2006/05/29

東京平和映画祭、ボランティアスタッフ募集中!

Tokyo Peace Film Festival PDF

第3回東京平和映画祭のフライヤーが完成し、HPが更新されました。
http://www.peacefilm.net/
すごーくきれい!!オリジナルデザインはトリオデザインのフジワラトシカズさん、そして今回のフライヤー (516 KB PDF)制作はニットデザイナーの市丸洋子さんが担当しました。分野違いでもやはりデザイナーはデザイナーですね。素晴らしい仕事をありがとうございます。

さて、今日は「東京平和映画祭実行委員会」のお知らせ!です。今日の夜、行われます。あなたもスタッフになって、この映画祭を一緒に成功させませんか?みんなのスキルを持ち寄って、楽しくやりましょう。会議にはどなたでも参加できます(スタッフになるつもりの人ね)。

東京平和映画祭実行委員会
 >>>第3回東京平和映画祭まであと54日!<<<

◆日 時:5月29日(月)18:30〜21:30

◆会 場:キャンパス・イノベーションセンター(CIC)2階
      情報発信コーナー
    <アクセス>
  JR山手線・京浜東北線 田町駅下車東口徒歩1分
http://www.ccr.chiba-u.jp/forum/tamachi_l.jpg
  JR田町駅東口右の階段を降りてすぐ右側の近代的
  な建物の5階です。東京工業大学構内です。

◆内 容●第3回東京平和映画祭
        ・フライヤー及びチケット預かり開始
        ・チケット販売について(買取など)
        ・責任パートナー募集について
     ●その他(ブース出展募集!について)
     
◆参加費:無 料

またすごーいアニメーションムービーを見てしまった。今も続いているイラク戦争。
こんな違法な戦争に日本が自衛隊送るなんて、大間違い!
早く無事に戻ってきてください、自衛隊のみなさん。
早く自衛隊員を日本に帰国させてください、日本政府のみなさん。
http://nobravery.cf.huffingtonpost.com/

2006/05/27

♪第3回 東京平和映画祭、上映作品決定! ♪ - 14分55秒 - 1.7MB

PodCast GIF

今、あらためてこの映画祭を始めたときのインタビューを聞いていたのです[ポッドキャスト]。TBSラジオなんですが、「下村健一の目のツケドコロ」というコーナーに出演したのは、第1回映画祭が行われた当日の早朝でした。

そういえば第1回目は「赤字がでたら自分が責任を取る」と言って始めたのでした。そしてインタビューの中でも「黒字が出たら続けます。赤字になった場合は続けるのが難しいかもしれません」なんて言っています。

それが今回で3回目。for YOUTHを入れると4回目。
多くの方のサポートのお陰で、継続できていることがとてもうれしいです。そして、この平和映画祭、沖縄、名古屋、大阪、富山とあちこちに広がっていることも、とてもうれしいです。

では、上映作品とイベントの詳細を!フライヤーはここをクリックしてください。

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 第3回東京平和映画祭<Tokyo Peace Film Festival 3>                           
  『スクリーンから平和を願う真実の声が聞こえる・・・』
  知ること..それは未来を変える力!
       “衝撃”のドキュメンタリー映画6本、一挙公開!
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●開催日:2006年7月22日(土)
●時 間:開場/9:30 開催時間/10:00〜21:00
●会 場:国立オリンピック記念青少年総合センター カルチャー棟大ホール
 東京都渋谷区代々木神園町3番-1号 (小田急線 参宮橋駅 徒歩7分)

●参加費:25歳以下・・・会員1,500円(一般2,500円)
     26歳以上・・・会員2,500円(一般3,500円)
(会員登録は無料ですので、ぜひ)

●チケット購入方法
一般チケット:チケットぴあ各店、及び電子チケットぴあで
    一般チケットのみ5/27(土)発売開始   
http://t.pia.co.jp[P-コード:552-173]

 ★『東京ピースフィルム倶楽部』に入会と同時にチケットを
  会員価格でお求めになれます!
 ★下記郵便振替にて「通信欄」に『入会希望』と書き、生年と
  年齢、mailかFAXを記入して下さい。
  ◇「通信欄」への記入例:
  (入会希望、1981年生、25才、メルアド:info@peacefilm.net
 ・郵便振替 口座記号番号【00130-2-371802】
 ・加入者名【TPFF実行委員会】
 ・「ご依頼人」欄も全て明記して下さい。
 ・チケット代として、25才以下の方は1,500円。26才以上の
  方は2,500円をご入金下さい。手数料はご負担願います。
 ・基本的に1郵便振替口座にチケット1枚の申し込みとなりま
  すが、複数枚申し込みの場合は事務局までお問い合わせ
  下さい。
 ・入金が確認され次第、会員証とチケットを郵送いたします。
  尚、通信欄へのご記入がない場合、一般価格となります
  のでご了解下さい。

 ★スタッフから直接購入する。★5/30(火)発売開始予定

●主催:東京ピースフィルム倶楽部
    URL:http://www.peacefilm.net
<問い合わせ先>
    事務局:担当/浅野 mail:info@peacefilm.net
    TEL:090-4459-3020/FAX:0479-62-1327

●協賛:>>>募集中です!<<<

●協力:平和省プロジェクト、グローバルピースキャンペーン、
     BeGood Cafe、日本自立プロジェクト、他

《上映プログラム》
*上映時間は、次回のインフォメーションに掲載予定です。
*○数字は上映順です。

1 「Little Birds」リトルバーズ(102分)綿井健陽監督作品
〜イラク戦火の家族たち〜 http://www.littlebirds.net
戦火のイラク市民に何が起こったのか。そして、今も続く戦火の中で、 イラクの人々はどう生きているのか。取材は2003年3月に 始まる。
空爆前の豊かなバグダッドの日常、子供たちは、朗らかな笑顔をた
たえていた。米軍の非人道兵器「クラスター爆弾」で右目を負傷した
12歳の少女・ハディールや右手を失った15歳の少年・アフマド。
戦火に傷ついた様々な家族を描きながら、戦争の「意味」を、日本と
世界に問いかける。

2 「ジャマイカ楽園の真実」(86分)ステファニー・ブラック監督作品
〜誰かの欲のために、誰かがつぶされてる〜http://www.uplink.co.jp/jamaica/
アメリカ主導で突き進むグローバル経済が何をもたらすか?カリブ
海に 浮かぶ美しい島、ジャマイカに起きた現実を検証して、人の生
活に必要な豊かさとは何かを考えさせられる映画。ボブ・マリィなど
が歌う、 ジャマイカのレゲエに乗って案内する。(監督より:残念な
ことにジャマイカは、2005年の現在もこの映画を製作した2001年と
何も変わっていなかった。)

■監督とランチ企画13:30頃から

3 『魔法のランプのジニー』(16分)
ステファン・ソター、トレース・ゲイ ナー監督作品 
〜ジニーは広島、長崎で何をしたのか?〜
アメリカの12歳の少年2人が描いた広島・長崎原爆に関する短編
ドキュメント。国連や全米各地で上映され、絶賛される。国際子ども
映画祭(ロサンゼルス)出展作品。ついに日本上陸、初公開!

4「六ヶ所村ラプソディー」(119分)鎌仲ひとみ監督作品
〜核燃の大地に咲く花・ここに私たちのくらしがある。〜
http://rokkasho.ameblo.jp
『ヒバクシャ』で一躍注目された鎌仲ひとみ監督の最新作。青い空
と緑の大地に囲まれた青森県六ヶ所村。この村に、原発の使用済
み核燃料からプルトニウムを取り出す再処理工場が建てられた。
予定通り 2007年本稼働となれば、たった1日で原発1基の約1年
分の放射能が放出される。六ヶ所村に生きるということは、くらしの
根っこに核があることを日々つきつけられて生きることに他ならない。
巨大な原子力産業と向き合う人々の様々な生き方とくら しを見つめ
ながら、電気エネルギーを使う私たち自身の未来の選択をも問いか
けていく。

5『平和の創り方』映像+トーク+パフォーマンス
〜ここでしか観られない「東京ピースフィルム倶楽部」の自信作!〜
 (きくちゆみ、今村和宏他)
『戦争中毒』『テロリストは誰?』『911ボーイングを捜せ』などの映像
を使って、報道では伝えられない戦争の根本原因や「誰がどのよう
に戦争を引き起こしているのか」に迫る。『戦争のつくりかた』の朗
読を聴き、今日本がどこに向かっているのかの舞台パフォーマンス
を見たら、あなたも動かずにはいられない。

6「映画 日本国憲法」(78分)ジャン・ユンカーマン監督作品
〜『チョムスキー9・11』『老人と海』のジャン・ユンカーマン監督が贈る世界からの声〜
http://www.cine.co.jp/kenpo/
<世界から見たわたしたちの憲法>戦後60年目を迎えた2005年、
自衛隊のイラク派兵をきっかけに憲法についての踏み込んだ議論が
はじまった。国内のあまりに性急な改憲への動きを、世界に視野を広
げて見つめ直す、それがこの映画の出発点だった。憲法とは誰のた
めのものか、戦争の放棄を誓った前文や第9条をどう考えるのか。
本作品では、憲法制定の経緯や平和憲法の意義について、世界的
な知の巨人たちが語る。

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★監督とのランチ参加者★
後日、募集開始いたしますが、監督への出演交渉中に付きしばらくお待ち下さい。
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★3×3スポンサーになって、東京平和映画祭をみんなで支えよう!★
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東京平和映画祭では、当日配布するパンフレット(千部発行予定)に3cm角(3cm×3cm=9で一こま9千円)の広告を出して、映画祭を支援してくださる「3×3スポンサー」を>>大募集!<<しています。
詳しくはスポンサー担当:松下まで!mail:sponsor@peacefilm.net
参考イメージ:→ http://www.peacefilm.net/2005/3x3/index.html
より今までの「3×3スポンサー」の広告イメージを見ることが出来ます。
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★協賛団体・協力団体・個人を募集しています!★
=============================
東京平和映画祭では、当日配布するパンフレット(千部発行予定)に上記の「3×3スポンサー」以外にA4一面かその半分の広告掲載(有料)や映画祭に何らかの形でご協力いただける団体、個人を大募集中です。詳しくは、事務局担当:浅野までお問い合わせ下さい。
mail:info@peacefilm.net
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「平和への結集」を目指す市民の風、スタート!

昨日は「『平和への結集』をめざす市民の風」のスタート集会が行われ、東京に出ています。
 呼びかけ人、賛同人登録はここから出来ますので、ぜひ。

今は渋谷の「沖縄・日本から米軍基地をなくす草の根運動」の事務所でこれを書いています。ブロードバンドがあるので、助かります。平山基生さんのご好意に感謝!

