彼の頭の中は本当に正確な情報がいっぱいで、みんなからの質問に次々と的確に答えてくれました。超売れっ子の彼をこんな少人数で独り占め(30人占め)するなんて、なんと贅沢なこと!今日ここに来てくれた人は、本当にラッキーだったと思います。ここで「より平和的で持続可能な暮らし」を実現するために、具体的に何をすればいいのか、アイデアが湧いてきました。
今日ここに参加できなかかった私のブログの読者には、そのほとんどすべてをポッドキャストでお聞きいただくことができます。2時間半ぐらいありますが、前半の優さんのお話だけでも、ぜひ聞いてくださいね(今日のタイトルをクリックしてください。後半の質問はマイクから遠いので、聞きにくいかもしれません)。
優さんの講演はもう10回以上聞いていますが、毎回聞くたびに新しい発見があります。
たとえば、現在、日本の原子力発電の発電コストは5.9円ということになっていますが、実際は13.2円だそうです。国や電力会社は、自然エネルギーのことを、「値段が高くて不安定で役に立たない」と私たちを洗脳し続けいるわけですが、現在アメリカの風力発電のコストは4円(4セント)まで下がっています。ということは、たとえ宣伝どおり5.9円だとしても、コスト的には問題ありません。
「不安定だから使えない、役に立たない」(北海道電力は10%以上は無理、と決めている)に関しては、既に自然エネルギー先進国のデンマークやドイツなどでは、半分以上が自然エネルギーになるようなときがあっても、まったく問題ないのです。不安定なんてことはありません。
世界一の技術を誇る日本で、できないわけがありません。どうも、日本政府や電力会社には、本気で自然エネルギーに取り組む気がないようです。
地球温暖化の問題では、よくわたしたちのライフスタイルが問題にされます。東京電力は「でん子ちゃん」を使ってわたしたちに「電気を大切にね」と呼びかけます。しかし、わたしたちが家庭で使う電気は、全体の4分の1にすぎません。4分の3は産業用なのです。ですから、でん子ちゃんはわたしたちではなくて、産業に向かっていうべきなのです。
また、日本には火力発電所は51カ所あるのですが、これらが二酸化炭素の大きな排出源です。それらが「トップランナー方式」で一番発電効率の高いものに変えるだけで、京都議定書の目標が達成できるそうです。
田中優さんの話は、本当に具体的で面白くて、実践したら確実に社会がよい方向に変わっていくのが実感できます。100年後のエネルギーを考えると、選択肢は自然エネルギーしかないのですから(石油は40年、天然ガスは61年、ウランは67年しかない。石炭は 二酸化短所が多すぎて問題外)、そろそろ原子力発電に固執するのをやめて、北欧やドイツのように自然エネルギーの国家戦略にシフトしたらいいのです。
また、わたしたちの家庭が支払っている電力料金は、産業に比べてずっと割高です。あまりに割高なので、産業は家庭の3倍も使っているのに、家庭の方がたくさん円力会社に支払っているのです。だから、わたしたちがどんどんエネルギーを自給していけば(省エネでもいい)、電力会社はとっても困ってしまいます。
彼の話を国会議員全員に聞いてほしいなあ、とつくづく思いました。そうしたら、今のエネルギー政策がいかに無駄が多く、持続不可能で、損する政策なのかがわかります。
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