいきたいです。
ーーーーーーーー

おはようございます。

「クマともりとひと」の朗読を最後まで聞きました。

「思っているだけではダメ。行動しないと変えられないよ」
「でも少しずつでも行動するといつか変えられるよ」
という、私が日頃思ってはいるけれど、めげてしまいがちなことを森山さんが体験を通じて教えてくださいました。
「行動すれば思いは通じる!」と。
そして、日本の森や野生動物の現状さえ知らなかった私。
森や野生動物がどんなに私たち人間にとって大事なものかを学ぶことができました。
しかも私は大阪人。
おとなりの兵庫にこんなすばらしい活動をしていらっしゃる方々がおられたとは!!
兵庫にもクマがいるなんて知らなかった!

森山さん、今は日本熊森協会の会長さん!
HPも素晴らしくて、地道にそして緻密に活動を続けてらっしゃることが伝わってきました。
関西圏なら植林活動にも行ける!他にも私にもできることがありそう。
連絡してみよ〜っと。

何かを「変えたい」と思っていても、毎日元気に行動するのは難しい。
何故でしょう?
なにせ爆発的な変化がないから、元気が出ない。
元気がない時は明るい未来を目指して頑張る気力が沸かない。
仲間とうまくいかないこともある。
仕事の疲れで思うように時間が使えない。

・・・だけど「あきらめたらあかん、ぼちぼちでいい、少しずつやっていってる間に何かが少しずつでも変わっていってるに違いない」と思い続けてやってきました。

そんな中、きくちさんのブログには日々励まされています。
毎日コンスタントに「何か必ず」活動されているところがすばらしいと思います。

私の夢は地球上のいきもの全てが自分らしく楽しく生きれる世界を実現すること。
なかなか難しいことだけど、あきらめずに頑張ります。

元気をくださってありがとう。
これからもよろしくお願いします。

                神瀬麻里子
ーーーーーーーー
友人の今泉監督からは、『アボン 小さな家』の案内が届きました。ホッとする、癒される、普段忘れていたいろんなことに気づく映画です。まだの方はぜひ。私も1300円の鑑賞券をもっていますので、欲しい方はDMください。送ります。

ーーーーここから『アボン』情報:

『アボン』の JPG

日比NPO協働制作劇映画「アボン・小さい家」(111分新版)が東京渋谷の「アップリンクx」で上映中です。
日本語・英語字幕付き。26日夜6時30分の会に歌手のYaeさんをゲストに迎えてトークショーがあります。

<自然の恵み、人の豊かさ、アジアの歴史>
歴史的にも習俗<家族の絆、としても日本ととても深い関係のあった北ルソン山岳地帯。戦争末期に多くの日本兵が亡くなったその山でオールロケ。今泉光司第一回監督作品

地球環境問題とはなんだろう。家族、宗教、ジェンダー、様々の問題を包んだコメディータッチのリアルなおとぎ話絵巻。
http://www.ne.jp/asahi/small/home/
主演:ジョエル・トレ、キドラット・タヒミック、音楽ジョーイ・アヤラ
皆様のクチコミが頼りです。どうか皆さん応援してください。
特別鑑賞券1300円発売しています。

上映時間:4月27日までは 11:30、13:30,16:00,18:30トークあり
     4月28日からは12:15,14:30,16:45の3回上映です。
*夜の会をご希望の方は27日までに行ってください。


会場:UPLINK X (アップリンクX) tel:03-6825-5503
sibuyaku udagawatyou 37-18トツネビル2f

渋谷駅より109を右、文化村通りを直進、東京本店とメガネスーパーの間を入って150m、右側。ローソン向い。

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2007/04/24

♪ クマともりとひと その3 ♪ - 25分05秒 - 5.8 MB

PodCast GIF

クマともりとひと』の朗読はこれで終わりです。今日、この本の著者であります森山まり子さんからメールをいただきました。森山さんがもし、生徒たちの必死な思いを受け取らなかったら、この感動の実話も本も生まれませんでした。改めて、大人としてお手本を見せてくださった森山さんの勇気と行動力に、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます!!