会場の富士見区民館(飯田橋)は満員で、500人の呼びかけ人や賛同人のうち約70名が集い、顔を合わせました。第1部では川田龍平さん、千葉真さん、星野ゆかさん、下山房雄さん、小林正弥さんが最初に「今、改憲させないために何が必要か」というリレートークをしました。

川田さんは現在長野在住ですが、大阪にいく用事があったのを、東京経由にして参加してくれました。ドイツに留学していたとき、新ガイドラインや周辺事態法など、きな臭い法案が次々可決しているのを外から見ていて、いてもたってもいられなくなり、2000年の選挙のときに日本に戻ってきたことや、母親が衆議院の補欠選挙で当選し、政治活動を手伝った経験から、今の日本がどんどん戦争に向かっていることに危機感を持っていて、何とかしたい、と熱い思いを語ってくれました。

千葉さんは今必要なのは、ここにいる人(そして来られなかった全部で500人の呼びかけ人と賛同人)が一人ずつ仲間を連れてくることだ、と非常にわかりやすい、具体的提案をしてくれました。小金井(だったか?)でも9条の会が誕生し、平和への結集という言葉も認知されてきている、どこにいってもこの話をしている、地域で運動を起こすことが重要と語りました。

ゆかさんは子どものときに、東京大空襲の写真を見て恐怖に駆られたときに、母親から「日本は憲法9条があるからもう戦争しないから大丈夫」と聞いて、安心して眠った、と語り始め、若者は無関心なのではなくて、今までのやり方に反発や敷居の高さや近寄り難さを感じていること、「マガジン9条」のように間口を広める工夫が大事、と続けました。憲法9条がなくなってしまったら、子どもにそう言えなくなってしまう。なんとしても、9条を守りたい、と思いました。

下山さんは、戦前と戦後を知っている人間として、どうしても日本がまた戦争をするようになるのは回避したい、それを見届けて死にたい、とお話されました。フランスがEU憲法を批准しようとしたとき、政府の90%は賛成だったのに、国民投票でひっくり返した。日本でもおそらく改憲の国民投票までは行くだろう、そこでちゃんと勝てるようにしなくては、と話されました。

小林さんはこれまでの「平和への結集」の流れを共有しながら、今日の「市民の風」としてのスタート集会の位置づけ、これからどうやって進めていくか、今後の課題、そして7.7のシンポジウムは何としても千人を集めきろう、と意気込みを語ってくれました。

後半は会場にマイクを回して、それぞれの思いや、提案に耳を傾けました。長野や山梨、兵庫や茨城、千葉、埼玉、神奈川と遠方からの参加者も多数いました。延べ30名が発言できましたので、なるべく多くの人の思いを聞きだす、という私の役割(司会進行)は無事果たせたと思います。

実は、私も「平和省」のアピールをしたかったのですが、昨日は話すことができずに、資料配布だけに留まりました。みんな、読んでくれるといいのですが(読んでくださいね!911のことも)。

石塚ともさんが「平和省プロジェクト」のために寄付してくれた募金箱を、昨日初めて使いましたら、だいぶ寄付があったようです。財政難の「市民の風」事務局は大喜び。ともちゃん、ありがとう!この募金箱には、平和省プロジェクトや平和映画祭でも、どしどし活躍してもらいましょう。

終わった後は、懇親会で11時半まで飲んで語りました。鴨川まではとても戻れないので、ここに泊めていただいたわけです。今日はお昼に家族と合流して、大ママ(玄さんのお母さん)の誕生会(お食事会)をします。

思えば、私が千葉大の小林正弥教授と初めて出会ったのは彼が「地球平和公共ネットワーク」を立ち上げた直後、イラク戦争の始まる直前でした。「Chance!」を立ち上げてピースウォークを始めた小林一朗さんや、ピースリレーやBe-Inなどで幅広く活動する西田清さんがご一緒でした。

あれから「平和への結集」をめざして、シンポジウムや勉強会を重ねてきましたが、911選挙(2005年、衆議院選挙)で自民党が大勝した結果にショックを受けて(あのときは郵政民営化だけが争点となってしまいましたね)、次の参議院議員選挙(2007年)では、平和派の政党には分裂選挙をしないで、一人の候補者に絞ってほしい(分裂は負け、結集すれば勝てる!)、という働きかけを始めることにしたわけです。

平和への結集は、当初はばらばらの平和運動を結集させたい、という思いから始まった(もちろん、今でもそれは目標の一つ)のですが、今国会で共謀罪、教育基本法改定、国民投票法という「戦争のできる国」への総仕上げが行われているのを見るにつけ、次の参議院議員選挙の重要性が増しています。

改憲の発議を阻止するには、参議院と衆議院に3分の1の活憲(護憲)派議員を誕生させなくてはなりません。なんとか平和の政治勢力(国会に議席を持つ政党としては社民党と共産党、その他、みどりやネットや新社会党、民主党なども)に結集してもらって、いつものように「分裂して負ける」、ということを避けてほしいのです。

同じ願いを持つ市民は多くいるのですが(私もです)、その願いを結集して来なかった結果、政党に聞き届けられたことはありませんでした。糸数慶子参議院議員を誕生させた沖縄では全野党が共闘したわけですが、これを他の選挙区でも1カ所でも2カ所でも実現できないでしょうか。

それぞれ政党の事情もあるし、彼らも存続をかけて戦っているのですから、難しいのは当然です。
でも憲法が変わってしまっていいのでしょうか?

憲法9条は世界の宝、人類が向かうべき理想です。でも一度手放したら、戻って来ないでしょう。現実はどんどん米軍と自衛隊との一体化が始まっています。イラクの自衛隊もなかなか戻って来ません。政党の事情を優先している場合ではないのでは?と私は思うのです。

次の目標は7月7日に教育会館で行われる「今こそ市民の風を!07年参院選・平和の共同候補を求めて 7・7シンポジウム」です。ここに千人以上の人を集めきって、政党にも私たちの声に真剣に耳を傾けてほしいと思います。参加される方は、ぜひ私にDMで声をかけてくださいね。

今から安いチケットやツアーを捜して、全国から東京に集まりませんか?平和省プロジェクトのオフ会をやってもいいな、とか思っています。

平和を願うすべての人へ:7・7は東京に集まろう!

2006/05/24

♪共謀罪、与野党の攻防 ♪ - 19分08秒 - 4.4MB

PodCast GIF

強行採決の可能性が高かった先週は、私は子どもたちを連れて(パパが海外出張中だったため)東京に滞在し、国会議員会館に通いました。5月19日は朝から強行採決のニュースが流れていたのですが、世論の反対が高まったために、採決が見送られ、今日に至っています。

そのときの、議員面会場で行われた夕方の野党議員の報告会での模様をポッドキャストでお届けします。最初に話しているのが、保坂展人さん(その前に福島瑞穂さんが話したのは、録りそこねています)、そのあと共産党議員がお二人続きます。

以下、私が司会をする集会のご案内です。

■ 5.26は「『平和への結集』をめざす市民の風」に集合!
——————————————————————————————
 
共謀罪に教育基本法改定に改憲を狙う国民投票法と、悪法を次々出す与党に「いい加減にして」と言いたい。郵政民営化を支持して自民党に投票した人たちだって、日本が戦争のできる国になることや、自由な表現さえできない社会になることを望んではいないでしょう。

「自由と生存のメーデー06」への弾圧は共謀罪の先取りでした。

 *東京新聞特報 
平和派や市民派候補が同じ選挙区で立ち、結果として与党候補を当選させてしまうのをなんとか防げないか、と選挙の度に歯がゆく思っていました。来年の参議院選挙で平和派(憲法を守り活かす人の意味)議員を3分の1獲得しないと改憲の発議がされ、日本がまた堂々と戦争のできる国になりかねません。
 
そのために立ち上がったのが「『平和への結集』をめざす市民の風」。
私も共同代表として当日は司会進行をします。ご参加ください。

今こそ!市民が“風”を起こし、日本を変えよう!
  【それぞれの想いに耳を傾け、語り合う集い^0^)】
     〜〜〜平和共同候補へ市民の風を〜〜〜
  5・26「平和への結集」スタート集会 開催のお知らせ!

これは、『「平和への結集」をめざす市民の風』

が主催する最初の集会です。平和への共同候補を求める7・7シンポのプレ・シンポです。これを起点にして7・7シンポを盛り上げてゆくことを目指します。
 ◆日 時:2006年5月26日(金)6時30分〜9時(6時半開場)
 ◆会 場:富士見区民館2階洋室A(千代田区富士見1−6−7) 
      TEL:03-3263−3841
<アクセス>
JR・東京メトロ東西線・有楽町線・南北線・都営大江戸線飯田橋駅徒歩5分   
<地図は下記↓↓↓URLをクリックして下さい>
http://www.city.chiyoda.tokyo.jp/sisetu/map-gif/syuttyoujyo2.gif

◆プログラム

【第1部】リレートーク「今、憲法改定をさせないために何が必要なのか」 
  ◇発言者(敬称略・順不同):星野ゆか、川田龍平、千葉眞、
                下山房雄、鈴木伶子、小林正弥、他 
  ◇司会:きくちゆみ

【第2部】フリートーク「市民の風」参加者それぞれの想いをのせて 「市民の風」の呼びかけ人、賛同者が一同に会する最初の機会です。みなさんが思っていること、どんな活動を日々おこなっているのか、行動提起など、みなさんの想いを、自由にご発言ください。

  ◇進行:小林正弥、きくちゆみ

 ◆参加費:1,000円 (◎当日受付にてお支払い下さい)
* 申込み:定員に限りがありますので、下記フォームに記入<join@kaze.fm>
に必ず参加申込みをお願いいたします。

 賛同・入会の申し込み:http://kaze.fm(携帯からも可)のフォーム
 からお願いします。

***5・26「平和への結集」スタート集会!参加申し込みフォーム***
参加者名:
ご連絡先:
(TELまたは、mail)
*******************************************************
◆ フリートークでご発言をご希望の方は、できる限り事前に事務局ま
 でお知らせください。
◆メールできない場合:080-6625-2516 担当:浅野迄
◆主催:『「平和への結集」をめざす市民の風』

2006/05/23

♪ 子犬をもらってください&久々のポッドキャスト ♪ - 17分49秒 - 4.2MB

PodCast GIF

無事、平和省合宿(勉強会)が終了して、平和省って何?という基本的な合意が形勢され、事務局体制も決まりました。やっと動けるかな、という感じで、ほっとしています。

さて、今日は政治とも911の真実追及とも無関係のお話。

昨年から我が家の縁の下に住み始めた雌犬のくろちゃんが、最近子犬を産みました。ある日、縁の下から猫の赤ちゃんのような「ミューミュー」という声が突然聞こえてきて「えええ!」とびっくりしたのがゴルデンウィークの頃。それから姿は見えずとも、声だけは日増しに大きくなり、最近子犬の「キャンキャン」に変わり始めたと思ったら、昨日やっと姿を見せてくれました。

その数なんと5匹!まだ生後2ー3週間ぐらいでしょうか。よちよち歩きでまだ目が開いたか開かないか。4匹が黒犬、1匹が白茶色。柴犬の雑種だと言われていますが、私は犬のことは詳しくなく、よくわかりません。小型(中型)犬です。

親のくろちゃんは番犬としては完璧で、私たち家族以外の知らない人がくると吠えて教えてくれます。私たちがお友達だから吠えないで、というと、ぴたっとやめます。なかなか賢い犬です。

我が家は出張が多く留守も長いので飼えないし、保健所に渡すと殺されてしまうので、飼ってくださる方を捜します。どなたかもらってくださいませんか。ここに取りに来ることが可能な方。DMでご連絡ください。お礼に、私が心を込めて料理するオーガニックのお食事、遠方の方の場合は1泊付き、をプレゼントします。

さて、アメリカから玄さんが戻ってきて、私も東京から鴨川へ戻りました。共謀罪法案を止めたくて、国会議員会館に通い詰めた1週間。なんとか5月19日の強行採決は阻止できましたが、会期延長になった場合、まだまだ強行採決の可能性はあります。民主党案を自民党が丸呑みして、めだたく成立、という最悪のシナリオもあり。まだ、どうなるかわかりません。

その他、教育基本法(変える必要ない。むしろ、この教育基本法をちゃんとやってないから、いけない)の改定法案や国民投票法案(憲法を変えるために、憲法改正反対の言論を封じ込めるのが狙い)と、悪法がどんどん上程されつつあり、日本はどうなってしまうの??という感じ。戦争のできる国にそんなになりたいですかね?

