2007/02/08

♪ 賢者のタクシー運転手 ♪ - 18分45秒 - 4.3 MB

PodCast GIF

2月7日、朝3時にワシントンのデュポンサークルを出て、降りしきる雪の中タクシーでワシントン・ダラス空港に向かいました。そのときのタクシーの運転手さんの話があまりに面白いので、途中からあわててコンピュータを取り出し、録音を始めました。聞いてください。真実をずばり語ってくれています。

Tabrey San JPG

カメルーンからきたタクシーの運転手さん

タブリさん(通称ティー)は、カメルーン出身で一年の4ヶ月ぐらいをアメリカでタクシーの運転手をして稼ぎ、3人の妻、10人の子どもたちを養っているお父さんです。妻が3人というので、てっきりイスラム教徒かと思ったらそうではなくて、アフリカではキリスト教やイスラム教が入ってくる前から複数の妻を持つのが伝統なのだそうです。1人しか妻がいない人は「弱い男」とみなされるとか。

そんな話から始まったのですが、いろいろ話が弾んで、彼があまりに見事に核心をついたことをつぎつぎ言うので、思わず荷物の底からコンピュータを取り出し、みなさんにポッドキャストで聞いてもらうことにしました。

録音できなかった部分にも、もっと面白いこぼれ話がありました。

たとえば、こんなお話。

1、アメリカでもみんな複数の妻をもっているよ、1人は家に、2人目は愛人、3人目は愛人としてね。ただ隠してやっているだけさ。アフリカも西洋世界も同じ。隠さないほうが健全だよ。

2、子どもを育てたことがあるなら、2歳ぐらいの赤ちゃんがなんでも「これわたし(僕)の!(this is mine!)」、と主張するのを知っているだろう?人類の歴史からみたらアメリカは若い国。まだ赤ん坊なのさ。だからなんでも「マイン、マイン(自分のものだ)」と主張して、全部自分のものにしたがるのさ。そのために大事な自然を壊し、人の命を奪ってね。早くもう少し大人になってほしいよ。アメリカはもっと歴史の古い国々、アジアやアフリカから学ばないといけないよ。

3、私のカメルーンの故郷ではホームレスもお腹をすかせた人もひとりもいない。なぜなら余った食べ物は全部分かち合うからさ。村の中心になる一番大きな木の上にツリーハウスをつくって、余った食糧はそこに集めて、足りない人たちはそこから自由にとるという習慣が今でも残っているからさ。アメリカは一番豊かな国なのに、ホームレスや飢えた人だらけだよ。悲しいね。分かち合うというあたりまえのことをしないで、自分だけ肥え太ろうとするからさ。貪欲は身を滅ぼし、地球を滅ぼすよ。

アメリカ人や日本人が聞いたら耳が痛くなるような話かもしれないですが、ティーの言っていることはまったくそのとおりと思いました。アフリカのタクシーの運転手さんからこんなに深淵な真実を教えてもらうとは思いもよりませんでした。

しかも、彼はワシントンで行われていた全米平和省会議のことも、クシニッチ下院議員のことも、平和省法案のことも、みんな知っていた。アメリカ人でも知らないのに!
「ディーパック・チョプラの話はよかっただろう(全米平和省会議で基調講演をした一人)?」なんて言ってくるので、本当に驚きました。まさに、ここに賢者あり、ですね。

私たちが従わなくてはいけないのは自然の法則。自然の法則さえ守れば、地球は私たち全員に豊かな恵みを与えてくれます。必要以上に溜め込む人がいるから、足りない人や飢えてしまう人が出てきて、争いが起きてくるのです。この地球上に生きとし生けるものたちが、バランスと調和の上に共生できるように、私も一人の人間としてなるべくシンプルな暮らしを実践したいです。

さて、無事朝4時に空港に着くと、そこにはなんと古くからの友人のノリ・ハドルさんがいるではないですが。偶然、同じ日に彼女も南米に飛び立つことになっていて、しかも途中のマイアミまで同じフライトだったんです。神さまって、本当に粋な計らいをしてくれます。

まだまだ、旅は続きます。
次はコスタリカからお届けします。

*この下のバナーをクリックしてくださると読む人が増えます

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

きくちゆみさん

今日のポッドキャストは嬉しかったです。
私もカメルーンにはご縁があり、92年12月から94年4月まで、カメルーンでも西部にあるフォンテムという村に医療奉仕をした経験があるからです。

タクシーの運転手さんの言うようにココヤン(大きなサトイモみたいなもの、ふかしてパウンドして丸めてソースをつけて食べる。)やプランテン(調理用のバナナ、薄く切って油でいためて食べる。)の話を聞いて懐かしかったです。

カメルーンはナイジェリアに面した西側を除いた地域はほとんどがフランス語なので、このタクシーの方は西側の方のお方ではないかと思います。

このタクシーの方の言うことは本当ですよ。人々は本当に助け合っていました。
土と木の文化ということで日本人の私はカメルーンでの生活はすぐ慣れる事が出来、また現地の人も日本人の私を本当に歓迎してくれた事を思い出します。

このような出会いはまた希望につながりますね。レポート有難うございます!

funkybravo さんのコメント...

こんにちは。いつも拝見しています。ブログ初心者のfunkybravoと申します。2/8の"♪ 賢者のタクシー運転手 のブログにはとても共鳴しました。まさにシンプルに今の米国と日本を表現していて、何が必要なのか良く分かる気がしました。私のブログで転載させて頂きましたが、都合悪いときはおっしゃって頂ければ削除いたします。これからも頑張ってください。funkybravo
http://funkybravo.blog88.fc2.com/