森山さんはモンキーベイ自然保護区にも興味をもってくださったので、私の最初の本『地球と一緒に生きる』をプレゼントしようと思います。この本には、米銀で債券ディーラーをしていた私が環境問題の深刻さに気づいて会社をやめて、世間で「環境活動家」と呼ばれるようになるまでの私の「変身」が書かれています。

『クマともりとひと』とのご縁で、こんな風に同じ思いの人たちがどんどんつながってくのは、何て素敵なんでしょう。この本の誕生に尽力した全ての方と、この本を私に手渡してくれた松島裕太くんに、あらためて感謝します。

私の朗読を聴いてくれた神瀬(こうのせ)麻里子さんから、こんなお手紙を受け取りました。了解を得て、ここにアップしますね。
ーーーーーーーー
きくちゆみさま

こんにちは!
2月はじめにおたよりしてから久しぶりにメールを致します。

「クマともりとひと」の朗読に感動したからです。
素敵な本を紹介してくださってありがとう!
紹介文と感想を書くだけでなく、朗読してくださったことが何より嬉しかった。
しかもお子さんの声入り。
お子さんに語りかけながらの朗読がなんだかとっても心にしみました。

ひとつの新聞記事が中学生の心を動かしたこと。
その気持ちを先生がしっかりと受け止め行動に移したこと。
そして生徒たちが行動を起こしたこと。
生徒が言った「大人は自分たちのことを愛してない。大人たちはボクたちに何を残そうと思って行動しているの?」という言葉が胸にささりました。

「日本熊森協会」のHPに行ってみたら、この本がここのところ爆発的に売れている、と書いてありました。
嬉しい!私ももっと広めたいです。続きの朗読を楽しみにしています。

今日私がブログを聞いた後したことは・・・
*このブログを聞いてみて!と4人の大事な友達に語った。
*日本熊森協会のHPをのぞいてみた。
*きくちさんにありがとうの手紙を書いた。
これが精一杯でした。

でも「いいなあ」と思っただけでなく、これだけの行動ができるだけの時間と体力が今日の私にあったことを嬉しく思っています。思っているだけでは人には伝わらないですもんね。

ありがとうございました。

          神瀬(こうのせ)麻里子
==========
こういうメールをいただくとうれしい。ブログを書いたり、ポッドキャストをしても読んでくださる方や聴いてくださる方の顔がみえませんから、フィードバックは私の励みになります(講演のときは、聴衆の顔を良く見ているので、反応がある程度想像できるのです。私は目がいいので、遠くまでよく見えます)。

さて、今日届いたプリゾンプラネットのニュース。2004年の大統領選挙でブッシュと戦って負けた民主党のジョン・ケリー知事(マサチューセッツ)が、911事件に関して「第7ビルは制御解体爆破で崩壊した」と、政府の公式見解と矛盾する発言をしました。これがアメリカのメディアで大騒ぎになっていないことが不思議でなりません。

リンクをお知らせします。
http://www.prisonplanet.com/articles/april2007/230407building7.htm

アメリカの銃乱射事件には心が痛いですが、あれだけの被害があっても銃規制の声が大きくならないのは、暴力で支配してきた歴史の賜物なのでしょうか。長崎市長の銃殺についても「日本は銃規制をしてても、事件が防げないのだから銃を皆持つべきだ」という主張を強化するために使われています。

そんな中で、平和省設立を目指して全米で活動するピースアライアンスが非暴力で問題解決することを粘り強く訴えてくれているのが、救われます。

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2007/04/23

♪ クマともりとひと その2 ♪ - 20分55秒 - 4.9 MB

PodCast GIF

アースデイ断食から一夜明けた今日は、しっかり美味しいものを食べています。

今日は一年ぶりに髪の毛を切り、町のイタリアンレストランへ行きました。私は料理を作るのも好きですが、美味しいものを食べ歩くのも大好き。鴨川は新鮮な魚介類と野菜と米の産地なので、地元のレストランは美味しいお店が沢山あります。お寿司も、イタリアンもフレンチも中華も、それぞれおいしい。そして、有名な地酒もあります。そんなわけで、我が家に遊びにくる方はみな、鴨川の大ファンになって帰っていきます。