Stop Rokkasho JPG

そして、メディアは沈黙しているけど、六ヶ所村の再処理工場と浜岡の原発はまったなし。坂本龍一さんが始めたサイトは、めちゃかっこいい!(やっぱセンスいいよね)から要チェック。
http://stop-rokkasho.org/
Creative Commonsのサイトでも紹介されていました。
http://creativecommons.org/weblog/entry/5911

坂本さんが来日して明治学院大学で「坂本龍一さんを囲む会」が6月4日にあるみたい。ナマケモノクラブの辻さんたちと「ニゲロ、ドコヘ」というキャンペーンも水面下で計画中。共謀罪に反対しているのは、こういう運動も押さえられてしまいかねないから。共謀罪を廃案にできたら、私は次に六ヶ所の再処理工場とイラクの戦争を止めたい。

Jimmy Walter JPG

そして、今日の電撃発表は、あのREOPEN911のジミー・ウォルターとウィリアム・ロドリゲスが来月来日することが決定したこと。10月の911真相究明のイベントのプロモをする予定。詳細は追ってメルマガで発表します。
http://www.reopen911.org/

ということで、メルマガに登録お願いします!
http://globalpeace.jp/#webmag

今日は久々にポッドキャストをしました。
前半は玄さんをゲストに最近のアメリカの様子、後半は共謀罪に反対する野党議員の報告会の生収録が入っています。お時間のある方は聞いてください。(アップするまでしばらくお待ちを)

2006/05/22

「ほっとけない!? 共謀罪」共謀罪反対デー(5月28日)に参加します 

佐藤憲一さんから、共謀罪反対デーへの参加を誘われましたので、私も参加します。詳細は一番下に書きました。以下は、投稿してきた内容。
=========
みなさん、はじめまして。きくちゆみ@愛するものは自分で決めたい(法律で決められたくない)、です。よろしくお願いします。共謀罪に反対していますので、この反対デーに参加します。
『911ボーイングを捜せ』という映画を翻訳して、米国政府の911事件に関する公式発表に疑問をもつようになりました。疑問点を解明したく調査中ですが、この活動をしていると妨害にあいます。政府にとって都合のとても悪い私の調査活動や、戦争に反対する活動は、共謀罪ができたらもっと妨害されるのでは?と危惧します。

911事件に関して、私の疑問は主に3点:
1、どうしてペンタゴンに激突直後にあいた穴(5メートル)は突っ込んだ旅客機(ボーイング757、尾翼幅38メートル)より小さいのか。
2、世界貿易センタービルがどうすれば自由落下の速度で「木っ端みじんに」崩壊できるのか(火災で完全崩壊した鉄筋コンクリートのビルはこの事件以外では存在しない)。爆薬を使わないと、無理なのでは?
3、飛行機が突っ込んでもいない第7ビルがどうしてやはり自由落下の速度で崩壊したのか?あり得ない。やはり爆薬が使われたのでは?(実際、賃貸オーナーのラリー・シルバースタインは「当局が解体の決定をした」とPBSのインタビューで一度答えていますが、これは「火災の熱で脆弱化して崩壊した」という政府発表とは矛盾)

この3つをきちんとアメリカ政府が解明しないかぎり、911事件の公式発表は信じられません。911事件自体が「テロとの戦い」を大手を振って始めるために仕組まれたのではないか、と疑います。

さて、昨日、共謀罪の問題点をいち早く察知し「共謀罪って何だ?」のサイトの立ち上げに関わっている今村さんに、

をどう思うか、と聞いたところ、以下の回答をいただきましたので、共有します。

今村さんより:
さて、昨日、今国会でたぶんもう通らないと言ったのは、20%の確率で、与党が民主党案を丸呑みする可能性があるのを除外しての話です。

まさに、これが一番危険で、ご紹介の記事はすごく現実的な最悪のシナリオです。誰かは知りませんが、鋭い人です。

民主党のアドバイザーをしている海渡弁護士も最近かなり焦っています。自分が落としどころとして提案した民主党案は与党に受け入れられるはずがないと踏んでいたのに、そうとも言えなくなったというのを感じているからです。

600超の対象犯罪が300に減ったとしても、当局にとっての使い勝手のよさはたいして変わらず、その危険性は健在です。
=======
ということです。民主党案ならいいか、と思っている人も多いと思うのですが、それでは市民団体がいずれ(必要なときになったら)弾圧される危険性はなくなりません。

この国が再び戦争できる国になろうとしている時に、こんな「使いやすい法律」を政府に渡してしまったら、まだ健全に育っていない日本の民主主義は窒息して死んでしまうのではないでしょうか。そして日米同盟を強化して、戦争協力をさらに進める日本政府を市民社会は黙って見ているしかなくなってしまうのでは、と心配します。

きくちゆみのブログ http://kikuchiyumi.blogspot.com
911ボーイングを探せ http://www.wa3w.com/911
テロリストは誰? http://www.wa3w.com
グローバル・ピース・キャンペーン http://globalpeace.jp
Harmonics Lifeセンター http://harmonicslife.net
Global Peace Campaign (English) http://english.globalpeace.jp
Yumi's English Blog http://yumikikuchi.blogspot.com

☆★☆★5月28日は全国一斉「共謀罪反対デー」☆★☆★☆

現代の治安維持法と言われる「共謀罪」の廃案を求めて日夜活動しておられるみなさんに「盗聴法に反対する市民連絡会」http://tochoho.jca.apc.org/から呼びかけます。

「共謀罪反対」の世論は日毎に大きくなり、政府・与党は5月19日の衆院法務委員会での共謀罪新設法案強行採決を断念せざるをえなくなりました。これも市民がみんなで力を合わせた結果だと思います。

しかし、まだ共謀罪が廃案になったわけでも、与党が成立を断念したわけでもありません。今まで以上に「共謀罪反対」の声を大きく広げていくために、みんなで一斉にアクションを起こしませんか。ようやくマスコミが報道し始めたとはいえ、この悪法についての認知度はまだまだ低く、誰も知らない間に成立してしまったPSE法(電気用品安全法)の二の舞になってしまいます。もちろん、共謀罪の重大性はPSE法の比ではありません。

そこで、広く多くの市民のみなさんに「共謀罪」のことを知ってもらうために、全国一斉に「共謀罪反対デー」を設定して一緒にアピール活動を行いませんか。

街頭でアピール活動をする、講演会を開く、デモを行う、署名を集める、サイバーアクションを行う、反対声明を発する、記者会見を開く、スタンディングをする、歌を歌い踊る、等々、いろいろ方法はあると思いますが、共謀罪の危険性を広くアピールするために何でもやってみませんか。

1.共謀罪反対デーを5月28日(日)に設定する。
2.各団体・個人が自分たちの責任でこの日に多種多様な非暴力アクションを起こす。
3.アクション内容をネットに事前に流し、それぞれのネットワークを通じて広める。
※「ほっとけない!? 共謀罪」サイトさんが協力してくれますので、それぞれがアク
ション内容をサイトに書き込んでください。
◆「ほっとけない!? 共謀罪」→ http://blog.goo.ne.jp/kyobozai/
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★盗聴法に反対する市民連絡会は、28日当日は以下の行動を実施します。

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☆★☆★5月28日は「共謀罪反対デー」☆★☆★☆★

【東京】
◎共謀罪の廃案をめざして街頭宣伝活動

■日時・場所:5月28日13:00〜14:30 渋谷ハチ公前/15:00〜16:30 新宿駅東口(アルタ前)
※リーフレットを配布しながら道行く人々に「共謀罪廃案」を訴えます。
■宣伝カーで都内をめぐり「共謀罪廃案」を訴えながら、渋谷ハチ公前・新宿駅東口で合流します。宣伝カーに出会った人は手を振ってください。
■主催:盗聴法に反対する市民連絡会」http://tochoho.jca.apc.org/
【連絡先】
 日本消費者連盟 TEL 03-5155-4765
 ネットワーク反監視プロジェクト(小倉)TEL 070-5553-5495

2006/05/17

出会いが人生の宝!

619もの犯罪について相談することが罪になる「共謀罪」。日本の刑法を根本から変えてしまう共謀罪法案の危険性をより多くの人に知らせ、なんとか廃案にしたくて、1週間東京に出てきています。いつもは幼稚園に通い、終了後は私が留守なら父親が見てくれている子どもたちも、今回は父親が海外出張中なので、私と一緒です。

東京の滞在場所を提供してくれたのは、まだ一度しか会っていない私を応援しようと直感的に決めた女性。彼女はマンションを1週間自由に使ってね、と鍵を預けてくれたのです。そしてベビーシッター役は佐々木パパ。本当のおじいちゃんがいないうちの子どもたちにとって、おじいちゃん代わりの人です。

彼らのお陰で、この間国会に行ったり、平和省プロジェクトや東京平和映画祭や平和への結集に力を貸してくれそうな財界人や、異分野の方々に毎日お会いできています。昨日はライターの石塚ともさんが子どもたちを美味しいお店に連れていってくれて、感謝、感謝。

17日は早朝東京で読書会をやっている「素心・師友会」に出席し、『世界がさばく東京裁判』(佐藤和男著)についてキッコーマン副会長の茂木賢三郎さんのお話を聞きました。「私は極右でも国粋主義者でもない」と最初におっしゃったのですが、話しを聞いたあとの率直な感想は、「彼から見たら私は左翼にされてしまうかも・・・」。

私は左利きではありますが、左翼ではありません。もちろん右翼でもないし、「仲良く」がいいです(これはいつも沖縄の喜納昌吉さんも言っている)。いろいろな人と、考え方が違っても、仲良くやっていきたいです。

茂木さんの話しの端々に「左翼ジャーナリスト」という言葉が批判的に使われ、「偏った考えの教師たち」とか「昔の社会党は靖国神社に合祀されない戦犯のことを嘆いていて、立派だった(が今はひどい)」とか、あるいは「日本軍は末端の部隊がひどいことをしたことはあったかもしれないが、国家の直接の命令で罪のない一般人を殺したことはない」という考えを次々とご披露。私は「重慶の絨毯爆撃は?」と疑問がわきましたが、聞けずじまい。今度お会いできるチャンスがあったら、聞いてみよう。

歴史というのは過去のことだから、本当に何が起きたかはそこにいた人しかわからないし(殺されてしまえば、死人に口無し)、また実際そこにいても、立場が違えば、全く違う経験が存在します。爆弾を落とした側と落とされた側、戦争に負けた側と勝った側でも違います。

一般に広く認知されているのは、勝った側、爆弾を落とした側の歴史。だからこそ、負けた側、爆弾を落とされた側の視点は努力して知ろうとしないと、知ることはできません。「歴史の事実」を複眼的に見ることが改めて大事だと思いました。

その会場には日本企業に勤める中国人女性もいたのですが、終わったあと「財界のトップの人があのような話しを公言するとは信じられない」と漏らしておりました。私も日本を代表する企業のトップの方の考えを直接聞いて、少々ショックでした。

憲法や教育基本法が変えられようとしているのは、彼のような考えの日本人が増えてきているからなのでしょうか。日本が「戦争のできる国」になってしまうのは時間の問題なのでしょうか。

そういえば「普通の国(軍隊があって、戦争ができる国があたりまえ)」と繰り返していたのは民主党の小沢さんでした。自民党政権でも民主党政権でも、憲法は変えられてしまうのかしら。平和省プロジェクトでは日本の平和憲法を世界の憲法にしたいのですが、前途多難だなあ。

