2010/06/10

NVCを使った調停(和解)

今日は丸一日、NVCを使ったMediation(調停、仲裁、和解)を学びました。

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最初はシンプルなシナリオ(マリーさんの土地にあるリンゴの木から隣の土地のジョーさんが取る)を元に、仲裁者、マリー、ジョーを順番にロールプレイしました。1回目はインストラクションなし、2回目は互いの話を聞けるようにするためのさまざまな方法を学びました。

人は話を聞いてもらえないと、ますます相手への不信感や不満や怒りが高まるからです。そして、その感情の奥には、人間が共有するニーズがあります。「調停者は相手のニーズにつながること」を心に留めて再度練習を積みました。

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最後は私のケース(母親が離婚で別れた子どもと会えない、という元夫との問題)を取り上げ、調停のモデルをトレーナーのミキにみせていただきました。

最後のロールプレイのとき、私の事情を全く知らないロールプレイの役を演じたメグとエリーが、まるで私の話を何もかも知っているかのようなアクトをしたので、本当にびっくりしました。そして、その問題を相手の気持ちに寄り添うことで 、互いの意見を聞き合い、理解できるところまで導いたトレーナーのミキ・カシュタンのNVCの高度な技と大きな人間性に感動しています。

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Mediationがめざしているのは、同意ではなくて、互いに聴き合うこと、そして理解すること。それには深いニーズにつながるスキルが必要です。私もそういうことができるような人間に成長したいです。

学んだことはたくさんあり、私のノートはまっくろ(読めないぐらい)です。

結局、私も元夫も子どもの安全、幸せを願っていて、私たち2人にも平和が訪れることを待ちこがれていることに気づきました。彼が抱えている心の痛み、恐れもよく理解したし、私の価値観を共有できないこともよくわかりました。私の心の中には深い所で彼への感謝の気持ちがあることにも気づきました。

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NVCって、本当にパワフル!

ロールプレイが終わるまで気づいたことをメモしながら、わりと冷静に観ていたのですが、終わったとき「ゆみにとって、どうだった?」と聞かれたとき、急に涙があふれてきました。

私はトレーナーのミキとロールプレイの役者の2人と抱き合い、感謝を伝えました。自分の感情につながり、安心して表現できる仲間たちの前だから、このようなリアルな体験が得られたのだと思います。

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今日は早く眠ります。

NVC合宿はあと2日。ここの仲間たちと別れるのは本当に寂しいけれど、日本の家族や東京平和映画祭の仲間たちとの再会が待ち遠しいです。東京平和映画祭まであと9日。このブログを読んでいるあなたとお会いできることも、楽しみにしています。

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