さて、6月19日から今日21日まで3日間、我が家(ハーモニクスライフセンター)でNVC(Non Violent Communication)のリトリートが行われました。トレーナーは昨年NVCワークショップのために来日したフランソワさん。そのとき彼(と一緒に来日したジェフさんとの二人)から直接NVCを習った人たちや、NVCの学びを深めたいと願う総勢14名が我が家に集い、この築200年の古民家で寝食を共にし、田畑の恵みをいただき、文字通り朝から晩までNVCを学び、実践しました。
私は参加者の一人ですが、同時に家族や子どもたちも含め総勢20名の食事をつくる料理人でもありました。よく働き、みんなに美味しいと喜んでもらえ、やりがいと学びがありました!
私がNVCという言葉を始めて知ったのは、米国で平和活動(主に講演ツアー)をしているときにマーシャル・ローゼンバーグの講演テープをアメリカ人の聴衆の一人からいただいたときのこと。もうかなり昔の話です。
それから全米平和省会議に2005年に初めて参加したときにNVCに再会。それが平和省をアメリカに作ろうとしている人たちの必須科目のようなものだったのです。そのときマーシャル・ローゼンバークの本を買いましたが、ぱらぱらと読んだだけで、自分のものにはできませんでした。
2006年末から2007年初頭にかけての避寒の旅で、アメリカとコスタリカを訪れました。そのときピースアーミー法(現在、Be Peace法)をリタ・マリー・ジョンソンさんから学んだのですが、そのとき彼女からNVCも習い、練習しました。NVCを使おうとすると、いつもおしゃべりな自分が何もしゃべれなくなってしまったのを覚えています。
そして第3回平和省会議を日本で開催したとき、Bay NVC(ベイエリアの非暴力コミニケーションのセンター)のミキ・カシュタンさんがファシリテーターをやってくれたことで、さらに学びが深まりました。でも日常で使いこなすまでにはいたりませんでした。
人との諍いや不平や不満が生じるのは、多くの場合コミュニケーションが原因です。また相手のことをレッテル張り(それが良いイメージであれ悪いイメージであれ、相手に固定のイメージをもっていること)をしてしまうと、スムーズなコミュニケーションは難しくなります。
NVCでは心が開いていることをとても大切にし、相手と自分の感情、その感情に潜むニーズに常に焦点を当てます。(「親業」ともとても共通する部分があります。)
1、まず起きていることを観察する(形容詞を省いて、起きていることをありのまま描写してみる)。
2、自分のフィーリング(気持ち)に気づき、相手のフィーリングを想像してみる
3、自分と相手のフィーリングの奥にあるニーズを探ってみる
4、ニーズを満たすリクエストをしてみる
相手のニーズだけでなく自分のニーズも大切です。そして自分の感情とともにいること、相手の感情を想像してみること。そしてその奥にあるニーズは何?自分のニーズ、そして相手のニーズ。それがわかったら、相手にリクエスト(お願い)してみます。
NVCのこの4つのステップに基づいた会話は、最初は言いにくかったり、自然じゃなかったりするのですが、NVCはきっと平和運動だけではなく、職場でも友だち関係でも、夫婦や家族間でも役立つでしょう。私はもっと学び、練習し、自然にNVCができるようになりたいです。
NVCでは自分と相手を尊重しながら、 お互いのニーズを平和に満たす方法を学びます。今現在に焦点を当て、批判や非難ではない言葉で、お互いが感じている感情や望みを相手に伝えます。もしこれができたら、私たちの争いは減り、より絆が深まるでしょう。
今はまだ胸がいっぱいなので、すこし余裕ができたらこの3日間でNVCで学んだことを書きたいです。日本にはNVCを学ぶネットワークとして「日本NVCネットワーク」がありますのでHPをご覧になってください。
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