でもこの読書会に出たお陰で、小松電機の小松昭夫社長にお会いできたことは、大きな収穫でした。彼は平和省に共感し、平和省プロジェクトを応援してくれるというのです。そして東京平和映画祭も協賛してくることに(やったー!)。

島根に本社があるのですが、「日本と韓国と北挑戦が和解をすることができたら、世界の紛争解決のモデルになれる」とのビジョンをお持ちで、理想が高く、スケールが大きく、しかも本業では無借金経営で、実業家としても大成功をされている方です。

島根には出雲大社があり、そこには「和譲」という、戦わずして和を為してきた歴史があります。日本列島の根っこである島根で平和が根を張れば、きっと大きな平和(大和)が実る、と直感しました。来月には早速島根を訪ねてみることにしました。

18日は山元学校があり、ここでも平和省プロジェクトのお話をさせてもらいました。山元学校は意欲のある学生たち、NPOやNGOの代表、起業家、アーティスト、各国外交官、経営者、政治家など、多種多様な人が限られた時間(3分から長くて10分)でプレゼンテーションをし、情報を交換し、切磋琢磨しながら、ネットワークをする社会人と学生のための学校です。

3千円という参加費(学生は千円)を払えば、誰もが発表でき、時間さえ守れば内容はまったく自由。ここで発表したことで、良き出会いと支援が得られ、夢を実現した人が大勢います。

月一度のこの学校を主宰している山元雅信さん(学長)がユニークな人で、31歳までは失語症だったのが信じられない鮮やかな司会ぶりで、テレビのトークショーの司会者も顔負けです。彼の人脈は縦横無尽で幅広く、軽く1万人を越えるネットワークを持っているそうです。

今回の山元学校には元劇団四季のソプラノ歌手の村田恵里子さんも来ていて、彼女の「メモリー」と「オペラ座の怪人」を聴けました。ラッキー!世界的に著名なデザイナーの一色宏さん(大ヒットした「山田養蜂場」のメッセージ広告の発案者)や新党日本の荒井広幸参議院議員もお話しをしました。

思えば、このマンションを無償で貸してくださっている女性との最初の出会いも、山元学校でした。ここには平和のイベントや共謀罪反対の集会では決して出会えない人たちにたくさん出会います。自分と同じ意見の人といることは心地良くはありますが、いつもそれだけでは「そう、そう」とうなずくばかりで、あまり成長はありません。

自分と違う考えや意見の人との出会いは刺激やショックが大きく、そのときは不愉快だったりもしますが、かえって学ぶべきものが多かったことに後で気づきます。陰と陽が引きあい(男女もそう!)全く新しいものや新しいいのちが生まれるのですから、これからもこういう場を大切にしていきたいな。

そして、まったく違う考えの人たちの前でも、素直に臆することなく自分の考えを述べられる自分でいたいです。今日の山元学校での私のプレゼンは、まあまあだったと思いますが、まだ改善の余地があります。配布資料は用意する時間がなく、新聞記事に手書きをしたもののコピー。他の方の美しく印刷された資料と比べて、だいぶ見劣りがしました。

それでも終了後に「感動した」と握手を求めてくる人や、「名刺をください」と言う人や、「あの映画(『911ボーイングを捜せ』のこと)の入手方法を教えてください」、と聞いてくれる人がかなりいたので、よかったです。

19日は共謀罪が強行採決されるかもしれない重要な日。ここではネットができないので、なるべく早くネットができる場所に移動して、このブログをアップしたり、サイバーアクションを続けようと思っています。おやすみなさい(もう19日の午前2時でーす)。

2006/05/16

やはり仕組まれていた911+共謀罪の恐ろしい現状@英国

本日の田中宇さんの「国際ニュース解説」で、「やはり仕組まれていた911(1)」が発表されました。(1)とあるから(2)と続くのでしょう。

「やったー、やっと言ってくれた」という感じ。うれしいです。彼らしく膨大なデータにあたった、的確な分析です。ありがとうございます!!

*やはり仕組まれていた911(1) 
「田中宇の国際ニュース解説」はこちら:
http://tanakanews.com/g0516WTC.htm
「結局、アメリカ、ドイツ、スペインのいずれの裁判でも、被告がアルカイダの関係者(同情者)であることは立証できても、911の計画に関与していたことは立証できなかった」。

さて、同じく本日の国際評論家小野寺光一の「政治経済の真実」メールマガジンにも、私の講演録(市民社会フォーラム他主催「911 ボーイングを捜せ」上映会)
http://homepage3.nifty.com/civilsocietyforum/page204.html
が全文紹介されました。

小野寺さんのメルマガ登録されていない方はこちらで読めます。
http://blog.mag2.com/m/log/0000154606/107273857?page=1#107273857
彼のメルマガ、なかなか面白いですので、ぜひご登録を:
http://www.mag2.com/m/0000154606.html

ーーー
さて、共謀罪がすでに成立したイギリスではとんでもないことが起きているのを、かの地に滞在中の友人から教えてもらいました。ご本人の了承を得て、転送します。

日本はどうなるでしょう。
やはり、共謀罪法案は廃案にしないとまずいのでは?
(共謀罪がなくても、反戦落書きや反戦チラシ配りで逮捕者が出ていますから)

*以下、JUNさんからのメール:
(5月26日現在、一人で反戦行動を続けていたジョンさんが逮捕されたのは、共謀罪によるものではなかったことがわかっています。対テロ法案の一つでデモ規制が厳しくなったことが理由です。大変失礼しました。)
ーーー
ゆみさん、いつも情報を発信して頂いてありがとうございます!
宮崎で『9.11』や『テロ誰』のスタッフをしていたJUNです。
(中略)
ところで、今議論されている【共謀罪】ですが、今私は英国に滞在しているのですが、こちらでも深刻な状況になっています。イギリス政府でも、対テロ法の一環として、強行に採決されたのです。

内容は、「許可為しにデモ及び集会をしてはならない」というもの。(※デモ5名以上、集会3人以上集まればその対象)。

さすがに、平民院でも反対が多く、何度もやり直された後、貴族院に上げられたけれども(貴族院の承認がないと施行できない)、貴族院でも反対が多く、処理されずに平民院に戻される・・これを何度か繰り返していたようです。

が、政府がそれではラチがあかないと、「貴族院が認めなくても施行できる」という緊急法を出したのです。そして、貴族院には、「この法案を認めるか、それとも貴族院を解散させるか」とまで迫り、貴族院は圧力に負けこの法案は採択されました。

施行後は、一般人も対象なので、逮捕者が続出しているようです。
ひどい例は、過去5年間国会前でイラク戦争に反対し続けていた男性がいたのですが、彼は一人でプラカードをもって意思表示をしているだけなので、対象ではなかった。

しかし、政府は彼を逮捕するために、「一人でも逮捕できる」に修正し、彼は逮捕されたのです。(裁判で控訴する予定ではあるそうです。)

これはもはや、「民主主義」ではなくなっていますよね。
当然国民も大反発で、地方選挙では労働党がボロ負けしていますよね。
が、一度法案が通ってしまうと、次の国政選挙まで待たなければなりません。
実際にこのような「民主主義」と言いながら信じられないような実状があります。
日本が、そうならないことを願っています。

以上は、英国に住んでいる義兄(英国人)から聞いた情報なので、正式に裏づけ調査はまだしていませんが、取り急ぎご報告まで。

「国際組織犯罪防止条約」とうたいながら、一般人をも対象にしている各国の実状などもわかるといいですね。

以上、JUN@UKより
ーーーーーーーーーー
イギリスの現状を、私の友人にも問い合わせてみたいと思いますが、JUNさんの重大な指摘はここです。
「一度法案が通ってしまうと、次の国政選挙まで待たなければならない」

そうなんです。その間に、市民運動のほとんどがつぶされてしまうのでは?

まもなく通りそうな教育基本法改定案は、いざというときお国のためにいのちを投げ出すような子どもを作るためのもの。子どものための教育から、国家のための教育になるのです。

そして、改憲は9条狙い。戦争できる国にすること。さらに共謀罪で戦争に反対する人や大企業に異論を唱える人をいつでも逮捕できるようにしておいて、国民投票法では改憲を阻止する運動や言論は制限されます。

どうですか、みなさん?
この国が国民に隠して何をしようとしているのか、この命令がどこからきているか、明確ではないですか。
(もちろんアメリカの意向。自衛隊が米軍の手足となって一緒に戦争するためですよ)

そのアメリカではブッシュ大統領の人気は落ち続け30%を割りそう!ついにネオコンのブレインのカール・ローブが起訴されました。日本政府はいつまでもアメリカに追従していてはだめですよ。

新しいアメリカが大地の底から、草の根で生まれつつあります。
友人の堤未果さんの新著『報道が教えてくれない アメリカ弱者革命』に、私もたくさんのことを教えていただきました。ぜひ読んでみてください。

最後に、アメリカの面白いビデオクリップを2つ。
ブッシュ大統領の演説は子どもにとっても退屈なんですね。
http://www.wimp.com/boring/
ケリーとのディベートで言葉を詰まらせるこんなシーンも。
http://www.wimp.com/speechless/
笑えます。
笑うと免疫があがるらしい。
(いやなことばかりなので)笑って少し元気になりましょう。

2006/05/14

あなたは911事件がアメリカの陰謀だったと思いますか?

「911事件はアメリカの自作自演ではないのか」という立場で、私が5月12日に生出演した『お助けマンマミーア!』(中京テレビ)という番組で今、911事件、戦争、日本の外交や世界平和について、アンケート調査をやっています。結果は番組で発表されますから、ぜひあなたの意見を送ってください。自由に意見を書く欄もあります。
http://www.ctv.co.jp/mamma/index.html

今日(5/14)のサンデープロジェクト(朝10時)で「言論は大丈夫か」シリーズの第2弾として、「共謀罪とは何か」が放映されます。大谷明宏氏がコメンテーター(この人の発言にはときどき首を傾げることもあるけれど)。お見逃しなく。やっとマスコミが動き出しましたね。みんなが一生懸命動いたお陰ですね。
http://www.tv-asahi.co.jp/sunpro/

国会審議の方は、来週の強行採決もありそうで、まだまだ目を離せないし、手を抜けません。与党(それにしても、自民党と公明党の政権になってから、有事法制とか、ひどい法律がたくさんできたなあ)が数の力で何でもできる今、共謀罪を止めるには、世論の力しかありません。共謀罪ができたら市民活動はさらに萎縮し、日本がもっと息苦しい、暗い社会になってしまうでしょう。

改憲もやりやすくなり、教育は子どものためではなくお国のための教育になり、戦争反対と言えない時代にいつのまにか戻ってしまうでしょう。自由に政府や企業を批判できない社会はもう民主主義ではありません。数年後には徴兵制が復活、また若者が戦場へ、なんてことにならないように、廃案にするまでがんばりましょう。

こんなこと言っても、多くのみなさんはピンと来ないかもしれません。でも、戦前の治安維持法ができてから威力を発揮するまで(戦争反対の人たちが次々とみんな逮捕され、日本が戦争に突入していった)、10年かかったことを思い出しましょう。

共謀罪は現代の治安維持法です。

今できることいろいろは、ここが充実しています。
http://kyobo.syuriken.jp/

名古屋と埼玉と東京、二日間で6つの大切な用事を済ませて、今さっき帰宅しました。
おやすみなさい。(一緒に連れ回した娘はよくがんばりました。ありがとう)

60億の人間が共に生きていけるように、この地球から戦争をなくそう。
今できることは今やろう。

2006/05/12

『お助け マンマミーア!』に生出演してきました

CTV  JPG

名古屋のホテルからです。今日は中京テレビの「お助け マンマミーア!」という番組に生出演し、そのあと友人のお見舞いにいき、アンナちゃんの誕生会をイタ飯屋でして、名古屋泊。ネットができる環境でよかった!