私は世界各国を旅していますが、食べ物のおいしさは日本が一番。温泉も大好きだし、やっぱり住むなら日本が最高!だから、六ヶ所村の再処理工場が稼働してしまうと、本当に困ります。私の料理に毎日使う昆布(我が家のだしの基本は昆布です)や、太平洋岸の魚介類が放射能汚染されてしまうし、長期的には日本全体が危険で住めない場所になってしまいますからね。あなたのせっかくのお家も、資産価値が台無しになってしまうから、これだけは一緒になんとかしたいですね。

今日も、昨日に引き続き『クマともりとひと』を朗読しました。明日も続きを読みますから、よかったら聴いてください。それにしても、この中学生はえらい!そして、その中学生たちの純粋な心をしっかりと受け止めて、行動した理科の先生(現在、「日本熊森協会」会長の森山まり子さん)もえらい!

私はとりあえずこの本を100冊買って、親しい友だちやご縁の方にプレゼントするの。豪快な号外と一緒に配ってもいいかな。

以下は、昨日森山まり子さんに送った、この本を読んだ私の感想です。
=========

森山まりこさま、「日本くま森協会」のみなさん、

はじめまして。

きくちゆみと申します。1990年に「モンキーベイ自然保護基金」を立ち上げ、中米のベリーズという小さな国に熱帯林の自然保護区である「モンキーベイ自然保護区」をつくるのを手伝ってきました。

1週間程前に、『クマともりとひと』を友人からもらい、ボロボロに泣くほど心が震えました。電車の中でたくさん人がいましたが、涙を抑えることができませんでした。私が28歳のときに環境問題の解決をライフワークにすると決めて会社を辞めてからこれまで歩いてきた軌跡を振り返り、初心を思い出しました。あれ以来今日まで、それは奇跡のような出来事の連続でした。

昨日(4月21日)は東京アースデイに「東京平和映画祭」として参加していたのですが、帰り道にたまたま「日本熊森協会」のブースを見つけ、『クマともりとひと』を10冊買いました。この感動を日本中に伝えたい気持ちでいっぱいです。

とはいえ、私は今いくつもの市民活動の代表をしており、もうすでに手一杯の状態なので、正会員になってかかわることはできません。でも、この小冊子を広めることなら、私でもできそうです。

確かにマザーテレサの言葉通り、「行動こそ愛」だと思います。私自身、崇高な目的と行動が奇跡を引き起すことを知っています。環境問題は解決に向かうどころか、どの分野でも年々悪化していて、悲観的なデータが次々と出てきています。でも生きているかぎり(生かされているかぎり)あきらめないでできることをやり続けます。

というわけで、早速行動を開始しました。私のブログでこの小冊子を紹介し、アースデイである今日から3日間、この物語をポッドキャストを使って朗読します。よかったらご覧になって(聴いてみて)ください。そして多くのブロガーにも呼びかけてみてください。きっと大きく広がると思います。

いつかお目にかかれるときがあるでしょう。そのときを楽しみにしています。
すばらしい感動をいただきました。ありがとうございます。

きくちゆみ
*グローバルピースキャンペーン、平和省プロジェクト、モンキーベイ自然保護基金、平和への結集などで代表や共同代表を務めています)

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2007/04/22

♪ クマともりとひと その1 ♪ - 26分41秒 - 6.2 MB

PodCast GIF

今日はアースデイです。アースデイとは、毎年4月22日に世界中で行われている地球規模の祭典で、Think Globally, Act Locally (地球規模で考え、地域で行動する)がスローガンです。「地球に何かいいことをしよう」という人なら誰でも参加できます。私は1990年にアースデイを提唱したデニス・ヘイズさんの講演会を聞いたことがきっかけで、大きく人生が変わっていきました。

私はアースデイには、一日の水断食をします。朝から晩まで(明日の朝まで)水だけで過ごします。もちろん、ブルーグラスウォーターを飲みます。そして、食べ物に感謝し、いのちに感謝し、いつも酷使している自分の内蔵たちを休め、感謝し、そして世界中で食べ物やきれいな水がなくて毎日、いのちを落としている3万人の人々に思いを馳せます。

