昨日は「『平和への結集』をめざす市民の風」のスタート集会が行われ、東京に出ています。
呼びかけ人、賛同人登録はここから出来ますので、ぜひ。
今は渋谷の「沖縄・日本から米軍基地をなくす草の根運動」の事務所でこれを書いています。ブロードバンドがあるので、助かります。平山基生さんのご好意に感謝!
会場の富士見区民館(飯田橋)は満員で、500人の呼びかけ人や賛同人のうち約70名が集い、顔を合わせました。第1部では川田龍平さん、千葉真さん、星野ゆかさん、下山房雄さん、小林正弥さんが最初に「今、改憲させないために何が必要か」というリレートークをしました。
川田さんは現在長野在住ですが、大阪にいく用事があったのを、東京経由にして参加してくれました。ドイツに留学していたとき、新ガイドラインや周辺事態法など、きな臭い法案が次々可決しているのを外から見ていて、いてもたってもいられなくなり、2000年の選挙のときに日本に戻ってきたことや、母親が衆議院の補欠選挙で当選し、政治活動を手伝った経験から、今の日本がどんどん戦争に向かっていることに危機感を持っていて、何とかしたい、と熱い思いを語ってくれました。
千葉さんは今必要なのは、ここにいる人(そして来られなかった全部で500人の呼びかけ人と賛同人)が一人ずつ仲間を連れてくることだ、と非常にわかりやすい、具体的提案をしてくれました。小金井(だったか?)でも9条の会が誕生し、平和への結集という言葉も認知されてきている、どこにいってもこの話をしている、地域で運動を起こすことが重要と語りました。
ゆかさんは子どものときに、東京大空襲の写真を見て恐怖に駆られたときに、母親から「日本は憲法9条があるからもう戦争しないから大丈夫」と聞いて、安心して眠った、と語り始め、若者は無関心なのではなくて、今までのやり方に反発や敷居の高さや近寄り難さを感じていること、「マガジン9条」のように間口を広める工夫が大事、と続けました。憲法9条がなくなってしまったら、子どもにそう言えなくなってしまう。なんとしても、9条を守りたい、と思いました。
下山さんは、戦前と戦後を知っている人間として、どうしても日本がまた戦争をするようになるのは回避したい、それを見届けて死にたい、とお話されました。フランスがEU憲法を批准しようとしたとき、政府の90%は賛成だったのに、国民投票でひっくり返した。日本でもおそらく改憲の国民投票までは行くだろう、そこでちゃんと勝てるようにしなくては、と話されました。
小林さんはこれまでの「平和への結集」の流れを共有しながら、今日の「市民の風」としてのスタート集会の位置づけ、これからどうやって進めていくか、今後の課題、そして7.7のシンポジウムは何としても千人を集めきろう、と意気込みを語ってくれました。
後半は会場にマイクを回して、それぞれの思いや、提案に耳を傾けました。長野や山梨、兵庫や茨城、千葉、埼玉、神奈川と遠方からの参加者も多数いました。延べ30名が発言できましたので、なるべく多くの人の思いを聞きだす、という私の役割(司会進行)は無事果たせたと思います。
実は、私も「平和省」のアピールをしたかったのですが、昨日は話すことができずに、資料配布だけに留まりました。みんな、読んでくれるといいのですが(読んでくださいね!911のことも)。
石塚ともさんが「平和省プロジェクト」のために寄付してくれた募金箱を、昨日初めて使いましたら、だいぶ寄付があったようです。財政難の「市民の風」事務局は大喜び。ともちゃん、ありがとう!この募金箱には、平和省プロジェクトや平和映画祭でも、どしどし活躍してもらいましょう。
終わった後は、懇親会で11時半まで飲んで語りました。鴨川まではとても戻れないので、ここに泊めていただいたわけです。今日はお昼に家族と合流して、大ママ(玄さんのお母さん)の誕生会(お食事会)をします。
思えば、私が千葉大の小林正弥教授と初めて出会ったのは彼が「地球平和公共ネットワーク」を立ち上げた直後、イラク戦争の始まる直前でした。「Chance!」を立ち上げてピースウォークを始めた小林一朗さんや、ピースリレーやBe-Inなどで幅広く活動する西田清さんがご一緒でした。
あれから「平和への結集」をめざして、シンポジウムや勉強会を重ねてきましたが、911選挙(2005年、衆議院選挙)で自民党が大勝した結果にショックを受けて(あのときは郵政民営化だけが争点となってしまいましたね)、次の参議院議員選挙(2007年)では、平和派の政党には分裂選挙をしないで、一人の候補者に絞ってほしい(分裂は負け、結集すれば勝てる!)、という働きかけを始めることにしたわけです。
平和への結集は、当初はばらばらの平和運動を結集させたい、という思いから始まった(もちろん、今でもそれは目標の一つ)のですが、今国会で共謀罪、教育基本法改定、国民投票法という「戦争のできる国」への総仕上げが行われているのを見るにつけ、次の参議院議員選挙の重要性が増しています。
改憲の発議を阻止するには、参議院と衆議院に3分の1の活憲(護憲)派議員を誕生させなくてはなりません。なんとか平和の政治勢力(国会に議席を持つ政党としては社民党と共産党、その他、みどりやネットや新社会党、民主党なども)に結集してもらって、いつものように「分裂して負ける」、ということを避けてほしいのです。
同じ願いを持つ市民は多くいるのですが(私もです)、その願いを結集して来なかった結果、政党に聞き届けられたことはありませんでした。糸数慶子参議院議員を誕生させた沖縄では全野党が共闘したわけですが、これを他の選挙区でも1カ所でも2カ所でも実現できないでしょうか。
それぞれ政党の事情もあるし、彼らも存続をかけて戦っているのですから、難しいのは当然です。
でも憲法が変わってしまっていいのでしょうか?
憲法9条は世界の宝、人類が向かうべき理想です。でも一度手放したら、戻って来ないでしょう。現実はどんどん米軍と自衛隊との一体化が始まっています。イラクの自衛隊もなかなか戻って来ません。政党の事情を優先している場合ではないのでは?と私は思うのです。
次の目標は7月7日に教育会館で行われる「今こそ市民の風を!07年参院選・平和の共同候補を求めて 7・7シンポジウム」です。ここに千人以上の人を集めきって、政党にも私たちの声に真剣に耳を傾けてほしいと思います。参加される方は、ぜひ私にDMで声をかけてくださいね。
今から安いチケットやツアーを捜して、全国から東京に集まりませんか?平和省プロジェクトのオフ会をやってもいいな、とか思っています。
平和を願うすべての人へ:7・7は東京に集まろう!
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