午後2時ぐらいからディレクターの福盛さんと打ち合わせて、本番は4時46分から。久しぶりに(本当に何年ぶりだろう)メークまでしてもらいました。主婦が対象の番組なので、あくまでも「4児の母がこんなことをやっている」という紹介にしたいそう。やや抵抗があるけれど、911事件の真相がちょっとでも広まるなら、まあいいでしょう。

司会のグッチ裕三さんは気さくな人で、「楽しくやりましょうね」。中京テレビのアナウンサーの松岡陽子さんはとてもかわいい人で、番組終了後も熱心に質問してくれて、私の講演ビデオを観てみたいというので、差し上げました。

ご意見番の3人のうち、内田忠男さん(名古屋外大教授)とプリスカ・モロツィさん(南山大学講師)は最初から「911事件はテロであって、陰謀ではない」という考え。彼らは私の話を聞いて、あの映像を観ても、考えに変化はなし。『911 Report: Ommissions and Distortions』とかを読んだり、自分でもっとよく調べ始めたら、私と同じ結論になると思うけど。

もう一人のゲストの室井佑月さん(作家)だけが最初から「?」(質問はテロか、米国政府の陰謀か)だったのが、映像を観て、私の話を聞いたあとは「これは陰謀だ、アメリカならやるよ」。グッチ裕三さんも、「きくちさんを信じます」だって。ちょっとうれしかった。

それにしても、裕三さんがしょっぱなに「きくちさん、これが最初で最後だと思って、思い切り話してくださいね」と言ったときは、思わずのけぞって、爆笑してしまいました。ったく!これが最後だったら、困っちゃうよ。これからやっと始まるところなのに。

アメリカは確実に変わってきています。大手メディアがどんなにだんまりを決め込んでも、みんな政府の矛盾や国内外の政策の行き過ぎに気づいてきたから。6月にはシカゴやロスでの大規模な911真相追及シンポジウムがあります。アメリカで火がつけば、日本にもいつかは飛び火するでしょう。

そこで、この番組を観た方にお願い。中京テレビ『お助け マンマミーア!』にぜひ「よかった」とか「続きをやって」とか、何でもいいので一言お伝えくださいね。

また、以下のホームページで、911事件は陰謀か?、アメリカがイラクを攻撃したのは正しかったか?、などアンケートもやっていますので、ぜひお答えください。
http://www.ctv.co.jp/mamma/vote/script/select5.php3

Watch the program online. Broadband is recommended.

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今日は名古屋&関西のおもしろそうな企画の紹介

おはようございます。今日は名古屋。中京テレビの「お助けマンマミーア」という番組のメインゲストとして出演します。なんと911事件を取り上げてくれるのです。テレビではビートたけしさんが以前、911事件を検証する番組をやってくれましたが、私がこのことで出演するのは初めてです。今日の4時46分からですので、中京テレビがご覧になれる方はぜひ。番組へのご意見など、フォローをよろしくお願いします。

私は、この911事件の真相をもっと日本のマスコミにも追及してほしいのです。だって、この事件をきっかけに、対テロ戦争がはじまり、自衛隊もイラクにいったまま。「日本は対テロ戦争に参戦中だ」と私はいつも言うんだけど(まだ武力行使はしていないし、小泉さんも「戦争をしに行っているのではない」と言っているけどね。憲法9条があるから、こういうしかないのよね。なくなったら、これも言う必要ない)、一連の有事法制や、今、国会で審議中の共謀罪法案、教育基本法改正案、国民投票法案(憲法改正につながる)などは、この事件がなければおそらくなかったことだから。

共謀罪は、許してはだめ。この国では乱用される恐れあり。民主主義がまだ育ってないもの。戦争反対のビラや落書きだと逮捕されて、商業ビラやエッチ落書きなどはオーケー。フリーターたちが生存をかけたサウンドデモは妨害され逮捕されるのに、右翼のもっとうるさい軍歌とかは、オーケー。こういうの、おかしいでしょう?法律を恣意的に適用するの、得意なんだから、この国は。

さて、ここから下は、すごく長いけど、関西方面の人に読んでほしいです。市民社会フォーラムの企画。どれも行きたくなるようなものばかり。彼らの企画力はすごい!彼らが私を神戸に呼んで講演と映画上映会をしたときも、満員御礼でした。
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市民社会フォーラム共同企画のご案内来て、観て、感じて、考えよう、平和の意味を!
〜国際平和ミュージアム見学と館長のお話を聴くツアーin 京都

日時 5月13日(土)13時〜17時10分
会場 第1部・立命館大学国際平和ミュージアム/
地図 http://www.ritsumei.ac.jp/mng/er/wp-museum/index.html
   第2部・立命館大学衣笠キャンパス 清心館508号教室
地図 http://www.ritsumei.ac.jp/mng/gl/koho/annai/profile/access/kinu_l.html
参加協力費 500円(入館料400円別途)

タイムテーブル
 第1部 国際平和ミュージアム見学(ガイド付き) 13:00〜15:00
      ミュージアム1階ロビーに集合
 第2部 安斎育郎館長講演会「未来を選び取る力を構築するために」 15:10〜16:40  
      各団体PRタイム 16:40〜17:10

”どなたでも参加できます。子どもさんを連れてのご参加もOKです。バリアフリーです。京都府以外からのご参加も大歓迎です。” できるだけ事前申し込みいただければありがたいです。

お申し込み・お問い合わせ先 Eメール NQC41966@nifty.com (市民社会フォーラム)

主催 平和ミュージアムの集い実行委員会
”駐車場はありませんのでおクルマの方は周辺駐車場をご利用ください。身障者手帳をお持ちの方は、立命館大学正門の受付に、お申し出ていただければ学内に駐車できます。”

以下、転送転載歓迎!
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市民社会フォーラム共同企画のご案内
見る、視る、観る、感じる、考える
「六ヶ所村ラプソディー」「ヒバクシャ」上映&鎌仲ひとみ監督講演会

開催日 6月3日(土)・4日(日)
会場 こうべまちづくり会館(神戸市・元町)
 地図 http://www.kobe-toshi-seibi.or.jp/matisen/img/map_kaikanl.gif
 神戸市中央区元町通4−2−14 � 078-361-4523 
参加協力費 各日とも1500円(メール申し込み、チラシ持参は1000円)

【初日(6/3)】 「六ヶ所村ラプソディー」&鎌仲ひとみ監督講演会
 1回目上映・講演 14:00〜17:10
 2回目上映・講演 17:40〜20:40 
【2日目(6/4)】「ヒバクシャ」上映&鎌仲ひとみ監督講演会
 1回目上映・講演 10:10〜13:10
 2回目上映・講演 13:40〜16:40

お申し込み・お問い合わせは Email NQC41966@nifty.com(市民社会フォーラム) 

主催「六ヶ所村ラプソディー」「ヒバクシャ」上映&鎌仲ひとみ監督講演・神戸実行
委員会
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市民社会フォーラム共同企画のご案内
見る、視る、観る、診る、考える
「ザ・コーポレーション」上映&田中優講演会

開催日 7月2日(日)
会場 中華会館・東亜ホール
地図URL http://www.zhonghua-huiguan.com/kaikan/map.html
参加協力費 1500円(メール申し込み、チラシ持参は1000円)

【タイムテーブル】
10:30〜13:00 1回目上映
13:30〜16:00 2回目上映
16:15〜18:15 田中優さんの講演「企業社会から市民社会へ—エコでピースなNP
Oバンク構想」
18:30〜21:00 3回目上映

お申し込み・お問い合わせは Email NQC41966@nifty.com(市民社会フォーラム) 

主催 ザ・コーポレーション上映&田中優講演・神戸実行委員会
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私たちグローバルピースキャンペーンも、賛同しています。

2006/05/08

風FM開設!

風.FM開設!なーんてね。ラジオのFM局ではありません

Kaze FM JPG

http://kaze.fmは「『平和への結集』を目指す市民の風」の新しいURL。ご覧になってみて、もし次の選挙(地方選挙、国政選挙を問わず)で、平和を求める私たちの声を代弁してくれる議員をひとりでも多く当選させたい、平和憲法を活かしていきたい、あるいは「やっぱり戦争はいやだ」と思ってくれたなら、賛同署名をしてくださいね。

私たち一人一人の力を合わせて、戦争できる国になりつつある日本を、平和の方向に戻しましょう。

賛同署名はここから、誰でもできます。
http://kaze.fm/application/index.php?Mode=2

今日は写真家の森住卓さんと、久しぶりに晩ご飯をご一緒しました。森住さんは最近、チェルノブイリから戻ったばかりでした。http://www.morizumi-pj.com/

実は彼の写真と私の文章で、ある大手出版社で2年前ぐらいから進めていた本の企画が、なくなってしまったのです。テーマは、広島と長崎の被爆と劣化ウランで、去年既に原稿を書き終わり、今日は新しい編集者との初会合のつもりで東京へ出かけていきました。

原爆60周年に子どもたちに広島・長崎に始まった被爆が、現代は劣化ウランによる被曝にまでつながっていていることを伝えよう、という企画でしたが、編集者が病に倒れ、出版を一年延期することに。そして今日は新しい担当者が決まって初会合、のはずでした。しかし、新たに担当となった編集者は「この内容でやる自信がない」。結局、出版企画が取りやめになりました。

それで出版社を出てから、どうしようか、という話を2人でしました。

出版事情はどこも厳しく、確実に売れる本しか出さない、リスクの高いものは出さない、という現状があります。そんな中で、核や劣化ウランというネガティブで恐ろしい(できれば知りたくない、関わりたくない)ものをテーマにモノを書き、一般受けする、売れる本を出すのは確かに至難の技です。

でも私としては、知っていても知らなくても、今地球に住む人はみんな放射能の影響を受けているし(原発や再処理工場や核実験場や劣化ウランを使った戦場からの距離によって程度の差はあるけれど)、そん中で毎日生きて、子どもを産み、育てていくためには、知らないでいる方がずっと恐ろしいと思うのです。

それに、子どもや自分自身を放射能汚染から少しでも守るために、できることが結構あるので、ぜひ知ってほしいし、より多くの子どもたち(と親たちにも)に、なんとかたくましく生き抜いてほしいです。まず現実を知ることからしか、現実を変えていくことはできません。

なので、どこか別の出版社に持ち込むか、自分のところ(ハーモニクス出版)でリスクを取って出すかはまだわからないですが、せっかく書いた(&撮った)ものを無駄にしないよう、何らかの形にして出すことにしました。広島や長崎でお話を聞かせてくれた、高齢化している被爆者の方々にとっても、それが一番いいだろうと、2人の結論が一致しました。

それにしても、私の関わるテーマは、劣化ウランに911事件、戦争、基地、核兵器、原発、農薬や添加物などの化学汚染など、どれも政府や大企業の利益と対立し、マスコミからタブー視され、あまり一般受けしません。取材をすれば、悲しんでいる人や苦しんでいる人に必然的に出会います。私ができるのは話を聞くことと、一緒に泣くことぐらいで、実質的に苦しみを和らげることは何もできません。

どれもがいのちを、とくに子どもたちのいのちを奪ったり、蝕んだりします。私自身、4人の子どもをこの世に生み出した者として、子どもたちがちゃんと生きていけるような環境を残す責任があるし、多くの人がまだ知らないことを知ってしまった者の責任もあります。

どのテーマも、なかなか商業ベースにはのりません。それでも、誰かがやらなくちゃならないテーマだし、一度知ってしまったら知らんぷりはできません。森住さんは「オレは誰がどう思おうと関係ないんだ。自分のやりたいことをやるだけ」とおっしゃっていました。ずっと核の現場を歩き、多くの人に感動を与える素晴らしい写真を発表し続けている方の、あっぱれな言葉。

私も結局は、自分がやりたいから、やっているに過ぎません。すべては誰のためでもない、自分自身のため。そして、私のいのちはこの地球のあらゆるいのちにつながっていて、あらゆるいのちに生かされてここにいます。

私の仕事が、地球に生きとし生けるもののいのちを健やかに保つのに、少しでも役立ちますように。人間の子どもたちも、その他の生き物の子どもたちも、この地球でちゃんと生きていけますように。
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*お知らせ:今週の金曜日(5月12日)、名古屋の中京テレビの「お助け マンマミーア」という主婦向けの情報番組に911事件のことで生出演(16:46からの1時間番組)することになりました。どんな内容になるのかまだ未知数ですが、911事件に関する公式発表の矛盾を少しでも伝えられたら、うれしいなあ。中京テレビが観られる方は、ご覧になって、感想を聞かせてくださいね。

2006/05/07

この国はどこにいくの?