今日は久しぶりのポッドキャストをしました。今日も鼻声で(涙声で)すみません。「クマともりとひと」という物語の前半を朗読しました。明日は、後半を朗読します。

「愛は言葉でなく、行動である」マザー・テレサ

私からは、「どんな小さな行動でも一歩踏み出すと、必ず仲間に出会える。行動すると絶望が希望に変わる」を贈ります。

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2007/04/21

新しいお母さんと赤ちゃん

アースデイ東京にいってきました。東京ピースフィルム倶楽部(東京平和映画祭の主催団体)がブースを出し、『911の真実とは?』(ジミー・ウォルターさんのDVDのダイジェスト)を毎時間毎にミニ上映会をし、午後はステージでも東京平和映画祭のことと、平和省のことをアピールしました。ミニ上映会はヒットで、毎回満席、最後のほうは立ち見で毎回50人以上が映画を食い入るように観てくれました。明日もやっているから、ぜひ。

アースデイの会場に私よりずっと若い女友だちが、なんと5人もお母さんになって生後2−5ヶ月ぐらいの赤ちゃんを連れてきていました。どの女性ももともと魅力的な人ばかりですが、みんな「お母さんの顔」になっていました。不思議なものです。久しぶりに生まれたての赤ちゃんを抱っこさせてもらえて、幸せ!な一日でした。

さて、今日の東京に行くバスの中で読み終えた本は、星川淳さんの『日本はなぜ世界で一番クジラを殺すのか』。ご本人ともアースデイでばっちり会って「今、星川さんの本を読み終えたところです」と伝えました。実は私も自分の最初の本『地球と一緒に生きる』の中にクジラについて「食べるクジラから観るクジラへ」という文章を書いたことがありますが、この本には、日本の捕鯨は国家がやっているのであって、商業捕鯨をしたい会社がもうないこととか、クジラ肉の在庫が1年分以上余っているとか、知ってびっくりすることがいっぱい書いてありました。

星川さんは現在グリーンピースの事務局長ですが、日本の捕鯨を批判する国際世論と「調査捕鯨」に固執する日本政府との間にたって、このこじれてしまった問題を解決したい、と意欲的です。彼の本はいつもそうですが、丹念な調査と、毎日100種以上の生物が絶滅している現在の地球に生きる人間としての責任に貫かれた、素晴らしい読み物でした。

アースデイはものすごい人出でした。帰り道に「日本くま森協会」のブースをみつけて、涙をはらはら流しながら読んだ『クマともりとひと』という小冊子を10冊ゲット。これ、つい最近友だちに1冊もらって読んだら、めちゃ感動したので、ほしかったのです。

「この本沢山ほしいなあ」、と思っていたのが数日前ですが、早くも実現しました。ご縁の人に手渡していきたいです。

もう1冊、私がご縁の人に手渡しているのは『911マスターキーから何が見える?』です。こちらは300円ですが、昨年の「911真相究明国際会議in東京」でパネリストをしてくれた方々の発言をまとめたもので、目からウロコの本です。憲法と平和を守るお手頃で有効な道具である『そのとき、赤ん坊が私の手の中に』『勇気の源は何ですか』『こんどの騙しは手強いぞ』『911マスターキーから何が見える?』4冊セットが揃いましたので、これから行く講演会には必ず持っていきます。(講演会では4冊セットで1000円でサービスしようと思います)

もう一冊、昨日読んだ本を紹介します。『普通の国になりましょう』という痛快なタイトル。これ、安倍晋三首相に送ってあげないと!ダグラス・ラミスさんの本はどれもおもしろいですが、あっという間に読めますので、ぜひ。アメリカの元海兵隊にいたラミスさんだからこそ持ち得た視点です。これを読んでも、「普通の国」になりたいですかね?さて、普通の国ってどんな国?

