http://kikuchiyumi.blogspot.com/2012/02/blog-post_25.html
今、我が家にある家具も食器も何もかも、このガレージセールで買ったものがほとんどです。私は新品のものはどうしても必要なときしか買いません(これは1990年に地球と約束をしたので)。ハワイ島で驚いたのは、生活に必要なものほぼ全てを、ガレージセールであっという間に調達できてしまった、ということ。コミュニティの中でモノとお金が見事に循環しているのです(引越をする人が多いせいもある)。
実は私は日本で1990年頃、その頃はまだほとんどやっている人がいなかった「ガレージセール」を、モンキーベイ自然保護基金の資金集め(ファンドレイジング)のためにやっています。あのときは、友人知人に「不要品を寄付してください」と呼びかけて、家の応接間がいっぱいになるほどのモノをいただき、それを売って30万円ほどの売り上げを、アースデイの日にベリーズ(中央アメリカ)まで持っていって、モンキーベイ自然保護区に寄付したのでした。
このときのワクワクした感じがたまらなくて、私はサラリーマンを辞めて、環境活動家への道を歩み始めたのです(自然豊かなベリーズにほれた、というのもあります)。
今回は、子どもたちのサッカーチームがオアフ島に遠征に行くためのファンドレイジングですが、我が家の乏しい不要品を売って得られたのは約170ドルでした。今のレートだと、1万3000円ぐらい。まあ、午前中だけでこの売り上げなら、良しとしましょう。でも、オアフ島への旅費には届きません。もっと他の方法で資金集めをしなくっちゃ。
私たちは日本からハワイ島に引越すときに何も持ってこなかったので、まだ不要品はあまりたまっていません。子どもたちの着れなくなった服や靴(今、特に娘の成長が早い)、クリスマスプレゼントにいただいた使わないものや、キッチンで使っていないモノなどを処分しました。
私たちが今、ハワイ島(アメリカ)に来ている理由はいくつかあるのですが、その最大のものは、この国がより平和で持続可能な方向へ向かうと、世界への良き影響が最も大きいと思うからです。私が望むような社会を実現するには、アメリカの投資がよりエコロジカルで持続可能なものに投資されることが特に重要と思っています。
そうしたらなんと、まさにアメリカでそういう投資をしている会社の社長と出会ってしまった!ハワイ島の他に、コロラド、カリフォルニア、オレゴン、ワシントンなどにオフィスがあり、彼と数名のビジネスパートナーがやっている環境投資アドバイスをする会社のようです。1992年には、Investing From the Heart(心に従った投資)、2000年にはInvesting with your Values(あなたの価値に基づく投資)という本も出しています。
戦争と平和、グローバリゼーションとローカリゼーション、原発や化石燃料から自然エネルギー、地元でモノやお金を循環させることの重要性、遺伝子組み換えとオーガニックフード、などの幅広いテーマで話が盛り上がり、価値観や世界観がとても似ていて、お互いに驚いたのでした(あまりそういう人はいないので)。明日はその人とお昼を食べよう、ということになりました。
今は亡き私の父は、実は8m映画を作るのが趣味で、彼の遺作の『出会いのハワイ』は8m映画の愛好会でグランプリを取った作品でした。ここハワイでは、天国の父が采配してくれているような面白い出会いに次々と恵まれています。
持続可能な社会の構築に向けて、ハワイ島でも私ができることがあるといいな(今はまず、我が家の庭を持続可能にしようと奮闘中)。
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