小泉さんが首相になってから、日本はどんどんダメな国になっていっている気がします。

私がダメな国というのは、民主主義が後退し、政府が独裁的で悪法をしたい放題に可決し、貧富の差がどんどん広がり、人々の声を無視して戦争準備が進められ、教育や福祉予算が削られ、放射能で環境と人々のいのちが蝕まれているのに誰も止めることができず、言論や表現の自由がなくなっていき、マスコミは肝心なことは伝えず、人々は無力感と閉塞感で何もしないか無関心、子どもたちは未来に希望を持てず、自殺者が後を絶たないような国のこと。

日本では教育や福祉予算は削られ続け、ミサイル防衛や米軍再編のためには巨額な予算がつき(米軍の沖縄からグアムへの移転費用だけで8200億円だって?ざけるな!)、貧富の差は広がり、「勝ち組・負け組」という言葉も定着しました。ついに4月1日には六ヶ所村の再処理工場は核燃料棒の裁断を始め、大量の放射能(政府や原燃は安全と言い張るけど、ちっとも安全じゃないよ)が大気と海に毎日まき散らされています。

「この国を愛せ」という教育基本法改定法案が準備され、まもなく可決しそうだけれど、そういうことを言う日本のリーダーたちがこの国を本当に愛しているとは思えないです。子どもたちは日本の未来。それなら、どうしてこどもたちのいのちを蝕む大量の放射能をまき散らす原発や再処理工場を平気で動かし、小さいときから勝ち組・負け組と競争させるの?より良い教育を受けるチャンスは親の資力次第、できないやつは実直、従順な国民になって、いざというときは兵隊になってお国を守れ、とでもいうようなことをやろうとしている。

どうしてみんながこんな政府を支持しているのか、私にはよくわかりません。知らないから、知らされていないからとしか思えない。選挙のときは決まって自民党にいれる人、日本がアメリカと一緒に戦争する国になっても本当にいいのですか?一度でいいから『テロリストは誰?』www.wa3w.com を観て。今度の選挙だけは(次の地方選挙は2007年4月、国政選挙は2007年7月の参議院)少し考えて投票してね。

有事法制が可決したのは2003年6月6日。その中の一つの「国民保護法」という法律の中身は、戦前の国家総動員法と変わらない。今、国会で審議中の共謀罪の中身は、戦前の治安維持法と変わらない。治安維持法が可決して10年以上たってから威力を発揮したのを、年配の方は覚えているでしょう?言論の自由がなくなったら、戦争がいつの間にかやっていくるのは、75歳以上の人は経験しているでしょう?60歳以上の人は、戦中あるいは戦後の貧しさを少しは覚えているでしょう?

もっと発言して下さい、おじいちゃん、おばあちゃん!私たち、聞きたいです。

教育基本法はこどもたちの心に踏み込み、国を愛することを強制する。私は食べ物が美味しい、四季と温泉のある日本が大好きだけど、愛することを法律で強制されたくない。反戦ビラを配った人や、反戦の落書きをした人は逮捕されるけど、他のビラや落書きはオッケー。自由と生存を求めたフリーターのデモのサウンドカーは奪い去られ、DJたちは逮捕されたけど、右翼のもっとやかましい軍歌と怒号のようは演説は野放し。

なんかおかしくないかい??

北朝鮮がこわい、こわいって騒いでいるけど、日本が北朝鮮みたいな監視・警察国家になりつつあるのに気づいていますか?表現や言論の自由がどんどん奪われていっています。共謀罪ができたらどうなるかは、この4月30日の事件が如実に語ってくれています。
http://mayday2006.jugem.jp/?eid=4

さて、今日5月7日は東京・国立で無防備条例を実現しようとしている「国立市平和都市条例制定をめざす会」に招かれて、一橋大学でお話をしてきました。国立との御縁は、ベリーズ(中米の小国で、私が熱帯林保護活動に関わった国)で知り合った中川夫妻が国連職員を辞めて帰国し、国立に住み始めたことがきっかけです。

今日は雨で参加者も少なかったのですが(3−40人ぐらい?)、私のブログやメルマガを読んで来てくれた人にお会いできて、うれしかった。本もよく売れました。

また館野公一さんのライブはとてもよかった。インドのボパールで真夜中に起きた農薬工場の大惨事で3千人が朝までに苦しんで死んだことを描いた歌、そして、最後の曲は東海村で起きた臨海事故の恐怖がまざまざと蘇る歌。「水戸に買い物にいった妻の携帯に電話して、とにかく帰ってくるな、と叫んだ」とか「雨にぬれて帰ってきた子どもをお風呂で頭から洗い続けた」とか「昆布やノリを食べさせた」とかいうくだりに、思わず涙しました。

Tokyo Metro Extinct JPG

この日は再処理工場や原発の話はしなかったのですが、この歌のお陰で持っていた『放射能で首都圏壊滅』はあっという間に売り切れてしまいました。この本、日本に住むすべての人の必読書ですよ。

放射能で首都圏消滅—誰も知らない震災対策


再処理工場が動き出した今となっては、館野さんが歌ったことは、東日本に住む全員に起こりうること、と感じました。館野さんと最後にお会いしたのは、どこかの反原発の集会だったと思うのですが、今回の方がぐっと胸に迫ってきました。私が以前よりは問題を深く理解し、少しは成長したからでしょうか。

今読み直しているのは本山美彦著『民営化される戦争』。民営化、民営化、と日本では(アメリカでも、世界中でも)流行っているけど、民営化の行き着く先は、恐ろしい。続きは、また。

2006/05/06

脅かされる言論の自由ーすでに共謀罪のさきどり?

ゴールデンウィークもまもなく終わり。鴨川(観光地)に住む私たちは都会の観光客で混雑する町への外出をさけ、ここ山の中で過ごしています。

5月3日は憲法記念日で、社民党の保坂展人さんに誘われて、福島みずほさんたちと一緒に共謀罪や教育基本法や憲法のお話を上野の駅でしたのですが、そのときの警察(制服と私服を合わせて100名以上)の異常な厳戒態勢にびっくり!右翼の街宣車が大挙して押し寄せていたから、その対策のためなのでしょうが・・・・。あんなにものものしいと、立ち止まって、話を聞こう、という気にはなれない。なんか、近寄るのが怖い雰囲気なんだもの。

もちろん、警察の人たちは私たちを(右翼の攻撃から)守ってくれているのでしょうけれど、警察に守られないと自由に平和の訴えができないなんて、なんて国なんでしょう。戦争をしているアメリカでさえ、もっと自由に街頭で「戦争反対」と発言し、デモをすることができるのに。

この国の言論の自由はもう相当危ういな、と思いました。もしかしたら、憲法(とくに9条)を変えてしまいたい政府とグルなのかも(右翼と政府、そして政府と警察)、という考えが頭をよぎりました。まさかね、とすぐ打ち消しましたが・・・・・。

私の話はここで聞けます。3人目だったかな。

小(small 6.7MB)
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4月30日には、共謀罪を先取りしているような事件が起きました。
「フリーターメーデー」としてフリーターの人たちがサウンドカーを使って「自由と生存のためのメーデー06」というデモをしたところ、(もちろん、申請手続きをして、許可を得ていたのにも関わらず)、DJを含む3人が逮捕されてしまったのです。そのときの映像はここ:
http://www.labornetjp.org/Video/ram?file=2006/20060430prec

以下はそれに対するワールドピースナウの抗議声明。
私たちグローバルピースキャンペーンもワールドピースナウの構成メンバーの一つです。
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表現の自由、デモの権利の破壊を許さない−−4・30「自由と生存のためのメーデー06」デモ行進への、警察による介入と逮捕は不当です!

WORLD PEACE NOW実行委員会

World Peace Now  JPG

4月30日に原宿・渋谷で行われた「自由と生存のためのメーデー06」のデモ行進で、3人の参加者が警察の不当な弾圧によって逮捕されました。
 主催者側の発表によれば、デモの申請時点では認めていたサウンドカーの使用に警察が不当な言いがかりをつけ、デモが始まってからすぐ、サウンドカーを取り囲み、DJを含む2人を逮捕し、また車そのものを奪い去りました。さらに行進が渋谷駅ハチ公前広場近くにさしかかったときに、掲げていたアドバルーンを奪い、それを取り戻そうとした参加者1人を逮捕しました。しかも当日、この不当逮捕された人たちへの差し入れも、拒否されたとのことです。
 翌日の5月1日になって車と機材は返され、2日には逮捕された1人も釈放されましたが2人は勾留されたままです。
 私たちは、憲法で保障された表現の自由、デモの権利を奪うこうした不当な弾圧に怒りと抗議の意思を表明し、勾留された人びとの即時釈放と、警察の謝罪を要求します。逮捕された人の自宅も家宅捜索を受けました。3人は、いずれも「現行犯」として逮捕されたものであり、「家宅捜索」や「証拠品押収」などは、嫌がらせ以外のなにものでもありません。警察の主張を鵜呑みにしてこうした「家宅捜索」を許可した裁判所の決定も批判されるべきです。
 警察側は、私たちWORLD PEACE NOWのピースパレードでも、サウンドカーの使用に対してことあるごとに不当な言いがかりをつけ、規制しようとしてきましたが、私たちはなんとかそれをはねのけて、権利を防衛してきた経緯があります。
 今回の弾圧は、いわゆる「サウンドデモ」全般の禁止につながるものになりかねません。非暴力のデモやパレードの参加者の多様な表現形態を警察側が一方的に規制することを、私たちは認めることができません。
 新聞を発行したり、番組を放映するなどの発信手段を持たない市民にとって、チラシを配ったり、街頭に出て訴えかけることは、残された数すくない表現手段の一つなのです。そして、市民自らが問題提起をすることによって、他の人々も考え、議論をすることで民主主義の健全さが保たれるという意味で、デモをすることは民主社会にとっての根源的な権利なのです。
 もともと諸外国と比べても、日本ではデモの規制が異常なほど厳しいことを、多くの人びとが指摘しています。その上、この間、反戦ビラや政党ビラの集合ポストへの投げ入れに対して、公安警察による選別的な逮捕・起訴・長期拘留事件が続発しています。憲法改悪への流れが加速する中で、市民の民主主義的権利の行使がますます制限されています。いま国会で議論されている「話し合うことが罪になる」共謀罪法案は、その典型です。
 私たちは、デモ・パレードの権利を破壊しようとする権力のもくろみに強く抗議します。あわせて全国の市民の皆さんに、こうした危険なもくろみを阻み、市民の民主主義的権利を発展させるため、ともに力を合わせるよう訴えます。
                   2006年5月6日
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さて、これに関する緊急集会がありますので、東京の皆さん、ぜひ集まってくださいね。