読みたい本が沢山あって、1日1冊じゃなかなか追いつきません。やっぱり『あなたもいままでの10倍速く本が読める』をちゃんとマスターしなくっちゃね。

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2007/04/20

明日はアースデイ東京に

私の人生を変えたのは、1990年のアースデイでした。今でもよく覚えているのは、1990年2月22日に四谷の主婦会館で行われたデニス・ヘイズさん(アースデイの提唱者の1人)の講演会での一言。

アースデイの JPG


「環境問題は頭で考えてるだけではだめ。どんな小さなことでもいいから行動しなくては」

この言葉の魔法にかかったかのように、私はそのときから行動開始。自分の持ち物をガレージセールで処分して、熱帯林の自然保護区を作る基金を立ち上げたり、勤めていた会社でリサイクルを始めたり、秋には初めてのクリーンアップキャンペーンを呼びかけたり。ついには、寝ても覚めても環境問題となって、湾岸戦争が始まった翌年1月にサラリーウーマンと決別しました。

以来、ずっと休まず、動き続けています。子どもを妊娠中も、産んだあとも、「まあ(妊婦なのに、赤ちゃんがいるのに)よくこんなに動くよ」、とあきれられるぐらい活動的です(4人の赤ちゃんたち、こんなママでごめんね)。好きなことだけをやっているので楽しいし、疲れないから、続いているのだと思います。

明日は2007年アースデイ。私は東京アースデイに参加します。ステージで第4回東京平和映画祭のアピールをする他は、東京ピースフィルム倶楽部(平和映画祭の主催団体)のブースにいて、映画解説やミニミニ講演をしていますので、アースデイ東京に参加される方は、声をかけてください。

さて、さっき私に届いた以下のメール、みなさんにも広めたく。
ーーーー


3月21日春分の日から島根県の島根原発を出発して6月22日夏至に 六ヶ所村に到達するピースウオークがそろそろ石川県に到達しようとし ています。熊本デアンナプルナ農園を営む正木高志さんが提唱して始ま りました。その映像が今、youtubeにアップされています。ぜひご覧下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=H_wedNPRO48
木を植えながら、おむすびを食べながら、日本海側を北上中です。ただ ただ憲法9条の精神と六ヶ所の事を伝えようという祈りの巡礼です。ぜひ、参加したり、広めたりしてください。

kama

ーーーーここまで。

このメールはスタジオリーフの大築さんから受け取りましたが、kamaとあるから、鎌仲ひとみさんが発信人かしら?

木を植えるのは、私たちもこの山でやっています(杉の林を少しずつ自然林に変えています)。自分たちがこの地球を去るときには、豊かな自然林を残していきたい、と思っています。そんな思いが、Walk9のみなさんとも繋がっています。

ウォーク9を提唱した『木を植えましょう』の著者・正木高志さんの詩を一つ紹介します。

お母さん あなたの名前は何ですか?
お母さん あなたの北に住む人たちは
あなたを 南海と呼んで暮しています
お母さん あなたの南に住む人たちは
あなたを 北海と呼んで暮しています
お母さん あなたの西に住む人たちは
あなたを 東海と呼んで暮しています
お母さん あなたの東に住む人たちは
あなたを 西海と呼んで暮しています
そうして争っています この海は
南海だ 北海だ 東海だ 西海だ、と
この争いには 終りがありません
みんな正しいのですから  (^/^)
街が大きくなり 森が小さくなり
ゴミが捨てられ 海が小さくなり
とうとう戦争が起こりそうになりました
お母さん あなたの名前は何ですか?

TEAM GOGO GIF

そして、チームGOGOのみんなとも、繋がっています。「裏番長」やろうかな、と思ったり、やっぱり「虹の天使」になろうかな、と思ったり。ともかく、できることはなんでも、やってみようと思います。

つながりの中に、本当のパワーと智慧があります。

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2007/04/17

かずさアークで平和省地球会議を開催します!

今、かずさアークというところにいます。聞いたことない?

