風.FM開設!なーんてね。ラジオのFM局ではありません。http://kaze.fmは「『平和への結集』を目指す市民の風」の新しいURL。ご覧になってみて、もし次の選挙(地方選挙、国政選挙を問わず)で、平和を求める私たちの声を代弁してくれる議員をひとりでも多く当選させたい、平和憲法を活かしていきたい、あるいは「やっぱり戦争はいやだ」と思ってくれたなら、賛同署名をしてくださいね。
私たち一人一人の力を合わせて、戦争できる国になりつつある日本を、平和の方向に戻しましょう。
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今日は写真家の森住卓さんと、久しぶりに晩ご飯をご一緒しました。森住さんは最近、チェルノブイリから戻ったばかりでした。http://www.morizumi-pj.com/
実は彼の写真と私の文章で、ある大手出版社で2年前ぐらいから進めていた本の企画が、なくなってしまったのです。テーマは、広島と長崎の被爆と劣化ウランで、去年既に原稿を書き終わり、今日は新しい編集者との初会合のつもりで東京へ出かけていきました。
原爆60周年に子どもたちに広島・長崎に始まった被爆が、現代は劣化ウランによる被曝にまでつながっていていることを伝えよう、という企画でしたが、編集者が病に倒れ、出版を一年延期することに。そして今日は新しい担当者が決まって初会合、のはずでした。しかし、新たに担当となった編集者は「この内容でやる自信がない」。結局、出版企画が取りやめになりました。
それで出版社を出てから、どうしようか、という話を2人でしました。
出版事情はどこも厳しく、確実に売れる本しか出さない、リスクの高いものは出さない、という現状があります。そんな中で、核や劣化ウランというネガティブで恐ろしい(できれば知りたくない、関わりたくない)ものをテーマにモノを書き、一般受けする、売れる本を出すのは確かに至難の技です。
でも私としては、知っていても知らなくても、今地球に住む人はみんな放射能の影響を受けているし(原発や再処理工場や核実験場や劣化ウランを使った戦場からの距離によって程度の差はあるけれど)、そん中で毎日生きて、子どもを産み、育てていくためには、知らないでいる方がずっと恐ろしいと思うのです。
それに、子どもや自分自身を放射能汚染から少しでも守るために、できることが結構あるので、ぜひ知ってほしいし、より多くの子どもたち(と親たちにも)に、なんとかたくましく生き抜いてほしいです。まず現実を知ることからしか、現実を変えていくことはできません。
なので、どこか別の出版社に持ち込むか、自分のところ(ハーモニクス出版)でリスクを取って出すかはまだわからないですが、せっかく書いた(&撮った)ものを無駄にしないよう、何らかの形にして出すことにしました。広島や長崎でお話を聞かせてくれた、高齢化している被爆者の方々にとっても、それが一番いいだろうと、2人の結論が一致しました。
それにしても、私の関わるテーマは、劣化ウランに911事件、戦争、基地、核兵器、原発、農薬や添加物などの化学汚染など、どれも政府や大企業の利益と対立し、マスコミからタブー視され、あまり一般受けしません。取材をすれば、悲しんでいる人や苦しんでいる人に必然的に出会います。私ができるのは話を聞くことと、一緒に泣くことぐらいで、実質的に苦しみを和らげることは何もできません。
どれもがいのちを、とくに子どもたちのいのちを奪ったり、蝕んだりします。私自身、4人の子どもをこの世に生み出した者として、子どもたちがちゃんと生きていけるような環境を残す責任があるし、多くの人がまだ知らないことを知ってしまった者の責任もあります。
どのテーマも、なかなか商業ベースにはのりません。それでも、誰かがやらなくちゃならないテーマだし、一度知ってしまったら知らんぷりはできません。森住さんは「オレは誰がどう思おうと関係ないんだ。自分のやりたいことをやるだけ」とおっしゃっていました。ずっと核の現場を歩き、多くの人に感動を与える素晴らしい写真を発表し続けている方の、あっぱれな言葉。
私も結局は、自分がやりたいから、やっているに過ぎません。すべては誰のためでもない、自分自身のため。そして、私のいのちはこの地球のあらゆるいのちにつながっていて、あらゆるいのちに生かされてここにいます。
私の仕事が、地球に生きとし生けるもののいのちを健やかに保つのに、少しでも役立ちますように。人間の子どもたちも、その他の生き物の子どもたちも、この地球でちゃんと生きていけますように。
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*お知らせ:今週の金曜日(5月12日)、名古屋の中京テレビの「お助け マンマミーア」という主婦向けの情報番組に911事件のことで生出演(16:46からの1時間番組)することになりました。どんな内容になるのかまだ未知数ですが、911事件に関する公式発表の矛盾を少しでも伝えられたら、うれしいなあ。中京テレビが観られる方は、ご覧になって、感想を聞かせてくださいね。
3 件のコメント:
電子出版はどうでしょうか?
たとえばここ
http://www.digbook.jp/index.php
印税50パーセントだそうですよ。
続き。
電子出版は紙と印刷コストがかからないので、
販売価格も安くできます。
少数部数の本や写真集は値段が高くなる
→消費者が手が届きにくい
という問題がいつもありますので、
解決の一案となるかもしれませんね。
へえ、おもしろいね。
写真の質はどうなのかしら?
ウェッブ上で読んで、ダウンロードするの?よくわかっていないけど。でも、大いに検討する余地ありね。
森住さんがどういう風にとるかわからないけど。安く、いいものを、必要な数だけつくって届ける、という考えには、すごく賛同します。紙資源も無駄にならないしね。いい情報をありがとう!
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