「仲間を返せ!メーデー不当弾圧を許すな5.11緊急集会」

日 時:5月11日 木曜日  開場18:30 開会19:00〜20:30分
場 所:大久保地域センター 3F 会議室A (新宿区大久保2丁目12番7号) 
http://www.city.shinjuku.tokyo.jp/map/ookubo_toyama.htm

交通機関 JR山手線 「新大久保」駅下車、徒歩8分 ■ 都営大江戸線 「東新宿」
駅下車、徒歩8分  

● 主 催:自由と生存のメーデー06実行委員会 
http://www.geocities.jp/precari5/main.html
       メーデー救援会              
http://mayday2006.jugem.jp/

2006/05/03

Dear Mr. Presidentという歌

すごくいい曲なんで聴いてください。アメリカの若者に大人気のPinkの歌です。こういう曲を若いアメリカ人が発表し、アメリカの若い人たちに絶賛されているのは、うれしいです。


"Dear Mr. President"
(feat. Indigo Girls)
ピンク/インディゴ・ガールズ
訳:きくちゆみ

Dear Mr. President
Come take a walk with me
Let's pretend we're just two people and
You're not better than me
I'd like to ask you some questions if we can speak honestly
親愛なる大統領さま、
私と一緒に散歩しましょう
2人きりのつもりになって
別にあなたは私より偉いわけじゃない
もし正直に話せるなら、質問したいの

What do you feel when you see all the homeless on the street
Who do you pray for at night before you go to sleep
What do you feel when you look in the mirror
Are you proud
通りにホームレスが溢れているのを見て、何を感じる?
眠る前、誰のために祈るの?
鏡の中の自分の姿を見て、何を感じる?
誇りに思う?

How do you sleep while the rest of us cry
How do you dream when a mother has no chance to say goodbye
How do you walk with your head held high
Can you even look me in the eye
And tell me why
みんなが泣いているというのに、どうやって眠るの?
お母さんが子どもにさよならも言うチャンスがないのに、夢を見れる?
どうやって胸を張って歩けるの?
私の目をまっすぐに見ることできる?(見れないでしょう?)
どうしてか、教えて

Dear Mr. President
Were you a lonely boy
Are you a lonely boy
Are you a lonely boy
How can you say
No child is left behind
We're not dumb and we're not blind
They're all sitting in your cells
While you pave the road to hell

大統領さま、あなたは孤独な男の子
孤独な男の子よね
どうして「一人の子ももらさず」なんて言えるの?
私たちは馬鹿でも盲目でもない。
子どもたちはみなあなたの独房にいて
あなたが地獄への道をしくのを待っている

What kind of father would take his own daughter's rights away
And what kind of father might hate his own daughter if she were gay
I can only imagine what the first lady has to say
You've come a long way from whiskey and cocaine
いったい自分の娘の権利をとりあげる父親って、何なの?
娘が同性愛者だからといって憎む父親なんているかしら?
大統領夫人がこういうだろうことだけは、想像できる
ウィスキーとコカインからよく立ち直った、とね。

How do you sleep while the rest of us cry
How do you dream when a mother has no chance to say goodbye
How do you walk with your head held high
Can you even look me in the eye
みんなが泣いているというのに、どうやって眠るの?
お母さんが子どもにさよならも言うチャンスがないのに、夢を見れる?
どうやって胸を張って歩けるの?
私の目をまっすぐに見ることできる?

Let me tell you bout hard work
Minimum wage with a baby on the way
Let me tell you bout hard work
Rebuilding your house after the bombs took them away
Let me tell you bout hard work
Building a bed out of a cardboard box
Let me tell you bout hard work
つらい仕事(ハードワーク)について教えてあげる
最低賃金しかもらえないのに赤ちゃんが生まれそう
つらい仕事について教えてあげる
爆弾ですっかり家が壊されてしまったとに、もう一度家を建てること
つらい仕事について教えてあげる
段ボールでベッドをつくらなくてはならないこと

Hard work
Hard work
You don't know nothing bout hard work
Hard work
Hard work
Oh
ハードワーク、ハードワーク
あなたはハードワークについて何も知らない
ハードワーク ハードワーク
How do you sleep at night
How do you walk with your head held high
Dear Mr. President
You'd never take a walk with me
Would you
どうやって眠るの?
どうやって胸を張って歩けるというの?
大統領さま
あなたは私と散歩は決してしないでしょう?
する?
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なんという歌。この歌をブッシュ大統領と子分の小泉首相と一緒に聴いて、この下のスライドショー(アニメーション)を一緒に観たいものです。
http://peacetakescourage.cf.huffingtonpost.com/

アラバマの15歳の女の子が創ったアニメーションです(写真と音楽)。どちらも、泣けてきます。

2006/05/02

NYの35万人デモ/共謀罪/反戦おばあちゃんの勝利

ゴールデンウィークがはじまりました。みなさんいかがお過ごしですか?

私は4月29日に「平和省プロジェクト キックオフコンサート」が盛会で、無事平和省プロジェクトが動き出した(公表した)ことにちょっとホッとしています。簡単なレポートが前日のブログにあるので、読んでください。

次の平和省プロジェクトのアクションは、5月20−21日に予定されている合宿。会場は東京・田町のキャンパスイノベーション・センターで、宿泊所は参加希望者に追ってお知らせします。可能な方は東京に2泊して、5月22日に合同でロビイング(国会議員や秘書に直接、平和省の意義を伝え、設置について請願すること)をしましょう。

■NYで35万人が反戦デモ

NY Street Protest JPG

4月29日にNYで行われた35万人が集まった反戦デモの写真です。プラカードを読んでいる(眺める)だけでも楽しいし、元気がでてきます。創造的、芸術的な作品も多々ありますね。

詳細なレポートはTruthoutにあります。ここは本当にいい仕事をしているので応援しています。

4月だけで70人の米兵が死んだそうです。もう2500人以上の未来ある若者が帰らぬ人に。シンディー・シーハンのように泣いている母親がどれぐらいいるのでしょう。そして、イラクではいったい何人の母親たちが泣いているでしょうか。何人が殺されたら、戦争が終わるのでしょうか。

こちらはビデオ
。このデモの主催者をTruth Outの記者がインタビューしました。本当に多種多様なグループが一つになって大きなデモを創っているのがわかります。日本も見習いたいところ。

もう一つ。アメリカでは決してメディアがとりあげない傷ついた米兵たちの写真。見るのがつらいけど、これは現実。アメリカ人全員がこの写真を見たら、戦争が終わるのでは?南米のサイトで言語はスペイン語。

■共謀罪を廃案に!

朝日の4月28日の社説で、共謀罪の民主党修正案を支持しましたが、お読みになりました?

朝日社説 4月28日 共謀罪 乱用の余地を残すな
http://www.asahi.com/paper/editorial20060428.html

この社説に対して『危ないぞ! 共謀罪』(樹花舎、2006年)の著者の小倉利丸さんは「とんでもない朝日の社説」という文章を発表。これを読まなかったら、民主党案ならまあましか、と思うところでした。やはり廃案を目指さないとだめですね。

参考人質疑が行われる5月9日までに、「共謀罪ってなんだ?」のサイトと小倉さんの以下の文章や彼ら(共著者は弁護士の海渡雄一さん)の本を広めるといいかもしれません。この間、憲法集会などが全国で行われるとおもいますが、そこでも共謀罪や教育基本法のことを訴えませんか。改憲と共謀罪、教育基本法の改定を3つセットで見れば、この国がどこへ向かっているのか、はっきりしてきます。

*キョウボウザイってなんだ? http://kyobo.syuriken.jp/

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とんでもない朝日の社説<転送転載歓迎>

小倉です。朝日新聞が28日づけ社説で、民主党案支持を打ち出しました。私は廃案以外にないと考えていますが、この朝日の社説は、共謀罪の必要を認めたうえで、民主党の対案の線での審議を提起しています。朝日の動向はマスメディア全体にもおおきな影響をもちますから、たいへん危惧しています。わたしはこの朝日の社説には以下の点で反対です。

そもそも朝日の社説は、法案の条文解釈の「政治学」がわかっていません。たとえば、与党案について、社説は
「共謀罪を適用するのは、暴力団などを想定し、「対象となる罪を実行することを共同の目的とする団体」に限定する。罪となるのは、共謀するだけでなく、下見をするといった「犯罪の実行に資する行為が行われた場合」という文言を加える。これが与党案だ。」
と解説していますが、これは、与党の説明をオウム返しにしているだけで、与党の条文解釈の罠にはまっています。

どのような場合であれ、法案を読む上で必要なことは、以下の点です。
・ 法案に書いてないことは政府・与党がいくら口頭や文書で「解説」してもそれを信じてはいけない。法案に書いてないことは、法案ではない。
・ 国会審議の過程で与党側が答弁で行った法解釈(とりわけ野党が受け入れやすい解釈)には何の拘束力もない。
・ 国会で口頭で説明しても法案に明記することを避ける場合は、口頭説明を鵜呑みにしてはいけない。
・ 法案に書いてないのは書けない理由があるからだ、なぜ書けないのかを考えて法案の真意を見抜かなければいけない。

この点で、朝日の社説は以下の点で間違っています。
・ 共謀罪の適用対象を「暴力団」だと想定しているということは法案のどこにも書いていない。
・ 社説は、団体の限定を「対象となる罪を実行することを共同の目的とする団体」と鈎括弧をつけて説明しているが、このような定義はされていない。法案に書かれているのは、「その共同の目的がこれらの罪又は別表第一に掲げる罪を実行することにある団体に係るものに限る」である。法案では「罪を実行することにある団体に係るものに限る」という意図的に意味をあいまいにした表現をもちいているところに着目してこの法案を読みとらなければいけません。この法案が述べていることは、「罪を実行する目的の団体」という誤解の余地のないものではなく、「罪を実行することにある団体」というなんとでも解釈できる表現になっているのはなぜなのかを社説は見落としている。
・ 「犯罪の実行に資する行為」が下見をするとった行為をさす、というのは与党側の議会対策上の「方便」としての説明にすぎず、法案にはいっさいそのような限定はない。

朝日の社説の最悪なのは、これらの説明を与党側の「言い訳」として説明していない点にある。法案を読むチャンスのない一般読者は、朝日のこの説明を法案そのものと勘違いするでしょう。これでは朝日は与党の代弁者といわれてもしかたがないでしょう。

他方、民主党案もたいへん大きな問題を孕んでいます。民主党案では、越境組織犯罪に限定して共謀罪を適用しようというわけですが、こうした限定をつけたとしても、移住労働者の当事者による組織や支援組織はまるごと共謀罪の適用対象となります。しかも、現在、日本の多くの市民運動やNGOで国際的な連携をとっていないところは逆に非常に少ないと思います。グリンピースやアムネスティのような組織だけでなく、地域で活動している小さな運動体でもなんらかの海外との連携をとっているところは多いといえます。