ここは私の住む鴨川と東京を結ぶ高速バス「アクシー号」が通る中間地点にあるホテルとコンベンションの複合施設。ホテルはなんと、あのオークラ。だからレストランの質が高く、とてもおいしい、しかもお手頃な値段なので、東京の行き帰りによく利用していました。

実はこの秋、平和省地球会議(昨年までは国際平和省会議と称していましたが、今年から日本語名称変更)が日本で行われることが決まりました。これは2005年に始まった平和省グローバルアライアンス(Global Alliance for Ministries and Departments of Peace)が年に一度行っている国際会議で、第1回目はイギリス(ロンドン)、第2回目はカナダ(ビクトリア)、そして今年第3回目が日本(木更津、東京、広島)での開催というわけです。

それぞれの国で平和省を作ろうと活動している人たちが、年に一度代表団を送り込み(1−6名)、情報交換をしたり、互いのキャンペーンをより強化するための戦略を話し合う国際会議です。今回の日本での会議では、世界中の仲間たちと一緒に国会でロビイングをしたり、記者会見をしたり、シンポジウムなどもします。

この運動がどこよりも強い国は、なんとアメリカ。デニス・クシニッチ下院議員が提唱している平和省という概念は、彼が2004年の大統領選挙に破れたあとも、多くのアメリカ人の心をとらえ、アメリカ政府に閣僚レベルの平和省を設立することを目指すピースアライアンスが誕生しました。(クシニッチは、2008年の大統領選挙にも出馬していますが、残念ながらマスコミがまったく取り上げませんので、ほとんどの人が知りません。)

今年2月に行われたの全米平和省会議には700名も集って3日間ホテルに詰めて会議をし、そのあと一斉にロビイングをしました。このブログでも報告しましたので、興味のある方は2月のブログを読んでくださいね。

そして、つい最近、この国際的な運動の後押しもあって、ネパールに初の平和省が誕生しました。コスタリカには、もうすぐ法務平和省ができそうだ、という話も聞いています。

平和省プロジェクトの JPG

第3回平和省地球会議は、2007年国連平和の日(9月21日)から始まります。日本にはまだ根付いていないこの世界平和の日に、何かセレモニーかコンサートでもやれたらいいね、と日本の平和省プロジェクトのメンバーは話し合っています。もし決まりましたら、またお知らせしますね。これは一般公開のイベントで、子どもから大人まで楽しめるようなものにしたいです。

本会議は9月21日から25日までここ上総(かずさ)アークで、そのあと、東京でのシンポジウムが9月27日にオリンピックセンターの小ホール、広島でのシンポジウムが9月29日に広島の国際会議場、そして10月1日から3日が沖縄視察ツアーとなっています。

この会議の準備にスタッフとしてかかわりたい(といってもボランティア。経費は出ます)方はご連絡くださいね。英語がちょっとできると、とても助かります。メールはこちらへ。

今日は朝からここかずさアークのコンファレンスセンターのほうにいるのですが、緑が多く、国際会議場に必要なすべてを兼ね備えているのに、格安なので驚いています。世界各地の国際会議に参加していますが、これだけの施設で、こんな値段のところはなかなかありません。実は、ここは千葉県の公共施設なのです。

以前からこの会議場の存在は知っていましたが、あまりにも高級な外観なので、資金に乏しい市民運動が利用できるような場所ではない、と調べもしなかったのです。が、今回いろいろな国際会議ができる施設をあたり、視察にもいった結果、施設やホテルの質の高さ、自然環境の素晴らしさ、そして何より会議室使用料の値段が決め手となり、ここになりました。

たとえば、700人が収容できるメインホール(すっごくきれい!)の使用料が1日13万6500円です。夜だけなら4万6千円なんです!信じられますか?東京のコンベンションだったら、ゼロが一つ多いです。私たちが使う会議室は定員130名で一日34650円。もちろん、もっと大きい部屋も小さい部屋もあります。利用しない手はありません。

問題はアクセスですが、東京からは鴨川行きのアクシー号にのれば50−55分で、バスは八重洲南口から毎時間出ています。アクアラインを通るので、本当に早くなりました。ホテルも東京のオークラよりずっと広くて(ツインで41平米ぐらい)きれいで、会議参加者には特別割引レートがあるのです。シングルで11500円、ツインで9500円、トリプルで8000円、フォースで7000円で税・朝食込みですから、決して高くありません。

別に上総アークの宣伝係ではありませんが、ここは国際会議やコンベンションを開催する人にとっては、本当に有り難い穴場です。この価格体系がこれからも維持されることを望みます(それには稼働率をあげないとね)。

9月27日の東京、29日の広島のシンポジウムもスタッフ募集してますので、ご連絡を待ってまーす。


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