国連の越境(国際)組織犯罪防止条約そのものができた経緯は、90年代以降急速に拡大し始めた反グローバル化の運動や移民たちの社会運動への抑え込みという意図があったことは明らかで、単なるやくざやマフィア対策の条約ではなく、ポスト冷戦期に登場し始めた新しいグローバルな民衆の運動に対する治安維持の国際法という側面があります。この点を忘れてはならないと思います。くりかえしますが、国際組織犯罪に限定するという妥協案は、限定ではなく、むしろ日本のエスニックマイノロティをターゲットとして監視する差別的な法案になるということであり、隠されたレイシズムであるということです。

朝日の社説のように、国連の条約を鵜呑みにし、民主党の修正案か自民党案か、という共謀罪を前提とした議論が支配的になると、廃案という主張が一気にふっ飛んでしまいます。その結果、またもや、ターゲットになるのは移住労働者や外国籍のマイノリティということになる。現在の日本の治安維持体制の傾向からすれば、こうした限定でもよいから共謀罪を成立させることに「メリット」があると考える右派は多いということに私たちは十分警戒したいと思います。共謀罪廃案までがんばりましょう。

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さて、ゴールデンウィークの間、私は2度東京でお話をします。5月3日は上野公園の入り口(文化会館前あたり)で、保坂展人さんたちと。午前10時です。そして、5月7日は、国立で午後2時から4時まで、 一橋大学 東1号館 1101教室にて。どちらも参加費無料ですので、お近くの方はどうぞ(みんなどこかにお出かけでしょうか)。


■NY、反戦おばあちゃんの勝利

本多立太郎(りゅうたろう)さんをご存知ですか?92歳で戦争体験出前噺をされている元気なおじいちゃん。彼の違憲訴訟での陳述は胸をうちます。
(2006年4月20日/意見陳述/本多立太郎)
http://www15.ocn.ne.jp/~j-stop/MyPage/honda0420.htm

私は何年か前に「ピースwithアクション」というイベントでご一緒して以来、すっかりファンにりました。彼の著書に『トンダ・モンタ総理っ!』という近未来小説(?)があるのですが、ここに紹介するのは、この本を地でいったニューヨークのおばあちゃんたちのお話。

オーストラリアの千早から届いたレポートを紹介します。千早が書いてくれた911事件のプロパガンダ映画についての記事も続きます(アメリカは昔のソ連みたいになってきた・・・)。
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<God Help America 無罪になったお婆ちゃんたち>

Grannies Arrest JPG

去年10月17日に、NYCはタイムズ・スクエアにある米軍のリクルート・センターで「若い人が行って死ぬより、年老いた私たちを使ってください」と入隊志願に出向いて逮捕された59歳から91歳のGranny Peace Brigade(おばあちゃん平和旅団)の裁判結果が(現地時間)27日金曜に出ました。

彼女たち18人のお婆ちゃんは「アメリカのイラク占領が如何に不道徳で、違法で、良心に相反する破壊的なものかを無関心な国民に知らせよう」という目的と、「“これから”の若い人間を死なすより、彼らがお婆ちゃんたちと同じ様に長い人生を生きられるように、イラクにいる兵士たちの身代わりになろう」という決意で行動し、鍵をかけて彼女たちを相手にしようともしないリクルート・センターのドア前に座り込み、アメリカの第二の国歌として親しまれている"God Bless America"(「神よ、アメリカに祝福を」)の替え歌"God Help America"(「神よ、アメリカを助けたまえ」)を歌ったり「入隊させろ!」と言い続けた結果、NY市警察のお巡りさんにつかまり、手錠をはめられて4時間半拘留されたのでした。

腰やら色々痛いのを我慢して座り込んでいるお婆ちゃんたちの写真は↓ここで見られます。
Anti-War Granny Jailbirds to be Tried in Criminal Court
http://www.michaelmoore.com/mustread/index.php?id=630

そのお婆ちゃんたちに、無罪判決が出たのです!

6日間に及んだ裁判で、裁判官のはからいで陪審員席に座ったお婆ちゃんたちの前で(陪審員はいない裁判だった)ニール・E・ロス判事は、彼女たちがセンターのドアを出入りする人の邪魔をしないように配慮したという確たる証拠があり、彼女たちは不当に逮捕されたと結論づけ、治安びん乱行為で15日ほどの拘留を課せられるか?と思っていたお婆ちゃんたちを無罪放免にしたのです。
^^)//★☆ぱちぱち

ローゼンバーグ事件(ソ連に原爆の技術を売ったスパイとして1953年に処刑された夫婦の冤罪事件)の頃から活動してきた人もいる、というこのお婆ちゃんたち、無罪判決を聞いたあと法廷前でまたも"God Help America"を歌ったそうです。(^_^;)

その"God Help America"ではなく元歌の"God Bless America"は、個人的には「"God Bless the World"(世界に祝福あれ)にしてほしいなぁ」とは思ったりしますが、名曲『ホワイト・クリスマス』や、『ショーほど素
敵な商売はない』で知られたミュージカル『アニーよ銃を取れ』などでお馴染みの作詞作曲家アーヴィング・バーリンの作品です。

God Bless America Lyrics
http://www.geocities.com/god_bless_america_lyrics/

を開くと、そのメロディーが聴けます。そこの解説に依ると、元々1918年にとあるミュージカル用に書いたけれど
も使わなかったこの曲を、戦争の足音がヨーロッパで聞こえ始めた1938年に「平和の歌」を作ろうとして、歌詞を書き換えて仕上げたものだそうです。

God bless America, land that I love
Stand beside her and guide her
Through the night with the light from above
From the mountains To the prairies,
To the ocean white with foam
God bless America, My home sweet home.

神よ、アメリカに祝福を 私の愛する地に
この国の傍らに立ち、導き
夜を抜けて、 天から 光をもって

山々から 大草原へ
波が白く泡立つ 大海原へ
神よ、アメリカに祝福を 
(拙訳:千早)

私はこれを“本当に素晴らしい歌だ!”と思っています。
権力者たちに操られた、他国を排斥・威嚇するようなニセの愛国心ミエミエで歌われるときを除いて。

それの替え歌は、Raging Grannies(「怒れるお婆ちゃんたち」)のアリゾナ州トゥーソン支部にいるケイ・セイザーさんによって書かれました。

GOD HELP AMERICA, WE NEED YOU BAD!
'CAUSE OUR LEADERS ARE CHEATERS
AND THEY'RE MAKING THE WORLD REALLY MAD.
CLIMBING MOUNTAINS, CROSSING OCEANS
AND INVADING FOREIGN SOIL...
GOD HELP AMERICA, NO BLOOD FOR OIL!
GOD FORGIVE AMERICA, NO BLOOD FOR OIL!

神よ、アメリカを助けたまえ ホントにあなたが必要なんです
だって、私たちのリーダーは詐欺師なんだもの
そして彼らは世界を本当にメッチャクチャにしているのよ
山々を登り、大海を渡って
異国の地を侵略して......
神よ、アメリカを助けたまえ 石油のために殺すな!
神よ、アメリカを許したまえ 石油のために殺すな!
(拙訳:千早)

去年TVでアーヴィング・バーリンのドキュメンタリーを観たのですが、そのとき彼の娘さんが「早起きが苦手な人だったから、兵隊はいやだったそうよ」と言っていたのを思い出し、彼がこの歌を書き直したときには「平和の歌」を作ろうとしたのだと今読んで、5歳のときにロシアから移民としてアメリカに渡ったユダヤ系アメリカ人の大作曲家も、この替え歌をきっと気に入ってくれただろうと思うのです。

そういうアメリカ人が、私は大好きです。


<メディア・コントロールの一例>

アメリカの友人から「TBSのニュースサイトで、例の映画の紹介をしているよ〜」とメールが来ました。

9・11テロ映画化に賛否、米世論割れる
http://news.tbs.co.jp/

同サイトで検索してももう動画は観られないかもしれませんが、記事として読める部分にあった

「映画のタイトルは"United 93"。
ハイジャックされホワイト・ハウスを標的にしたが、ペンシルベニア州で墜落した航空機の便名だ」


という処でまず私は笑ってしまいました。
だって、今現在“死刑になるか終身刑か”で注目されているザカリアス・ムサウィは、前言を翻して自分が「5機目のパイロットになってホワイト・ハウスを狙うはずだった」と証言したのでしょう? そして彼を有罪にしたくてたまらない連中はそれを事実と決め付けている。それならば、彼はユナイテッド93便の“仕事”を横取りするんだったんでしょうか?(^_^;)
#嘘は、どこかでボロが出ますね。

とにかく動画に出てきた中で、ちょっと気になった部分。まず、知らせてくれた友人が「?」と思ったのは

“予告編を見た人は——”
として路上でインタビューされた女性の弁、英語で言っていたことを訳すと

「それでお金を儲けて......(映像が一旦切れる)それは間違っていると思うわ」

ですが、文字化された記事と字幕は

「お金もうけに過ぎないし、良くないことだわ」

となっていました。つまり一旦画像を切っているものを繋げて見せているのです。よく使われる手法ではありますが、友人曰く「これでは彼女が本当に何と言ったのかはわからない」。

またナレーション(および記事)にあった

「遺族の一部は『風化させたくない』との思いから映画に自ら出演」


を読んで私が思ったのは、最近紹介した通りチャーリー・シーンなどの登場でより活気付いている「9・11の真相を求める動き」を牽制し、多くの事実を知らずにいるアメリカ人(他)に再び“あの恐怖を思い起こさせて、今後も横暴な政策を実行しやすくしよう”という権力者側の魂胆がこの映画制作の裏にあるに違いない、ということでした。「風化させたくない」と思っているのは、遺族のほかにもたくさんいるでしょう。

そして私が一番問題だと思った部分。
路上でインタビューされた男性の弁↓

"I think this film(was) made, just propaganda I think it's, it's
the only thing keeping the official 911 story alive."
↓私の訳
「この映画は、単なるプロパガンダとして作られたと思います。単に公式発表された9・11の話をもたせるためだと思います」

なのに、記事および字幕は

「反対派は——この映画はただのプロパガンダです。9.11の物語を残すために作られただけだ」


となっています。これではまるでこの男性が「あんな事件のことなんか早く忘れるべきだ」とでも言っているようにしか読めません。“official 911 story”=“政権が発表した話”を“物語”などと訳して、これを見た日本人が真実を追究する方向へ行かないようにしている訳です。

9・11に限らず、こうした操作はそこら中で行われていると思います。

最近観た"Orwell Rolls in his Grave"(墓からのオーウェルの役割。『1984年』を書いたジョージ・オーウェルのこと)というドキュメンタリーでは、それが"spin"という言葉で語られていました。

アメリカの"60minutes"など、メジャーな番組制作に携わっていたが、段々本来のジャーナリズムとは違う方向へ行かされることに嫌気がさし、独立して活動する人々や、大学でメディアを教える教授などが出演していたのですが、大手メディアは皆報道などの際話に"spin"をかけて、つまり話を「回す」=変えてしまうのです。そうしてどれほど"spin"させられたか=視聴者を騙せたかを競うような状況にあるのだと。

共謀罪や六ヶ所などの報道や解説をきちんと出さない日本のメディアにも、同じことが言えるでしょう。これを変えていくのは決して容易ではないけれども、私たち視聴者が激励〜批判を当のメディアにガンガン言っていくことがまず必要不可欠だろうと思います。
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千早、すばらしい!どうもありがとう。

今回も盛りだくさんになってしまいました。長い休暇が楽しいものでありますように。
ゴールデンウィーク明けには日本中のみなさんが、共謀罪についてよく知り、疑問を持つようになりますように。

次回は国民投票法の本当の狙いについて、書きます。